« 山響定期を聴く(2) | トップページ | Macの焼きもち? »

2008.07.16

iPhone発売5日の状況

7/11に世界21カ国で発売が開始されたiPhone 3G。
発売日からの金土日の3日間で世界で100万台売れたのだそうです。
「iPhone 3Gの販売台数」(Apple)
Appleのファン、Macユーザーにはご同慶の至りです。

1970年代、カリフォルニアのガレージで産声を上げたApple computer。常に先進的なコンピュータを提供してきましたが、どちらかというとそのクリエイティブな思想はコンピュータ屋さんや技術屋さんよりも、イラストレイター、グラフィック・デザイナー、ミュージシャン、作曲家に愛されてきました。確か、YMOも冨田勲も使っていました。
しかし、マーケティング力や販売能力でMicrosoftなど他社に遅れをとり、一時は「倒産」との噂もありました。1992年からマックユーザーになった私(それ以前は、NECのPC-8001と9801、いわゆるBasicとMS-DOSの世界でした)。これまで個人で所有したMacは、ノートブック型が5台、デスクトップ型が4台、そして今、医院には計8台のデスクトップ型マックがあります。Mac evangelistを名乗るほどではありませんが、そこそこにApple社には貢献して来たと言えるでしょう。
世の中はソフトの安さ、流通性、互換性、会社単位での納入数や大病院での電子カルテなどの大型システムとしてのシェアからWindowが主流になりました。アメリカだけではなく日本でもWindowsマシンの攻勢の中、Macのシェアは低く、一部医学部の医者や研究者には愛用される傾向がありました。学会でのプレゼンに使う、文字の美しさと多様さ、さらに手術ヴィデオなどを編集してプレゼンするのに便利なソフトと機能は、Appleに一日の長がありました。しかし、最近では医学部の学生もほとんどWindowsのノートブックを持っていて、医学部の授業でも情報処理関係の講義もWindowsマシンで行われる様になり、密かに悲しんでいました。
いえ、逆に、マックの良さがわからない「可哀想なWindowsユーザー」と心の奥で哀れみの心を持ってすらいました。

一時のMacのコンピュータは、デザインが優れている、価格がやや高い、先進的な機能、遊び心に溢れているけれどビジネスの世界には必ずしも必要ない、よく止まる、よく落ちる、よく「再起動」が必要になる、、、という感じでした。
数年前くらい、MacのOSが9になってからは安定性が高くなり、滅手に「じゃ〜〜〜ン!」(再起動の音)を聞く事もなくなり、OS10になってからの安定性、高速性は目を見張るものがありました。

うちの医院にPACS(MRIなどの医用画像をフィルムに出力せず、コンピュータ画面に出力し管理し保存するシステム)用として導入したMacのOSは今や最新の10.5.4。診察室にあるメインのマシンは、2x2.8GHz Quad-Core Intel XeonというCPUに、4GB 800MHz DDR2 FB-DIMMのメイン、グラフィック専用ボードを積み、HDも400GBという、昔から見れば「スーパーコンピュータ」並かそれ以上のパワフルなマシンです。これに30"のシネマ・ディスプレイを接続したシステムは、そんじょそこらの大病院のPACSにも負けません。胸部レントゲン写真は、ディスプレイ上でほぼ実物大で表示出来ます。このパワーに相当するシステムをWindowsマシンで組んだら相当高額になると思います。いえ、現時点では追いつけないのではないでしょうか?

倒産を心配するほどだった「小」コンピュータ開発会社が(そんなに小さかった訳ではありませんが、巨人であるMSに比べてと言う意味)いつのまにこんな器械を安定して供給する会社になったのでしょう。会社内部での大きな変革があった事は言う間でもありません。
どんなに頑張ってもパソコンのシェアではWindowsには遠く及ばなかったのが、大きな展開を見せたのはやはり「iPod」だったと思います。
初代iPod(2001年発表)は、HDも5GBしかなくポピュラー音楽なら1000曲もはいるかどうか。しかもMac専用。
しかし、今までにないユニークな携帯音楽端末は市民に受け入れられ、直ぐにWindows対応kが発表され爆発的ヒットとなります。
第2世代(2G)iPodは更に革命的。タッチホイールと呼ばれる、指で触ってなぞって動かすタッチセンサーを採用し、小型大容量化されたHDの採用と相まって、10GB, 20GBという容量が増えしかも価格が下がりさらに広まる結果となりました。その後、3G,4Gと矢継ぎ早に後継機種が登場し、カラーで写真も、そして動画も扱えるiPodとなり、今は6G iPodは、最大160GBのHD容量を持ち薄型になり価格も最初に比べれば安くなりました。大容量高性能化と同時に、iPod mini, iPod nanoと、ポケットからシャツの襟元などに留めて使えるほど小型軽量化も進み、音楽を常に携帯した若者を中心に幅広く受け入れられました。
と同時に、iTunesというアプリケーションを開発し、現在ver. 7.7まで来ていますが、CDなどから読み込んで管理し自分で好きなプレイリストを作ってそれをiPodで持ち歩いたり、Diskに焼いたりする事はもちろんの事、iTunes Storeというネット上の世界最大音楽DLサイトを構築して、クリック一発で最新のポップスや復刻版の戦前のモノラル録音の交響曲がDLできるようになったため、iPodの利便性は更に拡大しまいした。私でさえ、4GのiPodカラー40GBで約4000曲の音楽を持ち歩きます。中にはオペラ『ラ・ボエーム』のように、一つの音楽としてCD2枚分の曲もありますが、楽々一発で呼び出して、「今日は3幕目から聴こう」などということが容易に出来るのです。

そういった、iPodとiTunesという下地が出来上がっての今回のiPhone 3Gの発売。
カメラ付き携帯電話機能を持つ小型パソコン+iPodというべきものであり、「携帯電話」「PDA」「携帯音楽端末」のすべてが一つになったものと言える。最新の他社の携帯電話に及ばないのは、カメラ機能が弱い(解像度が低く、動画もとれない)、お財布ケータイ機能がない、ワンセグ機能がないという点。その結果、そういった機能はDoCoMoなど他社携帯を持ち、PDA+iPodとして(つまり電話機能はなくても良いのか?)iPhone 3Gに期待する点が多いという人が多い様な気がする(かくいう私がその一人)。

購入して5日経った使用感想としては、、、
1)薄くてそれほど重くないのでシャツのポケットに入れられるが既に2回ほどかがんだ際に床に落とした(痛!)
2)日本語入力機能は、前回使用した単語、頻用する単語がスムーズに出てくる点は評価出来るが、タッチパネルの文字が小さくミスタッチが多い(私は日本語入力も、平仮名からの選択よりはパソコンの様にローマ字漢字変換の方が慣れているが、「S」に触ったつもりで隣の「A」が選択されてしまいdelキーで戻る事が多い。指の太い人、体の大きな米国人などがスムーズに扱えるのだろうか?)
3)MobileMeを使った、複数のMac上の情報(カレンダー、メール、Web、写真などなど)をiPhoneで同時に最新情報で管理出来るのは素晴らしい!予定、予約など診察室のMacProで書き込み、院長室のiMacで確認し、自宅でiPhoneで再チェックができる。「こうなったらいいな〜」という夢が叶ったという感じである。
4)GPS機能は、使っている場所が悪いのか、あまり反応が良くない、というかアクセスして結果が出るのに時間がかかる
5)App Storeは素晴らしい!
最初は、「なんだこんなもの、、、」と思っていたが、「無料」アプリの「トップ25」というDL数の高いアプリケーションからいくつかDLした。
「Navitime」では、出発地から目的地まで、JR他の鉄道、バス、車など道路、飛行機、船などのあらゆる可能性のある経路での出発時刻、所用時刻、到着時刻、所用料金などがすぐにわかる。いろいろ使い道がありそうだ。
「PhoneSaber」:これはスターウォーズのルーク・スカイウォーカーが戦う時に「ブ〜ン、ブゥン」という音ともに振り回すあれである。iPhoneが剣になる訳ではないが重力センサーのおかげか、掌に持ったiPhoneをゆっくり回したり激しく動かしたり相手と戦う様に振り回すとそれらしい音が出る。バカバカしいといってしまえばそれまでだが、アメリカ人の作になるアプリらしいが素晴らしいと思う。遊びに域を超えている。
「通貨コンバーター」まだ使っていないが、主要海外に出かけた時に役立ちそう。
「NYTimes」;あのNY Timesをフリーで読めるらしい。アプリをDLしたのだがアクセス環境が悪いのか、「ロード中」の状態でくるくる回っているだけでまだNYTの記事は読めていない。
6)3.5"ディスプレイはover45にはきつい。先日、5○才になった私には、いくらSafariが使いやすく、いくらMobileMeでMac上のSafariの「お気に入り」リストがすぐ手に入って、気に入ったブログやHPが見られると言っても、字が小さい。2本指で画面をズームアップ・ダウンする優れたタッチセンサーも、あまり文字を大きくすれば見られる範囲が狭まるため読みにくい。やはり30代までが愛用する機能なのかな、、、(笑)
7)ビジネスマンでも投資家でもないから、「株価」は1回見ただけで後は使わない。
8)お天気も便利な機能だが、回りにたくさんMacがある環境ではまずパソコン画面でwebは確認する。
9)時計、計算機、メモの機能は使えると思うがまだ使っていない。
10)YouTubeは、夜中にイアフォンを耳に、こっそりいろんな動画を見る楽しみが増えた。(苦笑)

あまりにも機能が多くて、まだまだ使い切れていないのでとりあえず5日目の状況はこの辺で。
それよりHDがご臨終してしまった様な(インストールCDで立ち上げようとしても駄目、DiskFirstAidで修復不能!と宣告された)MacBookをどうするかである。
もっともつかっていたパソコンがこのMacBookなので一部バックアップされていないデータがあり困ったものである。パソコン(この場合はHD)などのデータは、何かの拍子に全部消えてなくなる事があるのは知っていたつもりであるが、医院のPACSほどには厳重なバックアップ体制を取っていなかったため回復が難しそうである。

|

« 山響定期を聴く(2) | トップページ | Macの焼きもち? »

コメント

メーカーに提出すべきレポートだ!とか思いながら読みました(笑)
私のはWindows、オットが会社から貸与されてるのもWindows、
二男に買ってあげたのもWindows。
しかし、長男は最初からMacを希望、頑としてMac!でした。
今ので3代目だと思います。長男は、絵を描くので、音楽をするので、仲間がそうなので、と言う理由でした。
私の頭と理解力には互換性がないようで、長男宅に行っても、使って良いからといわれてもタッチできませんでした(苦笑)
彼が持ち歩いてるのがiPodだと言うものだとは知っていましたが…
歳を重ねるにつれ分からないことが急速に増えてく…な~んか、難しい世の中の流れです、私には。あは!typhoon

投稿: リスペクト | 2008.07.17 11:00

リスペクトさん、いや〜オタクな話で失礼しました。
持っていない人や興味のない人には全く面白くない話でした。
私はそんなに「デジタル人間」とは思っていません。というより、マックは直感的な操作が可能で、マニュアルなしでも初日から動かせるのが一つの特徴です。私はマックを買った時にほとんどマニュアルを読んだことがありません。Windowsのほうが、よほど操作は難しい。
Macは「コンピュータだ〜」と思わず、オモチャの様に触っているうちにいろんな事が出来るんです。その思想はiPhoneにも十分活かされているということを言いたかったんですよ。

投稿: balaine | 2008.07.17 18:27

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74618/41851594

この記事へのトラックバック一覧です: iPhone発売5日の状況:

» iphoneかisafariか [武蔵小山で働く社長のココだけの話(仮)│株式会社グレープサテライト│ECソリューションとTシャツの価値を提供するクリエイティブカンパニー]
iphoneの登場により僕たちのライフスタイルは大きく変わるでしょう。“僕たち”と言ったのはあくまで内輪レベルのITに敏感でリテラシーの高い人しか革新的デバイスの恩恵を受けないと思うからです。日本の携帯電話の生活に欠かせない多くの機能はiphoneには実装されていない...... [続きを読む]

受信: 2008.07.31 16:04

« 山響定期を聴く(2) | トップページ | Macの焼きもち? »