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2008.04.20

名残の櫻とコンサート

太平洋側は雨、風が強く大変だったようですが、日本海側は何とか曇り空で留まっていました。先週の中程で桜の見頃を迎えてしまったため、この週末は散り始め、一部葉桜となったようです。

そんな中、今まで観に行った事がなかった桜を見に行って来ました。
PhotoPhoto_2遊佐町高瀬地区の「中山堤」の桜です。
桜の名所として有名らしく、帰って来てからたくさんのHPやブログを発見しました。
今年の見頃は残念ながら4/16,7辺りだったようで、堤(土手)の小道や洗沢川には桜な花びらひらひら舞い散り流れ積もっていました。それもまた風情があるものでした。
場所が地図入りで解説されているサイトがありました。こちら↓です。
美しい山形・最上川フォーラム「最上川桜街道:水辺の桜みどころ:遊佐町」

個人で書いておられるブログの中から、今年、昨年の見頃を撮られた写真を掲載されているのはこちら↓です。
鳥海温泉郷 〜ゆらり日記〜。何回か泊まったことのある鳥海温泉郷「遊楽里」の番頭さん(?)のブログのようです。
2007年の「中山堤の桜」。お隣、秋田の方のバイク・ツーリング愛好家のようです。

Photo_3Photo_4残念ながら曇り空のため、酒田から見るよりも間近に迫る大きな鳥海山の雪と空と桜という、「白、青、ピンク」のコントラストが今ひとつでした。早くも「来年は、天気のいい日に、満開の内の来よう!」なんて考えてしまいました。
そういえば、あと2週間ほどで「端午の節句」。写真の様に、対岸同士の木にロープをかけて、そこに大きな鯉のぼりを川の上に渡して泳がせていました。これが少なくとも4箇所ほどかかっていましたね。

迫力の鳥海に目を奪われてばかりいないで、右の写真のように洗沢川の下流方向、日本海側向きに「見返って」観ると、これも見事な眺めです。桜の並木は60本程度と、そんなにたいしたことはないのですが、川向こうに並ぶ、まるで江戸末期か明治の頃そのままのような民家の並び、堤防、今も(?)生活用水として使用している事が伺える川縁に降りるために石で作られた階段など、本当に「藤沢作品の映画のワンシーン」に出て来そうな光景です。辺りを見回してみても、ほとんど送電線や電柱が目に入らないのもいいです(裏、というか表に回れば一杯ありましたけれど)。

Photo_5この高瀬地区中山集落の鎮守様や、小道の路端には写真のようにお地蔵様、道祖神様が祀られていました。鎮守の神社の入り口に置かれた大きな石には、「文化庚午」と彫られてあったと思います。
「文化」というのは江戸時代、西暦で言えば1800年代初め頃です。西洋ではナポレオンが活躍し、ベートーヴェンが交響曲第3番「英雄」やピアノ協奏曲第5番「皇帝」を作った頃です。その頃のお社が同じ場所にあるのでしょう。この地区の「民」はその頃からずっとここに土着しているのでしょう。ふっと、藤沢周平の「義民が駆ける」に出て来た、遊佐の民の事を思い出していました。

ーー

そんな、郷愁のこころ一杯になって、夜は仙台フィルの酒田公演でした。
バイオリンの長尾春花さん、ブラボー!!!でした。
なんかまだ「学生」という雰囲気一杯で、思わず応援したくなります。しかも演奏は堂々としたもので、テクニックも音楽性も素晴らしい。さすが「日コン」の優勝者です。
でもまだ18才。大学生になったばかり。
素晴らしいメンデルスゾーンでしたが、これからもっともっともっと素敵なバイオリン奏者になっていって欲しいな、と思いました。

パスカル・ヴェロさんと仙台フィル。
なんと表現したらいいのでしょう。レベルの高い音楽を聴かせてくれますが、何かしっくり来ない感じを持ったのは私だけなのでしょうか。
弦は7-6-5-4-3プルトでしたから、弦だけで50人います。大編成です。迫力があります。音も素晴らしいです。
しかし、最近の山響を聴き親しんだ私の耳には少しの違和感があったことは正直に告白しなければなりません。まとまり感というのでしょうか、一体感というのでしょうか、先日の山響に関する新聞記事をブログ記事にした時に書いた(「独自性と独創性」)ような「緻密さ」というのが感じにくかったように思います。大編成で迫力のあるサウンドを求めれば、緻密さはある程度犠牲にしなければならないものかもしれません。アンサンブルの密度が少し薄くなっても仕方ないのかもしれません。でも、編成の大小に関わらず、パート内、パート間、弦と管のアンサンブル、それこそがシンフォニックオーケストラの魅力だと思います。
いい悪い、正しい間違いの問題ではなく、目指す方向性の違いと言えるのかもしれません。仙台フィルのサウンドには仙台フィルらしさがあるのだ思います。山響のサウンドを聴き慣れた耳には少し違うものを感じました。ウィーンフィルの熱烈なファンが、ベルフィルのサウンドを好まなかったりするのと同じようなものでしょうか。。。?
もしくは指揮者であるヴェッロ氏のフランス人らしい個性が、ドイツ的な緻密さや重厚さよりもフランス的なラテンムードや洒脱さを求めた結果なのかも知れません。飯森さんが仙台フィルを振ったらどうなるのかな〜などと思いました。
誤解のないように書き加えますが、演奏そのものは素晴らしい!弦もあれだけの大人数でppからffのダイナミクスが凄かった。管もオーボエは素晴らしかった。フルートは、、、私の同級生で親友が出ていなかったのですが、カルメンではちょっと息が合わない感じに聞こえました。
「(響きのいい、残響の長い)ホールのせいなんだろうか、、、」と思いながら聴いていましたが、最後までなんとなくしっくり来ませんでした。仙台フィルの人たちにとっては、いつもと違う響きのホールでパッと来て、一回ゲネプロやってすぐ本番、ですから、サウンドを響きを確認するまでいかないのでしょう。前日、仙台市青年文化センターホールでの演奏はどうだったのか知りたいですね。
でも楽しい曲目で、カルメンの谷口睦美さん(声も身体も(失礼)演技も迫力満点)、テノールの小貫岩夫さん(透き通った歌声でちょっと線が細く感じますが美しく切なさを感じさせる)、バリトンの与那城敬さん(相変わらずかっこいい!響き渡るバリトン)の素晴らしい歌声には魅了されました。

昼間に観た、のどかな田舎の散り行く桜の風情と、夜の迫力の音楽。お天気は曇りでぼんやりしていましたが、コントラストの強い一日でした。

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コメント

balaine先生 いつもありがとうございます。

家の前の松○小学校の桜さんは桜吹雪です。丁度葉桜になりかけという所です。あと1ヵ月で酒田祭りですから 時間が早い!という感じです。

さて私は今回の仙台フィルには行きませんでした。昨年のボロ いや失礼ボレロのイメージもあり見合わせてしまいました。ごめんなさい。先生同様に山響の音にほれ込んでおりまして 来月の定期演奏会には必ず行きます。共同○力の実行委員の後輩さんはじめ誘って頂いた沢山のみなさん ごめんなさいでした。

今年演奏予定の山響のブルックナー5番も今から楽しみです♪ あっ すでに仙台フィルから山響にワクワクしている自分が・・・。

最後になりましたが 仙台フィルは決して嫌いではありませんし来年のスプリングコンサートには行きます。今回だけは行かないでしまい申し訳ありませんでした。 

投稿: けんちゃん | 2008.04.20 23:26

けんちゃんさん、
まずは5/9の山響酒田公演ですね!
その次は、5/11の「ジョンダーノ・ホール」サロン音楽会。(^^)
そして5/12の小澤&新日と続きます!
昨年、酒フィルがやったばかりの「悲愴」。小澤さんは1月にベルフィルを降って来たばかりの「悲壮」。荒川さんの笛も楽しみですね。

投稿: balaine | 2008.04.22 12:11

こちらの桜も散り始めました。かわりに花桃が満開です。

そういえば、那須にコンサートを聴きに行ったときフルート奏者の方が、「このホールとは相性が良いんです。だから演奏するのも楽しみで・・・」と、仰っていました。

良い演奏が聴けるというのは、指揮者、奏者、ホール、裏方さんなどなど様々な要因がそろってはじめて聞けるのですね。良い演奏、良い公演に接することが出来るのは本当に貴重なことなんだなぁ、と改めて思いました。

投稿: ふなゆすり | 2008.04.22 12:28

ふなゆすりさん、「相性がいい」と思って演奏すると、伸びやかで艶のある音がでるものです。
同じような大きさのホールでも、たとえば使われている材質、その古さ、建物の基礎工事、地盤、周囲の環境、気温、室温、湿度、気圧、いろいろな事が響きに影響しますね(響きというのは、音と言うエネルギーの物理的な伝達現象と共鳴現象ですから)。
弦楽器に合うホール、ピアノに合うホール、フルートに合うホール、歌に合うホールという「個性」は確かに存在すると思います。あとは演奏家がどのように「その」ホールに相応しい演奏をするか、それも「プロの業」と言えると思います。

投稿: balaine | 2008.04.22 13:56

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