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2007.06.20

山形弦楽四重奏団藤島公演

6/16(土)、鶴岡市の旧藤島町役場すぐそばにある「東田川文化記念館 明治ホール」での第55回演奏会は、私の愛する「ヤマゲン」こと「山形弦楽四重奏団」のコンサートでした。
Fujishima1ここは、旧藤島町の町役場、昨年合併した新鶴岡市の藤島庁舎の一部で、「東田川文化記念館」という名称です。
2つの明治時代建設の建物の一つが「旧東田川郡会議事堂」と言われており、その2階を通称「明治ホール」と呼んでいて、オール木造の建物がかえって弦楽器を主とした室内楽にぴったりの響きの良いホールと言われているようです。
「ヤマゲン」が主たる演奏会場としている、山形市の旧山形県会議場の「文翔館議場ホール」は一部石造りであることと、椅子を一杯に並べれば300名は入る会場で、響きも雰囲気もだいぶ違いました。
「明治ホール」は、パイプ椅子をぎっしり並べても150名はいるかどうかと言う感じで、天井も高くないのですが、残響時間は長くなくても木の響きが柔らかく豊かな感じでした。(自宅に音楽ホールを造るのの参考になるかも、などと考えながら見渡していました)。

演目は3曲。
1)モーツァルト:セレナード 第13番 ト長調 KV.525、通称「アイネクライネナハトムジーク」
2)佐藤敏直:弦楽四重奏曲のための「モルト・アダージョ」
3)ドボルザーク:弦楽四重奏第12番ヘ長調 作品96「アメリカ」
アンコール2曲
「おぼろ月夜」、「春よ来い」(だと思った、、、)

Yamagenfujishima写真は、プログラム終了後、花束贈呈が終わってアンコールでの演奏中の「ヤマゲン」です。会場の響きの心地よさ(単に響きがいいとか、残響が長いということではなく、「合う」という感じ)と観客の暖かさに、メンバーもノリノリの笑顔で演奏されていました。

2曲目の「モルト・アダージョ」以外は超有名曲です。
「アイネク」は、1st Vn.があんなに大変なんだ、とライブで聴いて初めてわかります。チェロやビオラは余裕でモーツァルトを楽しんでいる感じなのに、Vn.は忙しいんだな〜。
「アメリカ」は、私、以外に弦楽四重奏を生で聴くのは生まれて初めてでした。
「アフラートゥス木管五重奏団」が十八番にしていて、CDにも入れているし、庄内町「響ホール」のでコンサートでも2回演奏しています。だから、変な感じですが、String Quartetを聴きながら「あ、ここはオーボエだな」「ここはフルートだ」「チェロはホルンとファゴットで分担してるのかな?」などという、捻った聴き方をしてしまいました。
緩徐楽章である2楽章の有名な1st Vn.の旋律に寄り添うような2nd V.の「おいしい」感じも、観る事によってよく理解できるんだな、と思いました。K嬢もノリノリでした。
(余談;アフラートゥスの「アメリカ」を聴いてみたい方は、ExtonのCD『Sings Czech』がお勧めです。特に2楽章のヤナのオーボエに泣きそうです、時折主張するバボちゃんの柔らかいホルンにも心が震えます。もちろんオンジェのファゴットも素晴らしく、ロマンのフルートも美しく、ヴォイターのクラも魅惑的。素晴らしいアンサンブルです。)

2曲目の「モルト・アダージョ」。
ビオラがノン・ヴィブラートでゆっくりテーマを奏でると、チェロが「ブン!」と間の手をうつような感じで、非西洋的な香り、あえていえば東北の民謡的な雰囲気をしっかり持っています。4つの楽器で奏でる不協和音や激しいピチカートが鮮烈で心の奥の方にググンと入って来るように感じます。
そして、鎮魂的に静かに終わります。
鶴岡市出身の作曲家佐藤敏直(1930-2002)は、慶応大学工学部卒の異色の作曲家。
彼がニューヨークでピカソの『ゲルニカ』を見たときの衝撃と、丸木美術館の丸木夫妻の原爆の図と重なって、レクイエム的な発想で作られた曲ということでした。4月にヤマゲンの第23回定期演奏会(文翔館議場ホール)で取り上げられ、おそらく山形初演でした。その際には、作曲者佐藤敏直氏の未亡人も演奏会にいらっしゃってました。私は、実はこの方のことは存じ上げず、4月の演奏会で凄い方だったのだと初めて認識したのです。
今回、私自身聴くのが2回目だった事、「ヤマゲン」も2回目の演奏でより深い理解とアナリーゼがされていたような印象でした。
いい、演奏、でした〜(森本レオ風に)

主催者など藤島地元の方々と演奏会終了後に打ち上げがあり、庄内特産の「特大岩ガキ」など地物の食材や酒に舌鼓をうたれたとのことが、メンバーのブログに書かれていました。
ヤマゲンの男性3名は山響奏者でもあり、オケでもいつも素晴らしい演奏を聴かせてくださっています。紅一点のK嬢は、山響のコンサートにもトラで出たり、地元の大学オケの指導をしたり、いくつかのアンサンブル、ジャズセッションはもちろん山形以外でも幅広く活躍されている魅力的な方(しかも家の奥の後輩)。
昨年、山形市でうちの教授が会長として主催し、私が事務局長として雑用係をやった全国学会3つのうち、2つでは『会長招宴』というフルコースのディナーパーティをやりました。その2回とも、K嬢に、そしてヤマゲンメンバーにお世話になりました。パーティの合間に(お客様のお迎え、乾杯後の談笑時間、お帰りの時など)素晴らしい弦楽四重奏を奏でてくださいまして、パーティの格調を5段ぐらい高くして頂きました。
私も、地元の、知り合いの奏者を列席者に英語で紹介しながら、「鼻、た〜かだか!」という感じだった事を思い出します。
これからも、庄内でも演奏会を開いて頂きたいものです。


さて、9月の第56回明治ホールコンサートは、フルートの山形由美さんだそうです。
昨年でしたか?東京駅のロッカーに置いたフルートが盗難にあって、幸いすぐに見つかったと話題になりました。その24Kフルートの音が聴けるのだと思い、今から楽しみです。(なんじゃ、そりゃ!)

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