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2006.03.03

旧暦では2月4日

このブログを続けるのか、辞めるのか、別に決めていはいない。ただ、今までのようには気ままに書きにくくなる事は確か。医療問題を取り上げる事は控える事になるだろう。

さて、宿直の夜は更け、日が変わった。
3月3日、『桃の節句』である。

先日、細○和○の番組を見るとはなしに見ていたら、ひな飾りは「節分」を過ぎたら飾り3月3日の夜から4日の朝までには片付ける、などという話が出ていた。
ひな飾りを片付けるのが遅れると、婚期が遅れる、行き遅れる、という迷信がある。
確かに、「季節」を愛で祝う行事だから、季節が過ぎてダラダラやっていたのでは粋ではない。
しかし、こういう伝統行事は本来「旧暦」で行われていたもののはず。
今日、新暦の3月3日は、旧暦の2月4日である。では、旧暦の3月3日はいつかというと、新暦の3月31日となる。ということは、3月31日まではひな飾りをしまわなくてもいいのではないだろうか?

西回り航路の拠点港であった酒田は、最上川が日本海に注ぎ込む河口に位置する。このため、県内各地の米や紅花やその他の特産品は、最上川舟運によって酒田へ集められ、酒田からは京、上方の文化文明が各地に運び込まれた。
そのため、港酒田はもちろんのこと、最上川に近い各地に、江戸時代の京雛が大切に伝え残されている。有名なところでは、やはり酒田の旧本間家縁のものや、紅花の一大産地であった河北町などに、古いお雛様が伝わり現在でも観光客に公開される。有料のところが多いが無料で自宅の古いひな飾りを公開している家もある。
それらのお雛飾りは、大方、4月の上旬頃まで展示されている事が多い。旧暦の桃の節句すら過ぎてもまだ飾られている。百何十年前のお雛様を、ちょっと出して、直ぐ片付けるのが勿体ないのか。
とにかく、2月末から4月初めまで飾られている事が多いようだ。庄内や内陸の河北辺りをこの時期訪れるチャンスのある方は、是非、どこかで雛飾りを公開していないか、探してみられると良い。
行き遅れる、なんて、今の世の中、20代で結婚する女性が珍しくなってきているのではないだろうか?
医学的確率論からは少し問題であるのだが。

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コメント

ぎゃはは!!しまい遅れると出遅れる話は、昔から知ってますが(娘がいますので)、しまうのも、出すのも面倒で、最初からしまいっぱなしの家(我家)は、どうなるのでしょうね?倉庫で埃かぶってるから、きっと娘も埃をかぶるのでしょう(爆)

投稿: @むーむー | 2006.03.03 10:48

@むーむーさん、文字通り「箱入り」、いや「蔵入り娘」さんですよ。(^^
シャトー・ラフィット・ロートシルトの1979年は、楽天では26800円です!
もっと寝かせます?(爆)

投稿: balaine | 2006.03.03 11:46

今日は暖か、春らしい1日になりそう。
庭の蝋梅も咲きはじめたし、春が来たらしい。
もうすぐ啓蟄、オオイヌノフグリで芝草地が真っ青になると春本番と実感できる。

春は、蝋梅、満作から
マンサク。美術の本だったか、
一枚の山の絵に、先生が間違って黄色い絵の具絵をぽたんと落とした。灰色の山に黄色がにじんでゆく・・・しまった!申し訳ないことをしてしまった!と先生は思ったのだが、子供たちはというと、「子供たちはかえって喜ぶのだ、マンサクが咲いたと、かえって喜ぶのだ。」そんな詩と言うか一説があり、
中学かそれ以前に読んだのだと思う、中身はもううろ覚えなのですが、先生の失敗をなじる訳でなく、マンサクが咲いた、春が来た!と喜ぶ子供達の感性と素直さ、先生の優しさと驚き、一昔前の授業の情景がうかび、とてもほのぼのした暖かな気分になった。それ以来、マンサクの花を見るたびに、マンサクの花が咲いたと喜ぶ子供達の感動が伝わってくるような気がします。マンサク自体とても地味で、花が咲いてもしっとりと地味で、春の花木でも渋い部類に入る木なんですがね。

投稿: むかご | 2006.03.03 12:31

お雛様かあ、四女の私に自分のお雛様はあるはずも無く、我が家は息子二人、これまたお雛様のお姿無く…
欲しかったですね、自分の雛飾り。大人になってからのほうが欲しかった。
昔のお雛様ご一行のお顔は、ねずみがかじってたりしていましたねえ。
飾るときはとても楽しかった。お道具色々で、
それはとても精巧に出来たままごと道具でした。小さな塗りの箪笥の引き出しの金具、ちゃんと引き出せること、本物みたいって事だけで楽しくってたまらなかったです。
でも、夜の薄暗い座敷に飾られているお雛様は怖かったですねえ。
ほつれ髪、白い肌、一重の目、横に立てかけて飾っているおぼこ人形のぼさぼさのおかっぱ頭(これは子供がお人形遊びに使うからなんですが・・・)。

映画「隠し剣~」を観てから、藤沢周平の書く市井の人の時代物に惹かれました。
架空の藩、海坂藩の舞台は酒田の南、鶴岡みたいですね。京雛ですかあ、観たいなあ。鶴岡、酒田、いつか山形に出掛けたくなりました。
「隠し剣~」の映像は本当に美しかった。
藤沢周平原作、山田洋次監督の次回作、「武士の一分」、とても楽しみ!
主演の木村さん、絶品の演技してくれるはず。

投稿: ダブル | 2006.03.03 23:51

むかごさん、ダブルさん、皆さんいろいろな想いを綴って頂いてとても興味深い。

さて、藤沢周平に反応します。彼は、鶴岡出身、山形大学教育学部を出て教員になり、その後現在のような作家として知られる作品を残しました。鶴岡は、酒井家の城下町(この辺については11.11の記事をご覧ください)です。
http://flute-piccolo.air-nifty.com/balaine/2005/11/post_1e51.html
 こういった、歴史風土の元に藤沢周平作品は生まれているのです。あの美しい防砂林の松林は、本間家第3代当主の光丘(みつおか)が、私財を投じて日本海からの強風による砂嵐を防ぐため、酒田、鶴岡の海側に何キロにも渡って作ったものなんです。そういう地元への功績から本間家は今も愛されており、光丘は光丘
こうきゅう)神社といって神様として祀られております。
よがっだら、庄内さ来てけろのぉ〜。

投稿: balaine | 2006.03.04 11:01

あんれ・まあ(ん?青森弁?)。2005/11のブログ読ませて(眺めさせて…ちゃんと頭入らなかったもんで…情けない!)頂きました。
で、あんれ・まあ。記述内容は置いといて、ひげ鯨さんの好奇心・探究心の凄さにあんぐり。
私は典型的な超浅見出し人間ですから、「ものすごい人やなあ」です。
私、解説できるテーマありませんもの。(本当はミーハー分野に一個ありますが、友達も引くくらいだからとても披露できない…)
小さい頃ひどい乗り物酔いで出不精性格は早くに確立した気がします。関心が芽生えても執着は長持ちしない。五十数年で執着の無さは生き方全般にはびこってしまった!この春は<おでかけしなきゃあモッタイナイ>と<ブログ立ち上げ>をテーマにするか!(ホントかなあ…)
よく晴れた土曜日です。

投稿: ダブル | 2006.03.04 12:12

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