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2008.01.07

1月の演奏会と山響のこと(ブログ4年目を迎え)

新年が明けてまだ「松の内」とはいえ、既に通常モードになっています。
2005年1月6日、今からちょうど3年前の昨日、このブログを始めました。丸4年目に入ってしまっていました。うっかり記念日を忘れました。(^^;;;
3年前の記事はこちらです。「はじめました!」
始めたときも酒田在住でした。
当初は職業柄、医学ネタ、脳外ネタが多かったのですが、その後いろいろあり、なるべく問題が生じない様に医学ネタからはやや離れているスタンスをとっております。

さて、、、
1月もいろいろ演奏会。
1/9(水)は鶴岡で地元のS銀行創立130周年を記念したコンサートがあります。残念ながらこちらは既に応募を締め切っていて抽選による1200名無料招待。「のだめ」の御陰でクラシックに余り縁のなかった人にもブレイクした感のある「ベト7」、つまりベートーベンの交響曲第7番がメイン。更に、年末に教育テレビでチャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門で日本人二人目の優勝者となった神尾真由子さんのドキュメントをやっていましたが、そのチャイコフスキー作曲のバイオリン協奏曲を漆原啓子さんが独奏。指揮は山響名誉指揮者の黒岩重臣氏。
漆原さんと言えば、酒田フィルとはこれまで4回程共演をして下さっている、もはや「常連」。最近では平成16年の定期演奏会でラロのスペイン交響曲(バイオリン協奏曲)を演奏された。私は、実は酒フィルの定期演奏会の「デビュー」だったので良く覚えている。ガチガチに緊張してピッコロを吹いた覚えがある。ソロのバイオリンと同じかそれよりも高い音を出すピッコロは大変目立つ。しかもピッコロという楽器は低い方から高い方まで3段階のレジスター全てでピッチがずれやすい。力むと固い、きつい音になってしまう。フィンダのグラナディラを購入してたった8ヶ月でのデビューだった。
漆原さんは、妹の朝子さんとともに美人バイオリニストとして有名であり、宮崎国際音楽祭ではコンマスの徳永二男さんの隣(フォアシュピーラー)でいつもオケをまとめていらっしゃる役目。
「violinist漆原啓子HP」はこちら。
平成16年の酒フィル定期の打ち上げで、会場に楽器を持って来なかった漆原さんに誰かが「楽器、どうしたんですか?」と聞いたら、「あら、ホテルの部屋に置いて来たわよ!」とアッサリお答えになった。ホテルのベッドにポーンと(投げてはいないだろうが)置いて来られたとの事。時価数億円のストラディバリウスを、である。
彼女クラスの演奏家になると、楽器はもちろん大切で愛してはいても、所詮自分の音楽を奏でるための道具、一手段に過ぎないのだろう。素人の私ならば入浴する時以外は片時も傍から離さず、抱いて寝るんじゃないかと思うような楽器なのだが。
あの時、あまりに素晴らしい演奏に拍手は鳴り止まず、ソロのアンコール演奏があった。山響ヴァイオリニストNさんのブログでの会話から記憶を辿ると、パガニーニの「24の奇想曲」から数曲だったと思う。その年新しくなったばかりの「希望ホール」。シーンと静まり返った会場に漆原さんのヴァイオリンの音だけが、激しく、静かに、美しく、妖しく鳴り響き、(私の座っていたピッコロの席からは)最後の一音はピュ〜〜ンと3階席の上の奥の方に飛んで行くのが見えたような気がした。
漆原さんによるチャイコ。。。いいなあ。。。

山響はこの1/9の招待演奏会を皮切りに、1/13(日)に村山定期(村山市は山響創立名誉指揮者である村川千秋先生の出身地)、1/19(土)は長井市でニューイヤーコンサート。指揮はどちらも酒田出身で、一昨年まで3年連続酒フィル定期を指導して下さった工藤さん。
そして第186回定期演奏会は1/26(土)、27(日)、これはいつもの山形テルサで指揮は音楽監督飯森さんである。
飯森さんと言えば、今年の山新3P賞を受賞されたことが先日山新に載っていた。地元に根付く山形新聞、山形放送が設置して、Peace(平和), Progress(進歩), Prosperous(繁栄)の3つのPそれぞれに相当する個人、団体を表彰して既に丸50年。今回第51回の表彰が行われた。飯森さんはこの3賞のうちの「平和賞」を 受賞され、そのニュースは明日1/8(火)夕方のYBCの県内ニュースで紹介されるそうである(もしかすると、山響FCの話が出る時に私の顔も映る?かも?)。
山新3P賞の平和賞と言えば、うちのボスであるK教授が平成9年だったかまだ40代の若さで同平和賞を受賞したのだった。

さて、演奏会の事。
山響以外にもいろいろある。
まずはこちら。
080120山響のオーボエ奏者斎藤真美さん、ホルン奏者岡本和也さんにピアニスト小林路子さんの3名で、"Trio Resonance"というアンサンブルを結成し、1/20(日)、文翔館議場ホールで演奏会を行う。
オーボエ、ホルン、ピアノという組み合わせは私はまだ聴いた事がないと思う。プログラムも、ライネッケのソナタなど意欲的なもの。ホルンの岡本さんは、フルートの足達先生とともに猪苗代の夏合宿でご一緒した。いつもにこにこと穏やかな方で、山響のコンサートの後の「交流会」ではきまって岡本さんの音頭取りで「一斉じゃんけん」での出演者サイン色紙争奪が行われている。
私は、オケの練習(+総会?)で行けないけれど、お近くの方は是非この珍しいトリオを聴きに行かれてはいかがでしょうか?1/20の午後4時半開場です。

もう一つ。
Q0130g山形のクラシック音楽シーンでは、もはや宣伝する必要のない位に有名な(?)「山形弦楽四重奏団」、略して「やまげん」と呼んでいたのだが、昨年からHPによると「山Q」と略する事にしたらしい。個人的には「やまげん」の方が好きなのだが。
その山Qの第26回定期演奏会。いつもの文翔館議場ホールで1/30(水)の18時開場である。いつものように18:15からEnsemble Pinoのプレコン付きです。アンサンブル・ピノは、「Ensemble Pino」HPを参照ください。黒瀬さん、城さんという2人の山響ヴァイオリン奏者と、同じく山響ヴィオラ奏者の田中さんの3人で活動されている。
山Qの今回のプログラムは、いつものハイドンはもちろんの事だが、シューベルトの弦楽四重奏と、クラリネットに山響奏者郷津先生(山大で教えていらっしゃるのでどうしても「先生」、、、)を迎えて、ウェーバーのクラリネット五重奏曲である。山Qについて万が一あまりご存じないという方はそのHPをどうぞ。「山形弦楽四重奏団」HP

上記に少し触れた、山響創始者の村川千秋先生。その努力と情熱に共鳴し協力したいろいろな人の力があったからこそ、山形交響楽団は35年間、山形のような地方小都市で存続して来た。日本全国でプロオケが存在する街としては、人口、経済基盤などにおいてもっとも小さい山形市で、紆余曲折を経ながらやってきたその実績。普段クラシックなど聴かない青少年も、小学校や中学校に「音楽教室」で演奏に来た山響は聴いているはずである。山形県は、もしかするとその県人口に占める割合で言えば、「プロオケの生の演奏を聴いたことがある人」率では全国一かもしれない。山形以外でプロオケを持つ地方都市といえば、お隣仙台(山響より後に設立)であり、札幌、広島、福岡、金沢など。
金沢で山形の人口のおよそ3倍、あとは全部「政令指定都市」であり、「小都市」ではない!
オーケストラやクラシックが注目されたりもてはやされたりする今こそ、遡る事40年弱前に、この「田舎」の「小都市」にプロオケを作ろうとした村川先生の心に想いを馳せてみよう!
ドイツなどは国の形態が違うけれど、日本のような大都市にプロオケが集中している訳ではない。音楽が、教会や宗教と共に地域に根付いている。日本の場合は「プロ」=音楽で食べる職業ということで、どうしても経済的なものが大きく関わって来る(経済が関わるのは米国だろうがフランスだろうがどこでもそうであるが)。国や自治体の補助が少なく(欧米に比べて)、篤志家の寄付などがごく限られている日本のプロオケは自主事業としての定期演奏会でのチケット収入に頼らざるを得ない面がある。そして、オケ団員の平均給与はN響などの特殊な例を除くと極めて低いと言わざるを得ない。山形には、山形大学教育学部にかつて「特音」(特設音楽科)と呼ばれ、今は「地域教育文化学部 音楽芸術コース」と名を変えた由緒正しき音楽科があり、市立北高校にも音楽科がある。そして人口の割合にしてはクラシック音楽が盛んであるため、団員が教える生徒さんの数も多少は確保できる。山形市、米沢市、酒田市と3つのアマオケがあり、それなりに盛んな活動をしている、といった事情があるけれど、プロオケを存続させるのは簡単な事ではなかったはずである。
「艱難辛苦」という4文字熟語がピッタリ当てはまるようなイバラの道を経て、ようやく最近の様にCDを出したり、テレビに出たり、映画に出たり、定期演奏会チケットが完売したり、国(文科省)から表彰されたり、という時代になったのである。この山響のおかげで、山QがありTrio Resonanceがあり、山形チェンバーミュージシャンズ(犬伏さん、成田さん、オーボエの竹谷さん、チェンバロの梅津さん)があり、ベルク木管五重奏団(山響のフルート足達さん、ホルン八木さん、ファゴット鷲尾さん、クラリネット牧さん、オーボエ竹谷さんの5人)などの活動があるのだと思う。
音楽が好きな私たちは、東京やベルリンやウィーンに行かずして、山形の地でフルオケはもちろん、弦楽四重奏、木管五重奏などなどいろいろなアンサンブルやソロリサイタルを楽しむ事ができる。本当に幸せな環境である。この環境が長く続き益々盛り上がるためにも、山形交響楽団の活動を陰ながら支え応援して行かなければならないと思う。

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コメント

チャイコン聴きたかったです..
カッコいいですよね☆*.゜

4月に仙台フィルが来ますよね♪♪
メンコンですよぉ(∩´∀`)ワーイ

予定がなかったら1月20日の交流ひろばでの演奏会?は是非音楽部の演奏を聴いて下さい!!!
“おしりかじり虫”もしますから笑
ボエームも練習中です(`∀´)ノ

投稿: ハチ | 2008.01.07 22:09

ハチさん、メンコンはこないだ日本音楽コンクールで優勝した、長尾春花さんですね。仙台のコンクールの時から注目してました。
http://nagaoharuka.yu-yake.com/
1989年生まれだって。
パソコンでこういうのも観れますよ。
http://t-airwings.net/200712_2.html

投稿: balaine | 2008.01.08 10:45

毎コン見ましたよ!!!
巧かったですね♪♪
まだHDDにありますw

毎コンで3位だった藤江さんの演奏も好きです☆*.゜

愛の挨拶見ました(ノ∀`*)
ありがとうございます(⊃∀`*)っ))

投稿: ハチ | 2008.01.08 23:37

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