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2008.08.25

山響と神奈川フィル

一昨日8/23は、第191回山形交響楽団定期演奏会。
山形県民会館で19時開演ですが山響ファンクラブの会員としてゲネプロ見学を許可されたので、午後1時に診療受付終了後、可能な限り早めに酒田を出ました。とは言っても、最後の患者さんを診察して戸締まりなどを確認すると午後1時半を回っていました。ゲネプロは午後2時開始なので間に合うはずがありません。

山響FC事務局のI氏は高校の同級生。ゲネプロの休憩時間に間に合えば静かに入れるだろうとのこと。丁度午後3時半少し前に県民会館前に到着。午後3時15分過ぎから15分の休憩に入っていたのでなんとかぎりぎりGP見学に入れました。プログラム後半のデュカス(デュカ)の交響曲。面白い曲です。弦は大変忙しそう。管はソロが多く楽しそうだけどやはり大変そう。
話が前後しますが、本番終了後、コンミスのIさんとお話しさせていただいた時に、3楽章(終楽章)はフォルテばかりで管の伴奏のように引きまくりの第1バイオリンは疲れたというようなことを仰っていました。
午後4時半少し前にGP終了。本番は午後6時半開場なので2時間以上あります。

久しぶりに七日町を散策することにしました。
県民会館から山銀本店を過ぎて大沼デパート方面へ少し歩くと、左手に岩淵茶舗があります。抹茶ソフトやほうじ茶ソフトが美味しく、6月だったか来た時には店頭で買ってたべましたが、今回はお店の奥であんみつでも頂くことにしました。
Photo_2あんみつにかけて頂く「みつ」は、「黒蜜」「白蜜」「抹茶蜜」の3種類から選べます。あんこも「粒あん」か「漉しあん」が選べます。お茶も付きます。このお茶も美味しいし、お代わりも出来ます。
左の本は、「ヤマザワ」の創業者山澤進氏が著した七日町の歴史と商家のお話です。山澤さんは、薬剤師としてドラッグヤマザワを興し、それから少しずつお店を増やし、今や山形県内と宮城県に併せて60店舗を持つ大企業です。
その昔、私が医学部の学生の頃、山澤さんのお嬢さんが医学部のどこかの教授秘書をしていたことを思い出します。この本は、山形商業高校の出身者の多い七日町界隈の商人の話が中心ですが、江戸時代、明治などの古い山形市街や300年を越えていまも山形で商売をしている商家の話、その屋号や紋章など、興味深い事が記されていました。

その後、七日町で音楽・楽器といえば「トミオカ」の富岡楽器に寄って、フルートの楽譜コーナーを覗き一つ楽譜を買いました。管楽器コーナーに山響のトロンボーン奏者が立ち寄っていました。7月の「悲愴」の時に、渾身のバストロを吹かれて私がブラボーを叫んだTさんでした。軽くご挨拶。
それでもまだ会場まで小一時間あるので、小腹を満たそうと市役所裏のお蕎麦屋へ。ここはまだ入ったことはありませんでしたが、行ってみると、コンサートを控えた山響団員がお一人きしめんを啜っていました。私は納豆蕎麦を、家内はたぬきを注文。山形の蕎麦はほとんどどこの店でも「はずれ」ません。「山形蕎麦研究会」とかなんとかいう看板がかかっている店ならまず大丈夫ですね。

さて、18:15開場なのでその頃を目指し県民会館へ。
まあまあの人の入りです。19時開演の10分ほど前に阪さんがプレトークをしてくださいました。
演奏内容などに関しては、narkejpさんのブログに詳しく的確に書かれていますので、そちらをリンクします。
「山形交響楽団第191回定期演奏会を聴く」をどうぞ。

ドビュッシー、サン=サーンス、ミヨーそしてデュカ(ス)とオールフランスプログラムであり、しかも19世紀中頃(世界的に時代が大きく動いた頃、日本では幕末から明治維新、パリで万博があり日本趣味が流行った頃)から20世紀始め、第1次世界大戦前後という、激動と混沌の時代背景があり、芸術も時代の流れに大きく左右されています。フランス音楽の中でも特に映像的で諧謔的なところもあります。
「6人組」のメンバーとして有名なミヨーですが、多分オケで聴くのは初めてです。同じ6人組にプーランクなどとともにフルートソナタなどの作品も手がけているので、笛吹きには大変有名なミヨー。ヘミオラや変調、変拍子の多い特徴はオケの作品でも同様という印象でした。
後半のデュカの交響曲は、ドイツで確立された「4楽章形式」ではなく3楽章で終わります。生まれて初めて(GPと合わせ2回)聴きましたが、大変面白く工夫された曲で、山響の演奏も阪さんのエネルギッシュでスマートな指揮に導かれてとても軽快で元気で楽しい演奏でした。
ただ、じゃあ何か一節、歌ってご覧、といわれても脳の中に鮮烈なメロディーが残っていないのですね。私の記憶力が悪いのかもしれませんが、音楽そのものが変化に富み、映像的ではあるけれどテーマ性に乏しいからではないかと思います。

阪さんは燕尾のまま着替えもせずにすぐにアフタートーク。通称ミミちゃんのインタビューに快活に親切に応えてくれていましたが、周囲に集まって聞いている人たちのうち、高校生軍団か何かがペチャクチャと雑談がうるさくて、思わず小声で「うるさい」と怒ってしまいました。
だって、首席客演指揮者が観客と交流を持とうと疲れている顔も見せずにお話をしているのに、その目の前にいて関係ない事をへらへらしゃべっているのです。その集団の引率者とも見られる男性には多少軽蔑のまなざしを向けてしまいました。。。(無視すればいいのに、、、とも思います)

県民会館から近い某所で、バン友の会(指揮者阪哲郎氏の後援会)の方々と山響FCの有志を集めて「阪さんを囲む会」が開かれましたので夫婦で参加してきました。遠くは奈良からいらっしゃった熱烈な阪さんファンの母娘や、前橋からも単独で来られたご夫人もいました。
阪さんの父上は新庄、母上は山形市出身で、そのご親類、友人、学校の先生などの関係で年配の女性が多く、男性は山響FCの男性計5人だけ。25人ほどの女性に囲まれて阪さんはもてもてです。

奈良や前橋の方、新庄の方などと会話を楽しみ交流を持てた事も良かった。そして23時を回ったので酒田まで戻る私は、ようやく阪さんに声をかけました。
PhotoPhoto_23週間前に高松のJAOフェスティバルでピッコロを吹いた事を話したら覚えていてくださいました。アマオケとはいえ、阪さんの指導指揮で演奏した栄誉に浴し幸せでしたね。
山響のプログラムではなくJAO高松大会のプログラムにサインを頂きました。

ーーー

阪さんの会を23:30少し前に抜け出して、車で酒田に戻ったのは8/24の夜中の1時頃。
直ぐに床に付けました。
日曜日は久しぶりに朝寝。
午前中は予定がないのでだらだら。

クリニックの庭にバジルなどのハーブが茂って来たのと、先週青森は田子町のにんにくを頂いたので、今日のお昼は久しぶりに私が家でパスタを作ることになりました。
ジェノベーゼを作ろうかと思ったのですが、近くのスーパーには「松の実」が置いてなかったのでいろいろ探しまわるのも面倒なので、オリーブオイルでじっくり炒めたパンチェッタとマッシュルームにディチェコのNo.11を絡め電動ミルで作った美しい緑色の「にんにくバジルオリーブソース」を上からかけただけのシンプルなものと、茹でたペンネリガートに地中海産の「唐墨」(地中海で獲れるボラの様なお魚の卵の薫製を粉末にしたもの)をかけて宮崎からもらって来たちりめんじゃこと少々のお醤油を混ぜまぜしたものにこれまたクリニックの庭で獲れたレモンバウムの葉を数枚散らしたものの2品を手早く作りました。
市販のパンチェッタが思ったより塩気が強く、全体にしょっぱい味付けになってしまいましたが、出来は上々。ただ、田子のにんにくが、非常に強烈なパワーを持っているので、念入りに歯磨きをして部屋や服に脱臭スプレーをかけてお出かけしました。

向かった先は市役所駐車場。家内は着物です。
午後1時過ぎに、酒フィルの溜まり場「山茶花」へ。やはり酒フィル関係者が4、5名来ていました。
午後2時開演で、希望ホールで「佐藤しのぶと神奈川フィル」コンサートがあったのです。このブログに何度も登場していただいている、声楽家音楽家のS先生から「いい席あるから買ってね!」とあの笑顔で言われたら、「あ、はい、喜んで」とならざるを得ません(笑)。
S席9000円を2枚。12列目の27,28と1階席の中央の真ん中、指揮者のラインでした。

客席は満席とは言えないものの9割弱くらいは入っているか。いつも見る顔と少し客層が違うよう。しのぶさんが来るということで、「歌」の人達も多いのかな?酒田だけではなく、鶴岡や、庄内以外の方も結構いらしているようでした。

前半、第1部はプッチーニのオペラ“蝶々夫人”から。「ある晴れた日に」「花の二重唱」「かわいい坊や」で、佐藤しのぶさんと井戸靖子さんのかけあいや二重唱やしのぶさんのソロがメイン。
オケはピットではなくステージ上なので、所々生声の歌のソロとのバランスが難しいところもありましたが、お二人の、特にやはりしのぶさんの素晴らしい歌声の響きと声量には圧倒されるところありました。またお二人の「演技」が素晴らしく、ドレスを着ているのに着物を着て日本髪を結った「お蝶」さんがいる様に思え、長崎の港に船が入って来たのを喜ぶその情景が鮮明に見えました。
さすが!と思いました。

後半は、オケだけ。
チャイコスキーの交響曲第5番ホ短調作品64。指揮は神奈川フィル常任指揮者の現田茂夫さん。爽やかな、明快な指揮で、スコア上のダブルバー(二重線)のところで左手をスパっとおろすなど、わかりやすい指揮を心がけておられるようでした。ちょっと肉付きの良いユンディ・リー(ピアニスト)見たいと思いましたがいけないでしょうか?
「チャイゴ」は、3年前に酒田C高校の定期で3番フルート&ピッコロ持ち替えで参加させてもらったことがあります。難曲です。でもいろんな要素があり、チャイコフスキーらしい、バレエ音楽の要素たっぷりの3拍子や6/8がたくさん。ワルツです。そして行進です。ファンファーレです。うつです。悲観です。爆発です。喜びです。感情の起伏が激しすぎます。
チャイコフスキーってクラリネットが好きだったのかな。あの音色でメロディをたくさん奏でさせます。フルートは少しメロディもありますが、弦と一緒に動いたり伴奏的になったりします。それはそれで楽しいのですが。

一昨日聴いた山響と昨日聴いた神奈川フィル、、、という差よりも、一昨日のオールフランスものと昨日のプッチーニ&チャイコフスキーの差。「名作」というのは、やはり心と頭に鮮明に残る旋律やリズムや仕掛けがあります。ミヨーもデュカスも素晴らしいのですが、洒脱なだけに重々しく残らない。その点、チャイコフスキーはさすがだと思います。その重さが嫌な人もいる訳ですが。。。(笑)

神奈川フィル、生では初めて聴きました。テレビでは『題名のない音楽会』などに良く出ていました。若い団員が多そうです(50才以上とおぼしき人は数えるほどしかいない様に見えました)。実力があります。特に低弦が素晴らしかったし、パンチの効いた金管も素晴らしい。全体的に演奏も若々しく瑞々しく、チャイコフスキーの元気な部分やダンスの部分は良かったです。
ただ、陰鬱な部分、重々しい部分、悲愴感の表現における繊細さという面ではもう一つかな〜と勝手に思いました。弦(バイオリン)の響きが軽いというか、薄いような印象がありました。ボストンポップスのように、ジョン・ウィリアムズの曲など演奏すれば壷にはまる様な気が致しました。
まあ、私も、家内も、本籍地は「神奈川県横浜市」ですので、神奈川フィル、今後もう少し注目して応援して行こうと思いました。
いい演奏会でした。高いなりの(前日の山響定期のちょうど2倍の値段!!!)価値はあったと思います。

ということで、週末はオケのコンサート三昧。
そして、8/8から始まったオリンピックも終わりましたね。今日からはテレビも寂しくなりそうです。

ところが!
庄内ではもっと凄いイベントが今週から始まります!
「第2回庄内国際ギターフェスティバル in 響」です。この事については明日以降また触れます。
「こちら」←をご覧ください。動画もあります。ブログもありますよ!
明日、8/26(火)はオープニングコンサート。プログラムの広告主として、懇親会にも招かれているので楽しみです。8/31(日)まで6日間、毎日ギターに関する何らかのコンサートがあります。受講生は講師陣と一緒に寝泊まりしながら猛レッスン。8/28(木)は、飯森山響の庄内町響ホール初見参で、ギター協奏曲の夕べがあります。こちらも超楽しみ!
(本文で説明されている写真が抜けている部分は、この後、追加して行きますので、、、)


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コメント

当方の記事のご紹介、ありがとうございます。すごい豊富な内容で、エネルギッシュな行動力に脱帽です(^o^)/
28日の協奏曲は、私も行きたかったのですが、残念ながら夜に予定が入り、残念無念です。合間をぬってどこかの日に行きたいものと、スケジュールの空きを狙っております(^o^)/

投稿: narkejp | 2008.08.25 19:50

narkejpさん、記事が完成する前にコメントいただきありがとうございます。まだこれから写真なども追加の予定。
ま、個人のブログなのでアップする時間や内容などあまり深刻に考えずに「適当」にやっております。
リンクをお知らせせずにアップしてしまい、すみません。事後承諾でよろしくお願いします。m(_)m

投稿: balaine | 2008.08.25 20:01

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8月23日(土)、午前中に果樹園の後始末を終え、小雨のぱらつく夕方から、帰省中の息子とともに、山形交響楽団第191回定期演奏会に出かけました。会場は山形県民会館、今日のプログラムは、「エスプリ・ド・フランス」と題して、ドビュッシー、サン・サーンス、ミヨー、デュカスという組み合わせです。あいにくのお天気、しかも有名曲を柱としないプログラムで、聴衆の入りが心配されましたが、開演前には、ステージ直前や両端を除き、おおむね良好な入りとなりました。 今日の指揮者は、首席客演指揮者の阪哲朗さん。プレトークが始... [続きを読む]

受信: 2008.08.25 19:52

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