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2008.05.18

鶴岡カトリック教会とオルガンコンサート

私の好きな画家である有元利夫の絵画展『有元利夫の芸術』が、鶴岡市の致道博物館で5/22まで開かれています。38才で夭折したこの芸術家の作品は、古楽演奏(フラウト・トラベルソ)家の有田正弘さんのCDにも使われています。以前、東京駅ギャラリーで偶然観たこの独特の絵は私の心を捉えました。
「その絵にまた会える」
幸いこの週末はオケの通常練習以外は何の予定もありません。
折角鶴岡に行くんだし、何か他に面白いもの無いかな?そういえば、国際オルガンフェスティバルの一環で鶴岡のカトリック教会で演奏会があるの、いつだったっけ?
え?今日!
本当?!

なんとラッキーなことでしょう。
すぐに頭の中に計画が出来上がりました。
10時出発。高速道路を使わずゆっくり鶴岡へ。懐かしい鶴岡カトリック教会へ(教会のすぐ近くには旧鶴岡市立病院がありました、私が昭和61~63年、駆け出しの脳外科医として必死に働いた場所です)。
コンサート後、致道博物館脇の『三昧庵』で名物の麦切りなどを食し、致道博物館で有元利夫の絵に再開する。うん、完璧です。(笑)

Photo午前11時、国の指定文化財である鶴岡カトリック教会天主堂でパイプオルガンコンサートが始まりました。司会はなんと某国営放送山形放送局のアナウンサーで、地元では「今夜はなまらナイト」の司会で有名な方。
「インターナショナル・オルガン・フェスティバル」は今年で第18回なのだそうです。本年は、公演順に大分、東京、長崎そして鶴岡の4カ所。
演奏するのは、カトリックの国、ポーランド第2の都市グタンスクのオリヴァ・カテドラルの主任オルガン奏者ロマン・ペルツキ教授。終演後に主催者の一人でオルガン奏者の児玉麻里さんが説明するには、グタンスクのオルガンは鍵盤が5段でパイプがなんと8000本もあるのだそうです。8000本ですよ!
鶴岡のパイプオルガンは、なんと酒田のパイプオルガン製作者の手になるものです。可愛らしい天主堂に鎮座するその可愛らしいパイプオルガンは鍵盤も1段しかなく、パイプの数は100本ないのではないかという小型です。しかし、その音色はとても魅力的でした。
天主堂の天井は、たとえばウィーンの大聖堂の天井の高さから見ると1/10くらいしか無いような低い建物です。そのため、石造りの教会によくある残響の多い響きはありません。鶴岡の天主堂は、なんとその2/3のスペースに畳が敷かれています。カトリック教会の天主堂に畳?そうなんです。
明治時代から105年も経つ建物で、昔から畳が敷かれているようです。そのような環境での小型のパイプオルガンは、教会の中にありがちな「ボワ〜ン」とした美しいけれど輪郭の不鮮明な音ではなく、一つ一つの音が良く聞き取れる、演奏者の実力がよくわかるオルガンでした。しかも、音色が素晴らしいのです。
さらにペルツキさんの演奏も素晴らしかった!すべて素敵な曲でしたが、個人的には5番目に演奏された(作者不明)の「舞踏曲」とジョバンニ・モランディ作曲の「鐘の音のロンド」が良かった。ストップを操作して音色を変える事により、リコーダー四重奏のような爽やかで可愛らしい音楽を奏でます。

児玉麻里さん作曲の「オルガンと箏・尺八によるトリオ『フランシスコ・ザビエルの足跡』」という曲も箏の高橋理香さん(三川町出身)、尺八の佐藤晃さん(鶴岡在住)、オルガンの児玉さんで演奏されました。物語性の高い面白い曲でした。
Photo鶴岡カトリック教会には、司祭のドネガンさんが説明するには、おそらく日本でもここにしかないかもしれないというフランシスコ・ザビエルの遺品がこの祭壇に納められているのだそうです。
オルガンは、祭壇から見ると後方の2階に置かれている為、祭壇に背中を向けてのコンサートというのもちょっと変な感じがしました。

そして、鶴岡のカトリック教会と言えば有名なのはこれです。
Photo_2赤子のイエスを胸に抱く聖母マリア像ですが、イエスもマリアも肌の色が黒いのです。
「黒いマリア像」として有名。フランスの修道院から贈られたものですが、色の黒いマリア像は日本ではここだけにしかないものだそうです。昨年訪れた時(「鶴岡の街」の記事参照)は、丁度修復の旅に出かけていたので、本物のマリア様には今回初めてお目にかかることが出来ました。
この天主堂の事などは、こちら、「鶴岡カトリック教会」のHPです。

有元利夫絵画展のことは明日にでも書きましょう。
それよりも、酒田は明日から創始400年、慶長年間1609年に始まり一度も中止された事の無い、「酒田まつり」です。この事も記事にする予定です。

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