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2005.12.08

まあまあ

 訳のわからないタイトルですね。
 ボーッとしています。すみません。飲み過ぎです。昨日の忘年会、新任地に来て初めての公的飲み会&お泊まり。水曜の夜、つまり平日のど真ん中に忘年会するか!?って感じですが、久しぶりに同世代や若い先生達と楽しく馬鹿話をしました。興が乗ってしまって、0時を過ぎて旅館を抜け出し近くのスナックで飲み直し兼カラオケ。 
 私、歌は嫌いじゃないですが、カラオケってあまり好きじゃない。うるさいし、下手な人が多いし(オイ!)。(^^;;;
なんと約2年ぶりのカラオケ、してしまいました。井上陽水、玉置浩二、浜田省吾、郷ひろみ、チューリップなどを久しぶりに歌ってしまいました。私を含めて弾けた集団の中に研修医の可愛い(ちょっと恐い?)女医さんが混ざっていたことも深夜まで遊び歩いた誘因でしょう。。。
 脳外科医にとって、睡眠時間4時間なんて、「平気の平左」。いつもの事。7時には起きてもう一度お風呂に入り、しっかり朝食をとって8:15には出勤しました。今日は予定手術も無かったので、外来を2時頃までしっかりやって、急患も2名入院させ、普通に(自分ではそのつもり)仕事しましたよ。年とると酒に強くなるのかな〜?いつもはお酒を飲むと眠くなる事が多いのですが昨日は元気でした。上杉縁の900年の歴史を持つお湯が身体と心を癒してくれたのかもしれません。私が知らなかっただけですが、かなり有名な温泉宿だったようで、故近衛文麿元首相、故吉田茂元首相他各界の著名人が宿泊したり立ち寄ったらしく、明治天皇まで御巡幸の際に行在所として御使用になられた由。新しくは、宮崎駿さんも立ち寄られたのか泊まったのか、トトロが「龍神の湯」(重さ100tの蔵王の原石をくりぬいて作った石風呂)に浸かっている絵が氏のサインと日付入りで2枚も飾られていました。
 蔵王温泉が強酸性で皮膚病などにいいものの肌の弱い人には厳しい強いお湯であるのに対し、ここ「赤湯」は柔らかいお湯だったようです。男湯も女湯も室内に大きな石造りの湯船が一つあって、屋外(いわゆる露天)に上記のような一枚岩をくりぬいた岩風呂や大木一本をくりぬいた檜の風呂や源泉風呂などいくつもの湯船がありとても楽しかったです。人気がある理由がわかりました。
 今年の憂さを忘れる事ができたかどうかは?ですけど。
ーー
 真面目な話しも。Asahi.comから。
 米国の大学の研究で『夫婦げんかは傷の治りを悪くする』という報告。
「心理的ストレスが人の免疫にどのように作用するかをみる研究。夫婦円満を勧めるだけでなく、手術時に患者のストレスを減らすことで術後の回復を速めることができる、とも指摘している。」
実験結果では、けんかをしたときの傷の治りは、夫婦が前向きな語らいをした時より1日長く、激しいけんかの場合はさらに時間がかかったらしい。血液の検査から、前向きの語り合いの時よりけんかの時の方が免疫細胞の間で情報伝達を担うたんぱく質の発生が少なくそれだけ治癒が遅れるとの結果が出た、ということらしい。
『病は気から』というのは、病気は気の持ち方が悪いからなる、というのではなく、病気の「治り」は気の持ち方で変わる、ということであろう。自分の身体を守ったり修復したりする働きを持つ免疫担当細胞は、いつも華々しい活動をしている訳ではなく、むしろ陰に隠れてひっそり行動しているのだが、必要な時には情報を交換して傷ついた細胞の修復や外的退治に立ち向かわなければならない。その際に情報伝達を担うタンパク質が必要になるのだが、それが十分な量産生されなければ免疫活動に支障を来しかねない訳である。
 ストレスの少ないリラックスした状態や、明るく楽しい気分や、心穏やかに優しい気持ちの場合、その必要なタンパク質の発生がきちんとしていて、逆にストレスフルで悲しく暗くイライラ怒りの気持ちを抱いているとその発生が少ない、というのは大変興味深い結果である。
 「音楽療法」という言葉が一人歩きしていて、私などその定義すら十分理解できない面もあるのだが、精神機能の働きの障害に関係する病気そのものの治療に音楽が果たす役割はもちろん、この研究結果からは精神的な安定や活力をもたらす事によって自己の免疫システムの改善まで期待が出来る訳である。
 実験結果をしめされるまでもなく、あいまいな感覚ではあるが「そうなんだろうな〜」という感じは抱いていた。それは自分が音楽をやるから、音楽を楽しみ、音楽をする幸せを感じ、音楽によって自ら癒されていると実感しているからでもある。私の音ブログも、上手に格好良くという気持ちも少しはあるが、「吹いている本人がとにかく気持ちよく、それが聴く人の気持ちもよくする」と考えて吹いている。癒されたい方は、どうぞ音ブログを聴いて下さい。
 不幸にして病気になられた方も、音楽の力と幸せと感謝に満ちた穏やかな心によって、病気を克服して頂きたいと希望する。

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コメント

忘年会、赤湯だったんですか。
以前泊まった旅館はお湯もお料理も良かったです。また行きたくなってしまいました。

さて心理的ストレスですが、確かに免疫力に作用すると思います。
母は病後とても朗らかになりました。
健康な時には当たり前と思っていたことや人すべてに感謝しながら、穏やかに暮らしているせいでしょう。
ひげ鯨先生の音ブログも楽しみにしていますし、ますます元気になりそうです。

投稿: ムンテラ | 2005.12.09 12:41

ムンテラさん、どこの旅館だったんでしょうね?私は『御殿守』というところです。
私の演奏なんかでお母様が喜んで下さるのであれば頑張って続けなくてはなりませんが、あと20曲もレパートリーないかも、です。(^^;;;

投稿: balaine | 2005.12.09 19:59

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