« 土門拳記念館 | トップページ | 吉報2つ »

2007.10.28

音楽と癒し、そして

「音楽療法」という言葉があります。
その学会もあり、これをライフワークとして研究している人も、仕事としている人も大勢います。私も、小さい頃から音楽に関わり、今は日常のかなりの時間を音楽に割いています。仕事をしている時間以外では、音楽に割いている時間はテレビを観たりインターネットをする時間と同じ位だと思います。
昨年は、モーツァルト生誕250年ということもあって、クラシックに興味を持たない人でもモーツァルトの音楽を聴く機会があったと思いますが、生誕251年目にあたる今年はどうなのでしょうか。
テレビや雑誌などのマスコミで「モーツァルト」「モーツァルト」と狂騒的な演出めいた報道はなくなったと思います。昨年の過熱振りとは別に、音楽療法の世界、もっと幅広く「音楽による癒し」という意味でモーツァルトの音楽はかなり以前から注目されています。果物を栽培したり、お酒を造る蔵元で、モーツァルトの音楽を流し続けたら、成長が促進されたとか、美味しいお酒が出来たとか、「本当なの?」と眉唾物の話も出てきます。
Photo(写真は、今年5月の中欧旅行の際に訪れたザルツブルグで売っている「元祖モーツァルト・クーゲルン」の包み紙、ウィーンで良く見かけるものとは違うのです、フュルストというザルツブルグのお菓子屋さんでしか売っていない)

音楽が人の心(脳)を癒す効果があるかどうかということは議論の必要がないと思います。太古の時代から、人の暮らす所には音楽が必ずありました。モーツァルトの音楽が癒しになるか、これは音楽の種類と聴く人とその環境によるので一概には言えないと思います。
本日、酒田の中心街にあるSデパートの5階にあるリラクゼーション・サロンに行ってみました。来年3月のオペラのための練習が、昨日の夜と今朝も9時半から午後1時少し前まであったので、その疲れを癒しに行ったのです。狭い空間でCDプレイヤーにシャッフルでリピート状態で「モーツァルトの癒しのCD」がかかっていました。マッサージを受けながら軽い眠りには落ちたのですが、「フルートとハープのための協奏曲」や「フルートのためのアンダンテ」などがかかると、つい一生懸命聴いてしまう自分がいました。音楽として十分癒し効果のあるものではありますが、フルートの曲の場合、シンプルに演奏を楽しむとか、音楽に身を委ねると言う感じではなくなってしまうのです。モーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」などは、フルートを吹く者としては憧れの1曲であり、可能ならば死ぬまでに一度はステージで演奏してみたいなどと夢想するのです。マッサージが終わって、CDケースを見せてもらいました。誰が吹いているのか確認したかったからです。
「フルート:イルジー・ヴァーレク」と書いてありました。
「ヴァーレクさん!」思わず声を出しました。なんと今年5月にプラハで会って来た、一緒にビールを飲んだ方だったのです。ブログ記事「中央ヨーロッパの旅:5月14日」を参照。
こんなところで、ヴァーレクさんのフルートに癒されるとは、、、嬉しかったですね。

今日は、いくつかの周辺市町で「産業祭り」「秋の収穫祭」の様なものをやっていました。酒田の街中も、いつか心配したような人通りの少ない感じではなく、(けっして多くはありませんが)デパートや通りにも人がいました。何よりも、吉永小百合さんを起用したJR東日本の宣伝に出て来る「相馬楼」や山居倉庫の周りは、大型観光バス、県外ナンバーの車であふれていました。地元の人出よりも観光客の方が多いのではないかと思われました。
17時には暗くなって陽がだいぶ短くなりました。
最上川河畔に帰って来る白鳥を見に「スワンパーク」に行ってみたら、凄い光景でした。最上川の南から東から北から(西は日本海)、編隊飛行の白鳥が凄い数で飛来してきます。河に近づくと編隊は乱れますが、ある一定の集団がある一定の場所を目指すように飛んできます。もっとも圧倒されるのはその鳴き声です。「クワー、クヮー」「コォー、クワー」「コゥー、コォー」もの凄い鳴き声です。既に水面に休んでいる白鳥の集団からも、空を飛んでいる編隊飛行の白鳥からも、四方八方から鳴き声が聴こえます。既に陽は落ち、だんだん薄暗くなってきました。「鳥目」という位ですから、「有視界飛行」ではないのではないかと思います。言わば「レーダーによる誘導」だと思うのです。
中学の先生をしていた家内は、「まるで修学旅行のようだ」と言っていました。
「はい、2組、こっちこっち!」「はい、よそ見しない、話を聞く!」「ほらそこ!」「はい、1組はバスに乗って」「ほらほら、2組はまだ!座ってなさい!」って感じなんです。座っている我々の頭の上を、白鳥が飛んで行くと、バサバサバサという羽音がはっきり聞こえます。コォー、クァーという鳴き声は止む事を知らず、仲間を呼び寄せ、集団を確認し、信号を送っているようです。「凄い光景だな〜」としばらく(20分くらいでしょうか)見ていました。暗くて足下もおぼつかなくなる頃には、かなりの数の白鳥が着水したようで、鳴き声も少なくなってきました。川岸から見える範囲でも1000羽近い数の白鳥がいるようです(今年の飛来数は既に5000羽を超えているそうです)。昼間の間は周辺の田圃に「落ち穂拾い」に行っていた白鳥たちが睡眠を取るために戻って来るこの光景と鳴き声は、モーツァルトの音楽とは全く違うものですが、感激するとともに疲れた心が癒されるような気がしました。
動物の一種である人間にとって、都会のコンクリートジャングルではなく、自然の営み、光景を見ることで祖先の生活に近づくような気持ちが生まれるのかもしれません。美しい自然に囲まれ、美味しい食材の豊富な庄内に暮らす喜びを実感します。

庄内に縁のある人もない人も、少なくない数の都会の人達が、ただの「観光客」ではなく、住人となるために庄内に集まって来るという現象が、そう遠くない将来に起こるように思いました。

|

« 土門拳記念館 | トップページ | 吉報2つ »

コメント

酒田に生まれ育ったのに、balaine先生より地元のことが分からず、いつも色々と教えていただき、ありがとうございます。

庄内で唯一の百貨店Sにリラクゼーション・サロンがあるのですか!今度行ってみたいですね♪

今日は、先生からご紹介いただいた「味龍」で中華そばを食べて来ましたよ~。思っていたよりあっさり味で美味しかったです。

タウン情報誌「庄内小僧」でラーメン特集をしておりました。これも参考にして、色々と試してみま~す。

投稿: うちゃま | 2007.10.29 12:51

うちゃまさん、どもっす!
「味龍」行かれましたか〜。私は「新蕎麦」を求めて、昨日こあらの蕎麦屋に午後1時半頃行ったら、新蕎麦は売り切れていまして、「田毎」に行きました。美味しかった!そこで、「庄内小僧」復刊を見ました。
ラーメン特集興味深かったですが、以外と「あれ、あの店は?」というのが載っていませんでしたね。たとえば、「満×」とか「味○」とかね。

三川ジャ○コの2階にもマッサージがあるそうです。まだ行ったことありません。Sデパートの5階は、基本的にはイギリス式リフレクソロジーなので、男性には物足りないかもしれませんが、日にちを確認されるとよいですが、担当者が二人いて、全身のマッサージ(リフレクソロジー&中国式)をする方もいます。

投稿: balaine | 2007.10.29 13:18

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74618/16901919

この記事へのトラックバック一覧です: 音楽と癒し、そして:

« 土門拳記念館 | トップページ | 吉報2つ »