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2007.01.04

おすすめの映画

『敬愛なるベートーベン』
正月2日に観てきました。
秀逸な映画でした。
心に残りました。

「敬愛なる」と言う言葉は、ネタバレになりますが、映画中に一カ所だけアンナ・ホルツがベートーベンに対して、「私はあなたを敬愛しており、、、」というシーンがあるので、そこから取られたのだと思います。
原題は、"Copying Beethoven"。
直訳すれば、ベートーベンをコピーする、または引き継ぐ、というような意味です。
ベートーベンの書き損じや書き直しの多い見にくい手書き楽譜を、きれいに写して書き直す「写譜」という仕事があって、それをする人を写譜士=Copyistと言うのです。

もちろん、我々が普通使うように、コピーと言う言葉には、写すだけではなく、模倣する、真似をすると言う意味があり、悪い意味ではカンニングすると言うような意味もあります。しかし、良い意味としては、見習う、良い点をまねる、と言う意味もあり、ベートーベンの音楽や意志を真似て引き継ぐというような意味合いも含まれています。
原題と、邦題がかけ離れている訳ですが、これは良くあることですね。

あとは、御自分の目でこの映画の良さを確かめて下さい。
女性監督ならではの節度のある官能的なシーンもありますし、粗野で暴力的なシーンもありますので、ご注意を。
いや〜、映画って、本当にいいもんですね。。。(コピーだ!)

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コメント

こんにちは。コメントありがとうございました。おかげさまで、山形で上映中であることに気がつき、さっそくフォーラムに行って見てきました。おっしゃるとおり、たいへん心に残る映画でした。こういう映画を見られるのは、ありがたいですね。

投稿: narkejp | 2007.01.04 21:54

これはこれはnarkejpさま。
コメントとTBありがとうございます。
本年も良い年の始まりでした。
この1年がnarkejp様、皆様にとって益々良い年でありますように。

投稿: balaine | 2007.01.04 23:07

エド・ハリスは気になる俳優さんで、『めぐりあう時間たち』、『白いカラス』に出てました。『めぐりあう~』でのエイズ患者役の彼は素晴らしかった。そっかあ、エド・ハリスがベートーべンやるんだ。
また二人生活に戻って、一息ついたら、元気あったら、行ってみよう。
こちらは お天気イマイチでしたが 暖かいお正月でした。

投稿: リスペクト | 2007.01.05 15:34

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山形市の「フォーラム」にて、アニエスカ・ホランド監督作品「敬愛なるベートーヴェン」を見てきました。題名は「敬愛する」と「親愛なる」をごっちゃにしたような感じですが、原題は "Copying Beethoven" で、交響曲第9番の合唱部を写譜するよう雇われた女性と、粗野で下品で音楽に憑かれたような巨匠ベートーヴェンの衝撃的な物語。 ベートーヴェンを演じたのはエド・ハリス、ベートーヴェンは、このときすでに晩年に入る50代。情けない中年男... [続きを読む]

受信: 2007.01.04 21:54

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