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2007.10.29

吉報2つ

まず一つ目。
医院建設の建築主である会社担当の方を通して、建設会社から「建築確認」が下りたという連絡がありました。
「建築確認申請」提出後、丸2ヶ月を経過しましたが、ようやく「着工」となるようです。

もう一つ。
山響(山形交響楽団)が、今年度の「地域文化功労者文部科学大臣表彰」を受けることになったそうです。
山形新聞のネットニュースから
1972年(=昭和47年)に、現山響創設名誉指揮者である村川千秋さんの情熱とそれに賛同する人々の協力によって、東北地方で初めてのプロのオーケストラとして発足し、いろいろ紆余曲折を乗り越えて地域に根ざした活動を続けて35年。現音楽監督である飯森範親さんの企画立案実践指導によって、新しいレーベルでCDも発売し(この12月に、ブルックナーの4番のライブ録音がCD化されるらしい)、「アマデウスへの旅」などユニークな演奏会を始めています。今年は、初めて『題名のない音楽会21』に2週登場して素晴らしい演奏を広く全国に披露しました。
昭和47年といえば、山形大学に医学部が出来たのが昭和48年のことなのですから、相当昔という感じがします。

飯森さんの力は大きく、そういった目先の変化や躍進だけではなく、オケの音が変わり、音楽が素晴らしくなった事は、昔の「ガタ響」と呼ばれた時代を知っているだけによ〜〜くわかります。メンバーの変化も、その努力も大きいでしょう。上手い人を、たとえばベルフィルとウィーンフィルとN響から人を集めてくればいい、というものではありません。山形のオケとして、特色ある、存在感のある「音」で勝負できるようになって来ていると思います。
そして、なによりも忘れては行けない事は、創設以来一貫して続けている「音楽教室」です。
山形県内の小中学校を中心に、県外までも演奏に出かけて、年間150回程の演奏活動を続けています。定期演奏会やそれに准ずる演奏会が年に10~20回程ありますから、あわせると2日に一回はコンサートをしている事になります。リハやゲネプロや移動を考えれば、ほぼ毎日のように練習か演奏会がある訳です。それを地道に30年以上に渡って続けて来たのです。
山形県出身で現在30才台くらいまでの人達は、コンサートに出かけた事はなくても、子供の頃学校で山響の生の演奏を聴いたことがあり、クラシック音楽に小さい頃から触れられるという非常に恵まれた環境にあります。福岡や倉敷で子供時代を送った私には、時代も時代であり、小学校でプロオケの生の演奏を聴くなどという機会はありませんでした。もし、小6の時に(既にフルートを始めていた)生でオケを聴いていたら、今頃は医者をしていなかったかもしれません。こういう恵まれた人達が既に延べ何万人もなっていて、今やその人たちの子供も学校で山響を聴いている、親子二代に渡って学校でクラシックを、本物の音楽を生で聴くということになっています。
35年前に、中央でのキャリアを捨てて、故郷の山形に「田舎の人には本物の音楽を聴く権利がないのか」という熱い想いから、自腹でコントラバスを買って安く手に入れたワゴン車に積んで移動音楽教室をやっていた青年「千秋先生」も70才を超えました。
そういえば、千秋先生は平成16年度の地域文化功労者表彰を受けておられます。上記の活動から考えて当然ですね。

11/1、現音楽監督の飯森さんが代表して、大臣表彰を受けられるそうです。
我が事のように嬉しいです。おめでとうございます!

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コメント

やっと、とうとう、許可が・・・(;_;)
これで、本格的に動くことができますね。
着々と、確実に、そして順調に、
すべてのことが運びますように。(-人-)

吉報が二つ
「気分を切り替えて、前向きに頑張れ~」
というエールなのでしょうか?!

投稿: ふなゆすり | 2007.10.29 17:31

ふなゆすりさん、ありがとうございます。
しかし、今日の天気はいきなり雹が降ったりして、作業はほとんど進んでないようです。
今年の冬の天候が心配です。。。

投稿: balaine | 2007.10.29 21:19

♪一段落され何よりです。

地方の良さの認識、新田舎人ならではの発想なのかもしれません(我が身も同じです・・)。

進歩に対する変化は遅いのですが、間違った時に、軌道修正出来るゆとりが、地方にはまだ有ります。

投稿: kokutan | 2007.10.30 16:58

kokutanさん、ありがとうございます。
少し気分にゆとりができた今、以前から読みたいと思っていた藤沢周平の『義民が駆ける』を読んでいます。
約170年の昔、賢い、行動力のある町人、農民の行動が有名な「三方領地替え」を白紙撤回させた話です。都心、地方の別なく、大切なのは「人」なのだということを再認識させられますが、田舎の良さの一つに、都会よりも一人当たりの「人」の重みがあるように思います。

投稿: balaine | 2007.10.31 00:56

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