中欧「音楽への旅」5-1:5 日目
4泊したカイゼリンエリーザベトを後に、すっかりお気にいりの地下鉄U3でウィーン西駅へ向かった。
市内の公共交通乗り放題の三日券をウィーン滞在二日目の朝、シェーンブルン宮殿に行くとき購入していた。最初の改札から72時間乗り降り自由。今朝の9:50まで有効。
ウィーン西駅を9:52にICEは出発。国際線らしく様々な人種の乗客。我々の後ろの席は韓国人らしい女性二人連れ。アメリカ人(発音から西海岸の人達かな)もいる。
ザルツブルグに行った一昨日と同じ西駅から出るのだか、目指すのは東の国ハンガリー。45分程で国境らしく、マジャール語?と英語のアナウンス(これがひどいスピーカーで声が割れて良く聞こえない)の後、POLIZEIという文字が目立つ制服が三名回ってきた。
パスポートに汽車ポッポのスタンプをもらったのでしまおうとしたら、また違う服の男性が二名乗り込んできた。さっきはオーストリア出国、今度はハンガリー入国だ。
さすがオーストリア・ハンガリー二重帝国の土地柄。歴史上、数多くの侵略、服従、支配、独立のための戦いを繰り返してきた場所と感心する。
スイスやイタリア国境に近い西や南オーストリアと違い、東にはただ畑、牧草地、たまになだらかな丘があるのみ。国境などという境目がまったくない。静岡から愛知に入ったような感じである。まだ山形・秋田間の方が山や川があり、境目らしい。
こんなに近く、境目もはっきりせず、歩いて往復できる国が、言葉も民族も歴史も違うのである。特急で2時間56分というのは、まるで山形・東京間である。二つの国の首都がその距離で結ばれている事に、千年の過去と現代のEUの必然を感じる。
そんな事を考えていたらドナウ河を渡り、ブタペスト東駅に近づいた。
駅では列車から降りるところ(ホーム)で客引きのタクシー運転手が待っていて、タクシー乗るか?と聞いてくる。料金を尋ねると、メーター料金だというのでボラレはしないだろうと、乗ることに決めた。荷物を一つ運んでもらい、ホームを出口に向かって歩いていると、見覚えのある顔が。
レイカだ!もう一人のお兄さんは、、、そう!シャンドールジュニアだ。
昨年ホームステイでお世話になったシャンドールとフルート奏者のボルバーラの子供たちである。
さて、今晩はオペラに行くのでこの続きはまた。
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