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2005.08.02

むむっっっ

 出血源の不明なくも膜下出血患者は待機のまま。脳室ドレナージを行った脳出血の患者は少し意識レベルが改善。輸血を行った肝硬変のある患者は食欲は十分で少し元気になった。脳出血後遺症で、心不全、腎不全、呼吸不全のある方は海外に住むお子さんを呼び寄せていたがついに今日の午前中に力尽きてしまわれた。
 2月に発症の椎骨動脈解離によるくも膜下出血の患者さんは、脳室腹腔シャント術の調整が今ひとつ。脳室が小さくなりすぎたり大きくなったり。ここ数日は脳室拡大と軽度の意識障害があり本日シャント造影で髄液の通過障害がないのか確認した。結果は明らかな閉塞などなく髄液は通過している。すると圧調整の問題か。まだ解決できない。これさえ解決できればごく軽度の症状だけで自宅退院できそうなのになかなか改善させられずに素3ヶ月近く経過している。
 そうこうしているうちにまたくも膜下出血の患者さんが運び込まれた。10年前に別の軽い脳卒中で入院した時に、未破裂脳動脈瘤が見つかっていた。その当時の医師が、本人と家族に説明した結果、予防的な手術はしない(受けたくない)、ということになりそのまま自宅に帰り近医で治療していた。それが数日前に突然の頭痛と嘔吐で発症。自宅で我慢していたが頭痛が続き今日も嘔吐したという事で別の病院へ。そこでくも膜下出血が疑われるということで救急車で当院へ送られて来た。これから血管撮影を行い、その結果では脳動脈瘤に対して手術を行うことになる。こういう人を見ると10年までに手術しなかったのは正解だったのか不正解だったのか、わからなくなる。
 少なくとも10年間は何の問題もなく生活していた訳である。これから10年が期待できるのなら手術は行った方が良いと思われる。また「ムンテラ」の問題である。100%の正解というのはない。手術をしなければ薬で寝せて血圧を下げる、という安静治療だけになる。すると肺炎などの合併症が心配である。むむっ、という感じだ。

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