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2006年12月

2006.12.31

ジルベスター

Silvesterと書くのに、ジルベスターと読むのは、ドイツ語だからである。
いまや、ジルベスターは「大晦日」の代名詞として使われているが、本来は、12月31日、つまり大晦日に没したSilvester教皇一世に由来しているそうである。本来、カトリックの教皇ということはイタリア語。シルベストロと呼ぶのが、最も本来の名前に近いようである。

日本でも、方々で「ジルベスターコンサート」と銘打って、クラシックのコンサートが行われる。
ロックやジャズなどの演奏会に、「ジルベスター」の名を冠してはいけないなどと言う法律もなさそうだが、どうも通例クラシックコンサートに付けられている。
「みなとみらい」では、我らが山響の常任指揮者飯森氏が豪華のゲストを迎えて、新年0時0分の時報にあわせてカウントダウン演奏をするそうである。
「ミューザ川崎」では、金聖響氏がこれまた豪華のゲストを迎えコンサート。
「ぶんかむらオーチャード」では、尾高忠明氏がまた素晴らしいゲストを得て東フィルとコンサート。
大晦日の夜中に、こんなにタレントのある音楽家が働いているのは日本位であろうか。

もともとのジルベスターコンサートの本家のようなベルフィルのコンサートは、時差の関係で日本時間の夜中に行われる。ベルリンでは17:30からの公演だから8時間の時差のある日本では、1月1日の深夜1時半になる訳である。これを有り難くテレビで拝聴出来る、幸せな世の中である。
コンサート自体は長くても3時間はないはずだから、20:30には終演してドイツの人は皆お家に帰り、家族や仲間と新年のカウントダウンをして騒ぐ人もいれば、静かに年を越す人もいるのだろう。
コンサート会場で、音楽を聴きながら年を越す観客が全国で数千人から1万人もいるような国はおそらく日本だけだろう。ほとんどの人は、カトリック教会歴での聖人を祝う日とも知らずに。

新年が明ければ、これまた恒例のウィーンフィルの『ニューイヤーコンサート』が放送される。
これも時差の関係で、日本では夜テレビで生放送される。実はジルベスターもやっているのだが、なぜかジルベスターはベルフィル、ニューイヤーはウィーンフィルという図式がいつの間にか出来上がっていて、放送局もそのように放送のプログラムを組んでいる。
日本からも、ウィーンでいくつものコンサートを聴きながら年を越し、楽友協会でニューイヤーを聴くと言う「ツアー」があるんだそうである。テレビを見るとお金持ちそうな日本人とおぼしきアジア系の人が結構映る。
羨ましいとは思うが、今すぐ自分もあそこにいきたいとは考えない。
それよりも、自分は、アマオケの中で演奏することの喜びの方が大きいように感じる。
新年は、オケ、アンサンブル、ソロとフルートの活動をもっと盛んにすべく、行動を移そうと考えている所である。

皆様方には、どうぞ穏やかな年越しを迎え、幸せで健康に恵まれた新年を過ごされますよう、お祈りしております。このブログも、まだまだ続けるつもりでいますので、新年もまた宜しくお願いします!

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2006.12.25

のだめ最終回

とっって〜も、お久しぶりのブログです。
自分でも、この前いつ書いたか覚えていなかった。『緊急告知』は12/2の事だった。
そうだった。12/3が定期演奏会だったんだ。。。

さて、タイトルは、時流に乗ってしまった。
「のだめカンタービレ」は、一見くだらなそうなどたばたコメディドラマとみれば、凄い高視聴率である。
だが、中身はそんなどたばたでもない。結構、芯がある。
漫画も売れたし、モーツァルト生誕250年の多数の行事にのだめブームも手伝って、クラシックも「流行」らしい。
しかし、私は、この時流に乗っている訳ではない。
決してない!(強調しなくても、、、)(^^

女性漫画雑誌は定期購読していないので、本屋に単行本コミックが出てから知ったのだが、それは約2年前。
連載開始からみれば早くはない(コミック単行本第1巻発刊は4年以上前)。
アマオケをやっている自分としては、不覚にもはまった。
しかも、私はのだめと同じ福岡の生まれ(なんか関係ある?)。
しかも、私はのだめに恋心を抱く、「孤高のオーボエ奏者」「武士」クロキンと同じ名前(ばらしちゃった)。
しかも、主題曲とも言える「ベトシチ」=ベートーベン作曲交響曲第7番は、酒フィルの一昨年の定期メイン演目。ちょうど「のだめ」のコミックを見つけた頃練習していた曲。
がぼ〜、と惹き付けられてしまった。
1年半程前には、前任地の病院のHCUの看護師さんたちに「これ、面白いよ」とコミック12巻程をまとめて持って行って、半強制的に読ませた覚えがある。
エヴァンジェリスト気取りであった。
そして、今年秋、いわゆる「月9」のドラマとしてヒットした。
そのドラマも今日で最終回。漫画で言えば、まだパリに留学する前の途中までの話ではある。

一部ネタバレになるけれど、前回ストーリーで受けたコンクールで、感情(?)記憶(?)のムラが悪影響して1位をとれなかった「のだめ」こと野田恵は故郷の福岡に帰る。そこから今日の最終回が急展開するはずである。
音楽、楽器を習った者はよく言われる。
「一日休めば一週間遅れ、二日休めば二週間遅れ、三日休むと元に戻らない」
つまり、毎日、コツコツ練習しろ、ということ。
お正月は、通常2日が習い事始めで、元旦は休むもの。
しかし、音楽を学んでいる者に取って、練習に盆も正月もないと言われている。

むか〜し、むか〜し、中学生の頃は、私もピアノの練習を毎日していた。
フルートは、先生についていなかったので必ずしも毎日ではなかった。
最近、どうか。
毎日楽器に触ることはかなり困難である。
早くても帰宅は8時頃。遅いと9時、10時が当たり前の世界。
それでも、前任地のような「救命救急センター」のある救急患者が多数来る所に比べれば、夜中や土日の緊急呼び出しはほとんど受けない(立場が変わったこともあるけれど)。
だから、土日にはフルートに触る時間があるので、吹いてはいるが、きちんとした基礎練習はしていない。
やはり先生についてレッスン受けなきゃだめかな。

私の年で、私のレベルで、今後どれくらい上達するのかは、かなり疑問である。
まあ、今からプロの演奏家になろうという訳ではない。趣味として、でも自分なりに高い次元の趣味として続けて行ければ、と願っている。
それにはやはり練習量を増やす必要がある。先生につく必要がある。アマオケの練習も毎週出たい。
定期演奏会にもできれば全曲乗りたい。トップも吹きたい。アンサンブルもやりたい。発表会にも出たい。指揮の経験もしたい。作曲にも取り組んでみたい。
そうだ!「音ブログ」4ヶ月以上更新してないから、新録音もやりたい。。。
、、、たい、、、、、たい、、、ばっかりだ。
その『夢』をかなえるには大きな決断が必要である。
自分としては、もう「決断」している。
「実行」の段階である。
上司にも相談はしてある。

のだめや千秋やクロキンとは世界やレベルが違うけれど、私は私なりに音楽を「芸術」として追求して行きたい。
単なる「趣味」の世界で終わらせたくはないと考えている。
「のだめ」最終回の日を迎えてそんなことを妄想してしまった。
ぎゃぼ〜、です〜。

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2006.12.02

緊急告知

明日の酒田フィルの定期演奏会ですが、バスーン協奏曲のソリストである、チェコフィルのファゴット奏者オンジェ・ロスコヴェッツ氏が、緊急事態で来日できなくなってしまいました。
急遽、読響のファゴット奏者武井さんが引き受けてくださることとなりました。

この事態に伴い、楽しみにしていた12/5のオンジェのファゴットリサイタルも中止となりました。
まことに残念ですが致し方ありません。
楽しみにしていてくださった方には大変申し訳ありません。
事情ご賢察の上、ご寛容のほど、お願い申し上げます。

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