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2007.08.11

『モーツァルト定期』とJAOの準備

平成19年8月11日(土)、山形市で、日本の、もしかすると世界のクラシック音楽史に残る出来事のスタートが切られます。
Moz飯森範親音楽監督率いる山形交響楽団が、今日から8年の歳月をかけて「モーツァルトへの旅」と題したオールモーツァルト・プログラムの定期演奏会を、通常の定期演奏会とは「別に」、特にモーツァルトの交響曲全曲演奏全曲録音という命題を引っさげて年3回合計24回の『モーツァルト定期』に挑む、その初日を迎えました。プログラムは、(1)交響曲ヘ長調 K.Anh.223、(2)ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219、(3)交響曲第39番変ホ長調 K.543です。
モーツァルトの交響曲は、一応番号が付いているのは第41番まであります。しかし、交響曲という名前でくくられていなかった交響曲的なものや、ハイドンの作曲によるもの、父レオオルドのものとされているものなど、後世の研究家によって様々な評価をされています。
飯森さんは、「全47曲」としました。今の世に「三大交響曲」と称される39,40,41番などに比べ、初期のものは小編成で時間も短いものがあります。1回の定期で2つの交響曲と1つの協奏曲を取り上げれば24回で1サイクルする訳で、「モーツァルト・シンフォニー・サイクル」という別名もついているようです。8年かけて演奏録音し、CD化して「モーツァルト交響曲全集」として世に問う試みでもあります。
「流行」というと語弊がありますが、5月にウィーンで聴いたアーノンクールのように「ピリオド奏法」を推進して来た巨匠が何人か居て、世界的に「ピリオド奏法」が浸透して来ています。飯森山響も数年前から、段階的にピリオド奏法に取り組んで来ています。モーツァルトやハイドンをやるときなどには、ノン・ビブラートで弓をより速くダイナミックに動かすような演奏法に取り組んで来ており、その澄んだ弦楽部の音は好評を得ています。加えて、ティンパニも18世紀当時のスタイルのものを用意し、トランペットとホルンはバルブ、ピストンのない「ナチュラル」管を使っています。今回からは、フルートも「木管」(元々木管楽器ですが、この場合は管体が木製ということです)を準備したという事です(フルートのA先生によると、パウエルの木管)。
私の中学の同級生で、オーケストラ・リベラ・クラシカや18世紀オケでも活躍しているW嬢は、「最近の流行のようなピリオド奏法には疑問を持っている人も少なくない」と言っていました。
山響の取り組みは、一時の熱病のようなものではなく、オケそのものを改革するような取り組みだと思います。この奏法では、悪い意味でのビブラートによるごまかしが効かないので、より美しい音、より正確な音程、メリハリをつけたダイナミクスなど、音楽の基本が求められます。山響団員の、特に弦のレベルがあがったと言われるのはこの取り組みによるところも大きいのではないかと思います。
今日から8年間、楽しみが増えました。

Moz_2これに合わせて、山響ファンクラブでは、「8年後の自分へ」という手紙を書いて保管するという企画を持っているようです。「モーツァルト定期」初日にこの手紙を集め、8年後の24回目のコンサート後に開封するという面白い企画です。私も乗ってしまいました。
字が下手でお恥ずかしい。。。

この記念すべき「モーツァルト定期」第1回のチケットは「完売」だそうです。当日券もない、と言っています。
私は、ずいぶん前に「定期会員」になっているので一応安心。
それにしても、山響のコンサートのチケットが事前に完売で当日券がない、というようなことがこれまでにあったでしょうか?飯森さんの企画立案実行の力だと思います。

Jaoiinkai4ちょっと古い写真。
6月に開催された、「JAO酒田大会」の実行委員会。
実行委員長は、酒フィルの会長、司会は副会長、祝祭弦楽四重奏(ステージ脇)は酒フィル団員。
大会会長の山形県知事の代理で庄内支庁長、副会長の酒田市長の参加もありました。
これは形式的な打ち合わせ、情報の共有が目的で、細かい準備はもっとず〜っと前からされていた訳ですが、いよいよ来週になりました。
しかし、アマチュアオーケストラの祭典などと言っても興味を持つ人は多くなく、しかも酒田のような小さな街で集められる観客数にも限界があります。35回の歴史を誇るJAO大会で、県庁所在地以外で開催されるのは今回が初めてなのだそうですが、「酒田なんかでやらなきゃよかった」と言われることのないように、8/19(日)のフェスティバルオケの観客を一杯にしたいのですが、まだ3分の1にも満たないチケット販売状況とのことです。
今日の、山響「モーツァルト定期」のプログラムにJAO酒田大会のチラシを挟んでもらう事にしました。
酒田、庄内地区だけでなく内陸部の山形市や新庄最上地区、米沢置賜地区から、そして宮城、秋田、新潟などの近県からも来て頂ければと考えています。
私もなりふり構わず(?)チケットを売っていますが、現時点で8/16のデュオコンサートと8/19のフェスティバルコンサート合わせて20枚くらいしか売っていません。
山響のように「完売」というのは夢としても、高円宮妃殿下御臨席の大会を大勢の観客で盛り上げたいと思います。この記事を読んで、8/16、8/19の有料コンサートに興味を持たれた方、是非、酒田市民会館希望ホールにおいで下さい。全席自由、一般2000円です!

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