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2008.10.21

希望ホール

酒田市民会館は、昭和38年(東京オリンピックの前年!)竣工の古い建物をH16年に立て替えて現在の市民会館になりました。その際、酒田出身のシャンソン歌手岸洋子の代表作の歌曲名『希望』を取って、「酒田市民会館『希望ホール』」という新しい名前もつけられました。

今年、平成20年は「希望ホール開館5周年記念事業」と銘打って、様々な「支援事業」や「協賛事業」をやっています。(酒田市民会館「希望ホール」のHPをご覧ください)
会館側の事業ではありませんが、第52回酒田市民芸術祭の参加行事もこの秋に目白押しです。

その一つは、11/3(月・祝)の酒田市民音楽。
市民音楽祭とは「毎年11月3日の文化の日の音楽祭として酒田市民に親しまれ、50年の歴史を歩んできた。音楽祭を通じて地方音楽文化の向上に寄与する。」というものだそうです。
酒田市音楽団体協議会加盟18団体によるクラシック音楽のジョイントコンサートと合同演奏が行われます。我が酒田フィルは、音楽祭の最後の最後に複数の合唱団との合同演奏という形で参加します。演奏曲目はワーグナー作曲『タンホイザー』からかの有名な「大行進曲」です。
トランペットのファンファーレに導かれ、歌合戦への入場を盛り上げる行進曲です。この曲、私は平成18年の第65回日本脳神経外科学会総会(主催京都大学)の会員懇親会の開会式において、早川正昭さん(ハープの早川りさ子さんの父君)の指揮で日本脳神経外科オーケストラ団の一員としてフルート&ピッコロで参加しました。その時はオケだけでしたが、今回は合唱付きで行われます。
その合唱(ドイツ語)の日本語訳は
『芸術と平和がつねに満ち溢れている
 気高き殿堂を私たちが迎えることを喜ぼう!
 ここにはまた「チューリンゲンの領主ヘルマン伯万歳!」
 の叫びが(楽しげに)鳴り響くのだ』
というものです。
格調高い演奏が出来るでしょうか?

08そして、11/16(日)にはいよいよ酒田フィルハーモニー管弦楽団の第36回定期演奏会です。
先日、サロンコンサートでピアノリサイタルをしてくださった石井理恵さんをそりすとに迎えて、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をやります。
40年の歴史を持つ酒田フィルでも、定期演奏会でチャイコのPコンをやるのは初めてのようです。ラフマニノフのPコン2番(のだめカンタービレでも有名になりました)は2回やっているようですし、モーツァルトのPコンも何曲かやっているようです。チャイコのPコンが初めてとは、定期演奏会プロジェクトチームに入るまで知りませんでした。
とにかく、楽しみで、今からワクワクしてしまいます。v(^^

先週(10/18)の第2回指揮者練習は、希望ホールの「小ホール」で行われました。ここにもシュタインウェイのフルコンが置いてあるのですが、これは前の市民会館で使っていたものでちょっと状態がよくありません。さすがのシュタインウェイでもちょっとへたっている感じがします。本番は「大ホール」にある4年前に購入された新しく状態の良いシュタインウェイのフルコンです。その音の素晴らしさは、H18年にファルカシュ・ガボールとショパンのPコン1番を演奏した際(ブログ記事「コンサート大成功!」を参照ください)にも確認済み。本当に素晴らしいピアノです。

さて、このように練習や音楽祭や定期演奏会の事などで足繁く「希望ホール」に行っています。先日来、1階の玄関ホール(大ホール入り口手前)に写真パネルがたくさん飾ってあるのに気がつきました。
Photo現在公開中、酒田を主な舞台にした話題の映画『おくりびと』のスチール写真です。
今年は『クライマーズ・ハイ』や『崖の上のポニョ』やこれから公開される『ICHI』に『私は貝になりたい』などいい作品が目白押しですが、やはり『おくりびと』は秀逸だと思います。
パネル写真の左上は、希望ホールでの撮影シーン。飯森範親指揮山形交響楽団と地元の合唱団で「第九」を演奏したシーン。主役のチェロ奏者モックンの手前に山響のチェロKW氏、向こうにビオラのJK氏がばっちり映っています。
Photo_2左上は、酒田市の日和山公園にあがって行く道の脇に現存する「小幡」という旧料亭の建物。そこが山崎努演じる社長の経営するNK(納棺)エージェントという会社の事務所。
左下は、遊佐の月光川の堤防で残雪の美しい姿を見せる春の鳥海山をバックに主役モックンがチェロを弾くシーン。まあ、普通、川の堤防に大事な楽器を持ち出して弾いたりはしないでしょうけれど。。。(笑)
Photo_3左下の写真は、納棺の「How to」ビデオ制作のシーンを撮影した、酒田市内の旧「港座」という映画館跡。
右上は、夫が屍体に触る仕事をしていると知り「けがらわしい!」などと誤解して、実家に帰るため列車を駅で待つ妻演じる広末涼子さん。この駅は酒田駅ではなく、庄内町の余目駅です。撮影は5月頃だったはずで、プラットホームなどに雪はなく、季節感を出すために鳥海山(月山だったかな?)から2トン以上におよぶ雪を運んで来て創りだしたシーンです。

いつまで掲示されているかは分かりませんが、希望ホールに行くとこれらのパネル写真を観る事が出来ます。

今日のおまけ
(写真用意中)10/19のサロン・コンサート直前、石井理恵さんを『ル・ポットフー』にお連れしました。1500円のリーズナブルなランチコースの最後はデザート。ラ・フランスと庄内柿の小さなスライスが入ったカシスのシャーベット。
美味しかった!

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