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2007.04.16

「ラ・ボエーム」

オペラ、にわか勉強中です。
Photo_8来年3月16日(日)、酒田市民会館「希望ホール」で公演する、プッチーニの代表作の一つ『ラ・ボエーム』の勉強(?)を始めた所です。
私は、まだフルートなのかピッコロなのか、パートも決まっていませんが、歌劇なので「歌」を知るところからスタートです。
写真は、左が歌付きオケスコアで、400ページ以上、値段も7200円と凄いものです。
右上は、対訳ライブラリーで、イタリア語の歌詞とその和訳および話の筋や展開が解説された本です。
右下は、1977年、NYのメトロポリタン歌劇場での公演をテレビ放送したもののDVDです。
「ミミ」はレナータ・スコット、「ロドルフォ」はルチアーノ・パヴァロッティのものです。
出番はちょこっとですが、「ベノア」役の演技も素晴らしかった!
これを観てしまうと、先日NHKで放送された藤原歌劇団の「ラ・ボエーム」が、(それはそれなりに素晴らしい演出、演技、歌唱だったのですが)劣って見えるのは否めません。本当に申し訳ないけれど、シンプルに「敵わない」と思います。まあ、病気で死んでしまうミミやストーブにくべる薪も無いような生活のロドルフォが、「あなたたち、メタボリでしょ?」というようなオペラ歌手特有の体格なのですけど。。。
歌手の、歌唱力といいますか、声の質、響き、通り、すべてが素晴らしい。大きな声で歌い上げるシーンでも、これ以上ないと力を振り絞って歌うのではなく、「まだ余力がある」と感じさせるものです。
パヴァロッティの全盛期と言ってもさしつかえない頃で、その後「世界3大テノール」と持ち上げられてテレビによく顔を出すようになる前の、生声の素晴らしさ。まさに「神に祝福された声」です。私は、イタリア語の意味が解らないのに、声だけでジワっと来てしまいました。
そう、音楽や歌声そのものが持つ「人を感動させる力」があるのですから、言語がわからなくても「オペラ好き!」と言って熱狂する人がいるという事実は受け入れる事ができます。しかし、歌劇はあくまで歌が中心で、歌詞の意味も解らず、または良く理解しようともせず「オペラ、オペラ」と騒ぐ人の気持ちは、私は本当はわかりません。
イタリア語のオペラはイタリア語を、ドイツ語のジンクシュピィールやオペラはドイツ語を学ぶ必要は絶対あります。
(このあたりについては、昔から思っていた事ですが、米国や英国のロックバンドに狂っている若者を中心とする日本人で、「英語がからっきし駄目」と言う人がたくさんいる事は驚きなのです)

「ラ・ボエーム」の粗筋は解っていても、「冷たい手を」や「私の名はミミ」の歌っている内容を知っていても、イタリア語の持つ音韻や特徴と言葉の使い方まで知らなければ、本当にオペラを理解している事にはならないと思います。そうならなければ、「歌伴」であるオケで演奏するのは難しいし、歌に音楽を付ける意味が乏しいと思います。
「のだめ、、、」ブームで、クラシック音楽の門戸が開かれ、これまで興味のなかった人が興味を持つようになった事はいいことなのですが、ただカッコいいとか凄いとか感動した、ではなく、音楽の持つ意味とかアンサンブルにおける楽器の会話とかその時代を反映する音楽の意義などを学ぶ事によって、真の教養として「音楽を知る」事ができると思っています。
「音楽」が教養である必要があるかどうか、楽しければいいんじゃないか、感動すればいいんじゃない、という考えもあるでしょう。音楽が、信仰や生活から遊離して、人の感情や自然や抽象的な事を表現するようになり、必ずしも「教養」である必要性がなくなっています。音楽をどう捉えるかは人それぞれなのですが、5月にウィーンで聴く事ができる、アーノンクールの著書を最近読んでいるもので、どうもこんな考えになっているようです。

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コメント

プッチーニの「ボエーム」、思わず引き込まれる名作ですね。悲恋の要素もそうですが、私は四人の若者の生活に、かつての若かった時代を重ねて見てしまいます。家内に笑われますが、「外套の歌」などは、うるうるしてきてもうダメですね。balaine さんはそんなことはありませんか。どうぞ、演奏中に鼻をかんだりしませんように(^o^)/

投稿: narkejp | 2007.04.16 21:12

narkejpさん、コメントありがとうございます。
「オケ伴」として、(入りで)落ちないように譜面と指揮者を追って、自分のパートをきちんと演奏するのに精一杯で、劇の方を観ている余裕はなさそうです。(^^;;;

投稿: balaine | 2007.04.17 09:56

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