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2008年9月

2008.09.30

30万アクセスまで少し

本日で9月も終わり。
本当に気温が下がりました。寝ていても、寒くて目が覚める程です。朝は毛布にくるまってしまいます。

そんな中、こんなブログでもコンスタントなアクセスを頂いていて、もう少しでカウンターが30万になります。あと3700位なので、現在のペースで行くと7~10日で達成しそうです。

そういえば、昨年の10月には「15万アクセス」と騒いでいました。
10/21の記事「バボちゃん」に、「ブログを始めて2年9ヶ月で15万アクセスを頂きました」と書いています。それから1年経たないうちに、+15万のアクセスを頂いたことになります。
なんだか、悪いような気すらしてきます。こんなブログで、、、

医学系、脳外科系の検索ワードで2、3年前の記事にヒットしてアクセスされる方もいます。確かに、多少なりとも脳外科系のことでは真面目に書いた記事も多く、今読んでもタメになる(自惚れ!)記事もあります。しかし、戯れ言やプライベートな話も少なくない中、日々200~400名が訪ねて来られ、300~600ものアクセスを頂いているのは恐縮です。
昨年の15万ヒットの方は申告があったのでわかりましたが、20万ヒットの方は(べぇさん?)アクセス解析で確認できませんでした。20万ヒットは、記念すべきクリニックの開院日、3月3日だったのです。
そして今度は30万ヒット。
皆さんカウンターに注目して30万アクセスを確認してください。できればパソコン画面のキャプチャーで証拠を撮って頂けると嬉しいです。

さあ、あしたから10月!
新たな気持ちで頑張りましょう!

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2008.09.29

サロンコンサート第3回告知

ようやく決定したのでパンフレットを作成しました。
おそらく今週の「コミュニティしんぶん」(10/3号または10/10号)と明日発行の「SPOON」10月号にも掲載されると思います。

Photo_2平成20年10月19日。日曜日の午後です。
ピアノの石井理恵さんは、山形市出身。山形北高、東京音楽大学、同大大学院を経て、現在ソリスト、講師として活躍中。平成18年の第75回日本音楽コンクール本選入選、岩谷賞(聴衆賞)を穫られた方。
本選の指揮者は山響音楽監督の飯森範親氏で、当日の模様を放送したNHKの番組では、飯森さんと石井さんのステージに出て行く順番の話で「のだめカンタービレじゃないんだから、、、」という発言が出てちょっと有名になりました。

演奏曲目は、
スカルラッティ=タウジヒ:カプリッチョ K.20 ホ長調
ベートーベン:ピアノソナタ第30番 Op.109 ホ長調
ドビュッシー:前奏曲より亜麻色の髪の乙女、西風の見たもの
       〜休憩〜
シューマン:謝肉祭 Op.9

このプログラムが1000円で(小学生〜大学生は500円)聴けます!

予約を受け付けます。ご連絡をお待ちしています!

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本日の鳥海山。
92昨日は、雲の切れ間から初冠雪を撮りましたが、今日の夕方綺麗に雲が晴れ、頂上までよく見えました。
8月に撮った鳥海山に比べるとやはり(8〜)9合目以上に積雪が見られます。
9月は明日で終わり。昨年より15日(半月!)も早い初冠雪でしたが、白鳥さん達は今週くらいやって来るのでしょうか?
昨年の鳥海山初冠雪は10/13で、最上川スワンパークへの白鳥初飛来は10/11でした。
(ブログ記事「冬到来」参照)

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2008.09.28

鳥海初冠雪、そしていろいろ

朝晩冷え込むようになりました。
外に出るのに、長袖のシャツにさらにもう一枚、ジャケットか薄手のジャンパーの様な物を羽織る程です。

そして、本日、ずっと雲を被っていた鳥海山の頂上近くが午後遅く顔を出しました。
「あ!雪だ!」
Photo私の医院の院長室から午後4時頃に写したものです。
間違いありません。
と思ったら、どうも昨日「初冠雪」だったようです。こちら→「酒田徒然的写真の心」をご覧ください。

ーーー

今日は、(朝から寒かったので)お昼にラーメンを食べようと思い、まだ行っていないいくつかの有名店の中から某店を選んで行ってみました。ネットで検索してみると、けっこう良い評価が与えられているようです(私は駄目だ、というブログも一つ見つけましたが)。
私は、今まで訪れたお店で美味しかったお店は素直に「旨い」と評価し、こんなブログでも見てお客さんが増えれば良いな、と思っています。しかし、グルメレポーターではないので、旨くない、とか、まずいと思った店を掲載するのは営業妨害になり得るのでレポートしていないお店もいくつかあります。
今日行ったお店は「残念」なお店でした。ですから写真はありません。
私は暖まりたかったので「辛味噌」ラーメンを注文しました。
家内のラーメンがテーブルに来てからずいぶん(3分以上?)待たされたので、「どうしたのかな?」と思っていたのですが、ようやく運ばれて来たラーメンを口にした瞬間、大変がっかりしました。麺が異常に延びていたのです。単に茹ですぎた、というよりも、ラーメンを茹でた後、上に載せる具材の炒め物とのタイミングが合わず、数分間放置されたような感じでした。そのグニョという感じに怒りを覚えつつも我慢して食べていましたが、家内のラーメンの麺を啜ってみると軟らかめではあるものの腰のある太めの縮れで、全然触感が違います。
私はお店の人に言って店主をテーブルに呼び、「私のラーメンを食べてみてください。麺がのびてるんですけど、、、」と言いました。店主は「作り直しますか?」というので、「いえ、とにかく食べてみてください。」と言いました。店主は麺を一口啜り「麺固めが良ければ言ってもらえれば、、、」というので、「いや、そういう問題ではなくて、異常に延びているんですが、、、」と言ったところ、「いや、うちのはこんなもんです。」と応えるので「ああ、もういいです。」と終わりにしました。

私はそれほど味覚音痴ではないと思っているのですが、あの麺を延びているのではなく「うちのはこんなもんです」と応えた事で「この店は終わりだな」と思った訳です。味覚は十人十色、好みがいろいろありますから、私と違ってここのラーメンを美味しいと思う人もいるのでしょう。しかし、こんな延びた麺が「ふつう」だと応えるその感覚に呆れました。
このお店は、ラーメン好きが選ぶ東北のラーメン店でけっこう上位に入っています。山形県のラーメン屋さんで1位なのは、実は東北全体で1位の、私も大好きな赤湯ラーメンの「龍上海」。横浜の「ラー博」に出店した事も高得点を得た要因かも知れません(人は自分の味覚よりも人の評価、有名かどうか、をありがたがる傾向があります)。今日行ったお店は、「龍上海」に次いで山形県内のラーメン屋としてはかなり上位に入っているお店なのです。酒田市内で有名な「満月」や「三日月軒」や「川柳」よりも上位にあるお店です。テレビの取材も受けたことがあるように聞きました。

店主が変わったのでしょうか。何かが変わったのでしょうか。どうしてそんな高評価がなされるお店なのだろう、と苦笑しながらお店を後にせざるを得ませんでした。家内の食べた普通のラーメンも、醤油味のスープが何か臭いのです。背油などが入っている訳でもないのに、鍋物のスープのような脂臭い感じ。大振りの餃子も一噛み目はまあまあなのですが、何か砂糖でも入っているんじゃないかと思う位、甘い。キャベツや白菜などの野菜による甘みではない何か変な甘さでした。

「ここがどうして○位なんだよ!」と心の中で『あなたが選ぶ東北のラーメンベスト60』を恨みました。今日のお店よりもずっと低い23位の喜多方「坂内食堂」の方が、ずっとずっと美味しい。このランキングに載ってすらいない、酒田の『三日月軒 東中之口店』の「乱切り麺」の方がずっとずっと味がある。同じくランキングに載っていない酒田の『味龍』は、麺はあのラーメンの鬼「佐野実」のお墨付きだしスープや具材とのバランスがいい。
酒田のラーメン屋さんは、山形市周辺のお蕎麦屋さんと同様に、どこにいっても裏切られる事のない、どこもなかなかの味、と思っていたのですが、今日のような残念なお店がある事もわかりました。考えてみれば、ラーメンという食べ物は、スープも麺もいつも安定した味で作るのは大変な料理だと思います。シンプルであればある程難しいと思います。それをいつも変わらず出している、いくつかのお店はスゴいんだな〜と教えられた感じがします。

ーーー

気分直しに少しドライブする事にしました。
酒田の北の方に来ていたので、「そうだ!城輪の柵に行ってみよう!」ということに。
Photo_2以前勤務したUクリニックから数km東北東方向、自宅からでも10分ちょっとの場所にそれはありました。
昭和7年に文化庁から国の史跡に指定されています。この写真は、史跡の北側から来るまで入ったところ、東門の正面に説明文がありました。


Photo_3Photo_4左側の写真は、史跡内の北西方面から入って来た東門方向に振り向いたところ。正門が右側に見えます。
右の写真は、その正門から外に出て北東方向、鳥海山を借景に撮影しました。晴れていて頂上が見えれば、古代の史跡址とそびえ立つ鳥海山という素晴らしい写真が取れるはずです(しかし高圧送電線が見事に邪魔です!)。

この「城輪の柵(きのわのさく)」は中央政庁が出羽の国に置いた「出羽柵」説もありますが、まだ確定していないもののようです。「国分寺」説もあるようです。「出羽柵」ならば、8世紀初頭、まだ平城京(奈良)に遷都される以前から、出羽の国を治める中央の出先機関はここ酒田の地にあったと言うことになります。
Photo_6その後、渤海などから渡来する異国人が東北の北部沿岸(秋田周辺)に漂着し、多賀城(仙台の少し海側)と交流を持とうとするのを、蝦夷人が殺してしまうため、中央政庁は秋田城を造って管轄したと言われています。「続日本記(しょくにほんぎ)」や「日本後記」などの記載とこの柵址平面図から考えると、「城輪の柵」は平安朝の9世紀初頭に創建された、「出羽国府」であったとする考え方が有力なのだそうです。

Photo_9Photo_10東門の入り口脇に引き出しのついた小さな机が置いてありました。その中に訪問する人向けのパンフレットが置いてありました。
左はその表面。古代の人も、鳥海山の勇姿をあおぎながらここで仕事をしたのでしょう。(ただし、9世紀には出羽の国の大地震や鳥海山の噴火が起こっていますので、今の山の形とは違ったのでしょう)
右の写真や図は「城輪の柵」と鳥海山およびその裾野に広がる庄内平野の一部を空撮したもの。正殿を持つ政庁イメージからは、平安時代の出羽の国の当時がしのばれます。
陸路よりも海路の方が京には近いため、現在の仙台側の陸奥の国よりも、山形側の出羽の国の方が中央政庁に早くて近かった訳です。つまり平安時代は、宮城県の方が山形よりもより「奥の国」であり田舎だったと言うことになります。それは、その後鎌倉幕府に至るまでの間の京と東北の政府出先機関と豪族の関係でもわかります。義経主従も京から日本海側を伝って北上し、最上川から東進して、峠を越えて陸奥の国の平泉に逃げ延びています。鳥海山に大物忌神社という「一之宮」がある事からも、現在の東北地方で当時の中央政庁に最も近い中心地は、ここ庄内の地にあったのかもしれません。

そんな歴史ロマンを感じながら散策していたら、「残念なお店」の事は忘れてしまいました。

医院に戻り、10/19(日)に予定しているサロンコンサートのパンフレット作りをしました。
頭を使った時には甘いもの。
Photo_8こういう、美しい、美味しいものを頂くと、目と舌で脳を喜ばせることが出来ます。先日お寺さんで講演した話の中で、ストレスを回避する、ストレスを減らすということを説明しましたが、「五感」で脳に快感・心地よい刺激を与える事でストレスホルモンを減少させ、快感ホルモンを増量して、脳内のアンバランスを補正調整し、こころの病気を予防できると思います。そういう意味でも、こういう昔から「美味しい」と言われているものは貴重です。だからこそ、偽装や疑惑による歴史と伝統のある食品・食材への信頼の損失は、当事者が考えている以上に重い罪だと言えるでしょう。


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2008.09.26

寒いです。。。

日中の最高気温が10℃台です。
ちょっと前まで、30℃を超えていたと思ったら、なんだか初秋を飛び越え晩秋の気温。
ついこないだまで、半袖のパジャマで寝ていたのに、長袖でも寒いくらい。

白衣も半袖のベン・ケーシースタイルだったのですが、今日はその上に長袖の白衣を羽織りました。
こうして寒くなったり、また暖かくなったりしながら冬に向かって行くのでしょう。

1年前の今頃は何をしていたのかな〜と、昨年の本ブログと別ブログ(開業準備のブログ、今は閉じておりますが)を見てみたら、医院の設計が終わり建築確認申請を出して、確認がとれて建築が始まるのをまだかまだかと待っている段階でした。
そんな中、現在医院に導入しているPACSを見学に大崎市(旧古川)に行ったり、連休を利用して函館旅行をしたりしていました。そして10月に入ると、医院の地鎮祭をして丸一年になります。

暑い暑いと言っていた8月から、気温の変化の激しい9月を経て、例年通りならばあと2週間ほどで、鳥海山に初雪が降り、また北から白鳥が最上川にやってくるのです。

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2008.09.25

この1週間

ノートブックが復活しても、すべてのアプリケーションが復活している訳ではないので、以前とは使い勝手が違います。それに加えてこの1週間はいろいろと多用でブログ記事更新を怠りました。
丸1週間記事を書かなかったというのは、2005年の1月にこのブログを始めてから初めてのことではないでしょうか。

9/18、「めまい」についての勉強会で1時間程の講演をしました。
9/19の夜は珍しく何もなかったのですが、フルートとゴルフの練習。
9/20は、診療終了後、ゴルフの練習とオケの練習。
9/21、地元医師会主催のゴルフコンペに初参加。あらゆるものを含めてコンペに出るのは3年ぶり。ゴルフでコースに出るのは、4ヶ月半ぶり、ということでいいスコアが出るはずがありません。もうちょっと頑張りたかったのですが、気持ちと結果は相反します。1ホール目、いきなりのダブルボギーでしたが、2ホール目でドラコンを獲って、パーであがったときは、「今日は少しはまともなスコアが出せるかな?」と色気が出たのですが、その後はぼろぼろでした。
PGAのハンディキャップは13のままなのですが、現状はひいき目に見ても30くらいだと思います。ダブルペリア方式の「隠しホール」でのハンディキャップ計算で31くらいでした。今の実力通りかな〜戸思います。
18ホール、なるべくカートに乗らず歩くよう心がけたので、結構疲れました。5時間以上立っているか、スイングしているか、歩いていた訳ですから。もうちょっと、せめて月に1回くらいコースに出ればいい運動になるでしょう。

9/23、忙しい1日でした。
朝、9:30に家を出て希望ホール3階の「小ホール」へ。
酒フィルの11/16の定期演奏会に向けて、指揮者の井崎正浩さんとピアニストの石井理恵さんを交えた初めての合わせ練習。エキストラも一部加わって、いつもより編成も大きめ。フルートもオーボエもファゴットも全員揃っているのは、オペラの公演後、3月末に練習を始めてからお初かもしれません。

グリンカの序曲「ルスランとルドミュラ」から。
「どのくらいのテンポで行きますか?」と井崎先生。今の当団の実力では、普通の速さではぐちゃぐちゃになる恐れがあるけれど、じゃあゆっくり弾けばいいのかというと、今度はアラが出まくる事は目に見えている。始まったテンポは、普段練習しているよりもかなり速い。指揮は「1回振り」でどんどん小節が進んで行く。音符を追いかけ音を出す事に夢中になっていると、井崎先生の的確な指示、指導が入る。
フレーズを感じる、音がブツブツっと切れずに次の小節に繋がる様に、伴奏でも単にリズムを刻むノアではなくたとえば4小節単位、8小節単位の旋律のフレーズを感じながら演奏する、音を広がる様に出す、ブツッときるのではなく柔らかくテヌートで、「パァー」と広がりをもたせる、、、などなど指示が飛びます。その瞬間にオケの音が(少しだけですが)変わるのは、自分で演奏しながらも気持ちが良く、「あ〜、これが指揮者の快感の一つなんだろうな〜」と感じます。もちろん、非常なストレスも感じていらっしゃるでしょうが。。。

11時過ぎに石井さん到着。
まずはオケだけの練習。時間が限られているので、一部飛ばしながらオケの練習具合を確認する様に指導が進みます。そして11:40過ぎから石井さんを交えて合わせ練習。「小ホール」といえど、シュタインウェイのフルコンがおいてあるのですが、ただきちんと調律されていなくて申し訳ない音でした。石井さんも、オケの実力に不安を持ちながら(?)、指揮者とも初めてですし、慣れないピアノに初めての環境で、いろいろ不都合があったと思います。しかし、さすがの迫力のfff、美しさに陶酔して入りを忘れそうになる様なpp、チャイコのPコンはやはりカッコいい名曲です。
私は、全然駄目。練習はそれなりにしていたのですが(講演やゴルフの練習の合間にそれなりに)、入りを落としたり、音が外れたり、不安が結果に出たりでした。でもまだ2ヶ月弱ありますし、合わせ練習は11/18にもう一度あります。それまでにもっとちゃんと吹ける様に練習を積みたいと思います。

午後1時まで練習。
終わると同時に私は速攻で楽器を片付け、お昼ご飯としてモスバーガーを買って来てくれていた家内を横に乗せて、むしゃむしゃ食べながら鶴岡に車を走らせます。
午後2時からの金浄寺さんでの講演、その15分前に到着。慌ただしくネクタイを締め、まずパソコンを出して接続を確認。ACアダプターを持参するのを忘れてちょっと焦りましたが、朝まで十分充電してあったのでなんとか1時間強の講演の間持ちました。
講演の前に、家内のピアノ(金浄寺さんでは、本堂の中にアップライトピアノが置いてあります)伴奏で、JSバッハの『G線上のアリア』フルート編曲版と中田喜直作曲『夏の思い出』の2曲を演奏しました。
鶴岡といえば、中田喜直の『雪の降る町を』が有名ですが、季節感も合いませんし、この曲には耳の肥えた鶴岡市民の前ではなかなか演奏出来ません。あまり残響のない本堂の中で、外は雨、下は畳に絨毯、音の吸収される響きのない環境でしたが何とか演奏しました。
Photo_2その後、「脳からみた心のいやし方」というタイトルで小一時間講演し、3名の方から質問を頂いてお答えし講演会を終了。参加された方にとって少しでも得るところある講演あればと願うのみです。「こころ」というのは脳で行う精神活動であり、脳の構造、働きと精神に関連する機能分布の事を説明し、脳に本来備わる自己免疫、自律神経、内分泌の機能をバランス良く働かせるために、日常生活のストレスとうまく付き合う事、適度に闘争し必要に応じて逃走すること、十分な休息・睡眠をとること、森林浴などを始めとする自然とのふれあいで心地よい刺激を脳に与える事、心地よい・気持ちいいということがストレスホルモンの軽減と快感ホルモンの増多に繋がり脳の鎮静と活性を促す事、その他には心地よい音楽を聴く、美味しいものを食べて幸せを感じる事などが必要であろうというお話をしました。

ちょっとお茶を頂いて休憩して、すぐに車で酒田市民会館に戻りました。まだオケの練習はしています。そして16:30頃から練習に参加。メインの交響曲、「シベ2」のトップを吹くYSさんは、夕方のバボラークの演奏会の実行委員(ステマネの一人)なので練習を抜けます。私がトップの代吹きで17:30まで練習しました。
私も実行委員の一人なので、椅子なども片付けもそこそこに自宅に帰って家内の車で遊佐に向かいます(懇親会などで呑むため、家内を運転手に)。

18:30少し前に会場である遊佐町中央公民館に到着。すでに100人ほどが開場を待って並んでいます。
山響のホルン軍団の方々も着てくださいました(弦の人も数名)。このブログにコメントを時々くださるHさんも東京から来られました。その他に、秋田や新潟のホルン吹きも来ているようです。
間もなく開場。
世界のバボちゃんとその仲間の演奏が、たったの2500円で聴けるのですが(この値段では満席でも黒字にならない見込み)、遊佐というマイナーな土地、大都市圏からは遠いこの地では休日の夜でも人はそれほど集まりません。結局8割くらいは席が埋まって、「ガラガラだったらどうしよう?」という不安だった実行委員会としては、少しだけホッとしたと言うのが本音です。
「バボラークのコンサートがこの値段とは信じられない!」「なんでこんなに安いの?4,5000円とればいいのに」と言われたりしました。遊佐では、3000円以上のコンサートは過去に例がないのだそうです。遊佐町民が主な相手では、いくらベルフィル首席、世界のバボちゃんといえど、2500円が手頃な値段と言う事で設定されたとの事。その分、遊佐町の楽友協会、教育委員会など町ぐるみの応援があり、地元企業などの協賛があり、実行委員会の中の有志による賛助があるわけで、決算書を見るのが恐いのは本音です。(^^;;;;

Photoコンサートは、もう「さすが」「次元が違う」というものでした。口をぽかんとあけて聴いてしまうようなもの凄い演奏です。バボちゃんのホルンはいつものように、「全ての音がやわらかい」。ffでさえも、大きいけれど迫力はあるけれど「ウルサくない」音なのです。ppにいたっては、「これ、ホルンの音?チェロの音?」というレベル。六重奏の時に並んだ第2ホルンの「チェコフィル」のホルン奏者が下手にきこえてしまうような演奏でした。名誉のために付け加えると、ヤン・ヴォボジルさんは現在チェコフィルの首席ホルン奏者です。ヤンさんの場合、「ホルンを吹いている」ように聴こえるのです。バボチャンの場合、ホルンという楽器を吹いているのはわかるのですが、声を出して歌っているように聴こえるのです。自由自在とはこのことです。(ヤンさんがこの記事を目にしない事を祈ります)
第1バイオリンのロレンツさんは、大きな体で愉快な方です。フィンランド出身で、ミュンヘンフィルのコンマスをしている実力者。第2バイオリンは、バボちゃんの奥さんでチェロのハナさんのお姉さんのアイーダさん。チェコフィルに所属しています。ビオラのヴィルフリードさん(シュトレーレ様!)は、ベルフィル在籍38年という超ベテラン。フルートのパユなどともアンサンブルで活躍されていて、BSなどでお顔を拝見したことはありました。
演奏曲目は写真のプロの通りですが、最後のベートーベンの六重奏曲と3番目のターナーを交換して演奏しました。日本語も片言しゃべるバボちゃんが、「すみません。最後のベートーベンをチェンジします。」と日本語で説明していました。

いずれも素晴らしい奏者で、アンサンブルが素敵でした。田舎の遊佐の公民館のステージ上で、音楽がダンスをしていました。ウィーンかベルリンの世界がそこには広がっていました。音楽を「心地よい」というのはこういうことなのだな〜と思わされました。
Photo_3Photo_4終演後、メンバー全員によるサイン会が行われ、中高の学生から大人までたくさんのファンがサインを求めて行列を作っていました。更に、山響ホルン軍団(あれ?Yさんがいません)と一緒に記念撮影をしていました。

その後、公民館の3階でWelcome Partyが開かれ、オケの練習に来て頂いたマエストロ井崎も参加いただいて、ホルン仲間はもちろん、酒フィルメンバー、実行委員など合わせて30名近くで22:30過ぎまで懇親。遊佐のお土産として、遊佐刺し子のペンケースを全員にプレゼント。ヴィオラのシュトレーレ様は、サッポロよりもキリンがお好きだそうで、キリンの生ビールのサーバーを見て喜んでいました。みな、「おお!ビール!」と日本語発音で喜び、バボちゃんは「生、もう一杯!」と日本語で言っていました。
2懇親会を終了後は、宿舎になった「遊楽里(ゆらり)」に場所を移し、実行委員会のコアメンバーとバボちゃん達14名で楽しく酒を酌み交わしました。

彼らは、コンサート翌日に当たる昨日(9/24)の朝7時起きで8時台の飛行機で庄内空港から羽田経由で広島へ飛び、昨夜は広島で演奏会。本日は東京に戻り、明日(9/26)水戸で演奏会をして今回のツアーを終える予定です。名残惜しかったのですが、次の日も早いのでちょうど日付が変わる頃にお分かれしました。次はまたプラハで、できればベルリンで会いたいねといってお分かれしました。

こうして忙しかった9/23が終わり、9/24は朝から通常営業(診療)。そして夜は医師会主催の学術講演会でお勉強。家に帰ったのは21時まえでしたが、さっさと寝てしまいました。
ここ1週間の疲れがたまっていたようで、途中で起きて少しパソコンに触りましたが結局朝まで寝てしまいました。

こうしてこの1週間が「あっと」言う間に過ぎてしまったのです。
今週末は少しゆっくりしたいと思っています。

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2008.09.17

「ラデク・バボラークと仲間たち」コンサート告知2

今週、バボちゃんが日本にやって来ます。
東京では紀尾井ホールで9/21(日)です。確かチケットは1枚6,000円。

Babochirasi遊佐町の公民館でのコンサートは、一般2,500円、学生1,000円。
田舎で、ホールもどうしても劣るとはいえ、ホルン界では「神」とさえ崇められる「バボちゃん」のコンサートが2,500円で聴けます!
庄内や南秋田はもちろん、東北一円、いや日本中からも聴きに来て頂きたいですね。
幸い、9/23(火)は休日です。はやめに酒田にいらして、山居倉庫、本間家旧本邸、土門拳記念館などを観光し、「鈴政」や「こい勢」でお鮨、「海鮮どん屋とびしま」で刺身定食とか、「欅」や「ル・ポットフー」でフレンチなどというのもいいのではないでしょうか?
遊佐町までは酒田駅からJRで230円、時間にして15分くらい。遊佐駅から、会場の遊佐町中央公民館ホールまで徒歩で10分程度です。
開場18:30ですが、全席自由なのでご注意願います。

世界のバボちゃん、ホルン界の逸材のコンサートをお聴き逃しなく!
「バボラークと仲間たちコンサート」←遊佐町のHPから。

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もう一つ告知。
酒田フィルの11月16日(日)の定期演奏会のポスター、チラシが完成し、既にチケット販売を始めています。ポスターはこちらの図案になりました。先日、未完成版をブログに載せましたが、少々変更した部分があります。
よろしくお願いします!
08

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2008.09.16

9月中旬の連休

私の場合は、土曜の午後1時まで通常診療があったので、午後1時半頃からお休みという感じになりました。
土曜は、昨日のブログに書いたように映画『おくりびと』を観に行き、帰宅したら23:30頃。すぐに床に着きました。
というのも、9/14日曜は、お昼過ぎまでに新潟の加茂市に行くことになっていたからです。9/14朝早く起きましたが、比較的のんびりと過ごし9時少し前に出発。朝マックを買い求め、高速道を使わず庄内空港の近くから湯野浜、加茂(鶴岡の)漁港、由良漁港を抜けて国道7号線を新潟へ向かいました。
新潟県に入ってから、勝木で国道345号のいわゆる「笹川流れ」ルートを通って荒川を渡ったところで県道3号に入り、中条から高速道路へ。ここまで2時間半以上かかりました。
高速道路は快適で、新潟市を抜けて北陸道に分かれ、三条・燕ICまで一気。そこから加茂市中心部までは車で15分くらいだったでしょうか。12時少し過ぎには到着。
Photo近くに美味しそうな蕎麦屋を見つけたのでそこで昼食。
これが結構あたりでした。お昼時とはいえ、駐車場は満杯で店に入ると二組並んで待っている状態。幸い間もなく席に案内され、注文したのは「ぼっちそば」の大盛り。「ぼっち」とはなんぞや?と思いながらも、「戸隠流」の二八蕎麦という説明書きにやや期待が高まります。蕎麦としては新潟に多い「へぎ蕎麦」に比べれば、一般的な本格的なお蕎麦でのど越しもさわやかで美味しかった。汁も甘めで美味しい。ただ、山形の旨い蕎麦を知っている者としては、感動は少なかった。ざるの下に水切りの受け皿があるのですが、深さが足りないのでざるの下の方の蕎麦は少々水に浸っている感じで水切れが不十分。これも山形の板蕎麦の旨さ、適度な水切れを知っている者からすると合格点は出せません。予備知識もなくぶらりと訪れたお店としては満足できる旨い蕎麦でしたが、蕎麦には厳しい点をつける私からすると、ここの蕎麦を食べるためだけに3時間半の道のりを厭わずにもう一度行くかと聞かれると、何か加茂に用事があればもう一度行くかも、という印象でした。

さて、酒田から片道3時間半の道のりを運転して来た目的。それは加茂市文化会館で午後1時開場、1時半開演で「2つのフルートとチェンバロが奏でる優雅なバロック音楽 」という演奏会があったからです。「有美の会」の主催で、演奏はフルートが松井美瑞さんと本宮宏美さん、そして家内のチェンバロの師匠である八百板正己さんでした。
「八百板正巳の過去の演奏」をご覧ください。すでに「過去」となっているところが八百板先生らしいというか。。。

とても楽しい音楽の世界でした。自分の実力を顧みずに私もチェンバロともっと演奏してみたくなりました。フルートもチェンバロも身近にあるという、大変恵まれた環境にあるのですから、もうちょっと一生懸命取り組んでいも良いのかもしれません。しかし、バロック音楽というものにちょっと身構えてしまう自分がいます。いわゆる「クラシック」(バロック以降)音楽に比較すると自由度(楽譜にあまり指示がない)が高いのですが、その自由が「勝手」とは違いある取り決め、不文律、常識の元に知っている人は「当然」と考えて演奏するはずの「自由」な世界。その取り決めや常識を知らないととても恥ずかしい演奏になってしまうのです。これは「音楽」を知ると言うより、バロックの時代の(高貴な人々の)生活様式、歌の世界、踊りの世界、貴族の世界(バロック音楽は民衆の物ではなかったようですから)を学び知らなければ出来ないことのようです(知らなくてもやっている人もいますが)。

3時半過ぎにコンサートは終わり、すぐに舞い戻ります。今は鶴岡市になりましたが、温海温泉に一泊する予定にしていたからです。中条まで高速道路で戻り、今度は国道7号線で温海を目指します。2時間半と少しで温泉宿に到着。有名な「萬国屋」です。温泉宿に泊まるのは、考えてみれば昨年の10月に医院の地鎮祭の時、両親を伴って湯田川温泉の九兵衛旅館に泊まった(「地鎮祭と美術館と湯田川温泉と藤沢周平」を参照)時以来でした。
とても軟らかな暖かいいいお湯でした。さすが1000年以上続いている温泉場です。連休とあって結構なお客さんが泊まっているようでした。料理も満足。お風呂も3回はいりました。チェックアウトの11時ぎりぎりまでいて、そこから鶴岡へ。30分くらいで到着。ある買い物をしようと思ったら、昔あったはずのスポーツ専門店が古本などを扱う店に変わっていました。メインの通りに立ち並ぶ比較的大きなお店も、このように突然姿を消したり、空き家になったりしています。前にも書いたように、酒田や鶴岡の中心商店街や量販店の並ぶ通りよりも、三川町のIグループ複合店とその周りに立ち並ぶ大型量販店や飲食店の集合に移転したり吸収されているようです。三川に行ってみると、鶴岡で探していた店もここにありました。しかも多分3倍くらいの店舗面積になってあらゆるスポーツ用品やカジュアル・ウェアなども売っていました。

鶴岡市内で買い物したら、久しぶりにアル・ケッチャーノにでも行ってみようと思っていました。まあ、「アル・、、、」の方は予約していないと無理だろうから、隣の「イル・、、、」でパスタランチでも、と思っていたのですが、買い物を三川で済ませたのでどうしようかと思いました。
日曜日に新潟に行く時、庄内空港の側から湯野浜を抜けて行った際、鶴岡の善方寺(かの人面魚で一世を風靡した池のあるお寺)近くにある麦きりのお店を思い出しました。とても有名で、とても美味しい麦きりのお店「寝覚屋半兵衛」。何年ぶりかな〜。
Photo_2午後1時半を回っていたのに、駐車場は満杯。お店に入ると、席に案内される前に注文を取るおネイサンがいらっしゃいました。「お蕎麦ですか?麦きりですか?」と聞くので「麦きり」と答えると、「お二人でしたらお得な板半枚のセットがありますよ」というので「じゃ、それで」と。席に案内され待つ事しばし、写真の麦切りが運ばれてきました。
讃岐のうどんとは風味も喉越しもちょっと違いますが、大変美味しい。腰もあって噛んでいると結構あごが疲れます。汁はだしが良く効いていて、最後にそば湯で割って飲むととても美味しかった。しかし、うどんである麦きりに「そば湯」とはこれいかに?

こうして、短い連休の短くも充実した旅を終え酒田に戻ったのは午後2時半頃。往復400kmほどの小旅行でした。

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2008.09.15

「美味いんだな、、、困った事に、、、」

9/13(土)、映画『おくりびと』の封切りの日に観て来ました。
これからご覧になる予定の方のためになるべく「ネタバレ」にならないように注意して書くつもりですが、予備知識なしでご覧になりたい方は読まない事をお勧めします。

監督の滝田さんも、脚本の小山薫堂さんも山形や庄内には縁のない方のはず(売れっ子放送作家の小山氏は2009年度から山形市にある東北芸術工科大学(通称「芸工大」)の学科長に就任するらしいが、「おくりびと」の脚本を執筆したのは確か2006年であり、その時点で山形で仕事をすると言う発想はなかったはず)だが、まるで「庄内に捧げるオマージュ」のような映画でした。
酒田に、庄内に住む者にとって特別な作品ですね。

私の大好きな鳥海山(最近は余り写真出していませんが、例えば「この記事」をご覧ください)、白鳥、酒田をはじめとする多くの庄内ロケ、山形交響楽団、音楽監督の飯森範親氏、酒田の第九を歌う会のメンバー(地元のアマチュア合唱団の人々)、山響FCの面々(観客役のエキストラ)、そして愛する酒フィル。
この映画作品の本質と関係のない部分もありますが、やはり山形の、庄内の景色、特に鳥海山や月山の風景、そして冬の「地吹雪」は内容や主人公の心の動きを描出する上でも大事な役割を果たしています。

映画の中身は、「納棺士」という聞き慣れない、特殊な仕事の話が中心ですが、笑いあり、涙あり、感動ありで、2時間があっという間でした。人の死を見つめる中で、主人公のモックンこと本木雅弘と味のある演技の山崎努とのやりとりには大変考えさせられました。
「死とは何か?」とか「生とはなんぞや?」というような議論をする訳ではなく、仕事として人の死体を扱いながら自分は「生物(いきもの)を食べて生きている」という点を観客に問いかけるようなシーンがたくさんありました。
故伊丹十三監督の「タンポポ」という映画を強く思い起こさせるシーンがたくさんありました。フライドチキンにかぶりつきまくるシーンなどは、観客から笑いも洩れましたが私は「タンポポ」に出て来た数多くの「食べることにこだわる」配役をいろいろ思い出していました。
山崎努が、ふぐの白子を食べながら「美味いんだな、、、困った事に、、、」といったその言葉は、「食いしん坊」である私の心に響きました。「死にたくなけりゃ喰うしかない。どうせ喰うなら美味い方がいい!」というのです。

ああ!そういえば映画『タンポポ』で、主役のタンポポ(宮本信子)に旨いラーメンの作り方を教える役も山崎努でした。生きている人間は食べる、生きている人間は死んだ人間を悼む、関わった人間は死体(遺体)の周りで様々な感情を持つ、といった当たり前のことを映画のスクリーンで突きつけられ、感動しただけではなくたくさん考えさせられることがありました。

開業医となった今、人の死に立ち会う機会はめっきり減りました。
大学病院や市中病院の脳外科医として働いていた時には、交通外傷の緊急患者さん(DOAも多かった)、重症脳卒中で手術も出来ない人、手術はしたが結果が芳しくない人、脳幹梗塞で何度もの危機を乗り越え気管切開をしたままだが意識は清明でリハビリを始めていた方の深夜の急変、、いろいろな人の死を思い出します。医師として数多くの人の臨終に立ち会い、死を看取って来ました。不幸にして亡くなられた方はご家族や葬祭業者さんが車で自宅に連れて帰ります。その際、病棟からストレッチャーに載せて死亡退院の方が出て行かれるところまで見送ります。夜中でも、休日でも、自分が脳外科の当番であれば、死を看取り宣告し死亡診断書を書いて最後のお別れをするのは、医師としての仕事でありまた儀式でもありますが、亡くなられた方に対する医療者としての「礼」です。時間帯によっては、病棟婦長(看護師長)、担当看護師、医師など2,3名から多い時には5,6名で死亡退院口まで送りますが、私は患者さん(すでにご遺体ですが)のストレッチャーを必ず引くなり、押すなりして自分の手で運びました。そして車に載せる時も葬祭業者さんがご遺体を載せるのを手伝い、車が去って行くのを頭を下げて見送りました。かっこいいことを言うようで恥ずかしいのですが、たとえ人間の手ではどうしようもない状態の人であっても、自分には助けられなかったという事実から目をそらさず黙祷を捧げ少しでも力のある医師になるよう努力する事を誓っていました。
職業柄、人の死に直面する事は少なくなかったので、患者さんが亡くなる度にいちいち強いショックを受けたりはしませんでした(すぐに次の仕事がある訳ですから)し、死体を恐いとか穢らわしいなどと思った事は一度もありませんでした。しかし、この映画を観て、一般の方にとっては「肉親の死」は特別な事であり、他人の死は「無関係」で忌み嫌い避けたい事である普通の感覚を見せられて、自分は「人の死」に対しては一般の方とは違った経験をし違った感覚を持っている事を気づかされました。

その上で、この映画をもう一度思い出してみると、ありきたりな表現かもしれませんが人の死を通して人の生を描いている作品だと思いました。脚本が良く出来ていて、庄内のロケを中心とする映像が美しく、モントリオール国際映画祭でグランプリを取ったのも当然という映画だと思います。

是非是非、映画「おくりびと」、ご覧ください!
エンドロールに、数多くの出演者の中に混じって飯森範親氏、山形交響楽団とともに「合唱指導 関矢 順」(いままでこのブログで何度も書いている歌のS先生のこと)、そして「酒田フィルハーモニー管弦楽団」と出ているのを見逃さないでくださいね!

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2008.09.12

講演と映画週間

来週、非公開の講演があるため、その準備をしていたこともありブログ記事のアップを怠りました。
「めまいについて〜その診断と治療」というタイトルでPowerpointを使って分かりやすくお話しする予定。

再来週には、公開の講演を鶴岡の金浄寺というお寺さんで行います。
タイトルは『脳からみたこころの癒し方』。
少々大上段に構え過ぎですが、主催者のお寺さんが「このタイトルで」とのご希望でしたので従いました。ちょっとだけフルートも演奏して、真面目に医学的に脳科学の面から「こころ」のお話をする予定。金浄寺さんでは、これまでにも数多くの講演会とバロックを中心としたコンサートを無料で行っておられます。結構有名なチェンバロ奏者、リコーダー奏者なども演奏されたことがあるようです。
(このお寺での講演日が9/23で、今年の酒田フィル定期演奏会の第1回指揮者練習&第1回本番ソリスト合わせ練習の日でもあり、さらにホルンのバボちゃんの遊佐でのコンサートの日でもあり、朝から晩まで大忙しになりそうです)

さて、それ以外に、細々と多忙だった事、記事にするようなイベントがなかったこともありまして、4日もブログを更新しないでいると離れて暮らす家族から「忙しいのかな?」とメールが来たりします。どんな事でもちょくちょくと記事をアップしていれば「健康で元気に暮らしている」というメッセージになるものなのですね。


昨日は、1〜2週に1回くらいの疎なペースで行っているスポーツクラブがお休みだったので、普段の運動不足を解消するため、クリニックの近く(というより真正面)のゴルフ練習場に行きました。実は、目の前にあるのだから足繁く通うことになるかも、と思って、3月に半年分の練習打席会員券を購入してしまったのですが、昔ほどゴルフ熱がないせいもあって、「半年間または30回分有効」のチケットをまだ2回しか使っていないのでした。あと28回分も残っているのに、期限は10日ほどしかなく、全部使い切れない事は明白。ちょっともったいなかったな〜。。。

久しぶりのゴルフ練習では、250球打っただけで普段使っていない筋肉がギシギシと痛みます。ゴルフって、一般には「オヤジの球転がし」とか「お金持ちのお遊び」と思われる向きもあるかもしれませんが、ドライバー(1番ウッドともいいます)で220~250ヤードくらい飛ばすためには安定したフォームとそれなりの強い筋肉が必要です。さらにコースに出れば18ホールで最短距離で7000ヤードくらいなので、カート(電動の小さな自動車です)に乗らなければ8000m以上歩くことになると思います。万歩計を付けて歩けばおそらく10000歩を超えるはずです。もう少し時間を作って、月に1回くらいはゴルフに出かけるのも健康のためにいいのかもしれません。

ーーー

さて、映画の事。
今週土曜日、ついに『おくりびと』が一般公開されます。大変楽しみです。
なんとなく頭が映画モードになっていたせいもあり、急に『崖の上のポニョ』が観たくなって三川のイオンシネマに夜出かけました。封切りして時間が経った事と平日の夜だからだと思いますが、7つあるシネマコンプレックスの劇場の中で2番目に広い303席の劇場に、我々夫婦を含めて10人くらいと「ガラガラ」の状態でした。
あの、「ポ〜ニョ、ポ〜ニョ、ポニョ♪」という歌を知らない日本人はいないのではないかと思うくらい有名な女の子の歌。映画の最初は美しいソプラノの歌で始まったので少し驚き。映画の内容はネタバレになるので避けますが、なんとも言えない素朴で美しい世界、「なんで?」「どうして?」などと考えては行けないファンタジーの世界でした。帰り道、家内と話した事は「映画のはじめのソプラノの歌は、大変美しい声で音程もさすがプロ!という感じなのに、何を歌ったのか心に残っていないのはなぜ?あの女の子の「ポ〜ニョポ〜ニョポニョ」は強烈にこころに残り、しかも感動すら覚えるのに、、、音楽というのは、上手ければ、美しければ、人の心に届くというものではないんだ〜、やはり。。。」ということ。

土曜日の「おくりびと」は混むかもしれないと思い予約してきました。夜は余裕があるのか、真ん中の真ん中あたりの席を確保。ということでプチ「映画週間」になりました。
Photo映画館で「おくりびと」のチラシを発見。(鞄の中で少しくしゃくしゃになっちゃいました)(^^;;;
「庄内地域ロケ地マップ」というもので、酒田、鶴岡、遊佐、余目など、映画のロケ地の写真と地図が載っています。自分の住む町の日常に近い場所が、非日常の映画の世界になるのは不思議な気持ちがします。
BPhoto_2ちょっと見にくいですが左のように7カ所のロケ地が紹介されています。上の写真の、主人公が鳥海山をバックにチェロを弾くシーン(ま、ふつうチェロ奏者がこんなことはしないですけどね)は遊佐町で撮影。何度か話題にした「希望ホール」での「最後の演奏会」のシーンが右側の写真。小さくて、光の当たり方も悪くてみにくいでしょうが、主人公役のモッくんがチェロを弾く手前は、山響チェロのWさん、向こう側はビオラのらびおさんことKさんです。みな、ばっちり映っていますね。

藤沢周平原作の一連の映画(「武士の一分」や「隠し剣鬼の爪」、「山桜」などなど)は時代背景が江戸時代なので、ロケ地が酒田でも遊佐でもやはり非日常です。10月公開予定の「ICHI〜女座頭市」(綾瀬はるかが主役)も庄内でロケをしていますが、やはり非日常の世界が描かれています。「おくりびと」に出てくるいろいろな場面を、合唱やオケのエキストラで出演している友人、知人を、「あ!あそこだ!」「あ!あの人だ!」と思いながら観るのか、後から思い出しながら考えるのか、、、できれば映画に没頭したいと思います。

土曜がお休みの方には「三連休」の世の中ですが、私は土曜はお仕事。
日曜は家内のチェンバロの先生のコンサートが新潟の加茂市であるので、えっちらほっちら(表現が古い?)お出かけです。チェンバロ奏者八百板正巳「今後の演奏予定」をご参照ください。


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2008.09.07

開拓精神?

以前から「食の庄内」をたびたび紹介して来ました。
今の季節は、だだちゃ豆の最盛期を過ぎる頃ですが、まだ本家(?)白山だだちゃ始めいろんな種類の「だだちゃ」が並んでいます。同じだだちゃ豆でも味に結構違いがあります。

土曜日は、診療終了後のお昼をどこにしょうかと思案し、宮崎旅行の時にまだ開店していなかった「平田牧場」庄内空港店に行ってみる事にしました。お店は空港の3階にあります。滅多な事では空港の3階には行かないので、おそらく4年ぶりかもしれません。前回は、アフラートゥス五重奏団が来た時に、空港に着いた彼らをまず昼食、ということで当時あった普通のレストランで食事させました。
ホルンのバボちゃんは日本通なので、日本語で「カツカレー」とか注文していましたが、他の4人はメニューが全くわからないので、海老フライとか五目ラーメンとかをいい加減な英語で雰囲気がわかるように通訳して注文を取った事が懐かしい。

13:45頃にお店に着いたのですが、お客さんが並んでいます。我々夫婦の前に5組も待っているようです。お店の中で着席している人たちも、まだ注文した食べ物が来ない状態の人も結構いました。
そこで私は一人で送迎デッキ(入場料100円)に出てみる事にしました。
お天気はよかったのですが、鳥海山や月山はモクモクとした雲(一部積乱雲)に覆われて見えません。
ちょうど14:00発の羽田行きANAが出発するところでした。

PhotoPhoto_2送迎デッキの上の階の奥、管制塔に近い方まで行って飛行機を正面から見ました。いつも自分が乗っている時にはわからない物ですが、飛行機は専用の車に押されてバックし方向転換をします。
ゆっくり滑走路に出て離陸準備。今日の風は海側からなので送迎デッキからは向かって左手(山の方)にゆっくりと出て来ます。
180度ターンして、いよいよ離陸開始です。

Photo_3Photo_4爆音を轟かせながらあっという間に滑走路の半分を過ぎ、機体がフワっと浮き上がります。
そして、秋の雲が広がる眩しい青空へぐんぐんと昇って行きました。

左の写真、離陸する飛行機の向こうに見える小さな山は、湯野浜温泉の砂丘丘陵です。
右の写真、管制塔と機体の間には日本海が見えています。

戻ってくると、家内は既に席に案内されていました。30分近く待たされるだろうと予測したのですが、ちょうど回転する時間帯だったのか、20分くらいで席に案内されたようです。

Photo_5Photo_6平田牧場直営店「とんや」にないメニューの「かつ丼」を食べようと思って来たのですが、なんとかつ丼用の出汁が切れていてソースカツ丼しか出来ないと言う事。ショックを隠しながら、私はソースカツ丼を、家内はカツカレーにしました。
メニューは豊富で、酒類、おつまみ(三元豚の角煮とか)なども充実しているようです。
注文してから料理が運ばれて来るまで25分と待たされました。奥の席に団体客が入っていたようで、次々と厚切りカツが運ばれていましたから、そのせいかも知れません。

味は、本店とほとんどかわりないトンカツ。お肉が良いので揚げ方さえ間違えなければ文句はありません。カレーは、こういうお店独特の甘めでこってりしたルーでサクットしたカツに良く合います。
本店と違うのは、ロースかつ膳や厚切りカツ膳などのご飯とみそ汁、キャベツが「お代わり自由」ではないこと。たしか、ご飯もみそ汁も100円でした。
そこへいくと、酒田本店「とんや」は、ご飯もみそ汁もキャベツも白菜の一夜漬けも全てお変わりし放題。これだけでお腹一杯になれます。

食後、3階のギャラリーで四季の庄内の写真の展示をサラッと見て、1階にオープンしている「ヒラボク・カフェ」をチェック。平牧のソーセージを使ったホットドックが主ですが、サンドイッチ、ポークカレーなどもあります。トンカツはありません。カツサンドとかあれば嬉しいんだけど。。。

ーーーーー

日曜日は、午前中、雑用を済ませて、最近気がついたとあるお蕎麦屋さんへ。麦きりが売りのようですが、家内が麦切り、私は蕎麦を注文。残念ながら「乾麺」のお店でした。味は悪くはないですが、わざわざお蕎麦を食べに立ち寄る店とは思いません。麦切りも多分乾麺を使っているのだと思いますが、こちらは喉越しも柔らかで美味しかった。
なかなか美味しい蕎麦屋を「開拓」するのは難しいものです。
今のところ、酒田周辺で自分が食べて気に入ったお店は「田毎」「めだか」「太郎庵」と庄内町の「蕎麦工房せき」に「しま田」くらいですね。

昨日、完成し納品された酒田フィルのポスター、チラシ、チケットを掲示板に貼ってもらい、チケットの委託販売をお願いするために希望ホールへ。
今日は、「花王」の主催で中村紘子さんのピアノコンサート。なんと1000円というお得なチケット。私はあまり積極的に聴きたいと思っていなかったのでチケットを持っておらず。それよりも大事な用事は、入場者(完売と言う事でしたの1200名近く来るはず)に11/16の酒フィル定期のチラシを配布する事。私たち夫婦と酒フィルからSさんが来てくれて3名で1000名を越える来場者に手渡ししました(プログラムへのチラシの折り込みは断られていたため)。遊佐から9/23のバボラークのコンサートのチラシを配りに来たYS氏と途中から遊佐の方が一人手伝ってくれたので、5名で2種類のチラシを配りました。
全席自由だったため、我先にとホール内へ急ぐ人々に「お願いします」「どうぞ!」「こんにちは」などと声をかけながら必死に渡しました。チケットをもらっていても当日来ない人はいるもので、当日入場を希望した方々が10数名いて、その方たちも入れたようでした。およそ満席、1200名近くはいったはずなので、2列でチラシを配り私は400近く手渡ししたと思います。
これだけの数配っていると、結構知り合いがいるもので、「あら、先生!」とか「ご苦労様」とか「おお!なに!」などと言って受け取ってくださる方もいました。
中には、「○○先生だの?!」「ほれ!○○先生だよ」と話しているご夫人や、「サロン・コンサートに行きましたよ。これはサロンコンサートですか?」と聞いてくださる方もいらっしゃいました。
(酒田フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会、と書いてあるんですが、、、苦笑)

「託児所はどこですか?」とか「1階は一杯ですか?」という質問には参りました。
SさんもYSさんもチケットは持っていて、最後には我々夫婦が残り開演時間の13:30ぎりぎりまでチラシを配りました。中村紘子さんはレコード(CDではない!)も持っていて、お願いすればまだ当日券で入れたのでしょうが、他に用事もあったので演奏は聴かずに帰りました。

ちょっと疲れたので、中町の「ケルン」へ行ってみました。
ここは超有名な「バー」なのですが、昼間は喫茶店。特に夏の間はあんみつとかかき氷を供します。

Photo_7Photo_8左は抹茶かき氷のアイスクリーム&白玉付きで600円。右は抹茶あんみつで500円。
どちらも甘さやや控えめで渋い大人の味がするような。。。
先日、山形で食べた岩渕茶舗のあんみつは、黒みつ、白みつ、抹茶みつを選択できましたが、ケルンの抹茶あんみつは寒天が最初から抹茶で作ってあるので濃緑色です。美味しかった!
実は、ここケルンは前々から行きたいと思っていた店ですが、最初に酒田に住むようになった平成15年から5年で初めて来ました。

昼間の喫茶店は息子さん(と言っても私より年上でしょう)がやっていて、夜のバーは有名な井山さんがやっていらっしゃる店です。日本人が創ったカクテルでは世界的に知られている「雪国(ゆきぐに)」の創作者がその井山計一氏。
サントリーの前身、寿屋のカクテルコンテストで優勝してからちょうど50年。御年81才、ますますお元気(のはず、、、)。
井山計一のホームページをご覧ください。カクテルなどは夕方5時以降にやっているそうです。


美味しい物ばかり食べ歩いていると身体壊すよ!と何人かに忠告されます。
ま、これでも医者なので、身体を壊すような食べ方はしていないはず。朝食には春雨ヌードル1個100Cal前後を続けていますし。私の場合は、「グルメ」ではなく、「美味しい物探し」「いいお店開拓」のこころでやっている探検のような物。
まだまだ酒田および周辺には知らない店、行った事のない店がたくさんあります。
もっともっと開拓するぞ〜!!!

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2008.09.04

balaineの野望(?)

野望、、、といっても総裁選に打って出ようとか、そんな低次元の話ではありません。

クリニック併設のリハビリ室兼音楽室『ジョンダーノ・ホール』でのサロン・コンサートを2、3ヶ月に1回、またはそれ以上の頻度で行いたいという「高邁な」(笑)望みです。v(^^)

私のブログをいつも見てくださっている方には敢えてお知らせするまでもないのですが、山形弦楽四重奏団(HPはこちら→「山形弦楽四重奏団HPへようこそ!」)のメンバーでヴァイオリニストであるKさん(名前を伏せる必要はないのですが、、、笑)(★だにゅのにっき★)と、同じく山Qのメンバーで山形交響楽団のチェロ奏者であるM氏(これも名前を伏せたのは愛嬌です)(チェロリスト活動日記)と山響の常連VnエキストラメンバーであるM氏の奥様の3人が、一昨日の9/2(火)に突然お昼にクリニックを訪ねてくださいました。
2日続けて鶴岡、酒田の小中学校で山響音楽教室があり庄内に来られたそうです。午前の仕事を終えて次の目的地に移動途中、たまたま拙医院の看板(酒田市内に一枚しかない)の前を通りかかったのだそうです。
こちらもちょうどお昼休みにはいるところで、大大歓迎でした。

以前から、山Qメンバーで山響バイオリニストのN氏(中爺通信)や同じく山Qメンバーで山響ビオラ奏者のK氏(らびおがゆく Vol.3)に、「うちのホールで演奏して頂ければうれしい、、、」というような希望と言うか夢のような事を伝えていたのですが、それを受けてKさんとM氏が下調べを兼ねて訪ねてくださったようです。

午後の仕事があるためゆっくりして頂けなかったのが少し残念ではありましたが、KさんとM氏が持っていたヘンデルのソナタを所見ですこし演奏してくださいました。自画自賛的ですが、お二人の美しい弦の響きはジョンダーノ・ホールの残響とあいまって、小さな教会で聴いているような気高く深みのある響きで短時間でしたが午前中の診療の疲れなどあっという間に吹っ飛んでしまいました。

山響は、定期の演奏会以外に特別演奏会、モーツァルト定期、そして出張演奏、音楽教室など全部で年間に確か120~130公演をこなしているはず。大変忙しいのです。その合間を縫って、またはちょうど庄内公演などに併せて「ジョンダーノ・ホール」で山Qの特別演奏会を是非開きたいと思っています。
その他に、山響首席フルート奏者のA先生のリサイタル、コンミスIさんを含む山形チェンバーミュージシャンズなどなど、いろんな演奏会が開ける環境があります。
待合室の椅子なども運び込んでようやく80名座れるかと言う小さなホールですので、プロの音楽家として興行の面から見れば悲観的なものがありますが、拙医院の宣伝を兼ねると思えば私としては少々赤字でも演奏家の方と観客の両方が満足して頂ける条件を設定したいと思っています。

更に、11/16(日)の酒田フィル定期演奏会でチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を弾いてくださる、山形市出身で一昨年の日本音楽コンクール本選出場者、聴衆賞の石井理恵さんには、10/19(日)に「ジョンダーノ・ホール」で小ピアノリサイタルを開いて頂く予定になっています。

プロの演奏の中に混ざるのはおこがましいので、酒フィルを中心とするアマチュア音楽家の人達を集めて、無料の音楽会も年に数回やれればいいな、と思っています。
こういう催しは、本業をないがしろにしては出来ないし、私一人では出来ないもの。
本業が安定し、チェンバロ弾きの家内の協力、アマオケ仲間の協力を得て、早く「ジョンダーノ・ホール」音楽会を定着させたいな、、、

これが私の「大いなる野望」です。

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2008.09.02

映画「おくりびと」

9/13(土)全国ロードショーに弾みをつけるニュースが飛び込んできました。
第32回モントリオール世界映画祭グランプリを本日受賞したそうです。
パチパチパチ!

以前も触れましたが、この映画(出演:本木雅弘、広末涼子、山崎力ほか)は庄内、主に酒田を舞台にしています。主人公のモックンが在京オケの解散に伴って実家の酒田に戻って「納棺師」という仕事につき、人の死を見送りながら優しい人たちに囲まれて生きて行くという話です(たぶん)。

オケの最後の演奏会が収録されたのが、酒田市民会館希望ホール。
出演は飯森範親指揮、山形交響楽団、そして酒田や山形の合唱団。演奏は『第九』です。
試写会を見た人の話では、飯森さんのどアップがあるそうです。山響団員も結構はっきり写っています。
合唱団員もちょっとだけ大写しがあって誰が出ているのかわかるそうです。

そして、平成19年5月の中央ヨーロッパの旅の前々日だったためやむなく諦めた酒田フィルとしてのエキストラ出演場面も、希望ホールの練習室での「解散式」のシーンでちゃんと写っています。エキストラ出演の時間が何時から何時までと決まっていれば、成田に向かう前々日(横浜に寄る前日)でも無理して酒田まで行ったのですが(当時はまだ山形市に住んでいました)、「一日中になるかも、、、」と言われて二の足を踏みました。
時間にすれば一瞬でしょうが、オケの団員らしい顔をして、解散式に臨むメンバーとして銀幕デビューできたのに。。。まあ、裏話になる訳ですが、演奏したのは山響団員。つまりれっきとしたプロ。解散式の収録のために2日もプロを拘束出来ないという事で、山響団員の燕尾服などをお借りして酒フィル団員がエキストラ出演した訳です。

「おくりびと」の公式HP
http://www.okuribito.jp/
のトップページで映画のいくつかのカットを流しています。
飯森さんのどアップ、山響団員、合唱団、そして解散式の酒フィル団員。

画面は小さいのですが一時停止しながら見るとわかりますよ!
「グランプリ」受賞、おめでとうございます!
もっけだ!

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2008.09.01

新たな気持ちで

9月になりました。
庄内町のギターフェスティバルも昨日で終了。
マエストロ福田やフェルナンデスは本日庄内を離れるはずです。

Photo福田さんとフェルナンデスが8年前に日本で録音した、デュオ・アルバム『タンゴ・ミレニアム』です。
二人共若い!
ギタフェス初日の報告、「ギタフェス、その1」の2枚めの写真をご覧頂ければ8年の月日がどのくらいかわかります。

二人共、世界のギター界の巨匠、至宝とも言うべき存在ですが、お二人とも気さくで親しみやすく気配りの方です。ギターという楽器がそうなのか、そういう素晴らしい人格者がギター弾きに多いのかはわかりませんが、若手の池田さん、大萩さん、松尾さん達も皆あいさつすると優しい笑顔で会釈を返してくれるような人達です。

3年に1度の一大イベントが終了して、このイベントの立役者であるS氏が体調を崩されないかちょっと心配しています。ちょっとお体を悪くされて治療を受けながらも、このイベントのために気力を振り絞って頑張っておられました。人間、少々体調が悪くても気力で乗り切れることがあるのですが、その気力を支えたイベントが終了したら力が抜けてしまうのではないかと心配です。

Photo_2Photo_3今回も庄内町の人達を中心に結束固く頑張った実行委員会の人達。アイデアも豊富で、フェスティバルを記念したTシャツなどは普通にあるとして、この写真のような「ギターのデザインの飴」や「ギタフェス煎餅」なども販売していた。
特にこの飴はかの『金太郎飴本舗』に頼んで特注してもらったと言う貴重なもの。一つ一つの断面がギターになっているので、食べるのが勿体ない感じ。

ーーー

さて、9月1日。
プライヴェイト・クリニックを開院して半年が経過しました。
右も左もわからない状態からようやく脱却して、脳ドックも始め、ある程度落ち着いたと言える程度で、まだまだ順調などと言える段階ではありません。この間、看護師さんも常勤1名、パート1名の採用が出来、スタッフの面でも、備え付けの機器の面でも、その他の設備の面でも大きなトラブルなく過ごして来た事が何よりです。
リハ室前の「バレーヌ・ガーデン」にはようやく芝が定着し、バラもまだまだ背の低い子供ですが花が着き、バジルやミントなどのハーブも少し植えました。昨日は芝刈りをし、初めての追肥を施しました。最近雨が多く、猛暑も過ぎたので、草花がすくすくと伸びている感じがします(雑草もですが)。

半年の間に、『サロンコンサート』としてプロによるフルートリサイタルを2回開くことが出来ました。7月、8月とサロンコンサートを開いていないので、「またコンサートやるときは誘ってください」とか「今度はいつやるんですか?」などと知人や患者さんからも聞かれます。
出来れば月に一回くらいのペースでやりたいのですが、なかなか思うに任せません。まずは演奏する人の確保が必要ですし、やる以上はちゃんとしたものをやりたいのです。アマチュアによる無料のコンサートでもいいのですが、ちゃんとやりたいと言う気持ちがあります。

11/16の酒フィル定期でチャイコフスキーのピアノ協奏曲のソリストを務めて頂く山形市出身の石井理恵さんには、『ジョンダーノ・ホール』でソロリサイタルをして頂く約束をしています。今のところ、指揮者併せ練習2回めに来られる10/18の翌日、10/19(日)のお昼過ぎを予定しています。
それまでの間に1回くらいサロン・コンサートができればいいな〜、と考えてはいます。

開院半年を迎えてまた新たな気持ちで毎日の診療と趣味で生き甲斐の音楽とに取り組んで行きたいと思っています。こういう気持ちを持って生活できるのは健康あっての事。周囲の環境にも感謝を忘れないようにしたいですね。

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