« クモ膜下出血で思うこと | トップページ | 春本番、『Sakuraの日々』 »

2006.04.26

ちょっとショックなお話

昨日はJR福知山線の悲惨な事故の一周忌。これについてコメントするものを持ち合わせない。
ただ、この事故を風化させないで欲しい。特に当事者のJR西日本にのぞむ。

ーー
本日の新聞記事等から、ちょっとショックなことを2つ。
(1)諏訪内晶子結婚していた
 バイオリニスト諏訪内晶子(34)さんが、昨年7月に47歳の整形外科医(K大医学部出)と結婚していたことが25日、分かった。諏訪内さんはパリを拠点に活動中で、別居婚の形。「結婚で話題づくりをしたくない」と公表しなかったという。

 諏訪内晶子さんといえば、チャイコフスキー国際コンクールバイオリン部門で日本人初の優勝者である。美貌でも知られる。もちろん実力はあったのだが、超一流のコンクールで優勝=つまり世界一になってしまって、その後苦労をされたようだ。ジュリアードで研鑽を積みながらも自分の音楽に迷いが生じた時期もあったように聞く。
 現在の彼女は、一皮、二皮むけた、むしろ円熟味というような音楽を聴かせる。私がピッツバーグに住んでいた頃、当時のピッツバーグ交響楽団音楽監督のロリン・マゼールの指揮のもと、たしかメンデルスゾーンの協奏曲を聴かせてくれた。ピンク色のステージドレスに長い黒髪をたなびかせ、当時まだ20才台前半のはずの彼女がステージに現れると、会場のそちこちから「綺麗」とか「素敵」という声が漏れ聞こえた(もちろん米国なので、beautifulとかgorgeousと言ったのですが)。
 可愛らしいお人形のような東洋の美少女がストラドを手にステージに現れたのだ。演奏は見事だった。技術的に問題はなかった。でも、なにか、もう一つ足りないものを、私ですら少し感じた。五嶋みどりと比較しては行けないかも知れないが、胸に迫り来る迫力とか感動というものが少なかったのだ。でもそれから10年以上を経て、彼女は確かに変わったし成長したし素晴らしい演奏家、音楽家になったと思っている。13年前に彼女にサインをもらった、1/8サイズのバイオリン(のケース)がまだ家にある。良家の御嬢様できちんと教育を受けた品の良さが如実に現れるサインである。試験の答案用紙や履歴書に書かれるような、まったく崩されていない文字が今もバイオリンケースに残っている。
その彼女も昨年結婚されていたという話である。おめでたいこと。ますます音楽に磨きをかけ素敵なバイオリニストになっていただきたい。
お相手が、「47才の脳神経外科医」でなかったのだけが残念である。(^^;


(2)山形由美さんのフルート盗まれる
フルート奏者の山形由美さんのフルート2本(計約1200万円相当)がJR東京駅のコインロッカーから盗まれていたことがわかり、警視庁が窃盗事件として調べている。

総14K金フルートとプラチナ製フルート、おのおの500万円、700万円相当らしい。
山形由美さんは、名前が山形ということで耳がピクリと動くこともあるが、デビュー当時、とても可愛らしい美人で注目され、その後、マスコミの三面記事的注目度は減ったかも知れないけれど地道に演奏活動をされて来たフルーティスト。美しさが故に注目され、美しさが故に妬まれたり誤解もされたりしたと思う。
でも本人の話を聞いたり文を読んだりすれば理解出来ると思うけれど、注目されることやちやほやされることを目指してフルートを吹いて来た訳ではない。フルートが好きで、音楽が好きだからプロとして20年も続けて来ている訳である。
 愛用の楽器を盗まれるのがどんなに悔しく悲しいことか。私もフルートを吹くからよくわかる。私だって、1200万円もしないけど、管体18K金のフルートと総銀製フルートにフィンダピッコロを鞄ごと盗まれたら、320万円相当の被害になってしまう。でも値段の問題ではない。愛用の楽器というのは、己の心、魂が籠っている。乗り移っているとも言える。同じ値段の、またはそれ以上の高額のものを代わりに渡されたからと言って解決する問題ではないのだ。
 多分、東京駅のコインロッカーをずっと張っていて、値の張りそうな物のはいった鞄とかそういうのを見分けの利く、プロの仕業なんだろう。ということは何らかのルートがあってすでに他人の手に渡っている可能性もある。
ただ、LAだったか、プロのオケの楽器(ストラドなどのチェロ)が盗まれた事件があったが、しばらくして戻って来たのだった。あまりに高価な、しかも鑑賞していくらという物ではなく、プロが演奏してなんぼ、と言う楽器には適正な闇の価格がつかなかったらしい。手に余った犯人が盗品を放置して発見されたのだった。
山形さんのフルートもはやく彼女の手に戻ることを祈っています。

彼女のオフィシャルサイトに、今回の盗難事件に関する本人のコメントが載っていた。
http://www.yumi-yamagata.com/yumi.html

|

« クモ膜下出血で思うこと | トップページ | 春本番、『Sakuraの日々』 »

コメント

>お相手が、「47才の脳神経外科医」でなかったのだけが残念である。(^^;

そうですね。。。。。
(  ̄ー ̄)ノ◇ ザブトン1マイ

山形さんのフルート私も新聞で見ました。戻ってくるといいですね。価値ないじゃないの、、他の人がもっても。

投稿: @むーむー | 2006.04.26 15:24

大事なフルート、替えようも無い、ただひとつのフルート・・
無事、戻ってきてほしいものです。
那須で行なわれるコンサートに行く予定なので、このニュースにはびっくりしました。

投稿: ふなゆすり | 2006.04.26 19:23

祝!山形さん。祝!フルート達
大事なフルート、無事、主のもとにたどり着いたようですね。
失くしたものが戻ってくる。
よりいっそう絆が強まったのではないでしょうか。

投稿: ふなゆすり | 2006.04.28 07:12

あらっ、びっくり!
山形さんのフルート、無事、帰ってきたんでだ。
本当に良かったですねえ。私までホッ!
ん?ひげ鯨さんに言っても、いい?変?
言う先無いから…「良かったですねえ」

投稿: リスペクト | 2006.04.28 10:27

あ〜山形由美さん、そして愛用のフルート達、よかったね〜!!!持つべき人が持ってこその楽器ですからね。

投稿: balaine | 2006.04.28 15:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74618/9772613

この記事へのトラックバック一覧です: ちょっとショックなお話:

« クモ膜下出血で思うこと | トップページ | 春本番、『Sakuraの日々』 »