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2006.05.08

連休中の贅沢

少なくとも、5月3~5日の3日間は、国民的に連休だった。土曜に仕事がない人は、3~7日の5連休となった方もいたであろう。
私は、もらった休みも、半分は休養と久しぶりにの「長時間集中フルート練習」に費やしたりした。
そんな中でも、食い意地の張っている私としては、普段あまり出かけられない、そんなに遠くはない「うまいもの」を食べる小旅行に出かけた。


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54_1「ラーメンと蔵の街」としていまや全国的に有名な、喜多方にラーメンを食べに行った。
医師になって2〜3年目のある時期、私は喜多方市内のとある病院の脳外科で「一人医長」をしていたことがある。今考えてみると恐ろしい感じであるが、数年目とは言え、その前任地の救命センターでガンガン鍛えられていたので救急患者が来ても恐くはなかった。ただ、自分では手に負えない患者は「的確に(?)」隣町の会津若松にある大病院に送っていたので、地元の救急隊と病院からはあまり評判は良くなかったと思う(あそこに患者を送ってもすぐ他院に患者を回す、という風評)。患者さんにとってみれば、2、3年目の若造医師に診られるよりは設備もスタッフも整ったより高度な病院で診てもらう方が良いに決まっているのだが、疾患の重症度や重要性がわからない、田舎の人や救急隊は「なんで○○病院で治療出来ないんだ」となり、病院幹部は「先生、ここで手術出来ないんでしょうか?」となるのであった。
脳外科医としてまだ初期のトレーニング中であるというだけでなく、たった一人で、看護師を助手に、外科や産婦人科の他科医師に麻酔をかけてもらって手術をすると言うことが、どんなに大変なことなのかはわからなかったようである。しかも、手術器械も手術顕微鏡も以前その病院に勤めていたけど辞めていなくなった脳神経外科医の残していったもので間に合わせるしかないのである。
まあ、22年前の田舎の小さな街での話として聞き流して頂きたい。

でも、そういう苦労をしたからこそ、鮮烈な印象として残っているし、当時まだまだ全国的には有名になっていなかった「喜多方ラーメン」を、ほぼ毎日食べていた身にとって、とってもノスタルジックな気持ちになるのである。
喜多方という人口3万人程の街に、電話で出前が頼めるラーメン屋だけで100軒以上あるとどこかのテレビ局が調べていた。いまや、各店凌ぎを削りそれぞれに特徴のあるラーメンを出すらしく、人それぞれ好みがあるようである。しかし、私は、上の写真の「そば」「肉そば」という名称でいまもラーメンを出している「坂内食堂」が一番のお気に入りである。その他に老舗「満古都(まこと)食堂」というところも好きだ。
大学のテニス部でダブルスを組んでいたパートナーの出身が喜多方で、学生時代彼の家に遊びに行った事があった。およそ28年も前の話。
「坂内食堂」の近所に住む彼の家に泊めてもらった翌日、「朝食」を食べに「そば」を食べにいったことを今でも思いだす。喜多方の人達は、今でも朝ご飯からラーメン屋でラーメンを食べてそれから仕事に行く人がいるらしい。だからラーメン屋は7時ころからやっている店もあるそうだ。
カウンターで、「そば」を注文して待っていると、目の前でチャーシュー(どちらかというと煮豚)を切っていた店員が、「それ、肉そばの大盛りね」と言われて、既に切っていた10枚程のチャーシューにさらに10枚程追加してラーメンどんぶりに盛りつけたのをみて仰天した。麺どころか汁も見えないくらい、一面のチャーシュー盛りであった。

上の、写真の右側は肉そば大盛りだったのだが、昔程のボリュームはない。麺も汁も見える。それでも10数枚のチャーシューは圧巻である。しかもトロトロでうまい。汁は塩ラーメン系である。麺は極太の縮れ麺。今思いだしても涎が出る。

この日、5/4、私は混雑する昼時を外して午後3時過ぎに行ったのだが、なんと店の前は凄い行列で、約1時間半並んではいった。注文して5分、そして5分で食べ終わり、あっというまに店を出た。
ーー
その日は、なんとなくまっすぐ帰りたくなくて、そのまま仙台まで高速を走り、連休で混んでいることを覚悟の上で、いまや仙台名物と言われている「牛タン」を食べにいった。以前、牛タンのことをこのブログで書いた。
あの時の危機的状況は改善しつつあるが、昔とはまるで違う。
昔は、牛タン定食(牛タン焼きに麦ご飯とテールスープがつく)で1000円しなかった。物価高騰、牛肉高騰のあおりで、じりじり上がっても定食は1100円から1300円くらいだったと思う。しかし、吉野家ショックというか狂牛病ショックで、牛肉とくに牛タンが手に入りにくくなって個人商店の牛タン屋はかなり店を畳んだ。畳まざるを得なかった。オージービーフを使った牛タン屋が主流になった。同じような味付けを施してもなんか少し、いやかなり違う。今やっているのは、大手の牛タン屋(倉庫を持っていて大量に仕入れることが出来、大量に生産(塩漬け)ができる)が多いようである。
この日は、あえて、老舗「太助」に向かった。案の定、店の前には長い行列。客のほとんどが県外からの観光客のようで、ガイドブックを開きながら待っているような様子であった。好き嫌いがあると思うが、私は「太助」の牛タンが好きだ。もっと柔らかく、食べやすく、旨い店もある。今は店を閉めているがもっとお気に入りの店もある。しかし「太助」には私は敬意を払って通うのだ。
もともと、山形の河北町出身の先代(故人)が、戦後のもののない時に奥さんと二人でリヤカーをひいて、焼肉屋の余り物の「タン」と「テール」で定食を出したのが、先代名物「牛タン」の発祥と言われている。だから、「仙台」の名物となっているが、「知ってるか?ほんとは違うんだぞ」という思いを抱きながら食べている変な奴なのである。
この「太助」の先代の弟子、暖簾別けの店がそこここにたくさんある。牛タン定食には、牛タンの横にキャベツの一夜漬けのような「お漬け物」がついて出て来ることが多い。「太助」は先代からの名残なのか、青菜(せいさい)漬けという山形のお漬け物がついて来る。これも私には嬉しい。

そんなこんなで、昼にラーメン、夜に牛タンという、「プチグルメ」の連休であった。(^^

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コメント

追加:
翌日は、更に『寿司』を食べに酒田にも行きました。
(自分のための覚え書き)

投稿: balaine | 2006.05.15 11:02

うっ・・・・・・(*゚~゚*)
ラーメンとお寿司大好き
写真まで見せられた
食べたい  (゚-、゚)ジュル

投稿: @むーむー | 2006.05.15 13:04

@むーむーさん、お久しぶりです。
学会のこと、というか、演奏のこと、少し書こうかな。
あ、音ブログも前の奴ですけど久しぶりにアップしたよ。

投稿: balaine | 2006.05.15 15:23

えっ、知らぬ間に2つも記事がアップしてた…気が付きませんでした。
「胃」から想像するにお元気そうで何よりです。
しかし、昼にラーメン、夜に牛タンですか!すごい、と言うか、若い!
記憶のキーワードに「食べ物」って、大きいですよね。不思議です。

投稿: リスペクト | 2006.05.16 05:55

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