« ソルノク交響楽団 | トップページ | 「大フィル」 »

2008.06.06

庄内国際ギターフェスティバル・プレコンサート第3弾

先に、このブログでもご案内していた「第2回庄内国際ギターフェスティバル」。
公式ホームページは、「こちら」です。

これまで、フェスティバル音楽監督の福田進一氏によるソロ、福田さんとその弟子であり2005年の第1回のフェスティバルでの最優秀受講生でもある松尾俊介さんとのデュオと2回の「プレコン」が行われ、ここでも報告して参りました。
2007.10.13の記事、「地鎮祭の続き」(10/9にあったプレコンのことはちょっとだけしか触れていませんが)
2008.4.12の記事「プレコン報告」(福田&松尾デュオコンサート)

Fujishima16/4(水)、鶴岡市内(旧藤島町)の明治記念ホールでプレコン第3弾があったので行って来ました。
そのチラシはこちらです。
福田さんと藤井眞吾さんのデュオコンサートがあることは覚えていましたが、日々の仕事の中でいつなのか失念していました。6/4の朝にたまたま庄内ギタフェス(一番上のリンク先)のHPを覗いてみたら、なんと「今日じゃん!」という訳で東田川文化記念館に電話したところ、チケットは大丈夫との事。18時の診療終了後、「チャッチャ」と片付けをして18:20頃に医院を出発。旧平田地内から余目を抜けて行くルートを通り18:55頃、会場に到着。ぎりぎりでした。
プログラムは、上のチラシの通り、ではなく、福田さんのソロで少し変更がありました。
1)デュオ F.ソル:ディヴェルテイメント op.38
2)藤井眞吾ソロ N.コスト:アンダンテ op.39、宮城道雄(藤井眞吾編曲):春の海、武満徹編曲:オーバー・ザ・レインボー、イエスタディ、シークレット・ラブ、J.K.メルツ:序奏と華麗なロンド op.11
休憩を挟んで
3)福田進一ソロ A.ディアベリ:ソナタ イ長調よりメヌエット、F.ソル:モーツァルト「魔笛」の主題による変奏曲 op.9、F.タレルガ:アルハンブラの思い出(映画「キリング・フィールド」エンドロール)、池辺晋一郎:映画「スパイゾルゲ」のテーマ、スタンリー・マイヤーズ:映画「ディア・ハンター」のテーマ
(最後の3曲は、元々上記チラシのように、アルハンブラの後はアルベニスのセビリアだったのですが、今週末?に福田さんが作曲家の池辺晋一郎さんと静岡でやる音楽会で演奏する池辺さん作曲の「スパイ・ゾルゲ」の曲を、公開リハーサル(笑)という形で弾く事にしたので、どうせなら映画音楽3曲ということにしたのだそうです、本人談)
4)デュオ 藤井眞吾:ラプソディージャパン〜日本の歌メドレー

 明治記念ホールは、これまで「山形弦楽四重奏団」(2008.06.20の記事)、「山形由美リサイタル」(こちらは写真も記事もなし)などの演奏会があり、私自身も昨年12月にここで演奏しました(この事は、「庄内音楽フォーラム」という2007.12.10の記事に書きました)。
 木造の明治記念ホールは、「木の楽器」と相性がいい様に思います。家内のチェンバロも良かったし、山形弦楽四重奏団(全部木の楽器)も美しい響きでした。そしてギター、これも「木の楽器」です。ナイロンなどの弦が振動して音を発生するのですが、その音を豊かに、複雑に、色をつけるのは木で出来た本体部分。そしてそこから広がる音がまた木造のホールと共鳴して柔らかい響きが得られるようでした。特に、デュオでは、もちろん素晴らしいアーティスト2人だからこそではありますが、ハーモニーやギターならではコード進行の「妙」というのがよく感じられました。
同じコードをピアノで弾いても、あの2本のギターで奏でられるコードとは「色合い」が違います。けっしてピアノではまねの出来ない音色です。だからこそ武満もギター曲をたくさん書いたのだと思いました。

 国際ギターフェスティバルの本番は、いよいよ8月の26日から31日です。
8/28(木)には、『ギター協奏曲の夕べ』と題して、響ホール10周年記念をかねて飯森範親氏指揮で山響が響ホールに登場します。たぶん、山形交響楽団として響ホールの大ホールで演奏するのははじめてなのではないかと思います。ギター協奏曲ばかり4曲(?)で、日本初演もあるそうです。
楽しみですね!

|

« ソルノク交響楽団 | トップページ | 「大フィル」 »

コメント

プレコンサート、気がついてよかったですね。他の予定が入っていなかったことも幸運。
けど、最後はコンサートに間に合うように、段取りして、車を走らせた先生の頑張りが効をそうしたのでしょうか。

投稿: ふなゆすり | 2008.06.08 09:07

ふなゆすりさん、コメントありがとうございます!
福田進一さんの様な巨匠の演奏を当日に気がついてもまだチケットがある所が「田舎」の良さの一つですね。しかもこれで一人たった1000円なのですから驚きです(プレコンという宣伝の意味と明治記念ホール自主事業との合同でもありましたから)。
開業して間もないので待合室に人が溢れる様な状況にはほど遠く、18時の診療受付とほぼ同時に玄関を閉められた事が一番大きいでしょうね。19時頃まで診療した日もありましたから、ラッキーでした!

投稿: balaine | 2008.06.08 09:25

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 庄内国際ギターフェスティバル・プレコンサート第3弾:

« ソルノク交響楽団 | トップページ | 「大フィル」 »