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2007.07.23

秋田その2;またグルメ(笑)&アトリオンコンサート

酒田から秋田までは国道7号線を北上します。
酒田を出てすぐに「遊佐町」という、山形県の北西の端の町を通ります。
ここは、海(=海抜0m)と鳥海山の頂上(=2236m)両方を持つ町であり、以前にも書いたが、この鳥海山の伏流水の御陰で、遊佐と県境を接する秋田県の象潟(現在にかほ市)の沖では、滋味深い岩ガキが獲れ、周辺の田では美味しい米が収穫されるのです。

吹浦(ふくら)という地区に「道の駅」がありここによりました。
Photo_60この「道の駅」では、地元の海産物、山の産物、更に地物メロン(砂丘メロン)などが売られていますが、目玉はなんと言っても「吹浦沖の岩ガキ」です。余り小さい形はなく、「大」一個650円、「中」一個600円で売っていました。市内に出ると、大一個1000円近くする場合もありますからお安いと思います。
Photo_61Photo_62その場で開けて食べることも出来るので1個頼みました。小柄な女性の足くらいある大きさの岩ガキを特殊なヘラでこじ開けて行きます。
身はプリップリッで歯ごたえがありながら柔らかく口一杯に海の香りと甘みが溢れ、一瞬で消えて行きます。
レモンが添えてありますが、全く生臭くないので絞りかける必要もない位。
(このお土産に秋田に持って行った分も秋田でまた一個頂きました〜)(^^;;;

遊佐を抜けて秋田に入ると、「裏松島」とも呼ばれる象潟を通ります。ここを通り仁賀保を通る間、視界の左手はずっと日本海です。にかほと由利本庄市の間の「西目」という地区に、「ハーブワールド」というところがあります。ハーブの好きな私は前から行ってみたかったのですが、この日はあいにくの雨模様で時間もなかったので入り口の前だけみて通り過ぎました。
Photo_63ハーブワールドに隣接しているハーブ即売場です。いろいろ買いたいハーブもあったのですが、この日は我慢しました。酒田から車で1時間くらいですので、近いうちにまた来たいと思います。
Photo_64グルメは忘れません。ラベンダーはその旬を過ぎましたが、ラベンダーアイスクリームを食べました。癒されるいい香りでした。
近くの店でも岩ガキを売っていました。小振りでしたが一個300〜400円と安かったです(食べませんでしたよ!)。

秋田で一日過ごし、翌日の昼食は嫁の実家の近くにある『ブルーナイル』というエチオピア料理のお店に行こうと予定していました。エチオピア人の酋長の娘さんを、青年海外協力隊員として現地に行った秋田の男性が嫁さんとして連れ帰って来て、そのお嫁さんとその方の弟さんか甥っ子さんの二人でやっているお店で、通には有名です。ワニ料理なども出しますし、カレー料理などスパイシーでエスニックなお店です。
残念ながら、今回は土崎港祭りに出店していてお店は休みでした。

Photo_65Photo_66Photo_67代案として出た「ちゃんぽんの旨い店」に行く事にしました。秋田中央高校の近くにある「一心亭」です。
秋田でなぜ長崎チャンポンなのか、秋田でなぜ皿うどんなのか、なぜ水餃子なのか、わかりません。
しかし、旨かった。しかもめちゃめちゃ量が多くて、二人共普通盛りなのに写真のような量です。大盛りを頼んでいる人がいましたが、大の大人二人分はありますね。
九州生まれで長崎チャンポンなどの味にはうるさい方だと思います。微妙に本場のチャンポンとは違うところがありましたが、いけます。

これだけ食べながら、帰宅途中、夜のオケの練習のために腹ごしらえが必要なので、また帰りも「遊佐道の駅」に寄りました。行きにも買って行った、地物の庄内米おにぎりを買おうと思ったのですが、さすがに夕方6時を過ぎては売り切れていました。

Photo_68Photo_69連れは好物の「マグロ丼」、私は同じは嫌なので「海鮮丼」です。両方とも900円と安い上に量もたっぷり。特に「海鮮丼」の平目の縁側は、「これが縁側?」と思うような切り身の厚さでごろごろと入っていました。時間がないので味わう暇もなく10分でかき込みました。
Photo_70丼が出て来るまでの5分くらいが待てずに、おにぎりを売っていた隣の店で、「サザエ焼き」を買ってしまいました。こりこりのサザエが5個串に刺さって甘辛いたれが付いて、350円!
私は、丼が出て来てからは、これを海鮮丼にいれて「焼きサザエ入り海鮮丼」などと言って、一人悦に入って食べていました。
反メタボの道は険しい。。。。(^^;;;


そうそう、忘れていました。
昼食の後、すぐに帰路についてすぐに丼を食べた訳ではありません。
その日、秋田駅前の「アトリオン」というホールでコンサートがあったのでそれに行ったのです。
Photo_71出演者は、豪華でした。フルートの山形由美さん、ピアノの山田武彦さん、サックスの須川展也さん、ギターの鈴木大介さんの4名で『2007年銀幕の旅』と題して、映画音楽ばかりを集めた肩の凝らないコンサートでした。
前半は山形由美さんが、後半は須川さんがMCをされるのですが、お二方とも話が上手。
アトリオンは初めてでしたが、とても残響が多く、室内楽向きのいいホールだと思います。ギターの鈴木大介さんは、ギタリストとしての才能はもちろんのこと、NHK-FMのパーソナリティを務めていらして人前で話をするのもなれている感じ。やわらかい語り口と独特の雰囲気がとても良かった。須川さんのソプラノ、アルト、バスサックスは凄い!かっこいい!山田さんのピアノは光るしアレンジがいい。山形由美さんのフルートは、他の3人の楽器に比べると音量が劣る分だけ迫力は感じないものの、高音の美しさと低音の響きが素敵でした(鈴木大介さんはギター専用のマイクとPAスピーカー持参で音を増幅していました)。
特に印象的だったのは、第2部の始まり。客席のみならず舞台の明かりも落とされ、ほぼ真っ暗なホール。
すると舞台ではない後方から何やら音が聴こえる。そう、客席うしろの2つのドアから、ピアノの山田さんがピアニカで、須川さんはアルトサックスで、「ツァウラストラはかく語りき」(映画『2001年宇宙の旅』に使われた)を小さな音から演奏しながら、入って来られたのです。
客席の間の通路を歩きながらステージ向かって行く間、全くの即興でどちらかが出した音に対して会話をするように何か音を返し、それに対してまた返答し、と言う感じで、いろいろなフレーズを交えながら楽しく演奏して歩いて行きました。
ステージに上がる直前には、『のだめカンタービレ』の主題歌のようになったガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏して拍手を浴びていました。
更に更に、須川さんが「実は私も買って来たんです。ピアニカ!」と言って、ピアニカを取り出し二人でピアニカ演奏までしていました。わたしもピアニカ欲しくなっちゃいました。

須川さん以外の3名は前日新幹線で来たそうなのですが、須川さんはある曲のたった17小節のために「バスサックス」を持って来られたそうで、とても一人で持ち運べないので車を運転して東京から来たと言っていました。
でかくてかっこ良かった、バスサックス。
ソプラノサックスは、モリコーニの曲、特に『ニューシネマパラダイス』などにぴったりです。あの音を聴くと、鯨の、特にざとうくじらの鳴き声(歌)を思い出すのは、私だけ、、、ですね。
ということで、昼食と夕食の間にはたっぷり「美味しい時間」があった訳でした。(笑)

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コメント

balaine先生のパワーの素は食にあり!だったんですね♪庄内もお隣の秋田も美味いものつながりで。。。確かに色白の秋田美人にはじまり美味いものいっぱいですもの!私はというと、やっと吹っ切れてきました。balaine先生のグルメレポートに釣られて食べ物に・・・いやまずは、薬と戦っています。でも、生牡蠣とソフトクリームのお写真は辛い~(*o*;)

投稿: ボリジ | 2007.07.23 13:57

ボリジさん、すまんすまん、です。
医食同源、これは本当ですバイ。
鎮痛剤、減らすには別の薬が必要かも、ですよ。

投稿: balaine | 2007.07.23 22:57

ちょっと、質問です。秋田美人の奥様なら、たぶん。。。ババヘラアイスって秋田名物と・・・おばあちゃんがヘラでバラの花のように盛り付けするアイスらしいですが、道路沿いのパラソルのもとで販売されているらしいのですが?
もうハーブワールドのラベンダーソフトにつられて、本日はハーブアイス、食用ハイビスカス〔アベベ選手がマラソンの給水時に飲んでいたハーブティー〕と日本のハーブ、ヨモギアイスの二食盛りまで行ってしまいました。
別の薬ですよね?それと検査に行くように勧められましたが・・・またご迷惑メールしてもよろしいですか?

投稿: ボリジ | 2007.07.23 23:50

ババヘラアイス、ありますよ〜。
祭りのそこら中に「婆」が座ってました。
特許かなにかの関係でしょうか、「ババヘラ」とちゃんと書いてあるものと、「パラソルアイス」と紛らわしい表示のものも見かけました。
秋田市を離れても国道7号沿いで、パラソルの露天を出している「婆」も見かけましたよ。

投稿: balaine | 2007.07.24 10:20

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