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2008.08.05

JAO高松大会1

7/31(木)、予定通り診療を13時で終わらせて、速やかに自宅へ戻る。用意してあった荷物を再確認して、酒田駅へ。
731731_2よく考えてみると、酒田駅から電車に乗るのは生まれて初めてだった(昔、鶴岡に住んでいた頃に新潟経由で東京へ出張したことはあったが)。
なので、酒田駅、東酒田駅、砂越駅、余目駅、藤島駅と通過する駅も初めて車窓から眺める景色ばかり。普段車で通って眺めている風景とは違う景色に、修学旅行に出かける小学生のようにうきうきわくわく。

PhotoPhoto_2酒田駅には駅弁が売っていない(駅に隣接する清川屋でユニークな弁当を販売しているが14時では既に売り切れている)。「いなほ10号」に乗り込むとすぐに売り子さんがやって来た。なんと「秋田のお弁当」。竿燈に見立てたご飯には味噌が塗ってある。ジュンサイもはいっていてユニークで美味しい!駅弁コンクールでグランプリを取ったものらしい。

iPhoneについているGPSナビ機能をオンにすると、当たり前のことだが自分が羽越線上で鶴岡方面から新潟に向かっているのがわかる。
なんだか楽しい。

新潟駅でMAXときに乗り換える。2階建ての2階だけど、だから眺めが素晴らしいと言うものではない。途中、越後湯沢や上毛高原あたりからは家族連れがドドッと乗ってくる。時間的には東京方面の自宅に戻る人たちのようである。

楽器やタキシード、着替えの入った3泊分の荷物は重い。
久しぶりに東京駅で東海道線に乗る。もう一本待てば座れるのだが、戸塚駅で家族と待ち合わせがあるので二人で4つの荷物を抱えて混雑した電車に乗る。品川、川崎、横浜とどんどん人が乗って来て(ちょうど19時台の帰宅ラッシュに遭遇)「戸塚で降りれるかな?」と不安になる。私一人なら、「はい、すみません」と強引にぐいぐい出口に進むことも出来るが、家内を連れ、大量の荷物を持ち、この人混みをかき分けられるだろうか、、、
「だから、都会は嫌いなんだよな、、、」
心の中でつぶやく自分がいます。本籍地は横浜なんですけど、すっかり東北の人間。
「田舎が良いよな〜、ラッシュアワーもなく、電車も座れない事なんてないし、、、中心商店街に行ったって人はまばらなんだから、、、」
「あ”〜、都会はなんて人が多いんだ!!!だから狂った人が通り魔殺人なんてするんじゃないか?」
いろんな事を考えながら戸塚駅に到着。なんとか荷物も一緒に二人降り立つ。改札には父と甥っ子(妹の長男、先日、甲子園予選東東京大会を残念ながら4回戦で終えたばかりの高3)が待っていてくれた。海外出張などでいつも多忙な妹の旦那を除いて、全員で8名で会食。
その日は戸塚の実家に泊まり、翌朝、8時過ぎに出発。
横浜駅で京浜急行に乗り換え、京浜蒲田で羽田線に乗り換え羽田空港へ。
9:55発JALは少し遅れて出発、高松空港へは11:30頃到着。バスで市内へ。
宿泊のホテルはフェスティバル会場と隣接するANAホテルクレメント。バスもそこに停まるので便利。

お昼を過ぎたばかりでもチェックインができたのでまず部屋に入り、荷物を置いてすぐに昼食へ。13時までに受付をして、13時から開会式。慌ただしいので、「ホテルの近くでさぬきうどんの店、お勧めはどこですか?」とホテルマンに聞くと、会場のサンポート高松のタワー棟にあるうどん屋さんを進めてくれた。

PhotoPhoto_2私は左の「基醤油ぶっかけ」、家内は右の「ざるうどん」。
なつかしい、本場の讃岐うどん。太くて、やわらかくて、長くて、麺そのものが結構塩っけがあって、喉越しが良くて、腰がある。あっという間に食べる。参加者ガイドを見てみると、初日夜の「パート別懇親会」のフルート・オーボエ隊の会場が、なんとその「川福」だった。いろいろなバリエーションのうどんを楽しみたかったのでちょっとがっかりしたが、さすがにうまいうどんを食わせる。

隣のホール棟へ移動し、受付を済ませ、ネームタグをもらって、会場へ。
日本全国150を超えるJAO加盟アマオケ団体のうち、60数団体から参加しているとの事。さらに今回はユースオケに韓国からの参加者も大勢。加えて世界レベル、東アジアレベルでのアマオケ活動を盛り上げるための会議も企画され、スコットランド、ベネスエラ、米国、韓国、台湾などから会議参加者、そしてドイツとロシアからそれぞれ一名、演奏参加者もあり非常に国際色豊か。
特にお隣韓国は、「竹島ー独島」問題で民間の日韓交流がほうぼうで中止を余儀なくされているおり、韓国からの参加もボイコットされるのではないかと懸念したが、親御さん連れで大勢のユースが参加してくださった。
音楽に国境はない、とはいうけれど、実際、音楽(芸術全般)も人間の表現手段として政治利用されたり、行き過ぎた民族主義や国家主義に利用されたり、戦争や政治に大きく巻き込まれた歴史を持つ。
しかし、今回演奏するチャイコフスキー、プロコフィエフ、バーンスタインの3つの曲目は、楽譜は世界共通で、イタリア語を中心に音楽表記があるけれど、どんな言語をしゃべるどんな国のどんな肌の色の人でも「音楽の基礎」を勉強してさえいれば、同じ楽譜を使って同じような演奏ができるのである。
そういう意味で、楽譜というのは凄いな〜と改めて感じた。

開会式後、すぐに練習。
8/3の午後の本番まで、もう2日しかない。時間には限りがある。私の出るAオケは、まず本番のステージでのリハーサル。

Photo_3Photo_4ホールは1800名はいる3階席まである立派なもの。ステージも奥行きが十分あり、120名を超える楽団員が乗っても余裕がある。酒田市民会館希望ホールよりは規模が大きい。音響的にはどうかな?
ここで2時間程練習し、30分の移動、休憩を取って今度は「練習室1」で続けて練習。
18:30まで熱心な練習が行われた。
本番のコンマスは、昨年の酒田大会でもBオケ(バルトークのオケコン)のコンマスをお務めいただいた東京フィルのコンマス三浦章広さん。ガーボールのピアノとのデュオコンサートが懐かしい。(この記事は、8/18「デュオ・コンサート」
をご覧ください)
8/1はスケジュールが合わなかったらしく、代理で東京フィルの若手の男性(すみません、お名前失念しました)がコンマスを18時まで(19時の飛行機で東京に戻るらしい)務めてくださった。弦にボーイングやタイミングなどの指示を出されていた。

指揮は、阪哲郎さん。
Photo_5何度も書いたが、ご本人は京都生まれながら、ご両親は山形市と新庄市出身なので山形の血の濃い方。昨年の山響定期でも、シェーンベルクの「浄夜」やベートーベンの「田園」を素晴らしい解釈で聞かせてくださった。現在はドイツを中心に活躍されているが、山響も首席客演指揮者になられたので、年に一回は振ってくださる予定。今年も8/23に山形県民会館で演奏がある。
阪さんの「本音」はお聞きしていないけれど、いくらフェスティバル(お祭り)とは言っても2日でロメジュリを人に聞かせるレベルに持って行くのは、しかも相手がアマチュアで120名以上いて、実力もデコボコで、抜粋ながら曲は10曲もあって、正直しんどいというか「無理〜」というお気持ちも少しはお持ちであったと思う。初日はとにかく我々の実力を試すが如く、全10曲を通して、気づいたところはその場で最低限の指示を出され、あまり細かいことにはこだわらずにとにかく我々が実力を出せるように気を使ってくださったと言う感じであった。

夜は、前記のようにパート別懇親会。
Bオケのバーンスタイン『シンフォニック・ダンス』が大好きで、そちらの練習を聴いて頭の中で『ウェストサイド・ストーリー』のダンスの妄想がぐったり疲れた家内を伴い、会場へ。
Photo_6最初はやや緊張気味の面々も、すぐに同じ志を持つ仲間として打ち解け仲良くなる。私のようにJAOの演奏初参加の人も数名いらしたが、何回も出ている人も多く、すでに顔なじみという人たちもいる。特に、群馬シティフィルからいらしたAさんは有名人。御年80才という年齢をまったく感じさせない、はつらつとした明るさ。若い女性にも人気者である。途中いろいろあったが、最後は綺麗に全員集合写真におさまった。ユースオケ指揮の平井さんも参加されて楽しく談笑。
続いて二次会へ。

木管楽器の集合となり、座る場所もぎちぎち。フルート、オーボエ、クラ、ファゴットだけなのだが何人いたんだろう?高響(高松交響楽団)のスタッフのうち、フルートに一人(Nさん)、ファゴットに
一人(Tさん)と私の通った高松市立紫雲中学校のブラバンで同時代に活動した人がいて感動。
Photo_11Photo_8左の写真は、1970年(!)、私が紫雲中学1年生時のコンクールでの写真。指揮指導のI先生の横、真ん中に立っている13才の紅顔の美少年(白黒だからわからないよね?)が私。
右の写真、私の横の男性が2年先輩のTさん。コンクールの時は後方でユーフォニウムを持っている。当時から背は高かったよう。今はファゴット奏者。
その横の女性は(店員さんにシャッター押すのを頼んだらぶれていますが、、、)M音大フルート科卒で高響トップ奏者。こういった人との交流こそがJAOフェスティバルの主たる目的。全国のアマオケ仲間が、苦労や喜びを共有しようというもの。
楽しい時間でした。Nさん、Tさん、ありがとうございました!

Photo_9たべかけでちょいと見苦しい写真で済みません。
二次会はまだまだ続いていましたが、「夜中までやっているうどん屋に行きたい人」ということで、Tさんの案内で中心繁華街近くのうどん屋に行きました。すでに12:30を回っていましたが人はいっぱい。1階は満席で、ちょっと待って2階に案内されました。
夜中の12時過ぎまでやっていて、人がごった返しているうどん屋なんて、高松以外では考えられないのではないでしょうか。いろんな種類があって迷いましたが、うどんの味を比べるため、「ぶっかけ」を選択。お店の名前を忘れたのが残念です。

こうして慌ただしく、移動日、大会初日が過ぎました。
(つづし)

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コメント

お名前だけは長年存じ上げていたのですが,思いもがけないところで出会えて光栄でありました。

同じホテルだったんですね。
やはり高かったですがあの暑さでの移動を考えると正解だったと思っています。

写真,私のよりきれいに写ってますね。。。

投稿: まる@FL | 2008.08.06 10:27

ずいぶんと強行軍のようでしたが、
音楽と、出会いと、食と、しっかり楽しめたようで。
楽しみがあるからこそ、頑張れるのでしょうか。

しかし暑いですね。
お庭のタイルも熱々になっているのでは?

食欲があるありがたみを感じつつ・・。
今日こそ、おうどん。

投稿: ふなゆすり | 2008.08.06 17:22

まる@FLさん、
お!これは「まるちゃん」、初カキコですね。
これからもよろしくお願いいたします。m(_)m

投稿: balaine | 2008.08.06 19:51

ふなゆすりさん、強行軍は仕方なかったのです。
で、来年は「郡山」ですよ!
曲目は、なんと「春祭」と「アルプス交響曲」。大曲、難曲に挑むのが好きなオケキチばかりなので。。。(^^
私、東北に移り住んで、あまりのうどんのまずさにしばらくうどん食べられませんでした。
あるチェーン店が進出して来て、ようやくたまに食べるようになりましたが、今回高松でうどんを食べてみて、やはり全然違うと思いました。
香川県のソウルフードと彼らは言っていますが、本当に魂を揺さぶりますよ。。。大げさかな、、、(笑)

投稿: balaine | 2008.08.06 19:54

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