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2008年6月

2008.06.30

サロンコンサート第2弾;報告その2

さて、2日遡って、6/28のサロンコンサートの事です。

私は朝から午後1時までは診療でしたので、8:20庄内空港着の上坂先生をお迎えに上がるのは家内の軽自動車にお願いしました。お決まりの(?笑)海鮮どん屋「とびしま」で朝一から庄内の食材を堪能して頂き、医院に来る途中は必ず「笛吹き童子」(註、ブログ記事「山のメロディ、海のメロディ」参照)に挨拶をさせる様に命じておきました。
 私がそれなりに一生懸命診療をしている間に、リハ室『ジョンダーノ・ホール』では上坂先生と、チェンバロ奏者(家内)およびピアニスト(S澤M知子嬢)との合わせの練習が行われていました。最後に脳梗塞(発症後、8時間を経過していて左単肢麻痺だけ)の患者さんが来院され、頚随病変も疑って脳と頚随のMRIを撮ったりしておりました。なんとか午後1時丁度くらいに診療が終了し急いで皆で近所の蕎麦屋「めだか」で昼食。(蕎麦屋「めだか」はこちらの記事で紹介済み)

さて、私の吹く曲、クーラウの二重奏とアンコール用のケーラーの花のワルツ(FL2本+ピアノ)の練習時間は1時間しかありません。大慌てで上坂先生と初合わせ。テンポを確認し、チェックポイントを確認。これだけでいいのか?って感じですが時間がないのですから仕方ありません。あとはどれだけ本番で練習の成果が現せるか、という状況なので、力まないで気合いを入れるしかありません。

午後3時前にはMフルート新宿店修理室長の肩書きを持つ伊藤さんがいらっしゃいました。試奏用のフルート6本は昨日コンテナに厳重に入れられて医院の方に届いていました。管体 14金+メカ9金、管体のみ18K+メカ銀、PTP(プラチナ)メッキの総銀、総銀SRにADなど6本などで総額800万円?という代物です。それを準備して頂き、さらに待合室に楽器調整修理用の机を設けてそこで「無料診断」をして頂く準備を整えました。3時過ぎにはフルートの無料診断調整を希望された方が早くも数名いらっしゃって、3時半の開場後はぞくぞくといらして頂きました。
とても嬉しかったのは、「コミュニティしんぶん」の記事を見てということで、当日いらして下さった方も何人か居て予定の観客数30名強を上回って合計46名の方に来て頂きました。地元のS高校は前回5/11にも参加した4名がまた来てくれましたし、K高校からも1名男子生徒が参加してくれました。期待していたH高校はちょうど試験週間まっただ中ということで、「都合が付いたので」と顧問のM先生が忙しい中、コンサートだけ聴きにいらして下さいました。酒フィルフルートパートのS女史は職場の関係や知人などに声をかけて頂いたようで大変有り難かったです。

観客席ががらがらだと淋しいので、と5/11の客席セッティングから一番後ろ一列を外して用意していたのですが、4列計50席にほとんど空き席なく座って頂く形になりました。


CpeCpe_2演奏は、簡単な紹介の挨拶に続き上坂先生の一曲毎のMC入りでまずはCarl Philipp Emanuel Bachのフルートソナタからです。この曲ではチェンバロは「伴奏」ではなく、右手と左手で二声を受け持っていてフルートと併せて「トリオ」なのだという解説がありました。

PhotoPhoto_2次は私も出演するクーラウの「華麗なるフルート二重奏曲」ニ長調です。写真を見ると、必死に楽譜を見るため姿勢が悪いです(私の事です)。老眼なのに眼鏡をかけなかったのも災いしました。練習していたのに、フラットとナチュラル記号を見誤ったりいろいろ失敗しちゃいましたが何とか最後まで吹ききりました〜(ホッ!)。

最後のドップラー、そしてアンコール2曲と大拍手で前半のコンサートは終了。この時点で予定を20分オーバー。次は試奏会とフルート診断調整会の続き。
観客の中には、当院の患者さんやそのご家族、上記の様に地元ミニコミ紙を見て来て頂いた方などなど笛吹き以外の方もたくさんいらっしゃいました。試奏会の段階で3分の2位の方がお帰りになられてしまい(フルートを持っていないのですから残念ながら仕方ありません)、「フルートQ&A」に参加する人は15名弱という感じになりました。

QaS高校の4人の女生徒は最前列に座って熱心に聞いてくれました。一人一人前に立たせて奏法を見たり演奏上の悩みを聞いたりする場面では、彼女たちの素直なまっすぐな目がとても印象的でした。いい子たちだな〜、という感じでした。
ネット時代の効果でしょう。「フルート・クライス」はネットの世界では大変有名ではあるのですが、同じ山形県内とは言え200kmは離れている米沢から、昨日の記事に書いたクライス山形支部長C氏とは関係のない、初参加の方が2名いらっしゃいましたし、120km離れた山形市からも一人参加して下さいました(しかも翌日=6/29に個人レッスンを受ける為に酒田市内のホテルに宿泊までとって来られました)。現在は酒田在住ながら、お隣秋田はにかほ市の吹奏楽団に所属する女性笛吹きも来て下さいました。上坂先生が用意して下さった分厚い資料は大変貴重で役に立つ物です。コンサートだけで帰られた方にもお配りしたので、どのように利用されるか不明ですが、Q&Aに参加した人達には大切なテキストです。Q&Aはぴっちり2時間、自由でフランクな雰囲気の中行われました。
東京、大阪ではそれぞれ今年で第8回を迎えた「『フルートを楽しもう!』by上坂学」も酒田では初めての試みなので趣旨ややり方が伝わっていなかった部分が大きかったようです。今後この点の告知の在り方を反省して改善する必要がありそうです。しかし、「来年もやって欲しい」「年に2回くらい開いて欲しい」という声もありました。

Photo_3上坂先生と支部長C氏が駅前の東急イン泊だという事も考えて、駅前の「いろはにほへと」にて打ち上げ。当初、関係者だけのこじんまりとした打ち上げになるかと思っていましたが、翌日レッスン受ける人やQ&Aに参加した人の中から数名の参加もあり、修理室長伊藤さんも含めて総勢9名の打ち上げ&懇親会となりました。写真は何だか知らないけれど誰かがパフェを頼んだらしく(九州沖縄フェアをやっていたので、マンゴーパフェという話)、甘い物大好きの上坂先生がパフェで乾杯?しているところです。
楽しく飲み食べ語りあっという間に時間は過ぎて日が変わりそうになって来たので次の日(朝9時から個人レッスン開始&午後は観光)を考えて「お開き」としました。

コンサートはまず成功。
試奏会は、フルートに興味を持つ人がちょっと少なかったので「群がる」という程ではありませんでしたが、伊藤さんによる無料診断調整はもちろん大好評!そしてQ&Aも人数が少ない事を除けば、内容は充実していて参加者の反応もよく、やって良かった!!!という印象でした。

『フルートを楽しもう!in酒田』の次回は、、、年内の開催がないとは言えませんが、上坂先生のスケジュールと私の予定などを検討します。来年の同時期には(やはり「岩ガキ」ははずせない!)是非連続開催を、と思っている所です。
参加くださった皆さまにあらためて感謝申し上げます。ありがとうございました!

「サロンコンサート第3回」は、まだ未定ながら必ず継続するつもりです。次回は、たとえばアマチュア音楽家だけの「無料のコンサート」にしようと思っています。弦楽四重奏とか声楽とか、様々な様式を考えています。私の中学の同級生にプロのジャズピアニストがいますし、藤原歌劇団のプロのソプラノ歌手もいますし、日本を代表する古学合奏のバッハコレギウムジャパンなどでコンミスをつとめるバイオリン奏者もいますし、小学校の同級生に仙台フィルのフルート奏者(しかも奥さんはピアニスト)もいますので、演奏者の候補はいくつでもあります。山Q(山形弦楽四重奏団)の方たちにも「いつかは御出演を、、、」とお願いしています(プロには当然ギャラが発生するので、スケジュールとギャラ、最低赤字にならない入場料設定など考える事が多いのですが)。
継続は力なり、です。
2ヶ月に1回くらいはサロンコンサートを開催して、「あそこではしょっちゅう何かやってるらしい、、、」と噂される様になりたいものです。


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2008.06.29

サロンコンサート第2弾;報告その1

昨日、6月28日(土)、第2回のサロンコンサート兼第1回の「フルートを楽しもうin 酒田 by フルート・クライス上坂学先生」はお陰様で成功裏に終了しました。

これを書いている今は、日曜日、6/29の19時過ぎです。
Photo先ほど、18:10庄内空港発、羽田空港行きのANAで上坂先生は無事にお帰りになりました(そろそろ羽田に着いたはず)。
お土産とともに、大切な愛器、ムラマツのAll 18K14K金(歌口&キー彫刻入り)を抱えてボディーチェックのゲートをくぐる直前の上坂先生。
お疲れとは思いますが、充実した2日間だった事が先生の表情からも見て取れるようです。
その理由は、、、

空港到着40分前のこと、、、
650酒田の北隣り、遊佐町の「道の駅」で漁協女性部が出している取れ立ての吹浦漁港の岩ガキ。こんなに大きくて(って大きさを比較するものがないし、レモンスライスがかぶっています)1個650円。上坂先生、私、上坂先生の写真助手(笑)である山形支部長のC氏の3人で1個ずつ食べました(私の奢り)。ところが上坂先生は「後で後悔しないように、、、」ともう1個、自腹で自腹(自分のお腹)に放り込んでいました。

その前に、、、お約束、、、
Photo_2うちのチェンバロ奏者は生ガキが苦手なので、一人でホタテ甘煮かなにか食べていますが、上坂先生と写真助手のC氏は、「岩ガキ様」を激写中です。私のへなちょこデジカメとは大違いの、「デジイチ」様ですね。

遊佐の道の駅に行く約1時間ちょっと前の午後3時半頃。
Photo_3土門拳記念館にある「拳湖」にいる、あのつがいのオオハクチョウ(昔この事が記事にしました)を激写しようとしている上坂先生と、先生に降り掛かる雨を自らは濡れる事も厭わず傘をさしかける写真助手C氏。ちょうど白鳥さんたちはC氏の身体にかぶってしまいました。。。

土門拳記念館は、「フルート・クライス写真部部長?」の上坂先生と部員でクライス山形支部長を自他ともに認めるC氏には雨の中訪れるに良い場所だったのはないかと思います。折からの雨で湖周囲に広がる紫陽花群を愛でる紫陽花祭りにはちょっと足を止められましたが。

その土門拳記念館に行く、約1時間前のこと。
Photo_4上坂先生が激写しているのは、酒田を代表するレストラン、あの『ル・ポト・フー』のランチの一皿。
先日の記事でレストラン『欅』の事を書きましたが、元はと言えば、欅もルポトフーもあの佐藤久一さんが作ったものです。

私の撮ったのは、、、
Photo_5(安物デジカメでは激写とは言えず、、、)
本日で終了する、「庄内の食材キャンペーン」の一環としてやっている、庄内DECクラブの供する「庄内の恵みスペシャルランチ」。その「ル・ポト・フー」の一品、グリーンピースの冷たいスープ。
これは絶品でした!
本当に、美味しかった。

とここまでは、上坂先生が酒田を離れる時から本日の昼食までを遡って振り返るように書きました。
遊んでばかりいたのではありません。仕事が終わったから遊んだのです。

午前中は、朝9時から午後1時まで計3名の個人レッスンを、昨日のコンサートと同じ「ジョンダーノ・ホール」で行いました。
Photo_6私も少し教わり、また受講中の方の聴講もしました。
音の作り方、いい音を求めるために必須な事、とても大切で当たり前だけど皆がきちんとわかっている訳ではない事を丁寧に教えておられました。写真は2番目の男性受講者に、昨日のアンコールで演奏したJS Bachのフルートとチェンバロのためのソナタ BWV1030の2楽章を、上坂先生がチェンバロを弾きながら指導しているところです。この2楽章は、こんな曲「JSBach BWV1030-2」です。音ブログの演奏は、私の笛に家内のチェンバロです。上坂先生はもっともっとゆ〜っくりのテンポでした。いずれにしろ、細かい音型などはほとんどなく、「音」そのもので勝負するような曲ですので、レッスンの材料にされたのでしょう。

昨日のコンサート、コンサート後のフルートQ&Aと参加された方は何かを得て、感じてお帰りになられたと期待を込めて思っています。昨日の様子はまたあらためて記事にしたいと思います。
(その前に、てんしさま=上坂先生のブログが更新されるのが楽しみでなりません)
(今、19:40頃ですので、上坂先生は羽田からご自宅へ向かう車中と思われます、今日の夜中までには何かアップされるでしょう、、、笑)v(^^)

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2008.06.27

サロンコンサート第2回前日

6/28のサロンコンサート第2回も明日となりました。
今回は、翌日の6/29に地元の吹奏楽団の定期演奏会があったり、頼りにしていた中学や高校が来週試験週間ということもあり、5/11の第1回の時の様に中学高校の「学生が25名参加」というのはかなわないようです。
一般の笛吹きの方もいろいろとあるシーズンの土曜の夕方から夜ということもあって申し込みの客足が伸びず、ミニコミ月刊誌「SPOON」のインフォメーション欄や週間の「コミュニティしんぶん」に大きく取材記事が載った割にはちょっと残念です。

627クリニックの花壇やリハ室前の庭『Balaine Garden』も花が植えられ、雰囲気がぐっと良くなりました。
写真は医院の2階から。ちょっと芝が枯れかけていますが、「エゴの木」が植わり、周囲の花壇に左奥からバラ数種類、右奥に紫陽花、その他マリーゴールドなどが植えられました。自転車置き場の奥のスペースにも可憐な薄紫色の花が植えられています。

明日はせっかく「ムラマツ新宿店」の修理室長I氏がわざわざいらして下さいます。
世界のゴールウェイが日本に来た時は指名して楽器調整を頼む程の職人です。私の知人であるフィンダピッコロのスタンダ・フィンダも奥さんの志保子さんも、チェコフィルのフルート奏者ロマン・ノヴォトニーも皆、I氏の腕と人柄を信頼していて、いつも「ご指名」との事です。そのような素晴らしい方にお出でいただけるのは、これまでも上坂先生のイベントでI氏が楽器調整の担当をして来た事、上坂先生とも古い付き合いである事、そして何よりもI氏が酒田出身でこの地域の笛吹きたちとは私なんかよりも古い付き合いがある事などによります。
楽器調整は予約制のため、ほとんど余裕はありませんが、当日でも数名ならなんとかなるかも知れません。これをご覧になって、まだ申し込まれていない方で笛をお持ちの近隣の方(いえ、遠方の方でももちろん構いませんが、、、)、どうぞ16時からのサロンコンサートにお出で下さい。

本日夕方のクリニックです。
627_2歩道との境界の花壇や看板(写っていません)周囲の花壇にも花が植えられました。
医院正面の記念植樹の樅の木とその周りの草花たちも元気にしています。写真右奥の緑色の建物が『ジョンダーノ・ホール』でその手前に小さな木が見える所が(頁上方の写真の2階から見た庭の真ん中に見える木)『バレーヌ・ガーデン』です。
この2つの命名は、私の考えにアドバイスを下さった、このブログにコメントを下さる「ふなゆすり」さんと「♪ふえ♪」さん達のお陰です。ありがとうございます!

医院内にサロンコンサートの張り紙を出していて、「患者様は入場料半額」というのが効いたのか、患者さんとそのご家族などが10名程いらして下さるようです。笛吹きの参加が少ないのは、上坂先生の演奏や講習の内容とI氏の「腕」からしても大変勿体ない事ですが、私が目指す患者さんや地域住民と音楽を共有共感する「院内コンサート」という考えには一歩近づいた様に考えています。

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2008.06.25

ヴォイスメッセージ

 思い出したくもない通り魔的無差別殺人事件、岩手宮城内陸地震、その後も凄惨な殺人事件、漁船遭難、などなど、毎日の様に事件事故が続きます。
今日は結構忙しい日でしたが、医院に来られる患者さんにもいろいろな方がいて、こちらが常に気をつけて心配りをしていないと患者さんのご不興を買うことも起こります。私も反省しなければなりません。
 確かに「モンスターペアレント」ならぬ「モンスターペイシャント」の様な方もいますが、庄内はまだ素朴な田舎なためか都会で話に聞く事例の様な酷い人はほとんど見かけません。そういえば、昨日の読売新聞でしたか一面扱いで「救急車を足代わりに使う」非常識(というよりほとんど病気?)な事例が記事になっていました。

自分の気にくわない対応をされるとすぐ怒り出す人がいます。
確かに、医者や医療機関は「病める患者さんを助け、救う」事が仕事であり、また喜びでもありますが、その気持ちを萎えさせる様な患者さんが増えている事も事実です。自分さえ良ければいい、人の事など知らない、自分が先、自分が前、自分、自分、、、という人。「お金を払っているんだからうちの子供に給食の時間に『頂きます』と言わせるな」という「モンスターペアレント」と同類と言えるのかも知れません。ただ、中には本当に病気の方もいらっしゃいます。
認知症とかうつ病とか遅発性統合失調症などの方の中には、自己と他との正常な認識が出来なかったり世の中の常識に適合できない症状を呈する場合があり、中には診察中にちょっとした事で怒り出したり泣き出したりする人もいます。仕事とは言えそういう方の対応には気を遣う上に心が疲れます。病気の初期には、家族も異常とは気付かず、ただ口うるさいとか頑固だという感じに思っているようですが、実は危ない方もいます。常識的ではない事を言いだしたり、しだしたり、普通はおかしいと思う様な言動を平気でする様になって来た場合は、神経、精神の専門家に相談すべきでしょう。

美味しいものを頂くことは、その食材の恵みを神に感謝すると共に、そのような形で美味しい食事として供してくれた料理人たちの能力や智恵に感動感謝することでもあり、それによりストレスを解消するというよりも「癒される」感じすら受けます。言い訳っぽいですが、医者にグルメが多いのは、食にストレス解消や癒しを求める気持ちもあるのではないかと勝手に考えています。

そして音楽。
家内のチェンバロにも書かれている有名なラテン語『Musica Laetitia Comes Medicina Dorolum』(=音楽は 喜びの友 悲しみの薬)の言葉通り、音楽を聴く事も自ら奏でる事も自分自身にとっての大きな癒しになります。サロンコンサートは、聴いて下さる患者さんや地域住民や音楽仲間のためでもありますが、なによりも自分のためだと真に思います。
6/19の記事に書いた様に、7/7〜7/11の毎朝6時半から15分間、YBCのラヂオ番組『朝だ!元気だ!6時半!!!」に出演しますが、その中で「脳の病気」の事など医学、医療の事はもちろんフルート演奏やオーケストラ、アンサンブルなどの事を話しました。音楽が自分に与える影響などについても語っています。この放送を録音して何とか親や知人に聞かせられないものかと考えていましたが、その方法が見つかりました!

一つは、「院長ブログ」として書いているクリニックのHPからリンクしているブログに元々音声をアップする機能がついていたのです。ただ、この機能には制限があって、一日にアップ出来るデータ量や一回に載せられる音声データ量に上限が設定されているので何でも自由にアップは出来ないのです。
そこで、もう一つの方法としては、2005年の6月から始めて丸3年経った(いつの間にか4年目に入っていました!)音ブログ『balaineの自惚れコンサート(?』と同じく「ケロログ」の音声ブログ用サイトを使用する事です。
YBCラヂオの放送をアップする準備として、酒田FM76.1MHzでインタビューを受けた放送を試みにアップしてみました。
それがタイトルの「ヴォイスメッセージ」です(前振りが長いよ!)。
私の、開業、クリニック、音楽にかける拙い想いを、十分ではもちろんありませんが、自分の肉声で(しかし自分の声というのは聞くに耐えないですね、変な声!)語っています。どんな患者さんでも患者さんは患者さんなので医者は医者らしくしなければならないのですが、まだまだ未熟な私としては想いが空回りする部分も感じますが初診を忘れずに頑張って行きたいと思っています。

ヴォイスメッセージをアップした「院長ブログ」は、こちら(その1)こちら(その2)です。
音声データアップの制限を受けずに載せる為にもう一つ作った「音ブログ」は、こちらです。
両方とも内容は同じですが。。。(^^;;;

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2008.06.22

「庄内の恵み」

最近、サロンコンサート第2回の準備やら、ラヂオ出演やら、いろいろなイベントがあってちょっとうっかり一昨日まで知りませんでした。
「庄内観光コンヴェンション」協会のHP。開催のお知らせ。
「庄内産食材キャンペーンー庄内の恵みスペシャルランチ」。こちらに参加レストラン(=庄内DECクラブ)紹介と共に詳しく載っています。

表題の「庄内の恵み」。今回は「庄内浜産の魚介類」がテーマで、それをスペシャルランチにして『期間限定』で提供しようと言うもの。
その限定された期間とは、6/8~6/29です。
あら?!あと1週間で終わりじゃないですか!

最近、会合続きでカロリーオーバーな食事もあり体重増加もあり、「グルメ」は控えていたのですが、これは終わる前に一度は経験しておかなくては。。。
参加11店の中からどこにするか、、、
「アル・ケッチャーノ」;いいですね〜、、、行きたいなぁ。でも当日(=日曜)電話してもきっと予約取れないでしょう、、、と、電話もせずにまず諦めて。鶴岡地区の3軒は時間的も往復で1時間以上かかるのでパス(午後、別に2つ用事があったこともあって)。
三川町の「ビストロ・デ・ポン」も、庄内町(=旧余目)の「まごころ」もいいけれどちょっとだけ遠いな。。。酒田市近郊がいいなぁ、、、「ル・ポット・フー」;多分、来週、サロンコンサートの翌日、上坂先生と行くかも、、、
「西洋割烹 花月」と「ラ・ルーチェ」は比較的最近お邪魔したし、、、
「ガーデンナチュレ ふきのとう」(=ホテル・リッチ&ガーデン レストラン)は金曜日の研究会の情報交換会で立食パーティがあったのと、スペシャルランチが「ヴァイキング」と書いてあったので同じようなものかも?と思いパス。
「洋食亭 ブランドブラン」;実はまだ伺った事がない。行ってみたいけど時間も限られているし、、、また今度かな?

という訳で、結局「レストラン欅」にしました。
庄内DECクラブの会長で、アル・ケッチャーノの奥田シェフらと共に「食の都庄内親善大使」のお一人である太田シェフが総料理長を務めている「欅」。5/11のサロンコンサート第1回の時に、「三元豚の平田牧場直営店 とん屋」に振られて(土日は予約を受けていない、と言われ)昼食に行きましたからそれ以来かな。
今回のテーマは「庄内浜産の魚介類」ということで、メインは庄内沖で獲れた「真鯛」でした。

Photo「真鯛」様には失礼ながら、今回のスペシャルランチで一番感動したのは、この前菜の「生」野菜でした。
ちょっとライトの関係で写真の色合いがよくありませんが、グラスに庄内産の生野菜が入っていてそれを手づかみで手前のソースにつけて食べるのです。フライはなんと庄内沖で獲れた河豚です。ソースは、自家製マヨネーズにアンチョビとパセリを練り込んだもので、かすかな塩味と旨味はアンチョビから、淡い爽やかさと薄い緑色はパセリから。給仕をして下さった、この店の超ヴェテラン(?)女性客室係の方から、メニューの内容、その材料などの説明がありました。
こういうお店が凄いのは、サーブしてくれる人がメニューを詳しく把握しているという事ですね。よくありますよね。「これ何ですか?」と聞くと「少々お待ちください」と言って一旦引っ込み、しばらくして戻って来て、「これは、○○で××を△△しています、、、」という受け売り的説明をしてくれる店員さん。それとは正反対の、相手を見て、知りたそうな顔をしていると判断したらサラッと「ソース、おわかりになりますか?」と優しく説明して下さいました。
そうそう、「野菜」の事。
え〜っと(思い出す時間、、、)、人参、かぶ(赤いのと白いの)、さやいんげん、ミニトマト、サニーレタス(?)、、、こんなとこだったかな。
給仕係から「手でお食べください」と言われて食べたのだが、上記の絶妙な自家製マヨネーズとばっちりの相性。人参が生(さっと湯どうししてあるかも)なのに全く苦みがなく、かぶは葉っぱまで食べられます。「野菜が甘い」というのはこういう事なのだなぁと納得。

庄内産の野菜といえば、酒フィル仲間のファゴットのT氏の育てるパプリカなどの野菜は、銀座松屋の地下食品売り場で1kgくらいの段ボール入りでなんと10,000円で売られているらしい。「高級お野菜様」である。

2皿目。メイン。
Photo_2庄内浜産の真鯛と庄内野菜の紙包み焼き。
「パンとごはんが選べますが、今日のランチでしたらパンの方がおすすめです」と給仕係の女性に勧められるままパンをオーダーしましたが、この紙包みを開けてその理由がよくわかりました。

Photo_3ちょっと切ってある所から立ち上がって来る蒸気の熱さに注意しながら手で紙を破って開けます。立ち上って来る良い香り。真鯛と野菜が蒸し焼きになっていて、お互いがお互いを助け合っている香りと味。(思わず写真を撮るのを忘れて真鯛を一口食べてから、あ!と気付いて写真を撮りました、、、)
見えていませんが海老も入っていました。野菜は、ナスにじゃがいもにズッキーニ、そしてレモンスライスの上にはミニドライトマト。
庄内町にあるイタリアン「ブリラーノ」(ここも素晴らしいお店)にミニトマトを提供している、これまた酒フィル・ファーマーズの一人であるフルートのYSさんのミニトマトを思い出しました。多分、そのまま刺身で、または鮨ネタとしても最高の真鯛なのだと思いますが、庄内の野菜と一緒になってとても優しい味になっていました(「俺、鯛だぜ!」と主張していない感じというか、、、)。

Photo_4デザートは写真の様に、バニラアイスとプチシューにはいったクリーム&苺。女性には大受けでしょう。甘味好きの私も大満足。ランチですから、ちょうどいいバランスですが、お値段の割にはちょっと物足りないかな?と個人的には思います(もう一つ、スモールポーションで豚肉とかあると嬉しいな、、、)。

しかし、このスペシャルランチ。食材の費用から考えると儲けは出ないのだそうです。準備に結構お金がかかるので次はやるかどうかわかりません、と太田シェフも仰っていたのだそうです。
「欅」は産業会館の地下にあるレストラン。
屋上のビヤガーデンやその他の料理も担当していますが、レストランは地元の根強いファンと酒田、庄内の観光に来た観光客で成り立っているのでしょう。以前、一度パスタを食べたときは、茹で置きの麺が出て来て(あくまで私の想像で、確認した訳ではありませんが)少しがっかりした覚えがあります。
しかし、ランチや夜のコースなど大変リーズナブルなお値段で、しかも田舎町にしては接客が大変しっかりしています。
ただ、このお店に来る度に思うのですが、地下のレストランに降りる階段の布張りが破れて剥がれている所が数カ所あってちょっとみすぼらしいのですが何とかならないのでしょうか。
もしかすると、あの階段は「産業会館」のものであってレストランの管轄ではないとか?
レストランそのものが30年以上経っていることもあって、(とても良い調度品が使われているのですが)昭和の香りがする部分がたくさん(特にトイレが貧弱)あります。店内のランプなどは普通探せない様なとても素敵な形をしていて(おそらく輸入物か特注)、故佐藤久一氏のこだわりを垣間みる気がします。

スタンプラリーをやっていて、このキャンペーンに参加している11店舗の中から4店でスペシャルランチを食べると、全店共通の1000円分の食事券がもらえるのだそうです。ただし6/29までです。
あと6日間で3店舗、、、私の場合は実質的に無理ですね。

大満足のランチのあとは、散髪に行って、いったんクリニックに戻って今週末のサロンコンサートの為の練習をたっぷり行い(時間はたっぷりやったのですが、内容は、、、不安がたくさん残る、、、)、18:30から希望ホールで酒田H高校の吹奏楽部の定期演奏会に行きました。
中高ブラバン部員だった私と中学の音楽教師でブラバンの指導顧問だった家内と二人、一生懸命な演奏や「演技」(?!)のめんこい高校生に笑顔になりました。
サロンコンサート第1回の荒川洋さんの演奏を聴き公開レッスンを受けた子たちも出演していて、全パートの中でもフルートパートを応援したくなるのは自然でしょう。ラベルの「ボレロ」吹奏楽編曲版でも出だしはフルート一本。立派でした。私だったら、あんな大観衆の前で、フルートソロなんて「美味しい」けれど震えてしまって、「緊張ヴィブラート」がかかる事でしょう。その他にもブラバンならではの曲の途中のソロ演奏がありますが、みんな堂々としていて立派なものでした。Bravo!

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2008.06.21

平成20年の夏至

このブログで「夏至」の事を話題にするのもこれで4回目を迎える。

2005年は、「夏至+1」
2006年は、「夏至+1」
2007年は、「夏至+3」

こうしてみると、夏至の当日には一度も書いていない。
今日は平成20年の夏至ということ。一年で一番日が長いと考えられている。
日の出は太陽の頭が地平線を越える瞬間、日の入りは太陽全体が地平線に隠れる瞬間なので、太陽の大きさ(+水平線近くの空気の層による屈折などの光のゆがみ)の分だけ「昼」の時間が長い事になる。だから、春分や秋分の日は正確には昼と夜の長さが同じではないということを春分の日に書いた様な覚えがある。
まあ、そんな天文学的なことは置いておいて、こちらもとてもよい天気。ピーカンである。
何でも日中最高気温は30度にも達する予定らしい。
(ここまでお昼過ぎに書いた)

サロンコンサート第2弾もあと1週間と間近に迫って来た。
ラヂオ放送の収録が終わり、地元コミュニティしんぶんの取材(下に写真を掲載)もあり、(地元FM局ハーバーラジオ出演もあったし)最近メディア付いているなぁ。
昨夕の医師会の勉強会(うつ病の講演などだった)でも「情報交換会」で地元医師会の重鎮の先生から「コミュニティしんぶん、見ましたぞ」と言われてしまった。「お恥ずかしい限りです、、、」と恐縮するしかなかった。ファイティング原田氏がクリニックを訪問してインタビューなどを行った雑誌の記事(国際グラフ5月号)はまだあまり知られていないようである。

もうすぐ今年も半分の折り返し地点。今年に入ってから、いろいろな事があり毎日駆け足でやって来た感じがする。時にペースを調整しながらバランスを保ってはいるが、急に足を遅くしたところで気も心も怠けるだけの様な気がして、まだ駆け足をしている感じ。
まだまだ仕事は軌道に乗ったとはとても言えないが、来月からは「脳ドック」も開始の予定。パンフレットも来週始めには出来上がってくるので(脳ドックのパンフレットをご覧になりたい方はこちらをどうぞ)、銀行や建設会社、新聞社などを中心に企業回りをして脳ドックをアピールする予定である。

そんな中のサロンコンサート第2弾。
620息抜きでもあり、生き甲斐とすら言える音楽。今回は自分の演奏もあるのだがそんな準備を聞きつけたらしく、(けんちゃんさんのコメントにあったように)地元のコミュニティ新聞社から取材を受けました。個人開業の医師が自分の設備を使って音楽の演奏やサロンコンサートを行うというのはこちらでは珍しい事の様で記事にしてもらえました。自分の写真は恥ずかしいのですが、文字が読める様に少し大きめにしてみました。同じ頁に土井たか子氏の講演会の事が私の記事よりも小さく出ていたのも恐縮です。
折角の試み、地元の人に受け入れられる様に独善的にならないよう注意したいと思います。私はこの準備自体を楽しんでいて、どんな人達が聴きに来てくれるのか、初めて聴くであろう上坂先生の演奏にきっと感動するだろうとか、「フルートQ&A」では「ジョンダーノホール」の床が落ちた『鱗』だらけになって掃除が大変になるのではないか(爆)とか、今からワクワクしています。

でも今日は暑い一日でしたね〜。
夏はこれからですが、ちょっと早いけれど暑中お見舞い申し上げます。

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2008.06.19

「YBCで、、、」

山形に在住の方は、「YBCで、、、」とくれば「ミルるん!」と続けられると思います(「秘密の県民ショー」みたいですが、、、)(笑)
すみません!間違えました。「みるるん」はYTSさんでした。
YBCは、「ぷにゅん!」でした〜。(^^;;;;

YBCは、山形放送の英語略称。日本テレビ系列で山形で一番古い民放局である。
現在、山形には、NHK、NHK教育、上記YBCの他は、YTS、TUY、SAYと全部で6つのTV放送局がある。
その昔、「山形の天皇」と呼ばれた方が、山形放送、山形新聞、山形交通、山形テレビ(YTS)、更には蔵王のロープウェイなど、情報、交通機関をほぼ独占している時代があったが、今は民主的になっているはずである。

さて、YBCは老舗だけあってラジオ放送局も持っている。
本日、午前の診療終了後、私は山形市のYBCのメディアセンターに行く事になっている。山形県医師会が協力して平日の毎朝放送している『朝だ元気だ6時半』に出演する事になっている。
「山形県医師会HP」の下の方に放送予定あり。
「YBCラジオタイムテーブル」

7/7(月)から7/11(金)の毎朝6時半からの枠に出演してお話をするための打ち合わせと事前録音が本日の目的。酒田地区医師会が1ヶ月半ほど担当するしょっぱならしい。
折角なので『心配な脳の話〜頭痛と認知症など〜』と題して5日間分のお話をしてくる予定。
月曜日は、くも膜下出血などの「悪玉頭痛」について、火曜日は慢性で良性ながら頑固な「善玉頭痛」について、水曜日は頭痛と脳の病気のまとめ、木曜日は物忘れと認知症について。金曜日は脳の検診などについてお話しする予定である。
この番組は早朝6時半という時間ながら結構聴いている人も多いらしい。15分の放送枠であるが、コマーシャルやMCをのぞいて実質10分ちょっと。しかも半分は担当する医師の人となりなどを紹介する趣味や余暇についてのお話とか、好きな音楽をかけるというコーナーがあるので、真に医学の話をするのは一日あたり5分程度のようである。折角なので、自分の趣味、特にフルート演奏やアマチュアオーケストラの事、サロンコンサートなどについても話してくる予定、
さらに、自分の好きな音楽を3分程度かけるコーナーも、自分の演奏や酒フィルの演奏や酒フィルの定期演奏会にかかわる曲をかけようと思って、iTunesを使って自作CD-Rを用意した。

7/7〜7/11、朝起きの苦手でない、YBCラヂオを聴取出来る地区にお住まいの方は、良かったら私の話を聞いてみてやってください。
ついでに、この期間、ちょうど私は誕生日を迎えます。
「納豆の日」7/10です。(笑)

朝だ、元気だ、となるようなできるだけ朝向きの声でしゃべれるかどうか、それがちょっと不安。
ーーー

なんとか、ラヂオ番組録音して参りました。
お相手して頂いたアナウンサーは、才媛&美人揃いのYBCの中でも可愛らしさ一番の金本美紀さんでした。山響音楽監督の飯森範親さんのドキュメンタリー番組の担当をされているそうで、録音の合間に飯森さんや山響のお話なども楽しく交わしながら、2時間半くらいの収録があっという間に終わりました。収録担当ディレクターの加藤さんとお相手役の金森さんのお陰で、慣れない録音もまあまあスムーズに行きました。ちょっと自分の声は恥ずかしくて聞きたくないですが、楽しみです。
収録の様子などは、「院長ブログ」の方に載せます。

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2008.06.16

サロンコンサート第2回告知2回目?

6/28(土)のサロンコンサート第2回まで、あと10日あまりと近づいて来ました。早いものです。
ようやくパンフレット兼チケットが出来ました。
Photo←こちらです。
ちょっと色が派手ですが、背景色はうちの家内のチョイスで、何故かこれが上坂先生のイメージなのだそうです。「てんしさま」とお呼びしているのですが、背景色は「紫陽花色」です。(^^)

ここに書かれているように第1部プロムナードコンサートには、チェンバロで家内が、そして笛で私が出演いたします。さらにMフルートの修理室長I氏(酒田市出身)がいらしてくださりMフルートの試奏会と楽器診断調整会も行われます。

私がこのイベントを酒田で開きたかった一番の目的は第2部の「フルートQ&A」です。
上坂学氏の長年のフルート奏者として、またフルート教室の先生としての経験、ノウハウを教えてもらう、なんてそんななまやさしいものではありません!
「目から鱗」というのはこういうことか!と思う事必至です。
4年程前に、東京で開催されたこのイベントに初めて参加して、その時、私は「え?!フルートってそうやって吹くの?!!!」と驚き、実際に音を出して、その後自分でいろいろ試行錯誤して、まだ完全に身につけた訳ではありませんが、「なるほど!そうだったのか!!!」と掴みかけて来ました。この驚き、まさに「目から鱗」の体験を多くの人と共有したい、特に酒田地区、庄内の笛吹き、もしかすると学校の先輩からの伝統的な「教え」だけできちんとした基礎を教わっていない中学生や高校生に特に体験してもらいたいと思っています。
主たる目標は、誰でも楽に音が出せる、誰でもきれいな音が出せる、誰でもフルートが簡単に吹ける、です。「楽にきれいな音が出せ簡単に吹ける」と練習が楽しくなります。自分の音に自信が出来ると演奏するのが楽しくて楽しくてたまらなくなります。たくさん練習したくなります。するともっと上達します。するともっと吹きたくなります。するともっと上手になります。するともっともっと楽しくなります。

そう、学生を中心に初級、中級の笛吹きにもっともっとフルートを好きになってもらいたい、楽しんでもらいたい、これだけが私の願いです。そのためのサロンコンサート第2回なのです。
「フルート・クライス」の告知はこちら→「フルート・クライス コンサートとQ&A in酒田 vol.1」です。

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2008.06.14

地震!

今朝の8時40分過ぎ、岩手県南部を震源地とする結構大きな地震がありました。
開院時間前で、スタッフと打ち合わせが終了し雑談していた時で、最初に下から軽く突き上げるようなP波と思われる地震の後、数秒して大きく揺れだしました。
こちら酒田では震度4という事でしたがうちは平屋(院長室とスタッフルームは2階ですが)なので、そんなに強くはなく立っていられる程度でした。待合室のスクリーンなどが結構揺れましたね。

Tv(写真は開院前、2月のもの)
待合室にはTVが置いてあるのですが、普段はiTunesを使った24時間ラジオ放送でバロック音楽を流しているので開院以来3ヶ月を過ぎてはじめてテレビを点けました(36"の液晶テレビを使っていなかったのは勿体ないと言えばもったいないですね)。受付カウンターの上に固定してあるのでまったくずれたり落ちてくる心配もありませんでした。

すぐ近くに通称「富士見コミセン」と呼んでいる「コミュニティセンター」があります。酒フィルの土曜夜の練習でよく使うのですが、そこの水道管が破裂したそうで、洗面所やトイレなどの水回りが使えなくなったとの連絡がオケのMLで回ってきました。うちはそんな被害もなく誰も怪我もせず、9時からいつも通り土曜日の診療が始まりました。
Yahoo!の地震情報をみると、ここ数日日本中、そこここで震度1〜2の地震が頻発していたようです。東北地方でも未明の4時頃に震度2くらいの地震が岩手県沖で起きていたようです。今朝の地震以降も、岩手県内陸南部と宮城県北部一帯ですでに20回近い地震(余震)が起きています。

日本列島は元々危うい地層の上にあるのですからいつ何時地震が来てもおかしくない訳です。それほど大きくない、死者や怪我人などでないような地震は少しずつ起こっていた方が、変なエネルギーが蓄積されずにすむような気がします。最近(ここ4,50年)の大きな地震を考えると、秋田、新潟、宮城あたりでは結構大きな地震が起きてきました。山形を震源地とする地震が起きていないのは、安心というよりはむしろ不気味です(なにせすべての市町村に温泉があるという温泉王国です)が、地球とか地層という規模で考えた場合は、県境や国境などという小さな規模の縮尺は合わないのでしょう。

いずれにしろうちの周辺では特に大きな問題は(コミセンの水道管以外は)起きていないようです。

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2008.06.13

映画「おくりびと」

全国ロードショーは9/13からの予定なのでまだ3ヶ月も先ですが、6/11に東京国際フォーラムで「試写会」があったのだそうです。山響音楽監督の飯森さんのブログに書かれていたので知りました。そういえば、私のブログにたびたび登場する声楽家・音楽家のJS先生が、招待されたので試写会を見に行くと言っていたような気がします。
ここでも何回か書きましたが、この映画は酒田が主な舞台です。ロケも酒田で行われています。
簡単なストーリー(『おくりびと』完成披露試写会の説明文から)
「リストラされたチェロ奏者(本木雅弘)が故郷に戻って見つけた仕事は、遺体を棺に納める“納棺師”?!新人納棺師の戸惑いの日々と儀式に集まる様々な人々。大切な人を「どうおくり」「どうおくられるか」という全ての人に普遍的なテーマを通して、夫婦の愛、わが子への無償の愛、父や母、家族への思い、友情や仕事への矜持を描き出します。主人公の妻には初共演の広末涼子、上司役には山?努など実力派のスタッフ・キャストが勢ぞろい。」
ということです。
オケの最後の演奏会のシーンは、希望ホールで飯森さんの指揮で山響が演奏して地元の合唱団が参加しベートーベンの『第九』を演奏しています。希望ホールの練習室第一だったか小ホールだったかで、演奏会終了後、団員がご苦労さんと言いながら楽器を片付けたりするシーンが撮影され、その場面では山響団員を2日間も拘束できないと言う事で、酒フィル団員がかり出されました。私もエキストラのお声がかかったのですが、残念ながらお断りしました。ちょうど4月末まで大学勤務し、5月の連休明けから中央ヨーロッパ旅行で、帰って来たらすぐに酒田に引っ越す予定。しかもロケ日の直前に上山の名月荘でN響ハープ奏者の早川りさこさんのリサイタル&宿泊の予定になっていたため、丸丸一日つぶれてしまうエキストラ出演は(無理すれば行けたでしょうが)きついだろうということで泣く泣く断念したのです。もしエキストラ出演していれば、映画にチラッとくらいは写ったかもしれずちょっとだけ後悔。。。(^^;;;
知人は、観客としてエキストラ出演したり、合唱団で出演した人もいますし、もちろん酒フィルの仲間は楽団員としてエキストラ出演しているので彼らがどういう風に写るのかも楽しみです。

映画『おくりびと』の公式HPは、こちら→、「おくりびと」

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今日のおまけ写真。
Photo昨日、植樹された医院のシンボル・ツリーの下草が植えられました。いろいろ工夫して頂いて、なんだか華やかな、しかも可愛らしい、とてもいい感じです。

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2008.06.12

記念植樹

今日、6月12日(木)、拙医院の平成20年2月の竣工と3月3日の開院を記念した植樹を行います。
612お日柄がよろしいようで。お天気も、こちらは素晴らしい「晴れ」です。
(写真は、本日の院長室からの鳥海山です。空は綺麗な青空。雪もだいぶ溶けて来て山肌もずいぶん露出して来ました。雲ももはや夏の雲の感じですね。)

あんな事件があったばかりで、いつものようなばかばかしい事やどうでもいい些細な事などブログに書くのもはばかられ、黙っているのが一番と思いました。本当に「凶行」の犠牲になられた方は、お気の毒で、可哀想で、、、深甚なる哀悼の意を表したいと思います。
自分が音楽をやっている事もありますが、亡くなられた7名の中で唯一女性の犠牲者となられた方は、芸大の4年生だったと言う事で特に鮮烈に印象に残ります。演奏のパフォーマンスの方を専攻されていたのではなく、ステージや演奏会の演出、企画、音響、録音などといったいわゆる「プロの仕事」を専攻されていたと聞き及びます。なんと、先月、うちのリハビリ室「ジョンダーノ・ホール」で演奏をしてくださった荒川洋さんとも一緒に仕事をされたそうで、「なんということでしょう」と荒川さんも驚き悲しんでおられました。
今、日本には、世界にも類を見ないほどに立派なホールが建っています。昔ながらの多目的「公民館」ステージ的なものを脱して、オーケストラや小アンサンブルやピアノリサイタルなどを強く念頭に置いた、「音響」や「バックステージ」やいろいろな面がはっきり意識された建物が増えています。築40年の旧酒田市民会館を建て替えて平成16年に竣工した「新」酒田市民会館「希望ホール」は、3月のブログでも書いた様に、オペラができるようにちゃんと油圧で上下するオケピットにステージ下の十分なスペース(響きにも影響する)やバックステージの設備、出入りなどもよく考えられた素晴らしいホールです。お隣り庄内町の「響ホール」も500席の中規模ホールですが、プロの演奏家がCDの録音に使うほどのホールです。
器はもちろん大事なのですが、そこで音響や録音の調整をしたり、ホールの反響板の位置や角度を調整したりするのも亡くなられた武藤さんの目指すお仕事の一部だったのでしょう。とても大切な、意味のある、裏方のお仕事です。そのような「皆を幸せに楽しくする」仕事に携わる強い希望を持っていた若者の夢と未来を独りよがりに奪ってしまった犯人には強い憤りを覚えます。

しかし、世の中は、そのような悲惨な事件や悲しみとは別に時間が進み毎日が動いて行きます。
予定通り記念植樹も行われます。
生きている事、仕事ができる事に感謝したいと思います。
悔しい事、悲しい事、嫌な事、落ち込む事、、、人生にはたくさんの「負」の部分がありますが、嬉しい事や楽しい事など「正」の部分もあり、波があるわけです。命を奪われた方には、「負」すらもなくなってただ「無」になってしまうのですから、「負」の部分すら存在する事を受け入れて感謝しなければ駄目だなぁと思います。
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植樹の写真などはうまく取れたら掲載します。
合掌。。。
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植樹途中経過報告。(14時過ぎ)
Photo16時からの「セレモニー」に備えて、すでに木が植えられ始めました。
先端までの高さ4m近い立派な「樅の木」です。
この木は、開院前から「何かお祝いを」と申し出られたこの場所の大家さん、建築士さん、建設会社さんから「寄贈」して頂くという約束になっておりまして、開院3ヶ月を過ぎてようやく植樹の運びとなりましたのでありがたくお世話になります。
Photo_2車寄せの屋上から覗いてみますと、木の先端は車寄せの屋根より高く立派な木です。
樅の木は日本原産らしいですが、ヨーロッパでクリスマス・ツリーとしてよく使われるオウシュウトウヒ(またはドイツトウヒ、ドイツマツ)と似ていたのと、樅の木の学名Abies firmaとオウシュウトウヒの学名のPicea abiesが混同されたのとで日本ではクリスマスといえば「樅の木」となってしまったのだそうです。樅はマツ科モミ属の常緑針葉樹。オウシュウトウヒはマツ科トウヒ属の常緑針葉樹。いずれも固い材質なので、建材やバイオリン、ギターなどの木製楽器の表板に使われるそうです。

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記念植樹、無事終了しました(16時過ぎ)。
Photo_3Photo_4Photo_5私を含めて4名で、医院のシンボルツリーであるこの樅の木の根本に土を入れました。記念のプレートは正面に張って頂く事にしました。木の根がしっかり張るまで数年は支えが必要なのだそうです。下草は明日以降に植えられることになりました。
植樹の後、建築設計士さん、建設会社社長さんと営業の方、大家さんであるC社の社長さんと常務さん、関係者(記念植樹を見に来てくれたうちのスタッフとそのお子さん2名を含む)を「ジョンダーノ・ホール」にお招きして家内とJSバッハを少しだけ演奏しました。
その後、地元のコミュニティ新聞社の取材がありサロンコンサートにかける私の思いを熱く語りました。どういう記事になるのか楽しみです。

612_2リハ室前の庭も大分出来上がって来ました。土の部分に小さな木を上、芝の部分に芍薬、バラ、ハーブ類、それから季節に会わせた花を植える予定です。
植樹された木の回りや歩道との境の小さな花壇スペースにも花を植える予定です。
季節に合った草花が美しく育つようにしたいものです。

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2008.06.09

クリニックの庭工事とサロンコンサート第2回準備

6/28(土)のサロンコンサート第2回まで3週を切って、後19日になりました。
先日荒川さんに演奏してもらったばかりなのに、あっという間です。

前回は季節的なものもあって間に合わなかったのですが、「第2回」までには形にしておきたいと考えているものがあります。それは、リハビリ室「ジョンダーノ・ホール」の前庭です。

Photo_2Photo左の写真は完成直後の2月末のもの。この塀と緑色の壁のリハ室の前が庭のスペースです。
右の写真は、クリニック前の県道脇の歩道から見たところ。先週末の写真ですが、先週はじめから庭作りが始まっています。写真の左手にクリニックの正面玄関があり、車寄せの前の丸い大きな穴(?)の手前にも大きめの花壇スペースがあります。ここには今週の木曜日6/12に記念植樹を行います。いい木を探してもらっていたのですが、見つかったと言う事でようやく開院3ヶ月を過ぎて「開院記念植樹」となります。クリスマス・ツリーにする予定です。もちろん「感謝祭」が過ぎたら電飾をまとう予定。


Photo_3Photo_4庭のスペースは結構あるので、手前の門扉から歩道を造り、リハ室正面のドアから(医院内を通らなくても)直接出入りが出来るようにする予定です。また左側の石畳の部分はあえて草花にしなかったのですが、ここにテーブルや椅子、大きな日除け傘を置いて、天気の良い日は患者さんやスタッフが外で涼んだり気分転換が出来るようにしたいと思っています。バーベキューも出来るかも、、、(^^)
まだ砂が入っているスペースには芝と花と小振りの木を植える予定。バラと芍薬と虫除け(&食用)にハーブを何種類かと考えています。出来上がりが楽しみです。

Photo_51階の屋根の上に上がって見るとこんな感じ。写真を撮っている私の陰も写っています。(^^;;;
養生のためにかぶせたシート横から門扉からリハ室正面までの歩道が見えます。ここに芝と花と木とハーブが綺麗に育つといいですね。。。

ハーブと言えば、蕎麦もハーブの一種でしょうか。
クリニックの近くに4月から気合いの入ったお蕎麦屋さんが出来ていました。国道7号線よりは西(酒田駅より)ですが、車では1、2分の距離。「めだか」というお店です。
Photo_6まだ1回しか行っておらず、板蕎麦(写真)しか食べていませんが確かなお蕎麦を打つ店だと思います。小さくて簡単に見落としそうなお店ですが、店内には店主の気合いと奥さん(と思う)のやさしさが溢れているようなお店。まずは蕎麦つゆをつけずに啜ってみましたが香り高い、オーソドックスな山形の蕎麦。次にわさびだけつけて食べてみる。わさびの香りに負けないだけいの蕎麦の味がします。つゆは丁寧に作った「かえし」を使ったと想像する、エグミのない、主張しないけれどしっかりとした味です。いいお店が近くにできて嬉しいです。

上坂先生とサロンコンサートに足を運ばれるお客さんをお迎えするまでに、庭が完成する予定。
お蕎麦やカレーやラーメンが大好きな上坂師匠にはここは夢のような土地だと思うのですが。。。(笑)

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2008.06.08

「大フィル」

って普通は、大阪フィルハーモニー管弦楽団のことでしょうか?
実は、今日6/8(日)山形大学フィルハーモニーオーケストラのサマーコンサートに行って来ました。
Photo山形大学には地域教育文化学部に文化創造学科教育コースの「音楽芸術」分野で音楽を専攻する科があります。これは以前は、教育学部特設音楽科と言われ通称「特音」の事で、副科(たとえば声楽専攻で入学して、バイオリンをやるような)の楽器でオーケストラを勉強する課程があります。「大フィル」はこの音楽科のオケとは別にサークル活動としての大学のオーケストラのことです。
本日のプログラムは
1)ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」よりラコッツィー行進曲
2)メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」より抜粋
3)シューマン:交響曲第1番変ロ長調 Op.38 『春』
指揮は島森浩氏でした。
サマーコンサートとしてはなかなか意欲的な選曲と思いますが、まだ4月に入学したばかりの1年生もいて、最上級生(医学部の5年生や理学部の大学院生などもいました)までいれてもまだまだまとまりのない感じは否めません。何となくお行儀が良くてお上手に弾くんだけど、「おい!君たち!20才(はたち)なんだろ!!!」と言いたくなる様な演奏でした。シューマンはなかなか良かったけどね。。。

彼らの演奏を聴いて自分たち(酒フィル)を振り返ると、アマオケの意義というものを考えさせられます。上手下手で言えば上手であるに越した事はないのですが、基本的な演奏技術など専門教育を受けた人達、音大出、プロに敵う訳はないのです。上手で綺麗な演奏を聴きたければCDもありますし、プロオケも聴けます。アマオケだってかなりのレベルのところもありますが、プロに敵うものではありません。アマオケを聴く人達が求めているのは、料金の安さでしょうか。それもあるかも知れません。知人や家族が一生懸命やっている所をみたいということもあるでしょう。一番は「熱さ」ではないでしょうか。他に仕事や学業を持つ、音楽で飯を食っていない人達の集団が一つにまとまってみんなで創り上げようとするところから生まれて来る「気力」や「魂」を感じに演奏会を楽しみにするのではないかと思います。今後、アマオケとして演奏活動をする上でも忘れない様にしようと思います。

本日の演奏会は16時から山形市民会館だったので、山形市に向かう前に鶴岡のピッツェリア「緑のイスキア」(旧『穂波街道』)に行きました。
Photo_2Photo_3元は自ら畑で作った野菜などを使ったイタリアンのお店でしたが、店舗を改装し店の真ん中に薪で焚くピザ専用の石釜を造ったのです。とても美味しいナポリピザが頂けます。

Photo_4写真の様な、ショートパスタ(写真は、ペンネリガートのアラビアータ)も4種類程ありますが、中心になるのはピザです。ドゥの元になる小麦粉もイタリア産と北海道産を使い分けていて、チーズも何種類もあるようです。薄めの生地にシンプルな材料だけを載せ、素材で勝負!という感じのピザは、イタリアに行って街角のピッツェリアで食べている様な感じでした。
大満足!

コンサートからの帰りは、山形市の泉町の「竜馬」に行ってきました。
ここは昔は山形大学小白川キャンパスの近く、東原町にあった店が移転したものです。私が学生時代に奥さんの背中におぶわれていた赤ちゃんは今は看板娘(?)として店を手伝っています。親父さんはちょっと糖尿のせいか痩せましたが、その作る料理は昔とほとんど変わりません。ニラレバ炒めとチャーハンと三色味噌ナス炒めを食べて来ました。レバニラの汁やナス炒めの味噌のソースを白いご飯にかけて食べると美味い!このソースだけでご飯一膳行けそうです。懐かしく、美味かった。
相変わらず親父さん一人で中華鍋と中華お玉で豪快に作っているのですが、親父さんが料理を作れなくなったりしたらこのお店はどうなるんだろう、などと考えてしまいました。
いつまでも元気でいて欲しいですね。
「大フィル」のコンサートチケット前売り400円よりもチャーハン一杯650円の方が高いのだけど、お陰でいい一日でした。

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2008.06.06

庄内国際ギターフェスティバル・プレコンサート第3弾

先に、このブログでもご案内していた「第2回庄内国際ギターフェスティバル」。
公式ホームページは、「こちら」です。

これまで、フェスティバル音楽監督の福田進一氏によるソロ、福田さんとその弟子であり2005年の第1回のフェスティバルでの最優秀受講生でもある松尾俊介さんとのデュオと2回の「プレコン」が行われ、ここでも報告して参りました。
2007.10.13の記事、「地鎮祭の続き」(10/9にあったプレコンのことはちょっとだけしか触れていませんが)
2008.4.12の記事「プレコン報告」(福田&松尾デュオコンサート)

Fujishima16/4(水)、鶴岡市内(旧藤島町)の明治記念ホールでプレコン第3弾があったので行って来ました。
そのチラシはこちらです。
福田さんと藤井眞吾さんのデュオコンサートがあることは覚えていましたが、日々の仕事の中でいつなのか失念していました。6/4の朝にたまたま庄内ギタフェス(一番上のリンク先)のHPを覗いてみたら、なんと「今日じゃん!」という訳で東田川文化記念館に電話したところ、チケットは大丈夫との事。18時の診療終了後、「チャッチャ」と片付けをして18:20頃に医院を出発。旧平田地内から余目を抜けて行くルートを通り18:55頃、会場に到着。ぎりぎりでした。
プログラムは、上のチラシの通り、ではなく、福田さんのソロで少し変更がありました。
1)デュオ F.ソル:ディヴェルテイメント op.38
2)藤井眞吾ソロ N.コスト:アンダンテ op.39、宮城道雄(藤井眞吾編曲):春の海、武満徹編曲:オーバー・ザ・レインボー、イエスタディ、シークレット・ラブ、J.K.メルツ:序奏と華麗なロンド op.11
休憩を挟んで
3)福田進一ソロ A.ディアベリ:ソナタ イ長調よりメヌエット、F.ソル:モーツァルト「魔笛」の主題による変奏曲 op.9、F.タレルガ:アルハンブラの思い出(映画「キリング・フィールド」エンドロール)、池辺晋一郎:映画「スパイゾルゲ」のテーマ、スタンリー・マイヤーズ:映画「ディア・ハンター」のテーマ
(最後の3曲は、元々上記チラシのように、アルハンブラの後はアルベニスのセビリアだったのですが、今週末?に福田さんが作曲家の池辺晋一郎さんと静岡でやる音楽会で演奏する池辺さん作曲の「スパイ・ゾルゲ」の曲を、公開リハーサル(笑)という形で弾く事にしたので、どうせなら映画音楽3曲ということにしたのだそうです、本人談)
4)デュオ 藤井眞吾:ラプソディージャパン〜日本の歌メドレー

 明治記念ホールは、これまで「山形弦楽四重奏団」(2008.06.20の記事)、「山形由美リサイタル」(こちらは写真も記事もなし)などの演奏会があり、私自身も昨年12月にここで演奏しました(この事は、「庄内音楽フォーラム」という2007.12.10の記事に書きました)。
 木造の明治記念ホールは、「木の楽器」と相性がいい様に思います。家内のチェンバロも良かったし、山形弦楽四重奏団(全部木の楽器)も美しい響きでした。そしてギター、これも「木の楽器」です。ナイロンなどの弦が振動して音を発生するのですが、その音を豊かに、複雑に、色をつけるのは木で出来た本体部分。そしてそこから広がる音がまた木造のホールと共鳴して柔らかい響きが得られるようでした。特に、デュオでは、もちろん素晴らしいアーティスト2人だからこそではありますが、ハーモニーやギターならではコード進行の「妙」というのがよく感じられました。
同じコードをピアノで弾いても、あの2本のギターで奏でられるコードとは「色合い」が違います。けっしてピアノではまねの出来ない音色です。だからこそ武満もギター曲をたくさん書いたのだと思いました。

 国際ギターフェスティバルの本番は、いよいよ8月の26日から31日です。
8/28(木)には、『ギター協奏曲の夕べ』と題して、響ホール10周年記念をかねて飯森範親氏指揮で山響が響ホールに登場します。たぶん、山形交響楽団として響ホールの大ホールで演奏するのははじめてなのではないかと思います。ギター協奏曲ばかり4曲(?)で、日本初演もあるそうです。
楽しみですね!

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2008.06.03

ソルノク交響楽団

ハンガリー共和国。首都ブダペストから車で1時間半程、東に行った所に「ソルノク市」という街があります。そこにあるプロオケのソルノク交響楽団。ソルノク交響楽団のHP(ただし、マジャール語で書かれています)
2006年3月12日のブログ記事、「コンサート大成功!」や2006年1月17日の記事、『ハンガリー演奏旅行&プラハ、ウィーンの旅』(2)に書いた様に、酒田フィルと交流を持っています。酒田の北隣り、鳥海山の頂上のある町、遊佐町が30年以上に渡るソルノクとの友好関係を築き保っているお陰での交流です。

来年2009年、「日本におけるハンガリー年」なのだそうです。その年に、このソルノク響が来日し東京などで講演をする計画あります。当然、昔からの交流のある酒田・遊佐にも来たいという希望を持っているそうです。昨日、6月2日、ソルノク響音楽総監督が酒田市と遊佐町の関係者と相談協議する為に来られました。音楽総監督は井崎正浩さんという日本人です。
「井崎正浩online」をご覧下さい。(ちょっとデータが古いようですが。また、崎の字は、正しくは「山に立に可」です)
もう一つ。コンサートイマジンの井崎正浩プロフィールの頁は←こちら。
オーケストラとプロの合唱団、併せて130名に及ぶ来日公演なのでどうしてもお金がかかります。音楽総監督としての井崎さんのお仕事は、オケの指導や指揮だけではなくマネージメント、特にこういう海外公演の交渉も大切なお仕事。酒田市の関係者、遊佐町の関係者、酒フィル関係者と会談を持ち、夜は酒フィル主催で懇親の席を設けました。
井崎さんはハンガリーを中心とする中央〜東ヨーロッパを中心に活動されていますが、当然、日本でも指揮活動をされています。アマオケの指揮、指導もされていて、昨年のJAO酒田大会ではAオケのバルトーク作曲「管弦楽の為の協奏曲」を指揮されました。
そして、今年の秋、11月16日(日)には酒田市民会館希望ホールで、第36回酒田フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会の指揮もして下さることになっているのです。曲目は、グリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲、チャイコフスキーのピアノ協奏曲(ピアノは山形出身の石井理恵さん)、そしてメインは「シベ2」の愛称で呼ばれるシベリウスの交響曲第2番です。

コンサートイマジンの社長さんの佐藤さんとマエストロ井崎を歓迎する目的で、レストラン「欅」で12名で会食。その後、お二人をもてなすべく酒フィル関係者3名とともに夜遅くまでお付合い。ちょっと飲み疲れました。佐藤社長はなんとお隣りの秋田県は大仙市のご出身とのこと。酒フィルには秋田の住人も何人かおり、一気に親しい感じになりました。
マエストロ井崎は福岡出身(本籍は佐賀県)。実は、酒フィルの現会長Y氏に事務局長Y氏、そして本年定期演奏会プロジェクトチームのK氏(私の事です、、、)は九州出身(佐賀と宮崎と福岡)で、こちらも一気に親しい感じになります。さらに、井崎さんは何年か前に横浜のみなとみらいホールで戸塚区民オケを指揮して「第九」の演奏会をやっているのですが、その合唱団には私の父(戸塚在住)が参加していたのです。
音楽をやっていると、本当に面白い様にいろいろなところで繋がっているのです。世界が狭いというよりは、元々人と人の繋がりで成り立っている世界だからでしょう。

今年の定期演奏会、来年のソルノク響日本公演(含む酒田、遊佐、山形公演)が成功する様に祈る、いえ祈るだけではなく、成功する様に自分に出来る事をやりたいなと思っています。

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2008.06.01

6月の始まり

今日、6月1日はちょうど日曜日。
午前中少し曇っていましたが、お昼前から晴れて来て、とても爽やかな青空が広がりました。
自宅すぐ近くの富士見小学校では、この小学校の学区を総称する「富士見地区の大運動会」。
Photo富士見町はもちろん、「曙町」「日の出町」「こあら町」に、新井田川を超えた北側の「上安町」、国道7号線を越えた西側(酒田駅寄り)の「北新橋」「新橋」という結構広い範囲の富士見小学校学区群の町内会も参加した規模の大きい運動会です。
うちのクリニックの大家さんであるC社のM会長が富士見学区大運動会の実行委員長なのでちょっと顔を出しました。なんでもこの学区群に2500を越える住まいがあり、7000人を越える人たちが住んでいるのだそうです。今は酒田市に合併してしまった、旧の松山町や平田町の総人口よりも多い人たちが住んでいる学区になります。私の医院は、もちろん周辺地域との関係を考えた上での開業地の選定をしたとはいえ、昨年場所を決めた時点ではここが富士見学区のほぼ真ん中に当たる場所だとまでは考えていませんでした。住所としては曙町にあるコミュニティセンター(公民館)でさえ、「富士見コミュニティセンター」という名称で、通称「富士見コミセン」と呼ばれて地域住民に愛されています。

行ってみると、小学生以外にもたくさんの人たちがいろいろな競技に参加して盛り上がっていたのですが、今日は昼から別の会があるので会長や小学校関係者への挨拶だけで失礼しました。

平田牧場が経営する「みずほガーデンパレス」で、『地方独立行政法人 日本海総合病院設立記念式典・祝賀会』が催されたので参加してきました。
Photo_2この会には庄内(鶴岡)の選出である衆議院議員の加藤紘一氏や山形県知事の齋藤弘氏、酒田市長の阿部寿一氏、総務省から大臣の代理の官僚、その他のお歴々が出席されていました。加藤紘一氏と同席の最も上座の席には、私の師匠である嘉山孝正医学部長・脳外科教授も出席されていました。祝賀会という事で写真の様に「酒田舞子」さんも踊りで盛り上げていました。
酒田市立酒田病院と山形県立日本海病院という、別々の組織である地方自治体管轄の2つの公立病院を統合するというきわめてユニークな形をとって出発したこの「日本海総合病院」というのは、日本全国の地方自治体立病院や厚生労働省、総務省などからも注目されているのだそうです。

なぜこの2つの病院の「合併」がなされたのかは様々なところに書かれていますので簡単にしますが、事の発端は築40年を越える老朽化して来た酒田市立病院の新築問題でした。同じ酒田市内の、しかも車で5分ちょっとの距離に築10年をようやく越えたばかりの県立日本海病院があったのです。どちらも地方自治体の管理運営する重要な病院であり、同じような急性期治療を目指した地域の基幹病院です。
酒田市の財政も苦しいところですが、市からの市立病院への補助金は病院運営を見かけ上は「黒字」にしていました(新しい大型機械をあまり購入しなかった事もある)。一方、県からの予算を減らされ続ける県立病院機構(県内5つの県立病院)としては非常に苦しい台所事情で、設立から10年を過ぎて、一台数億円もするCT、MRIを始めとする大型医療機器の更新の時期にもあたり、県立日本海病院は「赤字」続きでした(しかも職員の給与は減らされ、時間外勤務の手当は部分的に支給されず、というひどい状態でした)。
人口が減り続け、老齢人口比率のあがり続ける酒田市周辺地域において、2つの急性期病院を別々の地方自治体が持つ矛盾について協議検討がなされ、その結果、市立病院も県立病院も廃止して、新しい組織(地方独立行政法人)として非公務員型組合立病院として統合する事になった訳です。この準備および実施には、産みの苦しみというか困難な事がたくさんあったと聞き及びます。それぞれの職員も運営管理する地方自治体も、現場で働く医師や看護師も様々な思いがあり、不満があり、障害がありました。どなたかの挨拶でも出た様に、全国的に同じような事は考えられて、無駄を廃しスリム化した公立病院の運営を目指そうとしているようですが、どこでも「総論賛成、各論反対」で成功したところはほとんどないようです。それをこの酒田でやってのけた事は非常な評価に値します。

病院は何のためにあるのか。その存在意義は何なのか。
結局、保健医療活動を通しての地域住民の幸せのためです。今まで市立酒田病院にあった外科がなくなって旧県立日本海病院に移ったり、今まで県立日本海病院にあった整形外科がなくなって旧市立酒田病院に移りました。患者さんにとっては不便もあると思います。今までかかっていた病院に頼りにする診療科や先生がいなくなってしまったのです。実際は、車で5~10分離れた別の建物に移っただけなのですが、人間というものは慣れている事が急に変化する事にはおよそ拒絶反応を示します。同じ組織の別の建物という考えではなく、今まで行っていた病院が、今までかかっていた科が「なくなった」と感じるのも仕方ないものでしょう。
なぜ統廃合したのか。結局、急性期病院を1つに集約して、そこで先端医療、救急医療、通常急性期医療を展開し、同じ組織の別の建物を「回復期」医療、亜急性期医療の拠点にするというのが目的です。それにより、医師、看護師などの医療職の集約(=ヒューマンリソースの有効活用)、高度診断治療機器の集約(=無駄の排除と集中化、センター化)と2つの急性期病院を、救命救急センターを併設する1つの急性期病院と、リハビリ施設を充実させた1つの回復期病院にして、しかもその管理経営を一つの組織にまとめる(事務の集約化と無駄の排除)を目指しているものです。

本当の組織再編、リストラ、新しい部門の設立、建物建設や医療機器の購入準備はこれから3年間の間に、酒田市と山形県の支援を得てこの新しい地方独立行政法人が進めて行く予定との事です。

庄内南部には鶴岡市立荘内病院という、歴史と伝統(大正2年創立)があり、5年前にヘリポートまである10階建ての新病院に生まれ変わったばかり急性期治療の拠点病院があります。庄内北部には、3年後を目指して救命救急センターを持つ日本海総合病院とリハビリ・回復期に特化した日本海総合病院酒田医療センターが出来上がります。医療は病院だけでなされるものではありません。診療所も大事ですし、介護施設、老健施設なども含めた「大きな医療圏」として捉えて考え活用する事が大切です。
ひとつ脳神経外科医療をとって考えてみると、お隣りの庄内町にある私立病院の非常勤医師1名からなる脳外科も含めて、庄内北部に病院脳外科医3名、診療所脳外科医2名がいます。日本海総合病院だけで捉えてしまうと2名の脳外科医しかいないのですが、実際5人の脳外科医がいるのです。そのうち4名が脳外科専門医です。これに神経内科医3名を加えれば、8名のヒューマンリソースを持っている事になります。これを有効にうまく使って地域住民の医療需要に応え、先端的医療も含めた高度な(元々脳外科というのは高度な事をやっている診療科)診療体制を構築できるのではないかと考えています。
診療所で普通に頭痛や物忘れを診る事も、脳ドックを始める事も、庄内北部医療圏という大きな枠で考えた場合に意義深い事ではないかと思われます。

さあ、爽やかな緑の6月です。
明日からも頑張って行きましょう!

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