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2007.12.14

旧暦12/14は忠臣蔵、そして

太陽暦では1月30日のことながら、旧暦12/14(正確には日付の変わった未明)に赤穂浪士が吉良邸に討ち入り主君の無念を晴らした美談とされる日にあたります。
単に四十七士を褒め讃える物語から、最近ではいろいろな立場で表現される様になっていますが、どうしても「判官贔屓」とか「勝てば官軍」的な要素が多い様に思います。一方、悪者として扱われ続けた吉良上野介ですが地元では名君の誉れ高く、吉良の実子が養子に入り第4代の君主となった上杉家の米沢では、今でも12/14に「忠臣蔵」の話をするのは御法度らしいです。四十七士(実際は46人)が吉良邸に討ち入りした際に、実の子である上杉綱憲は父親である上野介を救うために出兵しようとした、しかし幕府や家臣などに止められて思いとどまったということになっています。そのため、父親を救うこともせず見ていた弱虫上杉との揶揄や批判もあったようです。おそらく出兵していれば、上杉家は取り潰されていたかもしれません。
藤沢周平の作品「用心棒日月抄」(NHKでは『腕に覚えあり』というドラマになった)では、主人公の青江又八郎は赤穂浪士方にも吉良方にも組する用心棒として登場します。面白い設定で、この歴史上の事実を語るのです。それは、同じ山形でも庄内出身の藤沢周平だからできたことでしょう。米沢出身の作家には考えられない事だと思います。
12/14といえば、どこかのテレビ局で「忠臣蔵」をやっていたと思われるのですが、今日のテレビ欄のどこを見ても忠臣蔵の忠の字もなかったのでこんな事を考えてしまいました。

ところで、あと1週間程で「冬至」ですが、冬将軍は幸いまだやってきません。11月末にちょっと雪が降り、その後は冷たい雨と時折雹や霰混じりの強い風が吹いています。

Photo最上川に飛来した白鳥たちは、冬を越すために毎日毎日「落穂拾い」をしています。酒田周辺の郊外を車で走らせていると、白鳥の集団が一つの田圃の区画に集まってごそごそ。違う区画では違う集団がごそごそやっています。違う日に同じ場所を通りかかっても同じ区画にはもう白鳥はいません。別の田圃に飛んで行って新たな餌を探しています。

Photo_2西からの強い風で、1分とじっとしていられないところである白鳥の群れを見つけました。みな丸々と太り首も何だか太いようです。近づくと(と言っても50m位の距離はあります)、少し警戒した様に多くの白鳥たちが首を上げて様子を伺っています。その中でも悠然と餌を啄み続けているちゃっかり者もいます。数羽が強い風に向けてその大きな羽を拡げた瞬間があったのですが、残念ながらシャッターチャンスを逃しました。次のチャンスを、と思いましたが冷たい風が強くてそのまま顔が固まってしまいそうだったので少しズームアップして諦めました。
越冬のために今はたくさんの脂肪を蓄えているのでしょう。優雅に飛び回る事は難しいのでは?と思うようなでっぷりした身体を見せています。

別のブログで、この冬のさなかの医院建設現場の記録を書いています。こちらのブログではあえてその事にはあまり触れずに来ましたが、今日は素敵な写真が撮れたので紹介します。
今日の昼過ぎ、現場を通りかかった時、天気雨というか小さな霰混じりでしたが、なんと綺麗な虹を久しぶりに見ました。
1214道路を挟んで南側のゴルフ練習場の駐車場から撮った物ですが、医院全体を包むような虹に感激しました。祝福を受けているような気持ちにさせられました。
季節は、冬。冷たい雨や雪が降りますが、冬至を過ぎればだんだん日が長くなり確実に「春」に向かいます。そして3月には開院します。

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コメント

虹、お見事!
構図、色味、クリアさ、「はぁあ~♪」としか言いようのない素晴らしさ\(^▽^)/
忠臣蔵、確かに私たち(すんません、括ってしまいました)の世代までが、この時期になると毎年なんか忠臣蔵やるよなあ…なのかも知れません。
「1/47」の堀部安兵衛は良かったです(⌒-⌒)
白鳥の落穂拾い…刈り入れ・脱穀は機械だけど、そうすると落穂の量は、手作業の時とどうなんだろうと思いました。
減ってそうな、増えてそうな。

投稿: リスペクト | 2007.12.16 11:36

リスペクトさん、ありがとうございます。
本当に綺麗な虹でした。
白鳥さんたちは落ち穂だけではなく虫さんを食べてるんではないかな?と思います。

投稿: balaine | 2007.12.16 22:04

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