ヴォイスメッセージ
思い出したくもない通り魔的無差別殺人事件、岩手宮城内陸地震、その後も凄惨な殺人事件、漁船遭難、などなど、毎日の様に事件事故が続きます。
今日は結構忙しい日でしたが、医院に来られる患者さんにもいろいろな方がいて、こちらが常に気をつけて心配りをしていないと患者さんのご不興を買うことも起こります。私も反省しなければなりません。
確かに「モンスターペアレント」ならぬ「モンスターペイシャント」の様な方もいますが、庄内はまだ素朴な田舎なためか都会で話に聞く事例の様な酷い人はほとんど見かけません。そういえば、昨日の読売新聞でしたか一面扱いで「救急車を足代わりに使う」非常識(というよりほとんど病気?)な事例が記事になっていました。
自分の気にくわない対応をされるとすぐ怒り出す人がいます。
確かに、医者や医療機関は「病める患者さんを助け、救う」事が仕事であり、また喜びでもありますが、その気持ちを萎えさせる様な患者さんが増えている事も事実です。自分さえ良ければいい、人の事など知らない、自分が先、自分が前、自分、自分、、、という人。「お金を払っているんだからうちの子供に給食の時間に『頂きます』と言わせるな」という「モンスターペアレント」と同類と言えるのかも知れません。ただ、中には本当に病気の方もいらっしゃいます。
認知症とかうつ病とか遅発性統合失調症などの方の中には、自己と他との正常な認識が出来なかったり世の中の常識に適合できない症状を呈する場合があり、中には診察中にちょっとした事で怒り出したり泣き出したりする人もいます。仕事とは言えそういう方の対応には気を遣う上に心が疲れます。病気の初期には、家族も異常とは気付かず、ただ口うるさいとか頑固だという感じに思っているようですが、実は危ない方もいます。常識的ではない事を言いだしたり、しだしたり、普通はおかしいと思う様な言動を平気でする様になって来た場合は、神経、精神の専門家に相談すべきでしょう。
美味しいものを頂くことは、その食材の恵みを神に感謝すると共に、そのような形で美味しい食事として供してくれた料理人たちの能力や智恵に感動感謝することでもあり、それによりストレスを解消するというよりも「癒される」感じすら受けます。言い訳っぽいですが、医者にグルメが多いのは、食にストレス解消や癒しを求める気持ちもあるのではないかと勝手に考えています。
そして音楽。
家内のチェンバロにも書かれている有名なラテン語『Musica Laetitia Comes Medicina Dorolum』(=音楽は 喜びの友 悲しみの薬)の言葉通り、音楽を聴く事も自ら奏でる事も自分自身にとっての大きな癒しになります。サロンコンサートは、聴いて下さる患者さんや地域住民や音楽仲間のためでもありますが、なによりも自分のためだと真に思います。
6/19の記事に書いた様に、7/7〜7/11の毎朝6時半から15分間、YBCのラヂオ番組『朝だ!元気だ!6時半!!!」に出演しますが、その中で「脳の病気」の事など医学、医療の事はもちろんフルート演奏やオーケストラ、アンサンブルなどの事を話しました。音楽が自分に与える影響などについても語っています。この放送を録音して何とか親や知人に聞かせられないものかと考えていましたが、その方法が見つかりました!
一つは、「院長ブログ」として書いているクリニックのHPからリンクしているブログに元々音声をアップする機能がついていたのです。ただ、この機能には制限があって、一日にアップ出来るデータ量や一回に載せられる音声データ量に上限が設定されているので何でも自由にアップは出来ないのです。
そこで、もう一つの方法としては、2005年の6月から始めて丸3年経った(いつの間にか4年目に入っていました!)音ブログ『balaineの自惚れコンサート(?』と同じく「ケロログ」の音声ブログ用サイトを使用する事です。
YBCラヂオの放送をアップする準備として、酒田FM76.1MHzでインタビューを受けた放送を試みにアップしてみました。
それがタイトルの「ヴォイスメッセージ」です(前振りが長いよ!)。
私の、開業、クリニック、音楽にかける拙い想いを、十分ではもちろんありませんが、自分の肉声で(しかし自分の声というのは聞くに耐えないですね、変な声!)語っています。どんな患者さんでも患者さんは患者さんなので医者は医者らしくしなければならないのですが、まだまだ未熟な私としては想いが空回りする部分も感じますが初診を忘れずに頑張って行きたいと思っています。
ヴォイスメッセージをアップした「院長ブログ」は、こちら(その1)とこちら(その2)です。
音声データアップの制限を受けずに載せる為にもう一つ作った「音ブログ」は、こちらです。
両方とも内容は同じですが。。。(^^;;;
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コメント
モンスターペアレントやモンスターペイシェントなど、テレビで大袈裟に言っているだけかと思っていたら、そうでもないようですね。
現に酒田の小学校で、子供が蚊に刺されたと文句を言ってきた親がいると、友人に聞きました。本当かよ!と思わず突っ込んでしまいますよね。
文集や卒業アルバムでも出来るだけ平等に載るように先生方も苦労されていると聞きます。それでも「あの子よりうちの子の写真が少ない」とか、「去年もあの子の作文が載った」とか文句を言う親もいるそうですから気苦労が耐えないことでしょう。
自分も親として気をつけなくちゃ、と思います。
投稿: librarian | 2008.06.25 16:00
こんばんは。
>『Musica Laetitia Comes Medicina Dorolum』(=音楽は 喜びの友 悲しみの薬)
いいですね・・・・。この言葉いただいて帰ります。
メッセージ少し、拝聴いたしました。
美しいフルートの調べに思わずためいき、そして少し口ずさんでしまいました。
またゆっくり聴かせていただきます。
毎日、ほんと、お疲れ様です。
投稿: さちこ | 2008.06.25 22:09
librarianさん、こんにちは。
「あの担任は気に食わないから転任させろ。」「辞めさせろ!」とか「同級生と合わないから転校させろ!」とか、理不尽の極みです。こういう人が患者さんになった時、学校の先生と同じ様に「公僕」的存在である医師など医療職は、相手をまずは尊重しなければならないようです。まずは相手の言葉に耳を傾ける、と。
こんな事に時間をかける位ならば、もっと時間をかけるべき相手がいるのです。本当に困っている人が、、、
アルバムの平等性は大切ですが、背の高い子、手足の長い子、足の速い子、瞼が二重で目の大きい子、頭のいい子、、、そして「そうではない子」がいます。遺伝なんですから仕方ない。
「人は皆違う」「能力には生まれつき差がある」「恵まれる運にも差がある」「世の中は決して平等ではない」「平等と公平は違う」と言う事を「親」が教えなければ行けません。
投稿: balaine | 2008.06.26 08:51
さちこさん、こんにちは。
家内のチェンバロにはもう一つラテン語が書かれています。Acta Virum Probant(行いは人を現す)(行為は人を証明す、ともいう)と言う言葉です。
私には耳に痛すぎる言葉ですが。。。(^^)
投稿: balaine | 2008.06.26 11:25
聞いてきました! balaineさんのイメージと全然違う
実際のbalaineさんはもっと明るくて楽しい方なのに、なんかただ真面目っぽい。あ、真面目に仕事してるんですね。そうか。
インタビュアーの方もチラっと言ってましたが、実際にお会いして話をしたほうが、balaineさんの魅力がわかりますね。これでは。そうだ、またmyブログでも紹介させてください。
投稿: @むーむー | 2008.06.26 20:21
@むーむーさん、お久しぶりです!
インタビュー、お聴き頂いたようで恐縮です。お恥ずかしい。
まあ、慣れていないということです。ただ、医学や医院の話をするのに、浮かれている様な軽いイメージを与えたくなかった事、声の印象からだけでも(?)落ち着いた信頼の寄せられる医師の雰囲気を出したかったという「思惑」もございまして、、、(^^;;;
音楽仲間と楽しい話をしている時の私と、医師の私は別人でございまして、「医者、役者、芸者」という言葉はまだ生きているのでございます。v(^^)
投稿: balaine | 2008.06.27 04:04