「ロメオとジュリエット」
本日も午後からは脳ドックの予約があり、おかげさまで忙しく、息つく暇のない5時間が過ぎた。
診察(眼底も含む)、頸動脈エコー、レントゲン撮影、検査の詳しい説明は私一人がやっているので結構大変。
技師はMRI検査に集中、こちらは脳MRI 、脳MRA、頚部MRI・MRAと検査項目が多く、一人の受診者だけで1時間20分はかかる。本日は、2回もMRIのコンピュータにシステムエラーが起きてしまい(脳ドックの日に限って!)、やり直しがあったりして時間もかかった。
看護師は、身体測定、採血、心電図、診察介助。受付事務は、問診、誘導、お茶出し、会計とそれぞれの持ち場で皆大変忙しく働いてくれた。
さて、、、
タイトルと関係ない「脳ドック」の事を書いたのには少し訳がある。
先週7/22と本日7/29で6件の脳ドックを実施したが、私なりに脳外科医としての自負もあるので、きちんとした検査をして丁寧で微に入り細に入った説明がしたい。そして検査結果すべてをプリントし、結果を解説し、今後の注意点など指導をし、画像はjpegとDICOMで2枚のCD-Rにして、個別にファイルを作ったりした。これは結構時間もかかり手間もかかる仕事である。脳ドックを謳っている施設すべてがこのような個別ファイル作り、画像のCD-R保存をしているかどうか、知りうる限りではほとんどそのような施設はない。手間と時間がかかるのだ。でもこれを捲まず撓まず続ける事に大きな意味があると考えている。
脳卒中は脳の血管の病気。
血管の病気は生活習慣病など全身性の病気。
日頃の生活が大切。
だから、脳卒中の予防には日頃の生活習慣が大切だという事を、脳のMRIや頚部の超音波エコーや血液検査などを示しながら説明し指導する事には意味があると考えている。この事に時間がかかるのは、脳の手術に時間と手間がかかるくらい大切な事だと思っている。
そして、タイトルの話。
ご存知、シェイクスピアの代表的戯曲。いろいろな形で現代にまで伝えられている。
バレエになったのは2つだが、圧倒的に有名なのはセルゲイ・プロコフィエフ作曲のもの。
今週末8/3(日)に、高松市で開催される全国アマオケフェスティバルのAオケで、このプロコフィエフ作曲の『ロメオとジュリエット』を演奏する。私は第1希望が外れて(?)、ピッコロ正ということになっている。「正」ということは「副」の方がいらっしゃる訳だが、ピッコロ2本でどうするのかな?という思いもある。
バレエ用には全52曲もある。これを「演奏会用組曲」として第1〜3組曲の計20曲にしたものの中から、今回は10曲の抜粋で演奏する。
ピッコロもそれなりに活躍する。しかし、曲によっては、本当に最初からずーーーーっと休みで最後の数小節前に1小節と2拍だけ「シ」の音をピィーと吹く曲もある。pやppの指示だから、「正」一人が吹くことになるはず。となると「副」ピッコロの方は、全く吹かずに休みの曲もあるはず。
出だしは「モンターギュー家とキャピュレット家」。
あのソ○トバ○ク携帯のCFにも使われた「ズンチャ〜、ズンチャ〜」という曲である。
なによりも演奏前から緊張してしまうのは、「ジュリエットの墓の前のロメオ」という曲。組曲では第2番の7曲目である。ホルンやコルネットの咆哮に大太鼓やティンパニの炸裂がある曲が、最後はなんとpppのピッコロと弦だけ。音域からしてもピッコロがとても目立つ。しかも凄く遅いテンポで4小節、つまり16拍のず〜〜っと中音の「ド」だけのロングロングトーン。
音の出だしも緊張するし、音量、音質を変えずに、同じ音を吹くのは、練習では出来ても本番の舞台上で果たして自分に出来るのだろうか、と考えてしまう。
最近は、iPhoneにいれた「ロメジュリ」を、スコアやパート譜を見ながら聴き込み、主要部分の練習もしているので(ピッコロはあまり練習しすぎると右耳が難聴になる)、少しは自信めいたものも出て来たが、とにかく「できるだろうか?」などと考えない事にしている。
そしてこの2週間、ばたばたと行事が多く脳ドックもあり(遊んでもいるが)、余計な事を考える暇もなく、夜は夕飯を食べてちょっと休んだら、もう脳がガス欠になって22時には寝てしまっているので、まだ不安とか心配の心はわき起こって来ていない。
うまく行くかどうかなんて心配しても仕方ない。うまく行かないのが嫌だったら最初からやらなければいい。アマチュアとはいえど、全国から強者が集まって、阪さんの指揮で三浦さんのコンマスで高円宮妃殿下始め聴衆の前で演奏するのだから、厳しい耳、目が注がれるだろう。曲を良く知っている人は、「あそこのピッコロ、大変だよね?」などと心配してくれるが、当の本人は「心配しても仕方ない」と思っている。
フィンダピッコロを2本(グラナディラとパリサンダー)用意して、高音のffを吹く時はグラナディラでその音程に合わせておき、中音以下のpp, pppを吹く時はパリサンダーで音が下がらない様に高めにチューニングしておいて、ステージにも2本持ってあがって演奏するつもりである(あ、ネタばらしちゃった!)。
8/23の山形県民会館での山響定期を振る阪さんの顔を、まともに見れるか、こそこそ隠れなければいけないか、あと5日で決まる。高松には7/31に一旦横浜の実家に泊まって8/1に到着する予定。ということは、出発まであと2日しかない。
練習が足らないけど、なんとかしなくちゃ。
したいな、、、(苦笑)
全国から高松集まるアマオケの皆さん、ピッコロ、見逃して下さい!(笑)
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