脳卒中週間
5/25からの一週間は、日本脳卒中協会が定める「脳卒中週間」。
今日はY市で『脳卒中市民シンポジウム』が開催された。地元大学の循環器内科、神経放射線科、脳外科の医師と東○女○医大の神経内科医が講演を行った。あの長○茂○氏の主治医で時の人となった内○教授である。御本人が自己紹介を兼ねて話していたので公開して差し支えない話しだと思うが、内○教授の御子息はこの春私の母校でもある山○大学の医学部を卒業したのでY市に縁が無い訳ではない。
各先生の話しは、一般市民が対象なので平易な言葉で解りやすく解説された。御本人自身が脳卒中後遺症に苦しんでおられる協会副理事長が開会のお話しをされ、続いて平成16年度の脳卒中体験記の中から優秀賞の2編が女性アナウンサーの朗読で紹介された。会場はほぼ満席で熱心にメモを取る人の姿が目立った。
後半は消防庁救急救助課、現場の救急隊員、大学病院医師、開業医などを交えてうちの教授を座長にパネルディスカッションが行われた。
これらの構成企画はうちの教授を中心に脳外科医が実行したものである。市民啓蒙活動も大事な脳外科医の仕事なのだ。日本脳卒中協会のHPにも掲載されている「脳卒中予防十か条」を書いておこう。
1 手始めに「高血圧」から治しましょう
2 「糖尿病」放っておいたら悔い残る
3 「不整脈」見つかり次第すぐ受診
4 予防には「タバコ」を止める意志を持て
5 「アルコール」控えめは薬過ぎれば毒
6 高すぎる「コレステロール」も見逃すな
7 お食事の「塩分・脂肪」控えめに
8 体力に合った「運動」続けよう
9 万病の引き金になる「太りすぎ」
10 「脳卒中」起きたらすぐに病院へ
これを逆説的に理解させるために、世の中には「亭主を早死にさせる十か条」というのを作って啓蒙活動に使っておられるユーモア溢れる医師もいる。亭主を早死にさせたかったら「塩分・脂肪たっぷりの食事を食べさせ続けろ」、とか「お酒をどんどん呑ませましょう」とかいうもの。
「生活習慣病」は普段の食生活が関与する面が大きい。成人男性で食事を自ら作っている人は少ないだろう。家族の食事を作るのは、普通は「主婦」の仕事。だから「主婦」の啓蒙、自覚が必要なのである。家族の健康を管理するのは、妻、母のつとめともいえるのではないだろうか。
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記事を携帯電話からアップしたおいたが、時間が5/28も終わる23時台後半であったため、確認メールが返信されてきたのが日付の変わった5/29になってしまった。今日初めてわかったのだが、「記事編集」のところで公開する「日時」が変更できるので5/28に戻しておく。ついでに少し追加した。
しかし、これじゃ、(記録は残っているとしても)後から日付を変更して「ブログを始めたのは3年前です」なんて裏技(嘘ともいう)ができちゃうのかな?ブログは自分が自分のために書いているところがあるから、そんなことをしても虚しいだろう。日記を書いていて抜けた日付があっても、その日のうちに書けなければ「日記」としては空けておくのが正しいだろうな。
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コメント
ここに書いてある内容で、TBしたいものが10個以上です。面倒なのでやめます(笑)。私は夫の健康管理よりも、好きなだけタバコもアルコールも塩分・脂肪も与え、運動はなるべくさせないように妻(私)が動き、、、と長年しっかりと、亭主の早死にに協力してきました。それはまだ達成してませんが(爆)。時代は変わってます。女にまかせるよりも、自己管理をしなさいという講演のほうがいいのでは。と思いました。
投稿: @むーむー | 2005.05.29 12:47
むーむーさんの仰るとおり!!
私も時代は変わっていると思いました。
きっとこんな風に言われるのは、年配の方を対象にしているのだろうと思っていました。
専業主婦をするのもいいし、例えば多忙な脳外科医として働く女性がいてもいい。
でも最初から主婦が食事を用意すると決めつけてしまうのはどうかと思いました。
うちの夫も(核家族ですので)あれで随分
協力してくれて今があります。
意識の変革って大事なのでは?
投稿: ふにゃ | 2005.05.29 14:41
@むーむーさん、ふにゃさん、
お二人とも間違った事はおっしゃっていません。私も間違った事は言っていません。立場の違いではなく、住んでいる地域の違いが大きいと思います。DINKSを始め、40代以下の若い世代では、「妻は家でご飯を作り夫の帰りを待つ」なんて意識は少ないと思います。それは田舎でも同じです。
しかし、田舎は圧倒的に高齢者の人口が高い。しかも3世代、4世代同居などという家族も稀ではありません。おじいちゃん、おばあちゃんの味付けは守られるのです。孫やひ孫が同じようなしょっぱいみそ汁を飲み、お漬け物を食べているのです。これは現実です。みそ汁やお漬け物が悪い、というのではなく、そういったしょっぱい味付けに家族、地域全体で慣れ親しんでいるのでそう簡単には変えられないのです。
だから未だに、秋田、山形は脳卒中好発地域なんですよ。
投稿: balaine | 2005.05.29 18:56
balaineさん、私が言っているのは、ふにゃさんとは違います。食事の用意云々は誰でもいいです。そんなことではなくて、食べる本人が意識を持たなければいけないので、それを勉強させねばと言いたいのです。つまり、妻でも嫁でも体に良いものを作ったら、それをきちんと口にするように、いかにそれが大切な事なのかを教えないとと。食べ物のことだけではないです。こんな意味での自己管理です。
投稿: @むーむー | 2005.05.30 01:02
@むーむーさん、レスありがとうございます。
「自己管理」とても大切です。生活習慣病に限らず自分の身体は自分で管理する。でもこれが出来る人なら「生活習慣病」になんかならないのです。
これから、の人は別として、既に高血圧や糖尿病になっている人が健康を管理維持するためには、本人の意識はもちろんんこと、家族など回りのサポートがかかせません。
AHAアメリカ心臓病学会などを中心に高血圧の基準が変更され、昔だったら正常の高め、と言っていた血圧が「高血圧」という事に変わってきました(権威ある学会ですし根拠があります)。でも人間は意志の弱い生き物で、物事は「自分にとって」都合の良いように解釈しようとします。そんな人が「医者が儲けるために勝手に高血圧の基準を変えた」などと吹聴する人がいると、「ほら、だから俺は正常なんだよ。医者が悪いんだ。治療なんか必要ないさ。」となってしまうことも私は恐れています。
自己管理できるしっかりした人なら、本来生活習慣病にはなりにくいのです。
投稿: balaine | 2005.05.30 08:27
まったく同感です。自己中が敵です。そう言ってて、知らない部分で、自分もそうしてるのでしょうけどね(笑)。少し前の日記ですが、TBさせていただきますね。
投稿: @むーむー | 2005.05.30 09:54
自己管理云々とありましたが、自己管理出来ない人は、家庭の中で甘やかされている人なんですよ。
体によいものを作ってもらいながら口にしないなんて、言語道断。自分で作らないから、ありがたみがわからないんです。
甘やかしている家族にも大いに問題はありますが。
食事の用意は誰がしてもいいのです。
だからこそ、そんな人に食事の用意をさせるんです。「自己管理が…」なんていう講演聴いたって効き目ないでしょ。まずは家族がびしっと躾けないと!!
投稿: ふにゃ | 2005.05.30 23:20