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2007.03.05

ファミリーコンサート終了!

昨日、朝9時半集合でゲネプロのため、一昨日の夜23時過ぎに帰宅したにもかかわらず、7時前に起きて7時40分頃出発。
珍しく、「朝マック」(私はジャンクフードは滅多に食べないので)。
マックグリドルとマフィンを食べながら「響ホール」へ向かいました。
予定通り9時20分頃到着。
10時から12時10分まで、休憩を挟みながらMC入りでゲネプロ。
なんか調子悪い。
片道120kmくらいの距離があるのを、2日間往復になるのだから疲れて当たり前ですね。
どうもピッコロが気持ちよく鳴ってくれない。

「響ホール」は残響1.9秒と、名前の通り響きのよいホール。
練習時に、楽団指揮者で今回のコンサート第2部の指揮をするY氏も、「天井に何億円という『楽器』がありますから、それを使ってください」と言っていた。
弱小アマチュアオケ。
専用の練習場などあるはずもなく、いろいろな会場をジプシーにように使っている。
たいていは、狭くて音響の悪い部屋。
そういうところで練習していると、こういう響きの良いホールで演奏するテクニックなどは身に付きにくい。

ピッコロも、小さな音でも、ホール全体に飛んで行くような感じで、音がとても気持ちいい。
吹いていて「快感!」と言いたくなる(古いですね〜)。
しかし、なんか音が出ない。出ないと思うと「出そう」と力みが入ってしまい、アムブシュアがますますだめになる。指も回らなくなる。
あれ〜?という状態で、ゲネプロを終わってしまった。

午後1時半開場なのだけど、1時前から既に並んでいる方も見えた。
満席500強の小型ホールに、なんと前売り600枚超だったらしく、さらに当日券を求める方もいらっしゃった。
少し早めに開場したが、「当日券販売開始」にゴーサインが出るまでお待ちいただく事になってしまった。
並んで待って頂いた方には申し訳ないことでした。
前売りの8割来ればいい方だろう、と考えていたのですが、結局満席になり、立ち見もたくさん出る始末。
我々レベルの演奏会に、数十名もの方々に立って頂くなんて本当に申し訳なかった。
冗談で、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートのように、ステージ場に椅子並べてそこにも座ってもらったら?なんて話も出ていたが、あいにくステージもギュウギュウでどこにも隙間はなかった。

開演前には弦楽四重奏のロビーコンサート。
午後2時開演。
美しいB嬢のMCでスムーズに始まった。
第1部の指揮は、楽団指揮者で本業トランペットのS氏。
まず、メンデルスゾーンの『結婚行進曲』から。
トランペット隊も頑張った。Tuttiでフルートは埋もれがちになるけれど、大きな音、というよりは、開場に響くような「輝く音」を目指して吹いた。
2曲め、エルガーの『愛の挨拶』。
これもフルートは目立たないけれど、柔らかく響く音を目指した。
3曲目は、カルメン組曲第一、第二から抜粋で、短い物も入れて全9曲。
私はセカンドフルートのピッコロパート担当。
普段あまり吹いていなかったのに、昨日のリハ、午前中のGPで唇も疲れていたのか、ピシっとしない感じだった。
「子供の兵隊の行進」も可愛らしいピッコロ二重奏のはずが、ちょっとよれよれな年寄りの行進みたいな感じになりかけながら、なんとか持ちこたえた、という印象。
とにかく、曲数が多い。カルメンの組曲の数を入れて、前半だけで12曲演奏した。

休憩時間には、1/8〜4/4までの数種類の大きさのバイオリンを用意して、受付時に申し込んだ方の中から抽選で8名の方に「バイオリン演奏体験コーナー」を設けた。小さなお子さんから大きな方までが、あっという間の10分間ではあったけれど、バイオリン初体験を楽しそうにされていた。

後半。
まずは、モーツァルトの『フィガロの結婚』序曲でスタート。
まあまあののり。いい演奏だったんじゃないかな?ファゴット、お疲れ!
2曲目。ピアノ原曲ウェーバー作曲、ベルリオーズによるオケ用編曲の『舞踏への勧誘』。
チェロが奏でる、男性から女性への踊りのお誘いのアプローチ(ナンパ、ともいう)。(^^)
応えるクラ。「え?遠慮しておきます」と一応断る女性。
もう一度、懲りずにお誘いする(やはりナンパか?!)チェロ。
今度は、クラとフルートで「ええ。そんなに言ってくださるなら、お受けしますわ」と女性。
そして、会話をしながらホールに歩み出て、さあ!舞踏会の始まり!
華やかな、飛び跳ねるような、リズムと音の跳躍。
一番緊張したのは、最初のクラと一緒に応える女性役になるフルートの旋律でした。
もったいつけすぎず、でもサラッと流さず、恥じらいながら嬉しい気持ちを隠しながらダンスの誘いを受ける女性の心を表現したかったのですが、できたかどうか。。。
そして、3曲目はチャイコフスキーのバレエ音楽『眠りの森の美女』から5曲。
今度はまたピッコロ。
ハイBがあるんです。
つまり、フルートで普通に出せるシのフラットの一番高い音。一番高いド(だい4レジスター)の2つ下の音。
ピッコロは、イタリア語でオッタヴィーノと呼ぶように、一オクターブ高いので、通常のだい4レジスターのB(シのフラット)ということになります。
練習でこんな音を出していると、難聴になってしまいます。
ですから、自宅ではほとんどこの音は出していません。
本番、とにかく、どんどん盛り上がって高くなってくる、伸ばす音。
第3レジスターのE。そしてG。そして、ついにB。しかも12/8拍子の3拍分。付点2分音符2つと付点4分音符一個分の長さをキープするのは大変。ここに気合いを込めました。
あとは、なんかもぬけの殻のような演奏になってしまいました。

アンコールは、『誰も寝てはならぬ』。
来年、トヨタ後援でフルオペラをやります。
プッチーニの『ラ・ボエーム』。
そのプッチーニ作曲『ツーランドット』からです。
そのままピッコロ席の私は、ほとんどずーっとお休みで、最後の4小節くらいしかありませんんが、これがまた最後にハイAの全音符伸ばしがあります。
さっき吹いたばかりの第4レジスターのBの半音下の音。つまり、これもと〜っても高い音。
最後はめまいがしそうになって、全音符伸ばしきらずに終わってしまいました。
不完全燃焼で燃え尽きました〜!

その後は、片付けと楽しいはずの懇親会も、車で帰ってくるためウーロン茶で乾杯。
N響在籍35年で現在退職されてフリーの鶴岡出身W先生と楽しく音楽談義。
N響は、ご存知、日本を代表する世界的オケではあるけれど、今回酒フィルがやったような、小品とかバレエ音楽とかダンスの音楽とかが苦手らしい。
すごい名手ぞろいなのだけど、よく言えば「真面目」。悪く言えば「無骨」な人が多いらしく、オケピットなどを経験した人は少ないので、どうもダンス音楽など駄目らしい。
ある指揮者が、N響でバレエ音楽をやった時に、練習中「しっかし、下手くそだな〜」と嘆いたらしい。
あの、天下の、世界のN響を、である。
でも、それはある意味、理解できる気がする。
以前、N響のサマーコンサートか何かで、管楽器セクションが「ブラバン」とか「ビッグバンド」の様な事をやっていた放送を見たけれど、なんと言うのだろう、もちろん下手じゃないのだけど、もっと上手い楽団がいるよな〜、という感じだった。
一人一人奏者のレベルは非常に高く、テクニックも音色も文句なしなのに、アマチュアブラスバンドの演奏に負けるようなところが感じられた。いわゆる、「ノリ」とか「スィング」という面である。
バレエ音楽は、踊り手が主役。彼/彼女が踊っている、そのステップや衣装の翻りや、ジャンプ後の着地といった、そういう人間の体の動きを表現し盛り上げなければならない音楽なのだが、楽譜通り「きちんと」演奏すると面白みのない、踊れない音楽になってしまう。
それは、『カルメン』でも同じ。
今回の我々の音楽も、「おどれない」音楽だったかもしれないが、演奏中は男女が手に手を取って、舞っている姿をイメージしながら吹いてみた。
聴かれた方にはどういう風に聞こえたのだろうか。。。

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コメント

過酷な条件下での練習、そして、本番。
「とどけ、ひびけ、心の音よ。」
とは言いますが、肉体的な余裕も必要ですよね。

そういえば、有名になった無名歌手が、認められるようになったのは、いつも、目立たぬ脇役に徹していたピアノ伴奏者の存在があったから(歌手に合わせて、歌が引き立つような様な伴奏をしていたから)、だという設定の映画があったのを思い出しました。

投稿: ふなゆすり | 2007.03.05 22:17

愛にまつわる名曲がテーマでしたよねぇ~。
そういえば過去のブログで思い出しましたがもうすぐbalaine先生祝1周年。。。聴かれた方・・・やっぱり愛にまつわる名曲ですから奥様のご感想はいかがでしたか?
立ち見がでるほどの観客の多さ、酒フィルのHPで見れば酒フィルの歴史、地域にアマオケがあること自体庄内の方々の音楽に対する強い気持ちが伝わります。次回こそは庄内の美味いもの付きで〔駄目かしら・・・〕聴きに行きた~い。

投稿: ボリジ | 2007.03.06 00:33

聴衆のアンケートは見ていないのですが、「2時間が短く感じられた」とか「楽しかった」という感想を聞きました。
今度は8月にJAO全国大会in酒田、来年はオペラです。
12月のJASRACは厳しい見通しになっているそうです(;;)

投稿: balaine | 2007.03.06 11:06

balaine様、お疲れ様でした。一番の遠距離団員ご苦労様です。以前は私が一番遠い団員だったこともありました。道路網が整備されてなかった頃で、ここから練習場まで50分もかかっていた頃のことです。今は、秋田県の羽後本荘市の団員もいる酒フィルです。
ところで、balaineさんの「舞踏への勧誘」序奏の部分のソロなかなか素敵だったと思います。こう吹きたいと云う思いが伝わってきました。それがとっても大事だと思います。
企画のよっちゃんも含めよく頑張ってくれたと思います。次のオペラ、聴いてくださる皆さんから喜ばれるよう頑張りましょう。
このbalaineさんのブログをごらんの皆様、私もオケの仲間です。酒フィルをよろしくご支援ください。ありがとうございました。

投稿: タビの親父 | 2007.03.07 23:08

タビの親父さん、
あいや、めじょけねこと!
タビのブログだば、もちっとで1年のお休みだのぉ。
そろそろマーラーの2番『復活』、しねが?

投稿: balaine | 2007.03.08 16:03

かなりの長文、でもって全く自分に知識の無いテーマ…なのに不思議ですね、すらすら・どんどん興味深く読み進んでしまいました。
でも、出てくる音楽関係の単語は未消化なんですけどね。
ふむ・・・知らない曲を心地よく聴いてる気分に似てたかも。

投稿: リスペクト | 2007.03.09 22:31

リスペクトさん、ありがとう。
私の庄内への旅は、もう少しです。

投稿: balaine | 2007.03.14 16:42

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