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2008.09.25

この1週間

ノートブックが復活しても、すべてのアプリケーションが復活している訳ではないので、以前とは使い勝手が違います。それに加えてこの1週間はいろいろと多用でブログ記事更新を怠りました。
丸1週間記事を書かなかったというのは、2005年の1月にこのブログを始めてから初めてのことではないでしょうか。

9/18、「めまい」についての勉強会で1時間程の講演をしました。
9/19の夜は珍しく何もなかったのですが、フルートとゴルフの練習。
9/20は、診療終了後、ゴルフの練習とオケの練習。
9/21、地元医師会主催のゴルフコンペに初参加。あらゆるものを含めてコンペに出るのは3年ぶり。ゴルフでコースに出るのは、4ヶ月半ぶり、ということでいいスコアが出るはずがありません。もうちょっと頑張りたかったのですが、気持ちと結果は相反します。1ホール目、いきなりのダブルボギーでしたが、2ホール目でドラコンを獲って、パーであがったときは、「今日は少しはまともなスコアが出せるかな?」と色気が出たのですが、その後はぼろぼろでした。
PGAのハンディキャップは13のままなのですが、現状はひいき目に見ても30くらいだと思います。ダブルペリア方式の「隠しホール」でのハンディキャップ計算で31くらいでした。今の実力通りかな〜戸思います。
18ホール、なるべくカートに乗らず歩くよう心がけたので、結構疲れました。5時間以上立っているか、スイングしているか、歩いていた訳ですから。もうちょっと、せめて月に1回くらいコースに出ればいい運動になるでしょう。

9/23、忙しい1日でした。
朝、9:30に家を出て希望ホール3階の「小ホール」へ。
酒フィルの11/16の定期演奏会に向けて、指揮者の井崎正浩さんとピアニストの石井理恵さんを交えた初めての合わせ練習。エキストラも一部加わって、いつもより編成も大きめ。フルートもオーボエもファゴットも全員揃っているのは、オペラの公演後、3月末に練習を始めてからお初かもしれません。

グリンカの序曲「ルスランとルドミュラ」から。
「どのくらいのテンポで行きますか?」と井崎先生。今の当団の実力では、普通の速さではぐちゃぐちゃになる恐れがあるけれど、じゃあゆっくり弾けばいいのかというと、今度はアラが出まくる事は目に見えている。始まったテンポは、普段練習しているよりもかなり速い。指揮は「1回振り」でどんどん小節が進んで行く。音符を追いかけ音を出す事に夢中になっていると、井崎先生の的確な指示、指導が入る。
フレーズを感じる、音がブツブツっと切れずに次の小節に繋がる様に、伴奏でも単にリズムを刻むノアではなくたとえば4小節単位、8小節単位の旋律のフレーズを感じながら演奏する、音を広がる様に出す、ブツッときるのではなく柔らかくテヌートで、「パァー」と広がりをもたせる、、、などなど指示が飛びます。その瞬間にオケの音が(少しだけですが)変わるのは、自分で演奏しながらも気持ちが良く、「あ〜、これが指揮者の快感の一つなんだろうな〜」と感じます。もちろん、非常なストレスも感じていらっしゃるでしょうが。。。

11時過ぎに石井さん到着。
まずはオケだけの練習。時間が限られているので、一部飛ばしながらオケの練習具合を確認する様に指導が進みます。そして11:40過ぎから石井さんを交えて合わせ練習。「小ホール」といえど、シュタインウェイのフルコンがおいてあるのですが、ただきちんと調律されていなくて申し訳ない音でした。石井さんも、オケの実力に不安を持ちながら(?)、指揮者とも初めてですし、慣れないピアノに初めての環境で、いろいろ不都合があったと思います。しかし、さすがの迫力のfff、美しさに陶酔して入りを忘れそうになる様なpp、チャイコのPコンはやはりカッコいい名曲です。
私は、全然駄目。練習はそれなりにしていたのですが(講演やゴルフの練習の合間にそれなりに)、入りを落としたり、音が外れたり、不安が結果に出たりでした。でもまだ2ヶ月弱ありますし、合わせ練習は11/18にもう一度あります。それまでにもっとちゃんと吹ける様に練習を積みたいと思います。

午後1時まで練習。
終わると同時に私は速攻で楽器を片付け、お昼ご飯としてモスバーガーを買って来てくれていた家内を横に乗せて、むしゃむしゃ食べながら鶴岡に車を走らせます。
午後2時からの金浄寺さんでの講演、その15分前に到着。慌ただしくネクタイを締め、まずパソコンを出して接続を確認。ACアダプターを持参するのを忘れてちょっと焦りましたが、朝まで十分充電してあったのでなんとか1時間強の講演の間持ちました。
講演の前に、家内のピアノ(金浄寺さんでは、本堂の中にアップライトピアノが置いてあります)伴奏で、JSバッハの『G線上のアリア』フルート編曲版と中田喜直作曲『夏の思い出』の2曲を演奏しました。
鶴岡といえば、中田喜直の『雪の降る町を』が有名ですが、季節感も合いませんし、この曲には耳の肥えた鶴岡市民の前ではなかなか演奏出来ません。あまり残響のない本堂の中で、外は雨、下は畳に絨毯、音の吸収される響きのない環境でしたが何とか演奏しました。
Photo_2その後、「脳からみた心のいやし方」というタイトルで小一時間講演し、3名の方から質問を頂いてお答えし講演会を終了。参加された方にとって少しでも得るところある講演あればと願うのみです。「こころ」というのは脳で行う精神活動であり、脳の構造、働きと精神に関連する機能分布の事を説明し、脳に本来備わる自己免疫、自律神経、内分泌の機能をバランス良く働かせるために、日常生活のストレスとうまく付き合う事、適度に闘争し必要に応じて逃走すること、十分な休息・睡眠をとること、森林浴などを始めとする自然とのふれあいで心地よい刺激を脳に与える事、心地よい・気持ちいいということがストレスホルモンの軽減と快感ホルモンの増多に繋がり脳の鎮静と活性を促す事、その他には心地よい音楽を聴く、美味しいものを食べて幸せを感じる事などが必要であろうというお話をしました。

ちょっとお茶を頂いて休憩して、すぐに車で酒田市民会館に戻りました。まだオケの練習はしています。そして16:30頃から練習に参加。メインの交響曲、「シベ2」のトップを吹くYSさんは、夕方のバボラークの演奏会の実行委員(ステマネの一人)なので練習を抜けます。私がトップの代吹きで17:30まで練習しました。
私も実行委員の一人なので、椅子なども片付けもそこそこに自宅に帰って家内の車で遊佐に向かいます(懇親会などで呑むため、家内を運転手に)。

18:30少し前に会場である遊佐町中央公民館に到着。すでに100人ほどが開場を待って並んでいます。
山響のホルン軍団の方々も着てくださいました(弦の人も数名)。このブログにコメントを時々くださるHさんも東京から来られました。その他に、秋田や新潟のホルン吹きも来ているようです。
間もなく開場。
世界のバボちゃんとその仲間の演奏が、たったの2500円で聴けるのですが(この値段では満席でも黒字にならない見込み)、遊佐というマイナーな土地、大都市圏からは遠いこの地では休日の夜でも人はそれほど集まりません。結局8割くらいは席が埋まって、「ガラガラだったらどうしよう?」という不安だった実行委員会としては、少しだけホッとしたと言うのが本音です。
「バボラークのコンサートがこの値段とは信じられない!」「なんでこんなに安いの?4,5000円とればいいのに」と言われたりしました。遊佐では、3000円以上のコンサートは過去に例がないのだそうです。遊佐町民が主な相手では、いくらベルフィル首席、世界のバボちゃんといえど、2500円が手頃な値段と言う事で設定されたとの事。その分、遊佐町の楽友協会、教育委員会など町ぐるみの応援があり、地元企業などの協賛があり、実行委員会の中の有志による賛助があるわけで、決算書を見るのが恐いのは本音です。(^^;;;;

Photoコンサートは、もう「さすが」「次元が違う」というものでした。口をぽかんとあけて聴いてしまうようなもの凄い演奏です。バボちゃんのホルンはいつものように、「全ての音がやわらかい」。ffでさえも、大きいけれど迫力はあるけれど「ウルサくない」音なのです。ppにいたっては、「これ、ホルンの音?チェロの音?」というレベル。六重奏の時に並んだ第2ホルンの「チェコフィル」のホルン奏者が下手にきこえてしまうような演奏でした。名誉のために付け加えると、ヤン・ヴォボジルさんは現在チェコフィルの首席ホルン奏者です。ヤンさんの場合、「ホルンを吹いている」ように聴こえるのです。バボチャンの場合、ホルンという楽器を吹いているのはわかるのですが、声を出して歌っているように聴こえるのです。自由自在とはこのことです。(ヤンさんがこの記事を目にしない事を祈ります)
第1バイオリンのロレンツさんは、大きな体で愉快な方です。フィンランド出身で、ミュンヘンフィルのコンマスをしている実力者。第2バイオリンは、バボちゃんの奥さんでチェロのハナさんのお姉さんのアイーダさん。チェコフィルに所属しています。ビオラのヴィルフリードさん(シュトレーレ様!)は、ベルフィル在籍38年という超ベテラン。フルートのパユなどともアンサンブルで活躍されていて、BSなどでお顔を拝見したことはありました。
演奏曲目は写真のプロの通りですが、最後のベートーベンの六重奏曲と3番目のターナーを交換して演奏しました。日本語も片言しゃべるバボちゃんが、「すみません。最後のベートーベンをチェンジします。」と日本語で説明していました。

いずれも素晴らしい奏者で、アンサンブルが素敵でした。田舎の遊佐の公民館のステージ上で、音楽がダンスをしていました。ウィーンかベルリンの世界がそこには広がっていました。音楽を「心地よい」というのはこういうことなのだな〜と思わされました。
Photo_3Photo_4終演後、メンバー全員によるサイン会が行われ、中高の学生から大人までたくさんのファンがサインを求めて行列を作っていました。更に、山響ホルン軍団(あれ?Yさんがいません)と一緒に記念撮影をしていました。

その後、公民館の3階でWelcome Partyが開かれ、オケの練習に来て頂いたマエストロ井崎も参加いただいて、ホルン仲間はもちろん、酒フィルメンバー、実行委員など合わせて30名近くで22:30過ぎまで懇親。遊佐のお土産として、遊佐刺し子のペンケースを全員にプレゼント。ヴィオラのシュトレーレ様は、サッポロよりもキリンがお好きだそうで、キリンの生ビールのサーバーを見て喜んでいました。みな、「おお!ビール!」と日本語発音で喜び、バボちゃんは「生、もう一杯!」と日本語で言っていました。
2懇親会を終了後は、宿舎になった「遊楽里(ゆらり)」に場所を移し、実行委員会のコアメンバーとバボちゃん達14名で楽しく酒を酌み交わしました。

彼らは、コンサート翌日に当たる昨日(9/24)の朝7時起きで8時台の飛行機で庄内空港から羽田経由で広島へ飛び、昨夜は広島で演奏会。本日は東京に戻り、明日(9/26)水戸で演奏会をして今回のツアーを終える予定です。名残惜しかったのですが、次の日も早いのでちょうど日付が変わる頃にお分かれしました。次はまたプラハで、できればベルリンで会いたいねといってお分かれしました。

こうして忙しかった9/23が終わり、9/24は朝から通常営業(診療)。そして夜は医師会主催の学術講演会でお勉強。家に帰ったのは21時まえでしたが、さっさと寝てしまいました。
ここ1週間の疲れがたまっていたようで、途中で起きて少しパソコンに触りましたが結局朝まで寝てしまいました。

こうしてこの1週間が「あっと」言う間に過ぎてしまったのです。
今週末は少しゆっくりしたいと思っています。

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コメント

バボラークと仲間たちコンサート行きました。素人なりの感想ですが、ホルンの音が想いのほか柔らかくてうれしい発見でした。

21日は眺海の森オータムコンサート 山響弦楽四重奏聴いてきました。もちらも良かったです。

投稿: kiriya | 2008.09.28 11:12

kiriyaさん、そうですか。よかったですね〜。v(^^)
オータムコンサートは、山響コンミスの犬伏さんや、映画『おくりびと』で主役のもっくんの横でチェロを弾く姿がアップになった渡部さん達のカルテットでしたね、私は別用でどうしても行けず、残念でした!
しかも、一昨日、私のフルートの師匠の一人になるかんだ〜さんこと、N響の首席フルート神田寛明さん達が、旧八幡町に演奏に来ていたらしい。後から教えられて、がっかりしましたよ。

投稿: balaine | 2008.09.28 17:51

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