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2006.02.20

お天気のこと

昔から、差し障りのない会話をするときは「お天気の話題」と決まっているようです。
何という事はないのですが、いろいろ考える事もあり、書くべきポイントが絞れないので、お天気の事でも書きます。
昨日、こちらはとてもよいお天気でした。朝方は、ほとんど雲一つない快晴で青空がまぶしいと思いました。こんな晴れ間を見たのはおそらく2ヶ月半ぶりかもしれません。
おかげで道路の雪も、日陰部分の大量積雪を除きほとんど溶けました。病院に来ると、久しぶりに駐車場の区画の線を見たような気がします。本当にこんな天気は久々です。

以前、同じような病気はあたかも伝染するように発生する事がある、と書いた事があります。
この快晴のお天気のせいではないと思いますが、昨日、今日と入院中の患者さんが二人、立て続けに「胸部大動脈解離の破裂」で亡くなられてしまいました。最初の患者さんは、胸痛などの症状もなく突然の事でした。二番目の患者さんは、腹部大動脈瘤破裂に対する手術の既往があり、胸部大動脈瘤もある事は分かっていましたが、高齢である事、それによる症状がほとんどない事、脳卒中患者である事から心臓血管外科にも診てもらいながら脳外科に入院し治療中でした。数週間前に、「胸部大動脈瘤はほぼ固まったと言っていいでしょう」と言われていた程で、胸部症状はなく安定していた方でした。
突然、心肺停止状態で発見され、すぐさま挿管の上、心マッサージ。ACLSに則って蘇生処置が行われました。心電図上、PEA(電気的に心拍は認められるものの実際は心臓は拍動しておらず血液の拍出がない状態)で、御家族が到着するまで心マッサージは続けられましたがついに心拍は再開しませんでした。胸部CT上、明らかな胸部大動脈瘤破裂による上向・弓部・下向大動脈の拡大と血腫による心臓圧迫が認められました。

どうして病気、疾患というのは、まるで伝染するかのように同じものが同じ時期に出たりするのでしょう?これは医学の七不思議だと思います。
まあ、晴天のため放射冷却現象で冷え込みが厳しく寒かったのは関係するかもしれませんが、二人とも室温24℃程に保たれた病室にいて発症したのでした。

考えてみれば、ようやく2月の下旬に入るところ。4月上旬まで、まだ数回結構な雪が降るのが例年のパターンです。でも今年は「例年」という言葉が通用しない年ですからね〜。

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コメント

なんか 内容と全然違うレベル(笑)の
話題になっちゃうけど
土曜日の夜 男友達数人が 私の
慰めには これしかないと
うまいもん食べに行こうって連れてってくれたんですけど
そこの店で 山形のお酒で
ばくれん?くどき上手ってのみんなで頂いて(20℃ぐらいのお酒でした)
すっごく 美味しかったです!
やっぱ そちらの気候・・・ 米と水と雪
全然ちがうね~と 感心して
飲んだくれました!(爆)
そちらの気候がこんなに美味しいもんを
つくるんですね♪
先生、新天地で落ち着いたら
今年は@むーむーさんと 
遊びに行きますね!
そちらのうまいもんのご紹介も
よろしくお願い致しますね^^☆

投稿: 則香 | 2006.02.20 20:05

お天気つながりで…空の話です。
丘の上にあるマンションの12階に暮らしています。
空がみごとなんですよ、朝焼けも、夕焼けも。
一体いくつのピンクがあるのか、オレンジがあるのか、黄色があるのか、ブルーがあるのか、そしてホワイトがあるのかと。
そして一瞬で色相は変化します。
まさにあっという間です。
朝焼けも夕焼けも、時間的に1人で見るのがほとんど。
ふわ~っ、すごいわあ、こりゃあ…美しさを表現する力量もなく、ただただ感じるのみ。
吸い込まれてもイイかなって思える瞬間。

星をすくう夢を見たことがあります。
私は空の上にいて、うんと下には目が覚めるばかりの青空が広がり、カラフルな旅客機がいっぱい飛び交ってる。
で、私の周辺は濃いブルーの闇で、
私はすぐ下に無数に光ってる星を次から次へと手ですくっていました。
海外旅行に行きたいとか、温泉に行きたいとか、あんまし思わないんですけど、
遥か上空から地球の<青>を見てみたいとは思いますね。
んまあ、海外旅行・温泉の比じゃあないくらいのスゴ過ぎ夢物語ですが、あはは。

もうすぐ3月、こちらの春は遠くありません。
段々と晴れる日が多くなります。
早朝・夕方と、1人テラスで呆ける季節は、
just around the corner !


投稿: ダブル | 2006.02.20 23:47

則香さん、「くどき上手」飲まれたのですね。山形にはおいしいお酒たくさんありますよ。御存知でしょうが。うちのオケ仲間「タビの親父」さんがこの酒のことちょこっと書いてます。ご覧ください。
http://tabinooyazi.blog28.fc2.com/blog-entry-76.html
私は大学に戻るので全然「新天地」ではないです。過去22年の医師人生のうち、既に15年以上は大学にお世話になっておりました。そして「外」へ出て3年、そんな人が大学に戻るというのは異例中の異例。「もう一度鍛え直す」ということらしく、、、(;;)

ダブルさん、そういえば日曜日。こちらでもとても美しい夕焼けをみました。夕焼けなんて見たのいつ以来だろう?などと考えてしまいました。
美しい景色を見て「美しい」「有り難い」という気持ちを持てる余裕は必要ですね。

投稿: balaine | 2006.02.21 09:30

『ふと、心配になること』
脳外科医って、毎日毎日、緊張感いっぱいのお仕事ですね。
自分もお世話になるようになって、ただ、敬服と尊敬という言葉だけです。
ふと思うんですが、
そこには、研修医過程を終えたばかりのドクターからキャリアと実力を兼ねたドクターまでいらっしゃる。
脳自体が生命の維持と直結しているわけで、
どんな手術にでも、ミスは許されないっていう体勢ですよね。
私のモノがある場所に関しても、「技術的難易度はかなり高くなります」なんて、書かれてる。
そうすると、技術の高いドクターのところに、やっぱり難易度の高い手術が集中する。
どんどん、技術は向上する。
でもどんな外科医でも、キャリアを重ねて技術の習得を目指すと思うんですね。
執刀する術例によって、なんか、外科医の能力の隔たりって大きくなっていきません?
いい具合に分担ができてるのかなあ。
いつも技術の階段上ってるとすると、
まだ段差の大きい時期もあるわけですよね。
だから、
「全力をつくします」って言葉に集約されるんでしょうか。
変な想いを書きました。
失礼があったらごめんなさい。

投稿: リスペクト | 2006.02.21 11:12

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