竜馬さんに適任なんは、誰じゃぁ、思うがかや。
来年のNHK大河ドラマは長岡、会津、そして米沢を主な舞台に活躍した上杉家執政の直江兼続を描く『天地人』。主役の直江兼続を演じるのは俳優妻夫木聡さん。
あの「愛」の兜を被って、無骨な戦国武将を優男(っぽい)妻夫木さんがどのように演じるのか、今の『篤姫』演じる宮崎あおいが、予想を裏切る好演をしているだけに、更に注目されるところ。
そして、再来年、平成22年、西暦2010年の大河ドラマは『竜馬』。
坂本竜馬という人ほど、何の官位も役職も持たない身で明治維新に大きな役目を果たした人物はいないであろう。日本人の偉人の中で、竜馬ほど老若男女に愛されているキャラクターもいないであろう。
謎の部分も多いけれど、土佐を脱藩してからの竜馬の行動や言動は記録も多いらしく(手紙など)、結構型ができているようで、俳優として演じるのは楽ではなさそうに思う。
どんな人が演じるとはまり役なのだろう、、、
今の『篤姫』では、漫画が原作のドラマ「のだめカンタービレ」で主人公の一人、指揮者の千秋真一を演じた玉木宏さんが竜馬役を演じている。ちょっと線が細い感じがするが、なかなか風来坊的な、ちょっと甘えん坊で女性に弱そうで、進取の気性に富んだやんちゃ坊主的な役柄が似合っていると思う。
大河の「竜馬」を誰が演じることになるのか、と思っていたら、今日、決まったらしい。
竜馬さんに似おうとんは誰じゃぁっち、ちっくと考えよったきに。
EXCITEニュースから。
「NHKは、2010年放送の大河ドラマ「龍馬伝」の主人公、坂本竜馬役に歌手で俳優の福山雅治さん(39)が決まったと6日、発表した。福山さんは「剣術の練習をしたい」と意欲を見せており、「2010年という時代だからこそ、このスタッフだからこそ表現できる『坂本竜馬』を作り上げたい」とのコメントを発表した。明治維新後に三菱財閥の基礎を築いた岩崎弥太郎の目から見た竜馬像を描く。」
え?!
福山雅治?!
まちゃこ、、、ですか?!
いえ、福山さんは、かっこいいです。男から見ても素敵だと思います。
話題のテレビドラマ『ガリレオ』で、湯川学という物理学者を演じています。気難しそうな、理論好きな感じが、ピッタリはまり役と言う感じがします。映画『容疑者Xの献身』というのもヒットしているそうな。。。
その彼が、「竜馬」というのは、ちょっとイメージが合わないけれど、決まった以上は応援しましょう。
私の「竜馬」像は、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』や、大河ものをはじめとするたくさんの竜馬演じる役者さんの演技に影響されている。坂本龍馬を敬愛し憬れてフォークグループ「海援隊」を作った武田鉄矢さんが原作の漫画『お〜い!竜馬』でもそのイメージが出来ている。小さな頃から姉に可愛がられて大事にされ、あまり躾がなっていない、世界を知り、夢を見て、行動をする、その代わりに普段の生活はまったくデタラメという印象である。
たとえば、物を考えながら食事をすれば、ご飯もおかずもぼろぼろこぼし、竜馬の食卓の周りは大変汚い。当時、毎日風呂に入ったり髪を洗う風習もない上に、余り着物や見栄えにこだわらなかったため頭をかくとフケがぼろぼろ落ちたり、結構不潔だったというイメージがある。
「まちゃこ」(註:福山雅治のキャラクター、毎週日曜の午後4〜5時にFM放送の枠を持っているがその番組の中で出てくる)は、自分でも言っているし、他人も指摘しているが、非常に綺麗好きで几帳面で、どちらかというと小難しいタイプのようである。
よって、素では演じられない竜馬のような人物、しかも日本人ならほとんどの人が知っている有名な歴史上の人物で、皆から愛され、それぞれにそのイメージがあるような役を演じるのは大変だろうと思う。
福山氏が長崎出身というのは特に関係ないと思うが、土佐の人たちがこの配役をどのように受け止めるだろう。しばらく話題になるかもしれない。
私も坂本竜馬という人物は大好きだし、一時のめり込んだこともあるので、再来年のドラマがすでに今から楽しみである。
坂本竜馬は、新撰組の元になる浪士隊を組織したことで知られる、庄内出身の清河八郎とも交流があったらしく(北辰一刀流同門の先輩に当たる)、きちんとした史実には出て来ないが、竜馬は庄内、今の狩川、清川あたりにお忍びで来た事があるらしい。
そのうち、そのような事もブログ記事にしてみたい。
「回天の魁士 清河八郎」を参照下さい。
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コメント
こんにちは。大河ドラマ大好きなので、誰がやるのかな~と思っていましたが、福山雅治でしたか~。
10年以上前の「龍馬におまかせ!」(三谷幸喜作)でダウンタウンの浜ちゃんがやった龍馬が私は結構好きでした(龍馬ファンには怒られるかも)。
関西弁を喋る龍馬、ちっとも格好良くない沖田総司、考え事をすると悪人顔になる清川八郎、史実とは違う所も多いし、コントの延長のようなドラマでしたが、幕末の志士たちも年がら年中難しい顔してたわけじゃじゃなく、普段は結構バカもやってたんじゃないかな~、なんて思いながら観てました。今とは違うとは言っても20代~30代の若者ですから。
ドラマの中で出演者たちがよく使う「ふぉげらばり」(foget about it)、夫婦でよく使ってました。
投稿: librarian | 2008.11.07 11:27
librarianさん、コメントありがとうございます(家内のブログも覗いてくださっているそうで、、、)
「ふぉげらばり」、、、いいですね。
そのドラマ、宣伝は見たけど覚えてないのでドラマ自体は観なかったかも。
土佐や薩摩の若者は、酒を飲んでは結構乱暴、狼藉を働いた者も多く、それを取り締まるのも京都守護職付きの新撰組の仕事でしたが、彼ら自身も酒を飲んでは暴れた者もいたようですね。
英語は、耳で聞こえた通りに発音した方がnative speakerには通じるようで、同様なものに「ほったいも、いじるな!」というのもありましたね/
投稿: balaine | 2008.11.07 11:52
私、今日知りました。
(笑)
木村拓哉さんも候補者にのぼっておりましたので、楽しみにしておりましたが…残念無念。
彼の時代劇はなかなか見ごたえあって好きなのですが…
と、こちらで愚痴ってもどうにもならんですが…テンション
そう言えば、いつも行く美容院で<龍馬命!>の若者に、まさに先日聞きましたら、『上川隆也が一番!』との事でした。
投稿: リスペクト | 2008.11.07 23:32
リスペクトさん、キムタクは「武士の一分」でもいい演技をしましたが何となく「現代劇」になっちゃうんですよね。彼を使うなら「民放」って感じですね。
上川さんは私もイメージに合うと思いますが、数年前に大河で「土佐藩主」を演じてますから、それがネックでしたね。
まずは来年の「天地人」です。
投稿: balaine | 2008.11.09 05:20