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2007.12.10

庄内音楽フォーラム

恥ずかしい事をする訳ではありませんが、告知する程でもなかったので終了してからの報告です。

12/8(土)に藤島町の東田川文化記念館 明治ホール(山形弦楽四重奏団のコンサートや山形由美さんのフルートリサイタルなどを行っている)で「庄内音楽フォーラム」というのがありました。
Photo_8正確には『「音楽により創造する庄内」フォーラム〜庄内に一つの風を・Harmony in 庄内〜』というものでした。そこに、パネリストの一人として、また休憩時間のフルート演奏要員として呼ばれて参加してきました。

庄内と言っても、南は温海の鼠ケ関から北は遊佐の吹浦〜三崎公園まで、東は旧立川の清川や月山頂上まで庄内です。南北で言えば、朝日村の山奥は「朝日連峰」連なる山の中、新潟県まで食い込んでいるところも「庄内」に入ります。人の住む地域としては、平成の大合併以後、鶴岡、酒田、庄内町、三川町、遊佐町の2市3町で構成されています。酒田と鶴岡の間に存在するライバル意識というか、つい反目する感情というものは、江戸時代を含めての何百年という歴史がありますのでそう簡単に無くなるものではありません。更に合併を経て行政単位として縮小された、旧町村である藤島、櫛引、羽黒、温海、の4町に朝日村などの「新」鶴岡地区や、八幡、平田、松山3町の「新」酒田地区にはそれぞれの思いがあるようです。
今回、藤島でこのフォーラムの「第1回」が開催されたのも、音楽活動などの文化面がもともと盛んである事に加え、新しい市に併合されてからの変化と今後についての危惧が一つの引き金にもなっていそうです。地理的にも藤島は酒田と鶴岡の中間でやや鶴岡より、庄内町の隣であり、庄内の中心に位置しています。「明治ホールコンサート」と銘打ってプロの音楽家の演奏会を開いたり、永らく文化活動を行って来た背景があります。合併後は予算などの関係で、年5回開催していたこのコンサートが、年に3回に減らされたのだそうです。そういった危機意識と共に、地理的関係だけではない、「むら」意識といいますか、小さな単位で固まってしまいがちで、広い交流が乏しかった事を反省し、時代を担うこどもたちの事も考えて、庄内を音楽で結びつけたいという想いを持った人達が集まった会だったと感じています。

フォーラムにパネリストとして参加しましたが、気の利いた事も、建設的な意見も言えず、「私で良かったんだろうか?」という思いはあります。どう考えても、小一時間の討論で結論が出るようなものではありませんが、今までの個々の活動を尊重して大事にしつつもっと情報交換を計って交流を広げよう、広げたい、というのがまとめであった様に感じています。今回は主催された方々の面子からしても庄内の、というより鶴岡地区の合唱関係者が主体だった様に思います。本当は、酒田の合唱、遊佐の合唱、酒田、鶴岡の吹奏楽団体、オケなども参加して交流を図れれば良かったのですが、この時期、例えば遊佐混声合唱団の演奏会とか鶴岡では渡辺啓三先生と先生率いる鶴岡室内合奏団(?)の演奏会が重なっていて、30近い団体に声はかけたのだそうですがどこまで「交流」「情報交換」が出来たのかは疑問なところもあります。

Photo_10私としては、いろいろ気を遣って本音トークはできませんでした。しかも、ちょっとヘボな演奏をしてしまった後でしたので、あまり偉そうな顔もできませんでした。(^^;;;
本音としては、「酒田とか鶴岡とか、競うのは良いけれど、変な対抗意識を持つよりも、もっと協力し合い、参加し合って行ってはどうか?」ということが言いたかったのですが、合唱関係者が多いようでしたのでピント外れになりそうで控えました。合唱、歌というのは、楽器もいらず、一人でも「その場」で音楽が作れます。二人いればコーラスになります。4人いれば「4声」ができます。もっともシンプルで、しかも人の心に訴えかける音楽を作りやすいものです。それだけに、安易になったり、小さくまとまりすぎる弊害も起こりやすいかもしれません。
オーケストラは、まず楽器が弾けないと駄目です。定年後に60の手習いで楽器演奏も出来ない事はありませんが、それでオーケストラに参加することは余程の努力をしないとなかなか出来ないことだと思います。酒フィルを見ても、小さい頃からピアノとかヴァイオリンに親しんで訓練を積んでいたり、遅くても高校生で楽器を始めた位でないと、オケの中では周りに迷惑をかけることになりかねません。そう言う訳で、ちょっと敷居が高い、取っ付きにくいというのが「アマオケ」に対する正直な感想ではないかと思います。更に、楽器を持つにはお金がかかりますし、先生についたりレッスンに通ったり、そういう意味でも「気安い」ものではありません。それを楽しめる人しか活動を続けるのは困難です。
「酒田」と冠のついている我が酒フィルですが、旧酒田在住の団員は半分いません。遊佐、庄内町に鶴岡からも多く参加し、更に新庄市、山形市から通う団員もいますし、秋田県の由利本庄市、にかほ市からも練習に通ってきます。先週の定期演奏会も、それに加えて秋田市、湯沢市、新潟市など広くオーケストラ活動愛好者が集まりました。そう言う意味では、「酒田だ」「鶴岡だ」と対抗している余裕はなく、庄内を中心に幅広く参加しまとまって行かなければ活動が成り立たない団体です。今、楽団の中心になっている人達、創設期からいる人達が、あと10年から20年もするとほとんどいなくなる(この世からと言う訳ではなく、オケの現役メンバーとしてという意味です)可能性が高いので、アマチュアオーケストラとして、地域に根ざしたレベルの高い積極的な活動を続けるためには、20代、30代の人達が、地域を越えて繋がって志し高く頑張って行かなければならないと思います。

庄内の人口減少、高齢化も懸念されます。加えて、不況のため第2次産業を主とする雇用減少で、比較的若年の労働年齢層の都市部(東京、仙台方面)への流出が現実のものとしてあり、酒田市は毎年1000人前後の人口流出(酒田市から他の地区への転出)があるのだそうです。

「庄内にひとつの風を」という考え方は大変素晴らしく、賛同し、協力したいと思うのですが、背景に上に述べたような行政単位の変化と人口減少、高齢化という問題、経済不況があることは無視できません。どんな活動も「無料」ではできませんし、人が動き集まる以上はそれなりのエネルギー源が必要となります。
第3次産業(特に、アル・ケッチャーノや海鮮どん屋「とびしま」や寿司屋、そして酒田ラーメンなどの飲食業)が活況を呈し、藤沢周平ブームや山居倉庫、本間家旧邸などの文化的歴史的建造物が豊富にあり、美しい自然に囲まれ、食べ物、水など全てが美味しい庄内地域には、「エネルギー源」となるものは少なくないと思います。

行政には何らかの形で携わり支えてもらう事が必要ですが(できればこちらから行政を巻き込んでいく)、「音楽」の喜びを伝え分かち合いたいという志を持つ人達が力強く立ち上がって、商工会議所や青年会議所と共に、そして潤っている一部の産業の援助を得れば、「合唱」「オーケストラ」「吹奏楽」「ギター」「邦楽」「ジャズ」などなど、様々な音楽シーンが交流し合い、刺激し合い、力を貸し借り合い、参加し合って「庄内にひとつの風を」起こせるのではないかと夢想しています。

心配なのは、下手なフルート演奏「音ブログ:フルート演奏」をしてしまったので、もう二度と呼んでもらえないのではないかとか、「酒フィルってあんな程度か」と思われないかということです。(^^;;;;
(下手といいながら、公開するところが「自惚れ」の真骨頂ですね)

今日のおまけ。
明治ホールの近く、JR藤島駅前通りにあるラーメン屋さん。
Photo_3Photo_7Photo_4YBC(山形放送)の「ピヨタマワイド」でも取材に来たというローカルな有名店。
店構えからいい感じ出ています。地元の人に教えて頂いたのですが、「今、やってっかや?」と言われる様に、ちょっと高齢の御主人一人で切り盛りしていました。注文を受けるのも、ラーメンを作るのも、ドンブリを運ぶのも、片付けるのも、会計するのも、全部一人でやっているので、土曜日の12時半過ぎ、我々が食べている最中に、暖簾を片付けてしまっていました。
右は、オーソッドックスな「中華そば」600円。都会の店なら「チャーシュー麺」と言えそうですね。

Photo_5Photo_6こちらは、800円のチャーシュー麺。
大きなチャーシューの御陰で、麺もスープも良く見えません。酒田のラーメンに比べると、あまり煮干しの出汁が効いていないオーソドックスでシンプルで美味いスープです。レンゲもおいてないのでドンブリを両手で抱えてスープを飲みます。麺を食べるためには、まずチャーシューをどかさなければなりません。麺は太麺でやや縮れ気味。ゆで上がって、器に盛って、注文を席に運んで来るまでに2、3分かかったような感じでしたので、多少柔らかめになっていましたが、けっして「のびた」感じはせず、歯ごたえもちもちの美味しい麺でした。
食べ進んで行くと、「お!メンマ、入ってたんだ」「あ!ナルトもあった」「この黒いの、海苔だったんだ!」「ネギもあるよ」と言う感じで、発見があります(笑)。普通のラーメンの具は全て載っているのですが、器を覆い尽くす大きなチャーシューのせいで全然見えないのです。このお店に行くなら、やはりこのチャーシュー麺をお勧めしますが、普通のラーメンもこれだけのチャーシューの量なので結構食べ出がありました。
最後にお願い。他のお客さんがそうしていたので我々もそうしたのですが、食後はお盆ごと器を店主のところまで持って行ってあげましょう。
藤島の「原田そばや」。このラーメンを食べるために、わざわざ遠回りをしてもいいお店です。ということはミシュランの評価では☆☆ですね!

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コメント

先日は大変お世話になりました。

ヘボ演奏だなんてトンデモナイ! ヘンデルやテレマンの響きが明治ホールの雰囲気と似つかわしく、お客様を魅了しておられました♪

P.S. トラックバックさせて頂きました(^_^)/

投稿: タナカ@OfficeFON | 2007.12.11 12:49

タナカさん、TBありがとうございます!
お世話になりました。おわかりにならなかったと思いますが、演奏している本人は「心臓が口から飛び出そう」の二歩くらい手前で、本当に吐気を感じていて「最後までちゃんとえんそうしなくっちゃ〜」なんて考えながら吹いていたんですよ。(^^;;;;
そう思いながらも演奏を公開してしまうのが「自惚れ」ですけれど。。。
今度は演奏をご一緒したいですね。

投稿: balaine | 2007.12.11 14:24

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2007年12月8日午後、【音楽により創造する庄内】フォーラム 〜庄内に一つの風を・Harmony in 庄内が東田川文化記念館・明治ホール(鶴岡市藤島地区)で開催されました。 元は東田川郡会議事堂として建てられたもの。今回のフォーラムの会場にもふさわしい! 鶴岡土曜会混声合唱団指揮者・柿崎泰裕さんによる基調講演『地域の音楽文化を育てる』。鶴岡市内で50年近く続いている小学校と中学校それぞれの「合同音楽会」の教育的意義や、鶴岡音楽祭で当代一流の声楽家を招いている価値などを熱く語ってお... [続きを読む]

受信: 2007.12.11 11:54

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