食事の事
昨日書いたように今日も破裂脳動脈瘤の手術だった。早朝に重症の脳梗塞が入院し午前中には慢性硬膜下血腫の患者が入院したが、これらはもう一人の先生が診ていた。私は昨日の手術患者二人と病棟を担当していた。午後の手術に備えて1時頃に昼食をとろうと思ったのだが、どうも食欲が無い。おなかが空いていない訳ではなくて何となく食事をとる気持ちにならないのだ。
仕方なく、病院売店にうっていたウ○ーダーイン○リーとかいうものを2種類(生まれて初めて買った)とリ○○タンDとかいうものを穫った。これではおなかが一杯にならないので紅○花○を飲んだ。これで今日の昼食はおしまい。午後2時過ぎから手術が始まった。手術はきわめて順調に3時間半少しで終了。視神経交差部に出血して癒着した脳動脈瘤にクリップを無事かける事ができた。
ICUに戻り家族に手術の説明をした。早朝に入院した重症脳梗塞の方は、故小渕首相と同じような病態で脳が強く腫れて出血性梗塞を起こしているので、家族を緊急にお呼びして危険な状態である事を説明した。
いつもならそろそろおなかが空いて何か美味しいものを食べたいところだが、やはりまだ体調が回復していないようで食欲がわかない。家に帰って、ニンニクたっぷりパスタでも作って食べよう。風邪を引いた時、体調を崩した時、私はいつもこのニンニクたっぷりパスタで乗り越えてきた。一人分のパスタにニンニク(必ず青森県産)を大きめなら2カケ、小さめなら3、4カケ使うのである。薄くスライスしてオリーブオイルで決して焦がさないようにじっくりきつね色少し手前まで炒める。ポイントは弱火でじっくり炒める事。焦がしてしまうとオイルが臭くなる。ゆっくり時間をかけて炒めたら、パスタのゆで汁を少し加えて一煮立ちさせそこに茹でたてのパスタをいれて混ぜるだけ。この時、火は消す事。パスタを炒めては絶対にいけない。この2点を守れば誰でも美味しいニンニクたっぷりパスタが作れる。
「食事」を作る、といっても私にできるのはこれだけ。たいした事は無いが、(材料さえきちんとそろっていれば)味には自信がある(当たり前か、、、)。人間、やはり食事が大事。生活の基本である。
さて明日は今日入院した慢性硬膜下血腫の手術。明後日は、本来今日であったはずを延期した脳腫瘍の手術。「ごねていた」患者さんの家族も、日曜から立て続けの急患と緊急手術について伝え、「緊急手術の合間に無理に長時間の手術を組んでも術者の集中力が落ちるので、患者さんのためにも延期した」ことを伝えると納得してくださった。
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コメント
ニンニクたっぷりパスタだけでは
それだけの仕事をする体力は
とても維持できません。
医者の不養生にならないように!
食事と睡眠は、生活の基本。
そうですよね。
スンマセンでした。
リンクなおしました。
投稿: mayako | 2005.04.26 23:07
mayakoさん、こめんとありがとうございます。
気をつけます。ますが、「養生」するにも時間が必要ですよね。
その時間がないのですから。昨日、3日ぶりに風呂に入りました(汚い?!)。
あとは寝るだけでした。でも今朝も6時半に急患で起こされました(トホホ)
投稿: balaine | 2005.04.27 13:30