サロンコンサート第2弾;報告その2
さて、2日遡って、6/28のサロンコンサートの事です。
私は朝から午後1時までは診療でしたので、8:20庄内空港着の上坂先生をお迎えに上がるのは家内の軽自動車にお願いしました。お決まりの(?笑)海鮮どん屋「とびしま」で朝一から庄内の食材を堪能して頂き、医院に来る途中は必ず「笛吹き童子」(註、ブログ記事「山のメロディ、海のメロディ」参照)に挨拶をさせる様に命じておきました。
私がそれなりに一生懸命診療をしている間に、リハ室『ジョンダーノ・ホール』では上坂先生と、チェンバロ奏者(家内)およびピアニスト(S澤M知子嬢)との合わせの練習が行われていました。最後に脳梗塞(発症後、8時間を経過していて左単肢麻痺だけ)の患者さんが来院され、頚随病変も疑って脳と頚随のMRIを撮ったりしておりました。なんとか午後1時丁度くらいに診療が終了し急いで皆で近所の蕎麦屋「めだか」で昼食。(蕎麦屋「めだか」はこちらの記事で紹介済み)
さて、私の吹く曲、クーラウの二重奏とアンコール用のケーラーの花のワルツ(FL2本+ピアノ)の練習時間は1時間しかありません。大慌てで上坂先生と初合わせ。テンポを確認し、チェックポイントを確認。これだけでいいのか?って感じですが時間がないのですから仕方ありません。あとはどれだけ本番で練習の成果が現せるか、という状況なので、力まないで気合いを入れるしかありません。
午後3時前にはMフルート新宿店修理室長の肩書きを持つ伊藤さんがいらっしゃいました。試奏用のフルート6本は昨日コンテナに厳重に入れられて医院の方に届いていました。管体 14金+メカ9金、管体のみ18K+メカ銀、PTP(プラチナ)メッキの総銀、総銀SRにADなど6本などで総額800万円?という代物です。それを準備して頂き、さらに待合室に楽器調整修理用の机を設けてそこで「無料診断」をして頂く準備を整えました。3時過ぎにはフルートの無料診断調整を希望された方が早くも数名いらっしゃって、3時半の開場後はぞくぞくといらして頂きました。
とても嬉しかったのは、「コミュニティしんぶん」の記事を見てということで、当日いらして下さった方も何人か居て予定の観客数30名強を上回って合計46名の方に来て頂きました。地元のS高校は前回5/11にも参加した4名がまた来てくれましたし、K高校からも1名男子生徒が参加してくれました。期待していたH高校はちょうど試験週間まっただ中ということで、「都合が付いたので」と顧問のM先生が忙しい中、コンサートだけ聴きにいらして下さいました。酒フィルフルートパートのS女史は職場の関係や知人などに声をかけて頂いたようで大変有り難かったです。
観客席ががらがらだと淋しいので、と5/11の客席セッティングから一番後ろ一列を外して用意していたのですが、4列計50席にほとんど空き席なく座って頂く形になりました。
演奏は、簡単な紹介の挨拶に続き上坂先生の一曲毎のMC入りでまずはCarl Philipp Emanuel Bachのフルートソナタからです。この曲ではチェンバロは「伴奏」ではなく、右手と左手で二声を受け持っていてフルートと併せて「トリオ」なのだという解説がありました。
次は私も出演するクーラウの「華麗なるフルート二重奏曲」ニ長調です。写真を見ると、必死に楽譜を見るため姿勢が悪いです(私の事です)。老眼なのに眼鏡をかけなかったのも災いしました。練習していたのに、フラットとナチュラル記号を見誤ったりいろいろ失敗しちゃいましたが何とか最後まで吹ききりました〜(ホッ!)。
最後のドップラー、そしてアンコール2曲と大拍手で前半のコンサートは終了。この時点で予定を20分オーバー。次は試奏会とフルート診断調整会の続き。
観客の中には、当院の患者さんやそのご家族、上記の様に地元ミニコミ紙を見て来て頂いた方などなど笛吹き以外の方もたくさんいらっしゃいました。試奏会の段階で3分の2位の方がお帰りになられてしまい(フルートを持っていないのですから残念ながら仕方ありません)、「フルートQ&A」に参加する人は15名弱という感じになりました。
S高校の4人の女生徒は最前列に座って熱心に聞いてくれました。一人一人前に立たせて奏法を見たり演奏上の悩みを聞いたりする場面では、彼女たちの素直なまっすぐな目がとても印象的でした。いい子たちだな〜、という感じでした。
ネット時代の効果でしょう。「フルート・クライス」はネットの世界では大変有名ではあるのですが、同じ山形県内とは言え200kmは離れている米沢から、昨日の記事に書いたクライス山形支部長C氏とは関係のない、初参加の方が2名いらっしゃいましたし、120km離れた山形市からも一人参加して下さいました(しかも翌日=6/29に個人レッスンを受ける為に酒田市内のホテルに宿泊までとって来られました)。現在は酒田在住ながら、お隣秋田はにかほ市の吹奏楽団に所属する女性笛吹きも来て下さいました。上坂先生が用意して下さった分厚い資料は大変貴重で役に立つ物です。コンサートだけで帰られた方にもお配りしたので、どのように利用されるか不明ですが、Q&Aに参加した人達には大切なテキストです。Q&Aはぴっちり2時間、自由でフランクな雰囲気の中行われました。
東京、大阪ではそれぞれ今年で第8回を迎えた「『フルートを楽しもう!』by上坂学」も酒田では初めての試みなので趣旨ややり方が伝わっていなかった部分が大きかったようです。今後この点の告知の在り方を反省して改善する必要がありそうです。しかし、「来年もやって欲しい」「年に2回くらい開いて欲しい」という声もありました。
上坂先生と支部長C氏が駅前の東急イン泊だという事も考えて、駅前の「いろはにほへと」にて打ち上げ。当初、関係者だけのこじんまりとした打ち上げになるかと思っていましたが、翌日レッスン受ける人やQ&Aに参加した人の中から数名の参加もあり、修理室長伊藤さんも含めて総勢9名の打ち上げ&懇親会となりました。写真は何だか知らないけれど誰かがパフェを頼んだらしく(九州沖縄フェアをやっていたので、マンゴーパフェという話)、甘い物大好きの上坂先生がパフェで乾杯?しているところです。
楽しく飲み食べ語りあっという間に時間は過ぎて日が変わりそうになって来たので次の日(朝9時から個人レッスン開始&午後は観光)を考えて「お開き」としました。
コンサートはまず成功。
試奏会は、フルートに興味を持つ人がちょっと少なかったので「群がる」という程ではありませんでしたが、伊藤さんによる無料診断調整はもちろん大好評!そしてQ&Aも人数が少ない事を除けば、内容は充実していて参加者の反応もよく、やって良かった!!!という印象でした。
『フルートを楽しもう!in酒田』の次回は、、、年内の開催がないとは言えませんが、上坂先生のスケジュールと私の予定などを検討します。来年の同時期には(やはり「岩ガキ」ははずせない!)是非連続開催を、と思っている所です。
参加くださった皆さまにあらためて感謝申し上げます。ありがとうございました!
「サロンコンサート第3回」は、まだ未定ながら必ず継続するつもりです。次回は、たとえばアマチュア音楽家だけの「無料のコンサート」にしようと思っています。弦楽四重奏とか声楽とか、様々な様式を考えています。私の中学の同級生にプロのジャズピアニストがいますし、藤原歌劇団のプロのソプラノ歌手もいますし、日本を代表する古学合奏のバッハコレギウムジャパンなどでコンミスをつとめるバイオリン奏者もいますし、小学校の同級生に仙台フィルのフルート奏者(しかも奥さんはピアニスト)もいますので、演奏者の候補はいくつでもあります。山Q(山形弦楽四重奏団)の方たちにも「いつかは御出演を、、、」とお願いしています(プロには当然ギャラが発生するので、スケジュールとギャラ、最低赤字にならない入場料設定など考える事が多いのですが)。
継続は力なり、です。
2ヶ月に1回くらいはサロンコンサートを開催して、「あそこではしょっちゅう何かやってるらしい、、、」と噂される様になりたいものです。
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