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2005.11.07

Le Cygne 白鳥

 昨晩の管理宿直では、陽が暮れてから0時までの間に宿直医に3人の患者を診察を求められ、2名を入院させたが、その後は朝まで起こされる事なく平和に過ぎた。宿直室のベッドが安っぽくマットが硬いので腰と首が痛い。「寄る年波」か、、、
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 音ブログの背景を変えてみた。最新の演奏はサン・サーンスの「白鳥」Le Cygneである。
 酒田市から日本海に注いでいる最上川。その河口近くは、日本有数の、そして本州最大の白鳥飛来地である。10月になるとシベリアなどから渡ってくる。絵に描いたように綺麗な二等辺三角形の二辺を保って編隊飛行して来る。そのバックに夕陽を浴びた鳥海山などが見えると、それはもう素晴らしい絵画の世界。
「スワンパーク」という白鳥に餌付けできる場所もある(餌をやると数倍以上いると思われる鴨が寄って来るのが難点だが)。
http://www.city.sakata.yamagata.jp/sakata_tmp/swan/

 白鳥は、近くに広がる庄内平野に群れで移動して、田んぼや畑で虫などを食べているらしい。スワンパークと田んぼの中間地点に建っている前任地の病院の隣にある官舎の前の駐車場に車を停めておくと、よく「白い爆撃」に晒されていたことを懐かしき思い出す。もうあの爆撃に晒される心配はない。
 今や、日没も早くなり、夕方5時には暗い。7時からのオケの練習に出かけて行っても白鳥の姿は見れなかった。
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  あと13日で本番。今度の日曜には、ギターのソロをやる福田進一氏の代役で、このブログでも何度か紹介した「庄内国際ギターフェスティバル」のマスタークラス受講生最優秀賞とオスカー・ギリア賞を獲得した、松尾俊介さんがソリストとして来られる。松尾さんはパリのコンセルヴァトワールを一位で卒業され、既にいくつものリサイタルをこなしている、れっきとしたプロである。Picc.の私は、pで第2、第3レジスター間の跳躍の多い、この曲に今から緊張している。練習してもなかなかうまくならない(ただ練習量が足りないだけだが)。
 かすれて音が出ないくらいなら、fになってもキチンと音程のとれた音を響かせた方がいいと思う。村治佳織さんの美しいDVDを見ながら指揮やギターにあわせて、アランフェスを全曲通してみるがどうも上手く行かない。一人でリラックスした状態で上手く行かないのに本番はどうなるんだろう?とドキドキ、というか不安がある。
「何とかなるだろう」という、いつもの良く言えば楽天的、悪く言えばいい加減な気持ちもある。
今度の日曜の松尾さんソロ、工藤さん指揮の疑似本番でどうなるか?自信を持つか、落ち込むか。
とにかく集団のオケの中でもピッコロは一人しかいないし音が目立つし(目立つように作曲されている事が多い)、失敗は最小限にとどめたい。
 N響のピッコロ奏者である、菅原潤さんの"Dedication for Piccolo"というCDを買った。とても美しく感動する演奏である。これを聴きながらピッコロの音像を頭に焼き付けている。ピッコロ演奏のお守りとして聴きながら、今度の疑似本番に向かおう。

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コメント

こんにちは。御挨拶が遅れてしまいましたが、逆トラックバックありがとうございました。
松尾さんと共演されたんですね。いかがだったでしょうか。しかし前日が当直明けだったそうで・・・
うちの大学のオーケストラにもOBオケというのがありまして、現役のお医者さんが多数参加されているようですが、激務のかたわらオケの練習もこなすなんて尊敬してしまいます(私自身はお気楽な大学教員&リスナーです)。

投稿: tokunaga | 2005.11.14 09:58

tokunagaさん、こちらでは初めまして、ですね。よろしくお願いします。
お茶の水駅のところですね。校内に入った事3回ほどあります。
脳外科学会のオケのオーボエ奏者は、貴大学のK先生です。私は隣でフルートを吹いていますのでよく存じ上げております。
松尾俊介さんとの事は、あらためて書きます。v(^^

投稿: balaine | 2005.11.14 11:36

お返事と新たなTBありがとうございます。
脳外科学会だけでオーケストラができるとは!と検索してみました。「K先生」は私もよく存じている方でした。。。縁があるものですね。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: tokunaga | 2005.11.18 11:55

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6日昼、クラシックギター界期待の新星、松尾俊介さんのデビューリサイタルを聴きにト [続きを読む]

受信: 2005.11.09 17:17

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