ハラクチーナ
イタリア語みたいに聞こえるかもしれませんが、これは「庄内弁」です。
「お腹いっぱい」という意味の庄内弁「はら、くっちー」(お腹がきつい)をイタリア語もどきにもじったものです。
JR東日本の新潟ー酒田間を走る「きらきらうえつ」車内で無料配布されている情報地図のことなのですが、これが大人気のようです。こちらの記事をご覧下さい(なお、新聞記事は時間が経つと消失する可能性があります)。
庄内弁の食マップ気分はイタリアン
食の都庄内食材マップ「ハラクチーナ」
写真入りで紹介されていますが、『情熱大陸』で取り上げられて一躍有名になった鶴岡のレストラン「アル・ケッチャーノ」のオーナーシェフである奥田さんが山形大学農学部(農学部は昔から鶴岡市にあります)の江頭准教授と組んで作ったこの小冊子。
絵本作家のつちだよしはるさんの絵を使いながら、酒田市で月刊タウン情報誌「SPOON」を発行しているSPOON編集部が編集して、「おいしい山形」ということで山形県庄内総合支庁がJR東日本とともに作成したもののようです。
土田義晴さんは鶴岡在住で、絵本、イラスト作家であり、「庄内米ファンクラブ」の絵を描かれています。
奥田シェフのアイデアと土田さんのイラストがふんだんにちりばめられた、見て楽しい「食の庄内マップ」。人気なのもうなづけます。庄内地方の自然が育む旬の食材を地図に網羅している訳ですが、海、山、河、平野に育まれて獲れるその食材のバラエティの豊富さにはあらためて驚かされます。
地図だけ切り取りました。拡大してご覧頂けます。
食材に通し番号が振ってあるのですが、1番の庄内米、56番の岩ガキは当然ですが、75番は「熊」でした。私は食した事がありませんが、山間部では熊汁というものを食べるそうです。
国勢調査の結果、庄内、特に酒田市の人口減少が進んでおり、不況の影響で他県・他市への流出も増えているそうです。
素晴らしい自然と恵まれた食材、それをうまく使う料理人のおかげで食品関係、外食産業は注目され、藤沢周平人気や吉永小百合さんを起用したJR東日本の「大人の休日倶楽部」(えきねっと(JR東日本)大人の休日、「夢・日本海美人紀行」)などで観光面では盛り上がっているように見える庄内ですが、地元に暮らす一般市民に広く恩恵がある訳ではないようです。不況に曝された産業も多く、失業者も増え、全体的に盛り上がっている訳ではありません。
高齢者の割合が更に高くなっているようです。庄内の大きな売りである農業も、慢性的な後継者不足があり、「ハラクチーナ」と喜んでいられる状況がいつまで続くのか、不透明な所です。
今日のおまけ。
「酒田のラーメン」が注目されている酒田市内で、「家系」をうちだしている「よこはま軒」。そこで「東京ラーメン(とんこつ)きゃべつ」と「よこはまラーメン・スパイシーネギ」を食べました。こってり、がっつりという感じで、麺はチャンポンのような、細いうどんのような、太めのやや縮れ麺で、背脂が振り掛けられパワフルな、酒田ラーメンとは対極のような感じでした。美味かったですよ。
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コメント
toko様のタルトタタンのレシピありがとうございました。カルトナージュという素敵な技法があるのに!通信講座キットも販売されているようなので、是非チャレンジしてみたいと思ってます。いつも美味しいグルメレポはいいですねぇ♪しかも、本日のラーメンも奥様とご一緒でしょうか?いつもお二人違うメニューを食されるので、グルメレポとしては素晴らしいと・・・!
投稿: ボリジ | 2007.11.09 23:58
夜中に作ったり、次の日リベンジしたり、なかなかやりますね〜。その気力があるなら頭痛も必ず克服できるはずです。
高木綾子さんもブログでタルト・ド・ポムを作って紹介してました。なんか「りんご」な日だったんでしょうか?昨日の昼のNHKで朝日町の美味しそうな「蜜入り」リンゴも紹介されていました。
しかし、焼リンゴには「紅玉」などの酸味の強い方が適していると聞きました。生食では蜜が入って甘くても、焼くには必ずしも適さないんだよな〜と思いながら見ていました。
最近はこれでも外食を控えています。せっかくだからと必ず違うメニューで攻めて、2つ以上を味わう事にしております。。。(^^;;;;(くいしんぼ〜)
投稿: balaine | 2007.11.10 11:44