ゲネプロ
「ゲネプロ」というのは、ドイツ語らしい。でも和製ドイツ語だという説もある。
コンサートや演劇などの、「初日」の直前に行う、通し稽古のようなものであるが、「リハ」と呼ばれるリハーサルのとの違いは、原則的にある公演の初日の直前に、本番の舞台で「開演5分前」のベルや舞台上への登場、休憩の時の袖への下がり、などなど本番を強く意識して本番通りの曲順などで演奏をする。
指揮者が気になるところがあれば、途中で停めて繰り返し練習をする場合もあるが、問題が少なければ最初から最後まで「本番通り」に通すことが原則のようである。本番と違うのは、オーケストラメンバ−も指揮者も普段着の私服で、中にはジーンズにTシャツなどという格好の人もいることである。
Generalprobe、ドイツ語発音でゲネラールプローベの省略でゲネプロなのである。
今日は、ゲネプロなのである。
ん?本番は?
明日は「院内コンサート」。初夏とクリスマス頃の年2回、医学部の学生で構成している「室内楽合奏団」が、ボランティア的に入院中の患者さんやその御家族を対象に行っている。
私も過去に演奏に加わったことがあったがしばらく大学病院を離れていたので久しぶりである。おそらく4年ぶりくらい。
明日が本番なのだが、医学部の学生さんのくれた計画表には今日が「ゲネプロ」と書いてあった。
明日、本番直前の練習がないからだろう。でも、本番の会場は病院の外来受付あたりなので、今日そこを使う訳には行かない。よって「ほぼ本番通り」の通し稽古ではないので、「最終リハ」と呼ぶのが正しかろう。
明日の演奏曲目は(順不同)、「威風堂々」「さざえさん」「時代劇シリーズ(暴れん坊将軍とか)」「川の流れのように」「宝島」そして(やはり定番)「花笠音頭」である。
室内楽合奏団といっても弦楽器が少なく、オケと呼ぶにはバランスが悪い。弦楽器が全部で10数名足らず、それにひきかえ管が多く、半分ブラスバンドの様である。でも学生はみんないい子達。
医学部に入ってから楽器を始めた子も少なくないが、ちゃんと先生について習っていたりして向上心がある。
こういう若い、前向きの、生き生きした中に入っていくのは好きである。
自分も前向きになれそうな気がするから。
今日の「ゲネプロ」が、でも実はみんなと合わせる2回目なのであるが、まあ、明日は何とかなるだろう。
アマオケのプログラムに比べれば易しいものばかりである。
患者さんや家族が喜んで下されば何でもいい。楽しい会になるだろう!
ーー
こういうブログをやっていると、医療相談のようなことを受けることがある。
極力、「主治医と十分お話し下さい」と言っている。
みな、誰かにすがりたい必死の思いなのだろうから無碍にも断れないのだが、なるべく深入りしないように注意している。責任のある発言はできないから。
それと同時に、インターネットの世界では有名な、書き込み自由の無法地帯のことを書かねばならない。
テレビドラマや映画にまでなった「電車男」を生んだサイトのことと言えば皆わかるだろう。
私は、ここを覗いたことはあるが、書き込みしたことはない。
覗くのも汚らわしいという感じがあるので、極力避けて来た。なんだか、他人の自宅のプライベートを隠れてみて楽しんでいるような、嫌らしいサイトのような印象で、そこに入ったら自分まで汚らわしくなってしまうような嫌悪感すら感じる。
以前勤務した病院に関するスレッドで私がネタにされたことがあった。
現在のところでも、ごくわずかだが私のことをネタにしていると思われる発言があるようである。
ある人から指摘されて、ちょっとだけ覗いた。
あることないこと書くところだということは知っているし、書く人は無記名に勝手な発言が出来るので本当に無法地帯である。
「自由」と「勝手」の違いがわかっていない輩が多数徘徊しているようなところである。
そこに書かれていることにいちいち目くじらを立てても詮無きこと。
多少は書かれる自分に非があるのだ、と思うようにしている。または目立つ人間が槍玉に挙がる。
本人の前では堂々と議論の出来ない人達が、陰でこそこそと悪口を言いあっているような、陰湿な場所である。
しかし、最近、公的な立場での発言は特に気をつけなくては行けない時代だし、立場だし、自由気まま(勝手ではない)にブログを書くことも辛くなって来た。
その上、このブログのことまでネタにする者もいるようである。
書き込む者は、医療関係部内のもの、医学部の学生、患者、その家族、などなど、本当に不特定多数である。
「○大って、XX大学のことじゃないんだ?!」
というような、まったく門外漢というか別の土地の人も、日本語が扱えるパソコンをもっていれば、世界中どこでも読めるし書き込める。
そして、書き込んだ内容に責任を取る必要がない(ある方法を使えば、どこのコンピュータを使って書き込まれたかは調べることが出来るので、警察を動かすようなことになれば簡単に「犯人」はあげられる)。
ここに書き込まれた、私のこと以外のことでも、何の根拠もないことや想像や妄想でいい加減なことが書き込まれていたりする。結局は、そういう根拠のない物は「うわさ話」であるので、古来言われるように「人のうわさも75日」で消えていく。
よって、まともに取り上げたり相手することなく、無視を決め込むしか自分の身を守る防御策はなさそうである。
一度も書き込んだことがないのに、私が書きこんだかのように書かれていたこともあった。そういうことへの反論すら無駄な場所である。
しかし、これまでのこのブログの、まあ、私なりに考えて書いて来たことをただ一方的に非難されたり揶揄されたりすれば面白くないのは事実。
だから、そろそろこのブログも辞めてしまおうかと思っている。
また、気が変わるかもしれないが。
その代わり、音ブログの方は復活致しました。
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コメント
へぇそうなんですか。私なんて、やられまくりですよ。でも覗いたことはないです。覗いたら、気分が悪くなるに決まってますでしょう。あちらから来ましたと、わざわざやってくる人はいます。馬鹿げています。相手にすることがね。でもbalaineさんはまた私と立場が違いますものね。大変ですよね。島田洋七のがばいばあちゃんが、悪口を言われるということは、目立ってるっちゅうこっちゃって。だから、私は平気です(笑)
投稿: @むーむー | 2006.06.27 19:23
人のうわさなど、尾ひれを取れば他愛もなく。
人の話しは、「曲がり、歪む」、と言った具合。が、恐ろしいのが噂話。「首を切るのに刀はいらぬ・・・」、という例えもあり・・嫌なものです。
「院内コンサート」選曲が面白い。楽しんでもらおうと言う意気込みが感じられます!(^-^)
花笠音頭、その響きは、私にとってとても懐かしいものがあります。運動会、A先生が意気揚々と太鼓を打ち鳴らし・・・。先生、いい顔してたなぁ~。
投稿: ふなゆすり | 2006.06.27 22:42
院内コンサート、楽しそうですね。
演奏する方も聴く方も楽しいそう。
この選曲だと、やっぱり演奏しながらニコニコしたり、目が楽しそうだったりするんでしょうね。
なんか、それがいいですね。
後半読んでで、漱石の草枕の冒頭がふと浮かびました。全然違うこと言ってた気もするし、通ずるものがあるような気もする…けど。
投稿: リスペクト | 2006.06.28 01:23
御無沙汰しております。
音楽の世界の隅っこにいながら、リハとゲネプロの違いを初めて知りました。Generalprobeであることも(恥)
お立場上、色々と難しいこともあるかもしれませんが、一読者としてはこのまま続くことを希望します。
明日のコンサート、その場にいる皆さんにとって楽しい時間となりますように。
投稿: kimuchimilk | 2006.06.28 02:15
お邪魔します。
私も、昔から、あること無い事言われる方です。
全く見に覚えの無い噂を流されたりします。
悪意のある作り話しをする本人は、大抵が私の前では良い人で、、、本当に、対処に困る人種です。
それでも、私を知っている人達は、彼女がそんな事を言うかしら?するかしら?と疑問を持ってくれて、悪意のある噂は訂正される事が多かったのですが、
最近は、会うことの出来ない人たちにいろいろ言ってくれてる人がいて、困ります。。。
いつかは判る日が来ると信じて、気にしないようにしています。
と、私事をいろいろ書いてしまいました。
ここをやめないで下さい。
投稿: 野あざみ | 2006.06.30 02:18
楽しそうな院内コンサートですね。
入院患者さんたちにはどんなにか
慰めになることでしょう!
入院って本当に辛いことですから…
プログラムがまたいい!
若い方々に刺激されて
頑張るっていいですね!
私もテニス、若い人、年上の人に
刺激を受けて頑張ってます。
運動は絶対高血圧にいい!
先生の隠れファン〔隠れていないかぁ(^_-)〕が
たくさんいます。
やめないでね!
投稿: mayako | 2006.06.30 17:55
わぁー! チョコレートのような、珈琲のような、美味しそうな色になってる
ヾ(@^▽^@)ノ ワーイ
でもまた、balaineさんに気が変わるかも、、、アハハ
投稿: @むーむー | 2006.07.03 17:50