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2006.01.16

ついにスタート!『ハンガリー演奏旅行&プラハ、ウィーンの旅』(1)(ハンガリー初日、2日目)

残念ながらリアルタイムの旅日記をブログにアップ出来なかったので(ハンガリーのネットワーク環境とiModeの相性のせい)、今日から少しずつ記録していきます。

・旅行第一日目(2006年1月1日)
 元日の朝まで働き、それから荷造りの完成に取りかかった。なんとか機内持ち込みのバッグ1個と預けるにラッゲージ一個にまとめる。楽器と楽譜は当然機内持ち込みである。
 StartShinkansen
山形新幹線赤湯駅の西口側に無料駐車場があるのでそこに車を置いて行く。ただし、年末から続く大雪で、駐車スペースもめちゃくちゃになっている。駐車場の線が見えないとか言うレベルではなく、雪の塊の上に斜めに停めざるを得ない感じである。写真は、ホームから乗り込む新幹線を撮影。除雪車で脇にどけられた雪の高さがわかるでしょうか?
 但し、天気は快晴に近い晴れ!美しい青空に見送られてまず横浜に向かう。
 元日に両親と一緒に実家にいるのは22年ぶり。医学部6年生の正月以来である。久しぶりに父親と酒を飲む。
(1日目の食事)
朝食:自宅で何食べたか思い出せない。
昼食:自宅で何食べたか思い出せない。
夕食:実家ですき焼き&おせちの一部。

・第二日目(1月2日):ハンガリー初日
 いよいよ出発。成田エクスプレス9号、戸塚発7:13で成田空港第二ターミナルには9:00に到着。
 スムーズにゲートを抜け、エスカレーターで3階の出国カウンターへ。まだ他の団員(前日成田泊)は到着していないが一足早くチェックインを済ませ買物をし国際電話対応のドコモの携帯電話レンタルサービスを予約していたので、同じ3階にあるカウンターで電話機一式を受け取る。
NaritaAirport
 総勢30名強の「団体様」御出発!
大きな楽器、チェロやバスは現地調達。ビオラは自前。管楽器も自前。一番大きいのはファゴットかな〜。
フルートは普通の旅行鞄に入るし、私はピッコロも入れたが余裕である。

エコノミークラスは辛いが仕方ない。
RainbowShito
途中窓から差し込んだ光で団員の袖に「虹」で浮かび上がった。これからの旅行の安全と成功を祈念して写真に収める。
飛行機はスケジュール通り、偏西風を向かい風に約12時間でウィーン国際空港へ到着。
現地時間、1月2日16:40頃。すぐにブタペスト行きのプロペラ機へトランジット。
ところがウィーンは大寒波の余波がまだ続いていて雪が降っており、飛行機は翼の雪や氷を溶かして飛び立てるようになるまで待機となり予定よりかなり遅れて18時頃飛び立つ。ウィーンーブタペスト間は40分。あっという間にブタペスト国際空港へ到着。
自ら「私は遊佐人です」と名乗るハンガリー人(当然日本語ペラペラ)たちやソルノークフィルのメンバーに出迎えを受ける。2度目、3度目以上の人達は知り合いを見つけ抱き合って再会を喜びあっている。初めての私は少し取り残された感じを受ける。
 預けた荷物のうち、一人の荷物がいつまでたっても出て来ない。そのためソルノーク行きのバスに乗り込んだまま小一時間待つ事になってしまった。結局荷物はなく、クレイムを出してバスは出発。この遅れのためソルノーク到着は21時近くになってしまった。

 バスがホテル(といっても3階建ての可愛らしい建物)の前に着くや、花火が打ち上げられる。多くの市民、ソルノク交響楽団関係者が、待っていて下さった。早速、歓迎会が始まる。我々は荷物を置く間も与えられず、まずシャンパンで乾杯。すぐにパーリンカ責めである。
 ソルノクの友好協会代表や指揮者や、今回我々を指導して下さるMaestro IzakiやピアニストFujii Aki氏の紹介や挨拶。我々の団長の挨拶。すべて日本語ペラペラのハンガリー人(今や六本木で働いている?)のシピが通訳をしてくれる。
 我が団は、大きく2つにわかれ、前半の2日ホームステイをするグループと後半の2日ホームステイをするグループになっている。私は後半組。つまり今日明日はホテル泊である。それはそれで快適。
 時差ボケを克服するため、日本から持参した睡眠薬を服用する。お陰で夜中に一回も目が覚めず、さわやかな朝を迎えた。
(2日目の食事)
朝食:実家でパンなど。
昼食:機内食
夕食(?):機内食
夕食2:歓迎パーティ会場。立食形式。しかしふんだんな食べ物があった。美味しかったので疲れていなかったらもっと食べたかったが、成田を出てからここまで既に17,8時間くらい経っていたのである。

・第三日目(1月3日):ハンガリー2日目
 朝7時は、日本時間で午後3時である。
 朝食からウニクムを振る舞われる。これはハーブのリキュールの様なもの。まあ、日本で言えば『養○酒』である。少し苦みと甘味のある「びみょー」な味。でも50度のパーリンカを朝から飲むよりはまし。
 今日はリハ初日。10時開始なので9時半にホテルをバスで出発。
HallSteps 演奏会場は本来は市役所の一部らしい。音楽ホールは今新しく建設中で今年の秋に出来上がるとか。しかし、なかなかいい感じの、木が豊富に使われた響きの良さそうなホール。左は、玄関からホールにあがる階段部分。

CityHall2
 ホールの中はこんな感じ。広くはないが綺麗である。ピアノコンチェルトがあるためピアノが最初から真ん中にで〜〜ん!と置かれているのでホールが更に狭くはなっているが、2階にも椅子を置いて席を作るらしい。
 いよいよ練習開始。まずはモーツァルト作曲歌劇『魔笛』から序曲。直前に行われたフルートパート会議で、我が団一人の女性フルート奏者がトップを吹く事になった。通常は不要だが私も2ndフルートの「アシ」でのる。
まあ、いるだけ、の様なものですけどね。(^^
いることが大事、という訳です。v(^^
FirstReha3
 続いて、本番では3曲目、メインのベートーベン作曲交響曲第五番c-moll。これも私は、2ndの「アシ」という、本来要らないパートでのる。要するに全曲ステージにいる事が大切。そのためにソルノークに来たのだから。そう出なければ、アンコールの時にステージにいないという悲しい状態になってしまうのだ。
FirstReha1
 最後は、ショパン作曲ピアノ協奏曲第一番e-moll。
 これは、直前のパート会議で、大胆不敵(厚顔無恥)にもトップを希望して、すんなり通ってしまった。
 力んでしまった。トップを吹きたい、と希望した以上は、ソルノークのプロも「うん、なるほど。彼ならね。」と思ってもらいたい。思われたい。雑念だらけになった。しかも練習不足は明らか。
 元々ショパンのトップを希望していたが、最終調整では私がのるのはショパンの2ndのみとなっていた。無理して元旦の朝まで働いて同僚に無理を言ってハンガリーまで来て、途中100小節以上のtacetが数カ所ある様な「2番」では面白くない。ただそういうエゴである。しかし、私は直前の急患が多い年末に、1番と2番両方を練習し、その他にも一応「運命」と「魔笛」序曲にも目を通していた。散漫な練習であったと言わざるを得ない。しかも、年末の病院や大学医局の催し物や、フルートの発表会などもあり、オケでの練習に一回しか出ていなかった(大体、11月20日にあった定期演奏会から年末まで練習日は4回しかなかったのだ。
 無謀というより、単なる無茶である。しかもピアノコンチェルト。主役はピアノ。それを支えるオケの一部として流れにのらなければならない、オーボエとともに木管の中心となるフルートは流れを作らなければならない。
 練習不足、実力不足はすぐに露呈した。楽譜を追うのに精一杯でマエストロの棒について行けない。あげくに間違うし転ぶし落ちる。最悪である。
「今日はトップを吹くけど明日はセカンドだな〜」と自分でも半分諦めていた。しかし、横でサポートしてくれていた、フルートのトップ奏者バルボーラが「明日はもっと上手く行くわよ!」と励ましてくれた。彼女は私のホームステイ先のホスト(女性だからホステス、か)なのである。
 練習は午後1時で終わり。後はなし!
 なんとも「これでいいのか?」って感じであるが、後はいろいろ歓迎行事が予定されている。
まずはホテルに帰って1時半頃から昼食。これが量が多かった(後記)。
 5時にホテル出発で、隣りの町、ミクロシュなんたら(後で書き直します)に向かった。
「コダーイ音楽学校」を表敬訪問。そこで子供たちの演奏やダンスを見た。
DanceChildren
これは、幼児クラスのダンス。ハンガリーの伝統芸能を幼児のときから楽しみながら教えているのである。小中学生から高校大学生レベルまでダンスの教育があり、更にプロのダンスチーム「ティサ民族舞踊団」がある。
(参照:http://www.clair.or.jp/j/simai/jirei/yamagata.html)

(3日目の食事)
朝食:ホテルでパン、サラダ、ハム、チーズなど。ウニクムだけが日本と違う。
昼食:ホテルで。LunchSoup
まず、鶏肉と野菜がどかっと入ったスープが出て来たがこれが旨い!美味しい!みんなすぐに食べ終わる。
嬉しい事にお代わりがあるという。皆迷わず2杯目を食べる。うま〜〜!
パーリンカにビールにワイン。どれでも何でもどうぞ、と来る。調子に乗る。
あれ?何?
LunchMain
これがメインディッシュ。一人に一つずつ、豚肉と鶏肉と魚と超大きなマッシュルームのフライが一つずつにお芋にライスに。。。なんと。。。
歓待は有り難いが日本人がお昼に食べる量ではない。

夕食:学校の一室で立食パーティ。ここにもパーリンカ、ウニクムなどの酒の他、ビールやワインがふんだんにある。有名なトカーイワインのドライもスィートもある。食べ物もふんだんにある。とても食べきれない量である。
この人達はいつもこんなに食べるのか?それとも我々が歓待するために大量に用意してくれているのか?
わからない。日本人に大食いは多くないのだが、もしかしてソルノーク出身の力士がいるらしく、誤った情報を与えているか?それともアメリカで行われるホットドッグ大食い競争で優勝している日本人を見て、「日本人はたくさん食べる」と信じているのだろうか?
(つづく)

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コメント

大歓迎というのも嬉しいですね。
歓迎するとなったら、徹底しているような気がします・・・客人を楽しませるぞ!そして、自分たちも楽しむぞ~!と和気藹々とした、ちょっと強引なところがあるけど憎めない。
はまってしまうと楽しいですね。

食事の量の多さは驚きます。
「2時間はかかるよ。」と、後から言われビックリ、そして、私達の行った東欧のとある国は、野菜を摂るといった食習慣があまりないらしく、「野菜は食べないの?」と聞いたら、「(内陸部は)とにかく、肉、肉、肉、肉、肉です!」と、野菜が恋しい日々を送っていました。

投稿: むかご | 2006.01.19 12:54

むかごさん、コメントありがとうございます!
本当に肉に苦肉(にくにくにく、と書いて変換したら自然にこうなった)の日々でした。野菜は、グヤーシュなどの煮込みスープにとろけるように入っているのです。それなりに野菜は取っているけど生野菜はまずありませんでした(ハンガリー6日目のグンデルでの昼食まで)。トマトのスライスを見つけたら喜んで大量に食べていました。
 日本人は腸が長いのだし、今度から中欧に行くときは、消化剤だけではなく下剤を持って行く必要があるかもしれません。ある女性団員は4日間「でてない」と言っていました(食事中の方はごめんなさい)。

投稿: balaine | 2006.01.19 15:24

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