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2007年8月

2007.08.31

メディアに出る庄内

今日の夜、フジTV系列の全国放送で酒田が出てくると思います。
夜9時からのマッチ(近藤真彦氏)主演の刑事ものです。
「傘福」(4/3の記事「お雛様」の下の方を参照)を酒田に見に行った3月末、私の好きなお鮨屋さん「鈴政」やその近くの料亭「香梅咲(かめざき)」や舞娘茶屋「相馬楼」の近くで、マッチがロケをしていると聞きました。その番組なのだと思います。

そういえば、先日、藤沢周平原作、黒土監督作品映画の『蝉しぐれ』がテレビで放映されました。
まだ2年前の封切りなのに、懐かしい感じがしました。劇場で見たときはもっと感激したように記憶していますが、あの美しい映像をぶつ切りにするような無粋なTV-CFには参りました。ああいう映画はテレビでやるなら、BS-2などでCFなしでやってもらわないと困ります。
鶴岡の風間家住居(文四郎と福が忍び逢い?をしたところ)や松ヶ岡の住居セットなど訪れた事のある場所が映像に出て来る事も「懐かしさ」に繋がるのでしょうが、江戸時代を題材にしながら何か「懐かしい」という気持ちにさせてくれる映画でした。
「蝉しぐれ」に限らず、数々の映画が撮られている庄内地方。その案内の一つにこういうのがあります。
やまがたへの旅『蝉しぐれ』はこちらを参照。

藤沢周平さんは、現在の鶴岡市の生まれで、山形大学の教育学部(師範学校時代だったかな?)を卒業し、地元鶴岡で教員をしていましたが、身体を壊して退職。その後、いろいろあり東京に出て作家になっています。
今や「藤沢周平ブーム」とすら言われ、NHKの連続ドラマにもなりましたし、5本ほど映画化されています。
庄内とはいっても、酒田よりは鶴岡を題材にし舞台になっている事が多いようです。
鶴岡は、徳川四天王の一人酒井忠次の流れをくむ、酒井家の城下町。「海坂藩(うなさかはん)」のモデルになっている街です。
酒田は、本間家や鐙屋などの豪商、そして「おしん」に代表される商人と交易の街。
以前にこのブログで触れた、モックンこと本木雅弘さんが主演する映画『おくりびと』は酒田を舞台にし、来年春一般公開の予定になっています(私がエキストラに出る事が叶わなかった映画)。
鶴岡の街は、藤沢周平のおかげで、東京や関西などからも訪ねて来る人が後を絶たず、観光客用に街中にも「何々の原作に出て来る場所」とか「何々の映画で出てくる橋」と言うような表示があるようです。
庄内を愛するものとしては、悪い気はしませんし注目されるのは嬉しい事です。

『アル・ケッチャーノ』などのように食文化もテレビや雑誌で取り上げられています。
基本的には人口減少と高齢化の進む庄内地方ですが、そんなに人は増えなくてもいいのですが、近い将来、東京などの大都会の暮らしに疲れた人達が移り住んでくる傾向が出て来るのではないかと思っています。
食べ物以前に(今のところは)水と空気が美味しい所なのです。
これだけは来て頂かないと実感できないと思います。
「庄内の食と文化と脳ドックの旅」、やっぱ企画しようかな〜。

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2007.08.29

最近の写真から

JAO酒田大会が終わって、急に夏の終わりを感じるこのごろです。
Photo_4Photo_5ちょっと前まで「緑の絨毯」であった田んぼも、稲穂が出来て来て黄色く変わり始め少し頭を垂れ始めて来ています。鳥海山も頂上から8合目ほどまでは少し色が変わって来ています。標高2000m超ですから、おそらく夜間には相当冷え込んで来ているはずです。
庄内地方では、お盆を過ぎると海水浴場にはクラゲが発生するため、もう海水浴には適しません。
日中はまだ暑い日も多いのですが、日が沈むと涼しい風が入って来て、夜にはもうエアコンはいりません。
庭には、秋の虫が、リーンリーン、チロチロチロ、リリリリリ、、、と鳴いています。
8月もあと2日で終わりなんですから、夏の短い東北にとっては普通のことです。

PhotoPhoto_2昨日は、6年振りの「皆既月食」ということで、何とか晴れてくれたこちらでは日没直後から赤銅色に変化した月食が約1時間半見られました。(安物デジカメで撮っても美しくは撮れません)

Photo_3その後、「部分月食」に変わりしばらく欠けたお月様でしたが、夜中に庭に出てみるとコウコウと明るい満月が夜空を支配していました。
まるで「さっきのは仮の姿。これが本当の月の姿だぞ!」と言わんばかりの明るさで、いつもより明るく見えてしまったのは月食の後だったからでしょうか。

あっという間に8月が過ぎて行きます。
一番のイベントはやはりJAO酒田大会でした。
これのために2日丸々仕事を休みました。開業準備をしながら非常勤で働いている身としては、「日給」制なので、休んだ日の給料はもらえません。そこまでしてスタッフとして仕事をしました。夏休みも、このイベントが休みみたいなもの(?)なので、取っていません。
Photo_7Photo_6そして、先日書いたように酒田C高校音楽部の定期演奏会出演、山形交響楽団の定期演奏会と演奏会後に指揮者阪哲朗さんを囲む会への出席など、慌ただしくやってきました。
(写真は、酒田C高校音楽部定期演奏会の開演前のロビーコンサートの模様とわたしがフルートトップを吹かせてもらったブラームスの交響曲第2番演奏中のものです、フラッシュなしなので手ぶれです)

山響の演奏会は、山形テルサではなく音響が悪いと悪評高い山形県民会館です。この秋、開館45周年記念演奏会で中村紘子さんが演奏なさるそうです。庄内町の「響ホール」を絶賛された中村さん。高校生の頃、大ファンでした。好んで読んでいた作家の庄司薫氏(『赤頭巾ちゃん、気をつけて』などの作者)と結婚する事を知った時、どちらの方にも嫉妬のような変な気持ちを持った覚えがあります。県民会館の広さと音響ではいくら中村紘子さんとシュタインウェイでも、、、と思ってしまいます。
Photo_8しかし、先日8/25(土)の演奏会で感じたのですが、一部リフォームして確かに前より少しは音響が改善しているのですが、それよりも山響が凄く良くなっているのです。音がデッドに聴こえる会場では、良い意味では音がぼやけないでストレートに伝わってきます。多人数で演奏するオーケストラでは、多少ぼやけた方が有利な面があるのですが、このややデッドな環境で山響の弦、特にファーストヴァイオリンはとても澄んだ綺麗な音を響かせてくれました。
セカンドもビオラもチェロもコントラバスも、全体の塊として濁りの少ない、音程の美しい響きでしたが、特にファーストはとても澄んだ音で感激しました。会館の音響のせいか、管楽器群、特に木管系はテルサで聴くような響きに乏しいようではありましたが美しい音色を聴かせてくれました。
山響の最近の躍進は中央からも注目されているそうです。
9/2と9の日曜日、朝9時からの『題名のない音楽会21』に2週続けて、飯森山響が出演します。ポピュラーミュージックからクラシックまで、歌あり笑いあり(?)で楽しく聴かせてくれるらしいです。
どうぞ『題名、、、』をチェックしていて下さい。

そしてこの日8/25は、お母様が山形に縁のあるという京都出身の阪(ばん)さんが山響首席客演指揮者就任後の第1回目公演として来られました(今までにも何回も山響は振っていますが)。音楽監督の飯森さんとはまた違う味の、自由度の高い棒のように感じました。
1曲目のシェーンベルクの「浄夜(浄められた夜)」、これは弦楽だけです。躍進した山響の弦の美しさを存分に味わわせて頂きました。ビオラ、ヴァイオリンのソロも素晴らしかった!
2曲目のベートーベンの交響曲第6番「田園」。有名なだけに逆に本番で聴く機会の多くないプログラムです。
フルートは2本ともP社のグラナディラの木管でしたので、やや響きがくぐもりがちで華やかさは乏しい分、牧歌的な雰囲気を醸し出し、他の木管や弦との調和も良かったように思います。後ろの方に座った私には、少々音量が弱かったように聴こえましたが。
雷の時のコントラバスの頑張り、弓の木の部分が楽器にあたる「バチ、バチ」という音が迫力でした。
いい演奏会でした。

と言う訳で、JAO酒田大会後、私のデジカメに残っていた写真を少し整理しました。
今日は、東京から友人が仕事半分で訪ねて来てくれます。
「友遠方より来るまた楽しからずや」

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2007.08.27

実力を発揮するという事

口で言うのは簡単ですが、大変難しい事です。
「実力」とは何か?という定義からして簡単に説明はできません。

本来、持っている力、普通にやれば出せるはずの能力、ということなのでしょうか。
酒田市出身で陸上界では「東洋の真珠」と呼ばれている(誰が呼んだのでしょう?お顔も酒田美人ですが、なによりも助走の時の姿が完璧に近く美しい、まさに『真珠』と納得します)、走り幅跳びの池田久美子選手が予選で敗退しました。7mジャンプを目標に掲げ、必死に練習して来たはずです。昨年は、6m86cmの日本記録とアジア大会優勝。7mまではあとは片手の指を大きく広げた程度の距離。
しかし、結果は6m42cmという平凡な記録。
1cm, 2cmを競う世界で、自己ベストより44cmも少ないというのは、普通に考えれば「実力を出し切れなかった」
「周囲の期待という重圧に負けた」と言う言われ方をするでしょう。
でも多分本人が一番分かっていると思いますが、体調管理を含めてこれが池田選手の今の「実力」だったのではないでしょうか。「身体」とともに「こころ」をコントロールすることも選手としてとても重要な事です。

昨日の酒田C高校音楽部の定期演奏会。
短期間に学生たちは一生懸命練習して、とても上手になっていました。
JAO酒田大会のために練習不足の否めなかった、「大人」たちは土日の2日間というか、実質5時間くらいの練習で何とか間にあわせました。私も初めて「ブラ2」のトップを吹かせてもらうという事で、陰ながらそこそこに練習はしていました。苦手なパッセージは、繰り返し繰り返し、たとえばリズムを変えたり、速度を変えたりしながら100回くらいは練習したと思います。
本番直前の練習まで、隣に座るObが練習不足からぼろぼろで、本番どうなる事かと心配していました。
自分の演奏に集中すべきだったのですが、他の事に気を取られたり、いや人の事は気にせず自分は上手く吹こうと考えたり、雑念がはいりすぎたのだと思います。心配していたObの最初の「ヘミオラ」の部分が上手く行った直後にフルート一人のソロがあるのですが、そこで大失敗。今まで、練習で一度もミスったこともなく、自分でもノーマークで繰り返し練習などしていない、どちらかというと間違えるはずがないような場所でミスってしまいました。消え入りたいような心境になりました。すみません、、、m(_)m
明らかに平常心を失っていました。
他の難しい部分に気を取られていた、上手く吹きたいと雑念がはいった、隣のOb奏者が気になった、いろいろありますが、結局はこれが私の「実力」なのだと思います。「本番」で出せる力が「実力」なのだということです。
練習でいくらうまく行っても、本番で出来なければ駄目です。逆に言えば、練習でいくらボロボロでも本番で上手くできればそれでいいのです。本番のために練習しているので、本番さえうまく行けば、結果さえ出せればそれでいいのです。
これについては苦い記憶があります。
医学部を目指して浪人していた頃、K塾模試という全国展開の大規模な模擬試験がありました。
現役の灘校生、鹿児島ラサール、開成などの名だたる進学校が全員受験している中で、私は全国で80番台でした。灘校生で順番を数えると16番位だったと思います。目指していた大学の医学部は「合格確実」と言われていました。しかし、実際は駄目でした。実力が発揮できなかったのか、模試の結果がたまたま良かっただけなのか。これについては深く傷つき悩みました。今でも「本番で力を出せないタイプ」などと言われるととても嫌です。
ゴルフのクラブ大会などに出て、ハンディキャップ戦ではありますが、実力を発揮し優勝した事もあります。
ピンチの時に練習でも出来なかったような上手なショットが打てたこともあります。
優勝した事よりも「普段の力が本番で出せた」ことの方が嬉しくて、ゴルフは自分に向いているスポーツだとおもって一時かなり頑張ったこともありました。プレッシャーに弱いとか、本番で力を発揮できない、ということはある程度は克服できたのかななどと思った事もありました。

そして、平常心で臨む事、この難しさを今回また痛感しました。
池田選手だって、言って見れば練習で6mすら飛べなくても本番で7m飛べればそれで良かったのです。
しかし、「実力」というのはそういうものではなく、やはり普段の練習で出している記録や演奏している状態以上のものをそうそう出せるものではなく、むしろ普段の状態をうまく出せない事の方が多いと思います。
人はそれを「プレッシャー」などと簡単に呼びますが、メンタルトレーニングでこれをうまく克服する方法を勉強しなければなりません。
「平常心」で臨むためには、普段の練習のときから自分にプレッシャーをかけそれを克服して楽しむ自分を造り出す必要があります。子供のように無心にゲームに熱中したりテレビ番組に集中するような、雑念のない、普段通りの心というものを、雑念だらけの大人として造り出せるようなマインドコントロールが必要です。
また、次の「本番」の機会で、この「平常心」のことを考えてみます。そのためには普段から意識している事が大切なのかな、と思っているところです。「集中力」をもっと鍛え上げる必要性を感じています。
(岡本正善著『最強のメントレ術』、平成19年9月10日初版(って再来週?)を読みながら)

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2007.08.24

また演奏会の告知

今度の日曜日、平成19年8月26日、庄内町の「響ホール」で『第35回酒田中央高校音楽部定期演奏会』が行われます。
14:30開演で、プログラムは
1)グノー作曲 歌劇「ファウスト」バレエ音楽より抜粋
2)エルガー作曲 弦楽セレナーデ ホ短調作品20より
3)モーツァルト作曲 ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447  ホルン独奏 筑波義厚(NG吹奏楽団、秋田ホルンクラブ)
4)ブラームス作曲 交響曲第2番 ニ長調 作品73

チケットは前売りで一般たったの(!?)300円、小中高生200円で、当日券はそれぞれ100円増しです。
Photo_2Photoいわゆる、高校の部活で、1年生にはまだヴァイオリンを手にして4ヶ月という子供たちもいるわけで、一生懸命頑張ってはいるものの、それなりのレベルではあります。
運動部の子たちには、県の高校総体とかインターハイがあり、野球部にはもちろん甲子園大会、それを目指す県大会があります。吹奏楽部や合唱部には全国大会を目指す県や東北地区のコンクールがありますが、弦楽中心の音楽部や高校オーケストラにはそういった「競い合う」大会はありません。
ですから、この「定期演奏会」が普段の活動の一つの目標であり、唯一の発表の場になります。
この時期に演奏会を組んだ以上は夏休み返上で頑張ってきました。
指導者が酒フィル団員(Cb.)でもあるので、先日のJAO酒田大会の裏方(楽器運搬、準備、受付)や『街かど音楽祭』の出演などもしていました。彼女達、彼ら(元女子校なので男子が少ないようです)を助けるために、酒フィルや酒吹の団員が賛助出演します。
私もフルートで出ます。特にメインである「ブラ2」ではトップを吹かせて頂きます。
いい演奏会になるよう頑張りたいですね。
JAO酒田大会で練習が寸断されてしまったのですが、土曜午後と日曜午前の最終リハには全員が集合して(今まで、一度も全員集合していないという問題もありましたが)、密度の濃い集中した練習をして本番を迎えたいと思います。

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2007.08.22

ファルカシュ・ガーボル氏

このブログでなんどか触れたハンガリー人ピアニスト。
彼のソロ・リサイタルが8/21(火)遊佐町中央公民館で開かれました。

8/16(木)にデュオコンサートを行った「希望ホール」とはいろいろ違います。
片や3年前竣工の1300人規模の響きの良いホールで、ニューヨーク・シュタインウェイを持っているのに対し、こちらは40年ほど前竣工の500人規模で響きもけして良いとは言えないホール。ヤマハのいいピアノはあるけれど、普段あまりきちんと調律や管理がされていない感じのもの。
Gaborecital4しかし、今回、JAO酒田大会に彼を呼んだのは、遊佐町とハンガリーのソルノク市の永年の交流、昨年のソルノク交響楽団の遊佐、酒田公演に帯同して室内楽の演奏とショパンのピアノ協奏曲の演奏(酒フィルとの合同演奏)を行った経緯があってのもの。遊佐町のリサイタル用に別にプログラムを用意してその準備もJAO大会中に行っていた。
19時開演。
1)スカルラッティ: ソナタ ホ長調K.380、ソナタホ長調K.531、ソナタイ長調K.533
2)シューマン: 幻想小曲集 作品12 第1〜8曲
3)ショパン: 即興曲第1番 変イ長調 作品29、第2番 嬰ヘ長調 作品36、第3番 変ト長調 作品51、第4番 嬰ハ短調 作品66「幻想即興曲」
4)リスト: ヴェネツィアとナポリ 第1曲「ゴンドラをこぐ女」 第2曲「カンツォーネ」 第3曲「タランテラ」
途中に休憩15分を挟んで約1時間半の熱演だった。
Gaborecital5エアコンが入っているとはいえ、湿度の高いあまり管理が行き届いているとは言えないピアノ(キーの反応が少し鈍くて、速いパッセージに難があるということだった)に少し手こずりながら、彼らしい太く重いfffと繊細で軽やかで柔らかいpppを聴かせてくれた。
Gaborecital3アンコールは、ショパンのエチュード。
何回ものカーテンコールににこやかに応えてリサイタルは終了した。

終演後、彼が燕尾服から着替えて出て来るのを待ち、先日の「ピアノ公開レッスン」の受講者の5人のうち、2名がサインをもらったり一緒に写真に納まったりして、しばらく談笑。
近くの居酒屋で主催者である「遊佐楽友協会」や遊佐町教育委員会や町議の人達との打ち上げに我々夫婦も混ぜてもらった。そこでお土産を渡し、談笑し、お別れをした。
ガーボルは8/22(水、今日ですね)庄内空港から東京へ行き、銀座の楽器店でピアノを物色し、多分少し観光し、明日は東京音楽大学に某教授を訪ねて交流し、明後日帰国の予定です。
再会を誓ってお別れしました。
また、きっと近いうちに会えると思います。今度はまた何かピアノ協奏曲で共演できるといいなあ。

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2007.08.21

JAOその後

(中心スタッフではなかった)私でさえも疲れが残っている感じです(単なる呑み疲れかも)。
2001年に、全国的な脳神経外科の大きな学会を主催した事務局を担当した経験があります。あの時は、全国から3日間で延べ2500名を超える脳外科医が山形に集まりました。会長招宴や会員懇親会といった、学会そのものではない、アトラクション的な部分でかなり気を使い大変でした。終了後はしばらく「燃え尽き症候群」的になってしまい、自分の専門の一つの神経内視鏡学会(その年の開催は確か11月で、演題募集締め切りは7月だったはず)の演題募集もうっかり忘れていて、第1回から参加していたその学会を初めて欠席してしまうことになりました。ボディブローのように後から効いて来た事を覚えています。

Photo(写真は、『街かど音楽祭』で、「山茶花」提供の手風琴を演奏(?)する、タビの親父。ブログは?)
中心になったスタッフはどうでしょうね。これから3ヶ月くらいの間、なんとなく疲れが残るのではないかと思います。
私はそんな事も言っておられず、今週末は地元高校音楽部の定期演奏会の賛助出演で、ブラームスの交響曲第2番でフルートを吹きます。しばらく練習していなかったので、昨日は短時間ながら苦手な部分をさらいました。

Photo_2(手風琴だば、どげなってんだかの?と覗き込む観客)
今日の夜は、遊佐町公民館でファルカシュ・ガーボールのピアノリサイタルです。
ショパンの幻想即興曲(彼はコンサートで初めて弾くと言っていました)など聴き応えのある曲ばかりです。
そして、明日彼は東京に向かい、東京音楽大学でのちょっとした会合、演奏があり、銀座のヤ○ハでピアノを見たり、いろいろ観光(?)もして24日離日帰国します。
そうそう、彼から聞いた話し。
まあ、国際コンクールといえども、その順位の判定はいろいろな思惑があったり微妙なところがあったりすることは有名ですが、彼がフランツ・リスト国際コンクールで3位になった2001年は、1位なしで点数では同点2位だったそうですが、大会規定で彼より1才若い人が2位でガーボールが3位になったそうなのです。つまりその年のコンクール決勝の最高得点者だった訳です。もちろんコンクールを否定する訳ではありません。コンクールの上位入賞者は皆実力があり素晴らしい演奏家だと思います。
ただ、優勝者が凄くて他が劣るのかというとそうではない事が難しいというか面白いわけです。
オリンピックでマラソンで優勝した人は凄いと思います。走り幅跳びで金メダルを獲る人は凄いと思います。
同じように、国際コンクールで優勝する人は凄いと思います。
ただ、音楽の場合は、「これが正解」とか「正しい演奏」というのが決してある訳ではないので、1位や2位の区別というのは必ずしも音楽的なものや芸術的な事ではない場合が多いと言えます。
更に、一時のブーニンの様に、ショパンコンクールで優勝したばっかりに、どこに行ってもショパンの演奏を求められ苦しむ事にもなります。彼はバッハが好きで、バッハの演奏もしたいと思うのに、プロモーターはそれじゃ客が喜ばない、ショパンコンクール優勝者!と宣伝し高い金を獲って客を集める以上は、ショパンのノクターンを弾いてもらわなければ、ワルツを弾いてもらわなければ困るということになりがちなのです。
でも、音楽家、芸術家としては、もちろんショパンも好きではあっても、自分をより高めるためにはバッハを弾きたい、スカルラッティを弾きたい、シューマンを弾きたい、という欲や希望が出て来るのでしょうがその自我が抑制されてしまい、ストレスを感じてピアニストとして駄目になりかかった事があると聞きました。
諏訪内晶子さんも、チャイコフスキー国際コンクールで優勝して、どこに行ってもチャイコのコンチェルトを期待され、コンクール優勝者として注目をされる事に嫌気がさした時期もあったように聞きます。二人共、その後、努力され苦しい時期を乗り越えて、円熟した素晴らしい演奏家になられたようですけれど、そうならない、なれない人も中にはいるようで、そこが人間の難しいところです。トップを極めた人にしかわからない、プレッシャーとか苦しみがあるのだと思います。

Photo_3(上の写真と同じく、『街かど音楽祭』でオカリナ演奏をする、酒フィルフルートパートのMS氏。)
最後にもう一つ、思い出しました。
8/19のフェスティバルコンサートで心配していた事が一つあったのですが、それは杞憂に過ぎなかったのです。
Bオケの演奏したマーラーの9番。長い、長い演奏が終わる終楽章の最後の最後、音が消えて行って終わった時に、すぐに拍手をする人がいるのではないか、と心配していました。
「マラク」なんて酒田で聴いた事がある人はそんなにいないはずです。演奏が終わったら、ハイ、拍手、と言う事は往々にしてあります。指揮者の本名さんが、音が消えてなくなった後に、タクトを停めたまま降ろさず、じっとしている間、つまり無音の演奏を続けている間、観客は身じろぎもせず、咳もせずじっとしていて、約20秒ほどでしょうか、その状態が続き、本名さんがタクトを降ろしてから、パラパラと、そして次第に大きなうねりのように拍手が会場に広がって行きました。
私は、曲そのものにも感動しましたが、その観客の反応に感動して、「おお!酒田ってすげえじゃん!」と思ったものでした。

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2007.08.20

JAO酒田大会最終日

(記憶の薄れないうちに続けて、8/19の事を書きます)

4日間にわたるフェスティバルも最終日を迎えました。
『街かど音楽祭』は、「酒田の街をウィーンに変える」というような意気込みとキャッチフレーズで始めたのですが、いろいろ問題や出演者への迷惑(オケのリハの合間に移動して演奏するなど慌ただしい)もあったものの、概ね好評でした。こころなしか酒田市街地の人出が多く活気づいているように感じました。

午前中、ガーボールは、8/21(火)の遊佐でのリサイタルの練習をしたいという事で再び練習室へ。
A_2私は、Aオケ、Bオケの最終リハの入れ替え時の椅子やティンパニの移動を手伝い、その後GPを見学。
2日前に比べると、かなりまとまって来ていて、演奏者も自信を深めて来たようで音が鳴って来ています。
これは、本番楽しみだな、と思いました。

12時、山形市から山響ファンクラブの仲間たちが来てくれました。メインのコンサートを聴くためですが、山形交響楽団特別客演首席コンサートマスター(長!)でもあるBオケゲストコンマスの高木和弘さんの演奏を聴くことが大きな目的であったりするのです。ガーボールも交え一緒に昼食。
Photo_7Photo_9そして会場へ戻り、しばらくして高円宮妃殿下ご来場。いよいよ一般への開場です。
希望ホールは満席1300なので、どのくらいの方が来て下さるか、席がどの位埋まるのかが大変心配でした。
やはり7割は入っていないようです。
Photo_813階席には、Aオケ演奏時にはBオケメンバーが、BオケのときはAオケメンバーがいましたので、結構人が入っていましたが、1階席前方はガラガラ状態でした。

まずはAオケ。
Photo_10指揮は井崎正浩氏。ハンガリーでお世話になり一緒に演奏もし、スタンダ・フィンダ夫人の志保子さんとの関係も長く、同じ九州は福岡の出身で年も近く、とても親近感が湧きます。
その棒は、終演後オケメンバーから「すごく演奏しやすい、わかりやすい、ぴたっとくるいい棒。ナイス棒!」(私の座っていた位置の後ろから聞こえて来た声)と言われる位。ダイナミックでロマンティックで綺麗でありながら、わかりやすいのです。
コンマスは、ガーボールとデュオコンサートをやった東京フィルのコンマス三浦章広さん。
オケ全体をぐいぐい引っ張るというよりは、指揮者とオケの間にたっていろんな事に気を使いながら演奏されているように感じた。木管、金管の大活躍もあり、素晴らしい演奏で40分があっという間に過ぎた。

15分間のインターミッション。
私はガーボール付きだったため手伝えなかったが、舞台裏はてんやわんや。何せAオケとBオケでは、コントラバスとハープの位置が逆で、弦の配置も古典配置と対向配置と全然違うのです。Bオケではティンパニが2セット必要、管楽器群も人数が違う、などなど余りにも違うのですが、これを15分以内に配置完成させなくてはなりません。
そしてBオケの始まり。
B指揮は本名徹次氏。現在、ベトナムのハノイで音楽監督をされている。なんと私と同い年である事が判明。私の高校の同級生で一緒にブラスバンド部にいてコントラバスを弾いていたKC君と芸大で同級生であった事も判明!
指揮は、井崎さんとはまた違う味を醸し出す。動きは控えめで軽い感じ。棒がどうであったかはBオケメンバーから聞いていないでわからないけれど、130名近いメンバーを1時間20分を越す超大曲の間、集中させまとめるのは並大抵の力ではできないこと。後のフェアウェルパーティで「僕にとって、『マラク』デビューでした」と仰っていたが、そんな事をみじんも感じさせない指揮ぶりでした。
コンマスは、上記の高木さん。
山響FCのメンバーは、1階最前列のコンマス席真ん前に陣取って観ている(聴く?)位。
先日の山響のモーツァルト定期で記事に書いたように、こんな美しいモーツァルトのVnコンチェルトは初めて聴いたというくらいの音を持っていらっしゃる。第1バイオリンだけで9プルト(18名)もいる大所帯をなんとかまとめようと、その小柄な身体をぐいぐい動かして、弓と身体で引っ張って行く。途中のソロもとても美しく、観客全員が息をするのを停めて聴き惚れているようだった。
「マラク」(マーラー第9)は長い!長過ぎる!途中、冗長に感じるところもあり、コンパクトにまとまっているバルトークの「オケコン」(オーケストラのためのコンチェルト)に比べて、長大すぎる印象(演奏時間は約2倍)。こんな美しい音楽がこの世にあるんだ、と思わせる天国のような部分と、悲しみに沈み死を迎える最終楽章の重さ、辛さ、悲しみ、諦め、そういった音楽に魂の何割かを吸い取られてしまうような曲です。
B_21時間20分を超える長い演奏。「お疲れ、した!」という感じですね。
演奏終了後、妃殿下はご退席になり空路東京へお戻りになられたはずです。


続いて閉会式。
Photo_11うち(酒フィル)の会長から、次期開催地高松の高松交響楽団(アマオケ)の会長に大会旗が引き継がれました。高松か〜。中1、2年の時に過ごした土地です。在籍した中学のブラバンは歴史も長く、その関係者も多く高響に関係しているようで「高松、行きたいな〜」と思っています。
Photo_14Photo_13午後5時過ぎから、ホワイエでフェアウェルパーティです。
みんな、終わった!という安堵感、充足感、不満(自分の演奏への)、満足(全体としての)、そう言った気持ちの入り交じったような表情をしていましたが、指揮者とコンマスの4名は何か晴れ晴れとしたような、「楽しかったよ!」という表情に見えました。
Photo_12それぞれに「講評」というか感想を頂き、まあ社交辞令が主ですけれど、なかなかにいい演奏だったということでした。
ガーボールは連日の二次会や、日本に来て7日目と疲れのピークに達する頃か、ホテルの帰って休みたいというのでホテルに送り、私はいわゆる打ち上げの二次会へ参加しました。
また、今日(8/19)も午前様まで飲んでしまいました。
連日代行車で帰宅です。
疲れましたが面白かった。
楽しかった。
一番感じた事は、「自分もステージに乗りたい」ということと「もっとフルート上手になりたい」ということでした。
みんな、お疲れ!した!

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JAO酒田大会3日目

(8月18日の記事を書きます。毎日アップは無理でした〜)
大会3日目は、いよいよ今回の企画の目玉の一つ『街かど音楽祭』とフェスティバルオケのリハーサルです。
酒田市内の4カ所に別れて、午前11時から夕方6時まで(会場毎に時間は違いますが)無料のミニコンサートを行ないました。
全国から集まったオケ団員や、山形県内や近県のアマ音楽家が全部で約30のアンサンブルグループを形成し、4カ所でそれぞれ演奏します。メインのフェスティバルオケのリハも朝から夕方までみっちりあります。
昼食はお弁当で、皆さん、観光する暇もありません。

私はピアニスト、ファルカシュ・ガーボールの世話係だったので、10時にホテルに迎えに行き希望ホールの第1練習室に案内しました。彼もプロの音楽家。今日の午後2つ予定している『街かど音楽祭』での演奏と、8/21に遊佐で行うピアノリサイタルの練習をしたいというのです。観光やショッピングに連れて行くよ、と言ったのですが、「練習したい」ということでした。
A彼が練習している間は、私もスタッフらしい仕事が少しできました。また会場で練習しているオケを観ることも出来ました。
昼食はスタッフ用弁当をガーボールと一緒に食べ、彼を誘って『街かど音楽祭』に出かけました。私が是非聴きたいと思っていたモーツァルト作曲のフルート四重奏曲イ長調の演奏です。私が「ミニコン」で演奏した場所ではなく、「酒田街中キャンパス」という名称のギャラリーのようなところです。響きの良い綺麗でこじんまりとした場所です。
Mfq1行ってみると、結構なお客さん。JAO本部の関係者の方もいらっしゃりました。
演奏は、フルートの音が素晴らしく、さすがBオケトップを吹く方だな〜と感心致しました。
ガーボールも「フルートが素晴らしい」と言っていたので、演奏終了後控え室に案内し演奏者とご対面。
ビオラの方は、昨年一緒にハンガリー演奏旅行にも参加した群馬シティフィルの名手。
「彼が真ん前に座ったので10万人ぐらい観客がいるように緊張しましたよ〜」などと談笑。

市役所前の酒フィル溜まり場『山茶花』に寄ってお茶をしてまた市民会館へ戻り、ガーボールは2時からクラリネットトリオのリハーサル。通訳も譜めくりもいないので、私がお付き合い。
Photo3時少し前に練習が終わったので、今度は清水屋デパートの1階でやっている木管12本による「グラン・パルティータ」の演奏を聴きに行き、ぐるっと回って再び練習室に戻ります。
ガーボールはまた少し練習。そして4時10分頃に出発して、「酒田市交流広場」を目指します。
昨日(8/17)、「ピアノ公開レッスン」を行った同じ場所です。
Gaboまずは4時半からのピアノソロ。モーツァルトのピアノソナタ。
土曜日ということも手伝ってか、観客は多く熱心に聴いて頂けました。
30分のコンサート時間の半分ほどで終わってしまったので、熱心な拍手に応えてアンコールということになりましたが、アンコールピースを用意していなかった彼は、8/16のデュオコンで演奏したリスト作曲の「ハンガリー狂詩曲12番」を丸々1曲、10分以上披露してくれました。拍手の嵐。その場にいた人はとっても得をしました。
ガーボールの続いての出番は同じ場所で午後5時半からのモーツァルト作曲「クラリネット三重奏」。クラとビオラは湯沢のアマ音楽家。
Photo_2
5時から、酒フィル団員8名によるディヴェルティメントの演奏があり、5時半まで時間はたっぷり。
司会のS先生のいろいろな指令が下り、S先生はMCでしゃべり続けます。
なぜかと言うと、空路庄内にお着きになられた高円宮妃久子様がこの会場に来られることになっており、ガーボールたちのクラリネット三重奏は妃殿下の到着を待って始めることになっていたからです。
Photo_4Photo_5午後5時35分過ぎ、妃殿下の到着。関係者の出迎えと施設の簡単な説明を受けた後、演奏開始。
譜めくりをする人が用意されていなかったので、家内が譜めくり役となりました。
妃殿下の行動は1分単位で決められていて、演奏の途中で退席されることになり、素晴らしい演奏を最後まで聴けずにとても残念そうな表情をされていたのが印象的です。

夜7時からは、某所でJAO酒田大会歓迎レセプション。
Photo_6JAO総裁高円宮妃殿下を壇上にお迎えして、まずは『キラキラ会』の演奏。
4才から高校2年生までの約20名の編成で、ヴィヴァルディ作曲『四季』から「夏」。見事な演奏に会場からどよめきが湧きます。
「負けてるよ〜」「すげえ!」「可愛い!」
というどよめきです。
山形交響楽団創設者で名誉指揮者の村川千秋さんが、山形の子供に音楽を、小さいときから音楽教育をと、自宅で教え始めて30年。私も少し関わっていましたが、会の名称はおそらく「きらきら星変奏曲」を弾く事から名付けられたのだと思います。3才から入団できることになっていて、ある程度音が出せるようになったら「きらきら星変奏曲」を演奏するからだと思います。
一番したの「入門クラス」から最上位の「ヴィヴァルディクラス」まで4段階に別れていますが、本日(8/18)のレセプションでは全てのクラスの合同合奏でした。普段から、同じ先生について一緒にレッスンし練習している仲間なので、アンサンブルが素晴らしい。一方、フェスティバルオケは腕に覚えのある人が集まって来たとはいえ、レベルもバラバラですし、まだ2回しかリハしてないわけで、アンサンブルがメチャクチャなので、『キラキラ会』の演奏の方がずっとずっと上な訳です。
その後、関係各位の挨拶や妃殿下のお言葉がありました。
高円宮妃殿下は「チャーミング」という言葉がぴったりの方で、にこやかな笑顔と美しい姿勢に加え、ご挨拶の中に、「先ほどのお子様たちの演奏をお聴きになって、『よし、やるぞ』と燃えていらっしゃる方もいらっしゃるでしょうし、ショックを受け意気消沈されている方もいらっしゃるかもしれませんが、良い演奏を期待しております」(お言葉はいちいち記憶していないの、正確ではありませんがこのようなニュアンスです)と会場を沸かせるユーモアたっぷりのお話をされ、さすが!と思いました。
妃殿下の行動はまたまた分刻み。会場で少し来賓や指揮者、ゲストコンマスと談笑された後、40分ほどで別の場所へ移動です。その後は、単なる「宴会」状態。食べ物はあっという間に食べ尽くされ、ビール、酒だけが振る舞われます。クラリネット軍団やホルン軍団の飛び入り演奏もあり、8時半過ぎにはレセプション閉会。
2次会へ移動です。
ガーボールは、リスト音楽院で学んでいたというパーカッショニストとマジャール語で話して打ち解け、かれら打楽器軍団に拉致されて別会場で2次会となりました。

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2007.08.18

JAO酒田大会2日目

軽い興奮のうちに初日が明け、2日目を迎えた。
今日は、「街かど音楽祭」で国立音大生のアンサンブルの演奏と、午後1時からのガーボールによるピアノ公開レッスン。
Photo_8Photo_9本隊は、昨夜に引き続き(デュオコン終了後から取りかかっている)、コンサート会場と練習会場の設営に大型楽器搬入その他のセッティング(参加するオケメンバーの表、配置に従って、椅子、譜面台をならべ、譜面台には、誰が座る席なのかを書いた紙を貼って行く作業や、ティンパニ、コントラバス奏者用椅子などを並べる)。
Photo_7その間、受付では参加者の受付作業。ばたばたと慌ただしく時間が過ぎる。
私も本部で資料のプリント、コピー、資料綴じ作業、明日(本日8/18)のレセプション後の二次会場の地図作り(プリンターで印刷するように)、などをこなす。
Photo_10(3階席から見た、本会場、看板もかかりました)
11:45、練習室でピアノの練習をするガーボールの元へ。
今日の街かど音楽祭で、妃殿下の御前演奏となる予定のクラリネット、バイオリン、ピアノによる三重奏の練習をしている。レベルの高い3名のアンサンブルだが、初合わせなのでいろいろ確認したり注文を付けたり、細かい作業をしている。12:00練習終了。13:00から別会場で「ピアノ公開レッスン」なのであまりゆっくり食事をする時間がない。ホワイエで売っているサンドイッチとスタッフ用の弁当を食べる。
外は若干雨模様。
歩いて5分ほどの距離ながら車で送る。
Photo_1313:00、酒田市交流広場(先日、私がフルート四重奏の演奏をしたところ)で「ファルカシュ・ガーボール・ピアノ公開レッスン」の開始。ピアノは、カワイ楽器が立派なグランドと調律師を無償で提供して下さる(宣伝も兼ねてはいる訳ですが)。MCをつとめるのは、なんと!うちのワイフです。秋田で働いている時に、音楽会の司会をしたり音楽イベントをやっていたり、手伝わされたり、など経験はあったようです。
Photo_14受講生は全部で5名。高校1年生から主婦までとバラエティに富んでいます。現役の音大生もいて、かなりレベルの高いものでした。ガーボールの教え方は、ていねいでやさしく、的を得ています。テクニックとして彼がいろんな生徒に繰り返していたのは、腕の使い方。
Photo_15高いところから力任せに指を落とすような叩き方ではなく、鍵盤に近い位置で指の形を保って手首から腕はリラックスさえて、肘を使って腕の重さや体重をかけてフォルテを出すような弾き方を教えていました。また、柔らかい音を出すには指の腹の方の柔らかい部分を、クリアな音を出すには指先の方のやや固い部分を使い分けるように指導していました。テンポや強弱の付け方など、曲想に応じた演奏方法の伝授、特にイメージを持つ事、曲がどういう意味を持つのか、作曲者がどういう状況で書いたものか、どういう意図があるのかといった細かい指導を熱心にしていました。
Photo_16往々にしてあるのですが、日本の音楽指導、特にピアノ教室などで、テクニック的に早く上手に弾けるという機械的なテクニックを熱心に教えて、「どう考えるか」「どう感じるか」「それをどう表現するか」という心や表現法のテクニックはあまり教えられない傾向にあると思います。受講生は皆上手かったのですが、ガーボールが弾いてみせると、「あれ?これさっきのと同じ曲???」と思う位違って聴こえるのです。
さすがです。
Photo_17受講生に分かりやすく説明するために、「ここの部分は、このシューマンの曲と同じです」「このフォルテは、たとえばチャイコフスキーのピアノ協奏曲のこの弾き方と同じ」「ワルツのリズム、これはウィーナーワルツ(弾いて聴かせる)とイギリスなどの拍子を揺らさないワルツの中間くらいです」といった具合で、ガーボールの演奏を聴いているだけで幸せでした。聴講する人は「公開」のため無料というのが凄いです。
Photo_18休憩を含めて4時間半近くにわたって行われたので、聴講者も出入りしていましたが、最大で40名以上、延べで60名近くの人が聴いて下さったと思います。

Photo_11さて、その間、メインホールと練習場ではAオケとBオケが、指揮者、ゲストコンマスとともに初のリハーサル。
ピアノ公開レッスンが終わって、ちょっとだけBオケのマーラーを聴きました。
「う〜ん、大丈夫か?」という部分がたくさんありましたが、あと1日半練習日があるのでなんとかなるのでしょう。
18:30頃までリハが行われ、19:00からは「軽食会」という名の懇親会です。
Photo_19Photo_20酒フィルの団員で農業を営む数名が、「酒フィルファーマーズ」という露天(もちろん有料ですが、米や野菜やジャムや茶豆やパックにしたお粥などを販売)を出したりしていました。
基本的に無料で飲み物や簡単な食べ物(芋煮(庄内風)、玉こんにゃく、おにぎり、漬け物、メロンなどなど)を供し、まずは集まった事と初日の練習のお疲れさん会です。
Photo_21当然、出ました。
酒フィル名物、団員全員合唱の「最上川舟歌」。
船頭さんが3名でて、謡う人一人、舟を漕ぐ人2名。そして、「舟」は会場から調達。
毎年、団内でやるときはその年の「新入団員」が舟になるので、私も寝転んで片足を漕がれた事があります。
女性にはちょっと出来ないので、会場から2名の男性を調達。
写真を撮る人など大盛り上がりでした。

その後は、「パート別懇親会」。
私はガーボールを酒フィル副会長にお願いして(JAO協議会、指揮者などお偉いさんが集まる会に出たくなかった)、「フルートパート懇親会」へ。
Photo_12共通の趣味を持つ同士。奈良や愛知、千葉、札幌などなどいろいろなところから様々な経歴を持つ、笛吹きが18名集合。すぐに打ち解けて笛談義をしました。楽しかった〜。
代行車を呼ぶため、また「山茶花」に寄って家に帰ったら0時半頃でした。
毎日、楽しく、忙しく、あっという間に時間が過ぎて行きます。

今日は、8/18(土)。
フェスティバルコンサートの2回目のリハと「街かど音楽祭」のメインの日(4会場で30近い団体の演奏がある)。
私もガーボールのお世話に、いろいろ駆け回ります。
本日、JAO総裁である高円宮妃殿下もお出ましになり、夕方から「レセプション」です。
今日もまた飲み会です。。。(sigh)

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デュオ・コンサート

(フェスティバルの模様をなるべく実況中継的に書いて行こうと思ったのですが、忙しくて書けません。この文章も途中まで8/16の夜に書きかけていたものです。)

8/16(木)、東京フィルのコンサートマスター三浦章広氏とハンガリーのピアニスト、ファルカシュ・ガーボルのデュオコンサートが、酒田市民会館希望ホールで行われた。
Photo(写真は、希望ホール横、市役所前に立つ、フェスティバルの幟)
残念ながら名前だけで人が集まるほどの超有名人ではなく、お盆のシーズンで田舎では人が集まりにくいことが予想されたのですが、直前までの宣伝や当日券を購入する方がいても、ホールは半分埋まったかどうかであった。
Duocon希望ホールは1300席近くあるため、バイオリンとピアノのソロコンサートには少し大きいのですが、ホールの隅々まで音がよく行き渡るようにうまく設計されているので、音量や響きの点では十分であった。

Photo_2Rh(写真は、リハ中のガボちゃんと三浦さん)
前半はガーボールのピアノソロ。
シューマンの幻想小曲集は、ダイナミクスの付け方、音の揺らし方がユニークで、よく聴くドイツ的なかっちりとした作りの音楽とは違うので、好き嫌いの別れるような演奏であったが、素晴らしい演奏で引き込まれるものだった。
2曲めの「アヴェマリア」と3曲目の「ハンガリー狂詩曲第12番」は、リスト作曲。リスト音楽院で学び教えるハンガリー人である彼の十八番的なもの。
Photo_6(リハ中、尋ねて来た井崎さん、ガーボールに駆け寄る、奥の三浦さんにピントがあっています、、、)
開演直前まで、いろいろなことを気にして、ナーバスなプロの演奏家の顔を我々に見せてくれたが、ひとたび演奏が始まると別人のような感じであった。ああ、これがプロの音楽家だよな、と思わされた。
テクニックが素晴らしい事はもちろん。pppの軽く柔らかい音、fffの体重の乗った(笑)重く強い音、音楽的に美しく楽しく、聴いていて自然に身体が揺れ動いた。そして、ハンガリー狂詩曲では、我々日本人がどんなに努力しても練習しても体得できないハンガリー人のDNAに組み込まれたリズム感を美しく表現し、ピアノを弾いているのに民族舞踊の踊りが見えるようであった。

後半は三浦さんのバイオリンソロにガーボールのピアノ伴奏という形式で、ヴィターリの「シャコンヌ」、パガニーニの「ラ・カンパネラ」、ブラームスの「バイオリンソナタ第3番」。美しく激しいヴァイオリンの音色がホール中を満たし、観客の心をつかんでいた。二人が一緒に演奏するのはこれが初めて。初合わせは前日数時間と当日の2時間あまり。お互い手探り状態であった演奏も、本番前にはすでに何回も一緒に演奏した経験があるような絆を感じさせるものになっていた。
Duocon_2演奏中に、ガーボールのピアノに三浦さんが「そうきたか?!」というような表情を見せながら文字通り丁々発止の演奏で、ホールを半分ほどしか満たさなかった観客からも大きな大きな拍手が送られた。

Photo_3演奏の興奮もさめやらぬ状態で、別の場所に移動して21時半頃から「打ち上げ」が行われた。
Aオケの指揮者の井崎正浩さんは、ハンガリーを中心に活躍されている方。昨年の酒田フィルのソルノク公演で指導指揮をして頂いた方。もちろん、ガーボールとは前から面識があり、先の4月にハンガリーで彼をソリストに迎えてコンサートをやったばかりとの事。リハーサルから酒田入りして頂き、打ち上げにも参加して頂いた。
Photo_4(写真は、談笑する指揮者井崎さん(左)とヴァイオリニスト三浦さん(右)

Bオケ指揮者の本名徹次さんはコンサートには間にあわなかったものの、打ち上げに参加。ソリストの三浦さんとガーボールにスタッフ、JAO関係者など30名ほどが出席。21時半過ぎに到着する飛行機で東京からいらした高木さんもホテルからすぐに会場にかけて着けて下さった。ゲストが全員揃って楽しくお酒を飲んだ。
Photo_5(左から、高木さん、本名さん、ガーボール)
高木さんは、先日の山響の「モーツァルト定期」の打ち上げで一緒に飲んだばかり。本名さんは、その席上で、JAO酒田大会のチラシをみた飯森さんがベトナムにいる本名さんに電話をしていた。そんな話しもしながら、楽しく盛り上がった。
井崎さんは、5月に我々夫婦がお世話になったスタンダ・フィンダ、志保子さんとの関わりは古く、Musica Yokohamaというフルート族アンサンブルの指導指揮でチェコ公演などもされている仲。プラハやドボルザーク生家の話しなどで盛り上がり。
(とここまで、8/16の夜に書きかけでした、写真のアップは8/18朝、やりました)

まずは、メインキャストが勢揃いし、フェスティバルの幕開けのデュオコンが成功し、これからです。
結構飲んだ後、いつもの「山茶花」に井崎さん含め数名のスタッフでなだれ込み、また飲んで代行を呼び、井崎さんをホテルに送りつつ自宅へ帰りました。
Duocon_3(写真は、デュオコンサートのintermission休憩時間、ホワイエにて)

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2007.08.16

JAO酒田大会始まります

日付が変わり、平成19年8月16日(木)。
4日間にわたるフェスティバルが始まります。
Jaofest2まずは、デュオコンサートからです。ピアニストのファルカシュ・ガーボール氏は、2001年のリスト国際音楽コンクールで3位になった実力者で、ブダペストのリスト音楽院でピアノを教えています。
まず、今日は彼がピアノ選びをし、その後昼食と休憩、少々観光、そして午後3時から夜のコンサートのGPが予定されています。ハンガリーには海がないので、刺身や鮨が駄目な人も多いのですが、彼はお肉大好きで刺身もOKということなので、昼ご飯何を食べさせようかちょっと悩んでいます。
このブログに載せて来た数々の店もいいのですが、彼はすでにメタボリ気味なので、、、(笑)。
「ALBA」なんて喜ぶだろうな〜。「カレーのALBA(酒田)」

こんなのはどうだろう?
Photo_6Photo_7また他のお客様に遠慮してフラッシュなしの写真ですが、いまや超有名ブランド豚になっている「平田牧場直営店」のとんかつ屋さんのとんかつです。左が「三元豚」で右が「桃園豚」の特厚ロースかつです。
ご飯、みそ汁、キャベツ、浅漬けはお代わり自由です。
ガーボールを連れて行ったら3杯くらいは食べそうですね。

ということで、今日もプチグルメレポートでした。

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2007.08.15

いよいよ明日から

最近、医学ネタ書いてないな、と思う。
先日、全国紙読○新聞に、米国生まれの医療事故の際の謝罪マニュアルを全国の社会保険病院で採用した、という記事が載っていた。これに対して言いたい事は山ほどあるが、立場も変わり冷静な目で見る必要がある。
確かに、全国の医療機関の中で、ほんの一握りと思いたいが、何かトラブルが起きても隠蔽しうやむやにして来た事実はあるだろうし、今現在もあるかもしれない。まずは「情報開示」そして「謝罪」と「対策・対応」ということは、公立病院や大学病院に勤務した身としては、このご時世、こういう事は数年前から「当たり前」という印象なのだが、まだ一般的にはなっていないのかもしれない。
しかし、その全国紙の記事では、『医療事故の際、患者側に十分な説明をしない病院が少なくない中、』という書き方で、いかにも鬼の首を取ったかのようないつもの記事には辟易する感もある。デスク、編集部、新聞社全体が「医者=悪者」「病院=悪者」と言った論調で書くのだから、日本の医療崩壊はマスコミによって加速されているとすら言えるかもしれない。彼らは、真面目に働き、真面目に患者さんに向きあい、こんな「マニュアル」なんかなくてもきちんと説明する医師が日本にはいないと思っているのだろうか。

こういった「医療事故の際の対応」に関しては、確かに米国が進んでいる。かつての米国の医療界も隠蔽、逃避、患者の泣き寝入りだらけだった。そこから現在のように至った経緯は簡単には書けない。ただいつも思うのだが、すぐ米国をお手本にするのだけど、確かにいいものはいいけど、日本と米国では医療行政、保険診療などあまりにもシステムが違うのであるからその辺をちゃんと理解した上で議論してもらいたいものである。医療はボランティア的仕事とはいえ、医療関係者はそれで生活し、病院などの組織はそれで黒字を生み出さなければならない。しかし、日本の制度は国に管理されすぎていて(医療行為の料金が国家に管理されている社会主義的制度の中で世界に誇れる技術を持っている)、自由に改善がしにくいし(料金の自由な設定は出来ない(自由診療であれば可))、いいことをやって黒字がでるならばいいが赤字が増えるだけ(患者や家族への説明などは診療報酬もなく、時