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2005.06.07

人の縁

中学・高校生の頃はフォークソングが流行った。「ニューミュージック」なるジャンルも現れた。ユーミンなんかよく聴いた。フォークソングでは井上陽水と「風」のしょーやんが好きだった。友人にギターの上手い奴がいたのでまねして少しは弾いた。「22才の別れ」位は弾けた。他の人と違ってBeatlesなども高校生になって聴いた。
ギターは父が少しやっていたので、クラシックギターが家にあった。触ったことはある。しかしのめり込むことはなかった。

今日は地元でギターリサイタルがある。マーティン・フォーゲルというスウェーデンのギタリストが来る。
http://www.shonai-guitarfes.com/
これを企画している福田進一氏もプレ・コンサート4回すべてに来られている。福田さんのソロで、ロドリーゴのアランフェス協奏曲を今年の秋の定期演奏会でやる。まだ乗り番は決まっていないが、私は2nd Fl & Piccになる予定。この曲でピッコロはかなり重要なパートである。
福田さんの弟子で大活躍の人気ギタリスト村治佳織さんも夏に来る。ギターフェスティバル実行委員に便乗して一度バックステージでお会いした。綺麗な人だった。
ーー
病気でも、同じ病気の患者が続いたり同じような場所の手術が連続することがある。狙っている訳ではないのに、偶然・自然にそう言うことが重なることがある。
今年はギターに縁があるらしい。単なる「偶然」であろうが、こういうことが人間の生活や考え方を変えることがある。私がフルートに興味を持ったのは、芸大を出て現在プロのオケ・フルート奏者である友人がフルートを持っていたのに憧れただけである。それも父の転勤に伴って転校した倉敷の小学校で、転校早々鼓笛隊の小太鼓のオーディションがあって、クラス全員の前で太鼓を叩いていたら、隣のクラスだった彼が僕の太鼓を聴いていて、音楽部の先生に「今度転校して来た男の子は音楽ができるらしい」と報告したから、という縁だった。昭和40年代初頭、田舎の小学校の音楽部に男子は殆どいなかった。すぐに皆仲良くなった。というか圧倒的多数の女子に負けないように固まっていただけかも知れない。親戚にヤ○ハに勤めている人がいて、親がその人に頼んでかなりの割引で新品のフルートを買ってもらった(37年経つがまだちゃんと吹ける)。
今、アマオケに入っているのだって、13〜11年前の米国留学中にピッツバーグに脳外科を見学に来た日本のある医大の(当時)助教授が、僕が音楽をやるのを知って「帰国したら脳外科学会のオケに入りませんか?」と誘ってくれたのがまず最初。年に一回くらい、学会総会の懇親会で遊びで吹いていた。
大学病院に長く勤務したが、縁あって1年半前から現在の病院に勤務することになった。大学の医師というのは、診療の他に、教育、研究という3本柱がある。さらにそれらに派生することとして、学会発表や学会主催の準備や学生の相手、そして生活費を稼ぐためのいわゆる当直のバイトや他院の外来援助など多忙に多忙を極める。
一般病院の勤務医は、極端なことをいうと「診療」さえしていればよい。人数が少ないので忙しいことに変わりはないが忙しさの質が違う。大学病院時代は考えもしなかった、アマオケへの参加をこの病院に来てから興味が湧いた。忙しい中にも自分の時間を作れる余裕があるからだ(大学病院時代はこういう余裕はほとんどなかった)。
そして、音楽を通して、医療関係者以外の多くの友人が新しく出来た。チェコフィルのメンバーに友達が出来た。みんなでチェコフィルを聴きに首都圏に出かけたりした。来年早々にはハンガリーに演奏旅行に行くことになるかも知れない。チェコフィルのフルーティスト、ロマン・ノボトニーから「いつプラハに遊びにくるんだ?絶対来い!」と言われているのでついでにプラハに行くことになりそうである。
こういうことというのは、よくわらないけれど偶然の積み重ねのようである。人の縁そのものが偶然の積み重ねであろう。人との縁は大切にしなければいけない。偶然が人生を変えることはよくあるのだ。

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コメント

 「今年はギターに縁があるらしい」
 いいですねぇ。アコースティックなあの音色。

 ずいぶん前になりますが、近所の大学で木村大という新進ギタリストのリサイタルがあるというので出かけたことがあります。「アルハンブラの宮殿」が弾けるようになりたくて、中高の数年間部活でクラシックギターをやっていました。久しぶりのリサイタルは一気に10代に戻してくれました。
 先生のフルート同様、私の当時のギターも健在です。時々手入れだけしています。そういえば白いギターが流行りましたね。

 ところで今日は母の受診日でした。行動制限がなくなり、ある程度のリスクを覚悟の上で倒れる以前の生活に戻してみましょうということになりました。ひげ鯨先生のブログで病気について勉強していることを思いがけず母にばらされてしまいました(笑)

投稿: ムンテラ | 2005.06.07 18:16

学生時代にギターを弾いていた。友達の結婚式に友人のフルートと合奏して、新郎の友人から、「どちらでもいいから、付き合ってください!」と変な申し込みをされて、失礼な!と断ったことを思い出す。もう35年も前。
その方が出世して偉くなってマスコミで見かける。(釣られ損なった!)


投稿: 侘び助 | 2005.06.07 20:24

なるほど、先生にはそういう歴史があったのですね。なぜかほのかに温かい気持ちになりました。
僕がクラをやろうとしたのは、名字が「クラハラ」だからです。「あ、キミ名前が似てるからクラリネットやりなよ」って。(笑)

P.S. 先生の演奏はどのサイトに行けば聴けるんですか~~?是非お聴きしたいです。

投稿: ユウ@来年研修医 | 2005.06.07 23:41

人の縁そのものが偶然の積み重ねであろう

50歳になったのを機に、クラシックギターのレッスンを再開した。でも、2年前、脳の病気が見つかりショックでやめてしまった。

この2年間、何のコンサートも出かけない。
昨夜偶然その時のギター仲間から、コンサートの誘いが入りました。そうか、行ってみようかな。

投稿: 侘び助 | 2005.06.08 06:56

皆さん、コメントありがとうございます。
ムンテラさん、「アルハンブラの宮殿」いいですね〜。昨日のコンサートも素敵でしたよ。お母様の主治医って、、、え?どなたでしたっけ?内緒ですよ〜。

ユウさん、私の名前は漫画「のだめカンタービレ」で孤高のオーボエ奏者として出てくる人と同じです。(^^)私のサイトは、、、、「プロフィール」の所を見てください。「絶対、内緒!」ですよ〜。(^^;;;

侘び助さん、ギターとフルートというと、昨日解説とともに演奏もされた福田進一さんが工藤重典氏と出しているピアソラの曲がまず浮かびますね。
ギターのコンサート、是非お出かけください。生の音はいいです。空気を伝わって、音という空気の振動とともに演奏者の心の波動が伝わって来て、必ずエネルギーをもらえます。脳にも病気にも効きます!

投稿: balaine | 2005.06.08 09:10

のだめ全巻持ってるので、すぐわかりました。(笑)
プーランクの演奏聴きました!いくつか聴けないものがあったんですけど、やっぱ音聴いて上手いってのはすぐわかりました。リラックスしたアンブシュアの音ですから。とてもよかったです!
一番羨ましかったのは、上原彩子さんの写真です。僕はクラ吹きというよりは無類のピアノ弾きなので・・・。ウラヤマシイ

投稿: ユウ@来年研修医 | 2005.06.08 11:14

ユウさん、早速聴いちゃったんですね〜。
いくつか聴けないものがある?「ギャボッ」です〜。どの曲でしょう?
プーランク、あれは久しぶりに人前で吹いて、緊張しまくりで、唇が最後まで震えっぱなしでした。腹筋や喉でかけたビブラートではなく、唇の震えによるビブラートになってしまっています。だからリラックスした音なんて、、、本当はもっといい音ですよ(?)(^^;;;
あの時は総銀ですが今は18Kの笛ですし。
上原彩子さんは150cmなくて本当に小さくて。でも可愛らしくてそしてダイナミックで人当たりは気さくで素晴らしい人です。手が小さくて「なんでこんな小さい手でラフマニノフとか弾けるんだ?」とマジで思いましたよ。

投稿: balaine | 2005.06.08 13:09

Real One Playerで聴けました!問題ありません。
今ほかの曲も聴いていますが、理系の音というか、びっくりするくらい基本がしっかりした演奏ですね。ほかの演奏も聴いていますが、なめらかな音で驚いています。それにしても14Kじゃなくて18Kなんですね!熟練フルーティストって感じですね。(笑)

投稿: ユウ@来年研修医 | 2005.06.08 13:47

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» 偶然は必然 [ミンクス室内オーケストラ]
世の中って偶然なのに、まるで必然のように見えることってありますよね。 飛行機事故 [続きを読む]

受信: 2005.11.18 16:52

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