« おすすめの映画 | トップページ | 庄内永住化計画その1 »

2007.01.05

久しぶりの一家集合

昨年の12月。まだ一ヶ月にならないが、横浜の父が倒れた。
幸い脳卒中などではなかったが、「横紋筋融解症」という病名であった。
私自身も患者さんに「高コレステロール血症」の治療薬として処方する何種類かの薬がある。
その薬が原因になりうるのである。
痛風の薬などの中にも、その副作用として「横紋筋融解症」を起こすことがあるのは、有名ではあるが頻度としてそんなに多いものではない。
医師としてこれまで何人の人に高コレステロール血症、高脂血症、高尿酸血症の薬を処方してきただろうか。
おそらく数百人どころか千人を超えていると思う。
私の知りうる限りにおいて、その中で「横紋筋融解症」になった方はいない。
危険な、致死的な副作用として有名ではあるが、実際になかなかお目にかかれるものではない。

それが実の父に発症するとは!
ノロウィルスかどうかはわからないが、腹痛と下痢が先行したので、何らかの原因で体調を崩し、脱水状態になっていた所へ、以前から服用していた薬の副作用が表に出てきたのかもしれない。
症状が出始めて2日で全く立てない、歩けない状態となり、トイレから出てきて台所で倒れて動けなくなり、救急車で国際親善病院という施設に搬送された。
そこの内科医の説明(電話)が、非常に理解しやすく(私に医学的知識があるからではあるが)、実力のある先生だと分かったのでとにかく治療をお任せするしかない私としては、「よろしくおねがいします」というだけであった。

普通の方なら、親が救急車で運び込まれたと聞けば、取る物も取りあえず慌てて駆けつけるであろう。
しかし、冷酷な息子である私は、出張、自分が執刀する手術、その他の年末の行事などが立て込んでいたので、「横浜に行けるとすれば、、、う〜ん、ないな〜」と言う訳で見舞いにも行かなかった。
代わりに世田ヶ谷に住む妹、妹家族が毎日のように見舞ってくれた。感謝している。
私の執刀手術がなければ、2日くらい休みを取って横浜に行くことは出来たのだが、年末に手術を受ける予定の患者さんを私事で迷惑をかける訳にも行かなかった。
なによりも、すぐに病状が理解出来、原因がおよそ分かり、確実な対策がとられ、しかもそれが功を奏し、すぐに回復に向かったので慌てる必要がなかったのであった。
初日に30000から40000近くなったCPKや3から4くらいになったCreatinineが、もっと悪化するようだったら人工透析が必要であったかもしれなかった。その時は駆けつけただろう。
しかし、2日目にすぐに改善し、1週間程で落ち着いたのであった。
幸い3週間と少しで退院し、年の瀬には戸塚の自宅に戻れたのであった。

明日、私は岡山に行く。
小学校時代、倉敷に住んでいたことがある。
フルートを始めた頃だ。
○○音楽教室小学校高学年の部でピアノの全国大会(上野の文化会館)に出たのもこの頃だ。
倉敷の小学校時代の音楽の先生がとても熱心で素敵な(男性)先生だった。
自分で指揮棒を作ったり、バイオリンを作ったりしていた。
ヘンデルの「水上の音楽」。やったな〜(遠い目、、、)。(^^;;;
明後日岡山で妻方の親類の結婚式がある。それに出席するためなのであまり郷愁に浸っている時間はないだろうが楽しみである。
そして、明後日は横浜に行き、退院したばかりの父と年老いた母を連れ出して、中華街で身体に良い食事をたっぷりとろうと思っている。世田ヶ谷に住む妹家族も久しぶりに5人全員参加出来るので、大賑わいの食事なる予定。とても楽しみである。

先日、医師になってから正月元旦の朝に実家にいたことはない、と書いた。
それは本当である。勤務医の場合、なかなかうまく休みが取れない。
こうして、両親を含め皆が集まって食事をするのは久しぶりである。
親も年老いてきたし、私自身もけっして若いと言える年齢ではないので、こういった機会が今後何回あるか分からないと思うと、とても大切な時間である。
そして、私は、今年、今の多忙ではあるが安定している(公務員ですからね〜)立場を捨てようしている。
自由な時間を持つことが出来るとともに、自分自身が資本の自由業(?)となるから、遊ぶ時間はもしかすると少なくなるのかもしれない。夏休みなんて今までのようには取れないのかもしれない。
でも、愛する音楽のために頑張るのだ!

|

« おすすめの映画 | トップページ | 庄内永住化計画その1 »

コメント

少し遅いですが、おめでとうございます。
もしかしたら動機が少々違うのかもしれませんが、一足先に大学病院(というより救急医療を含めた一勤務医)を去った脳外科医です。大学を去って早4ヶ月、あまりの環境の変化に多少複雑な気持もありますが、じっくり充電しながら自分の人生を考えております。先生のおっしゃる「久しぶりの一家集合」身にしみて実感しております。
2月の末の学会には参加させて頂こうかと考えております。もし機会があればご挨拶など出来ればと。

投稿: サボタージュ | 2007.01.07 21:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74618/13346429

この記事へのトラックバック一覧です: 久しぶりの一家集合:

« おすすめの映画 | トップページ | 庄内永住化計画その1 »