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2005.04.22

学会参加

臨床医は一生勉強である。研修医時代はもちろん、十年たっても二十年たっても勉強に終わりはない。テキストで学び論文を読み先輩医師から教わり毎日患者を診て勉強する。患者が最高の教科書、まさにその通りだと思う。
学会というのは、研究成果を発表して世に問うだけではなく、人の発表から学ぶことがたくさんある。ただ新しい事を知るだけではなく、他の医師の経験と自分の経験を比較したり、自分の臨床結果を確認するという意味合いもある。脳神経外科の学会では、手術映像を発表しながら治療困難な症例の手術を参会者と検討したり、逆に基本的な手技や病変へのアプローチを勉強したりもする。経験を積んだ医師でも、普段の手法が正しいのか、独善的になっていないのか、もう一工夫して更に良い結果を求められないのか、勉強し研究することができる。また直接話し合って個人の経験を共有して、日常の臨床に生かすことができる。
日本脳卒中学会と日本脳卒中の外科学会が盛岡で開催されている。私も本日盛岡に来ている。車で日本海側を北上し秋田自動車道から東北縦貫道経由で盛岡に着いた。秋田自動車道はまだ日陰に積雪が結構あり驚いた。盛岡はまだ寒く有名な「石割桜」もまだ開花していない。
明日は外国人招待演者の参加するセッションで同時通訳の仕事も頼まれている。脳動脈瘤や脳動静脈奇形のセッションも楽しみだ。土曜日までお勉強である。

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コメント

初めまして、とある医大の医学部6年の者です。
数ヶ月前から毎日チェックさせていただいています。
とても興味深い文章を書かれる方だなぁと思っていました。

”一生涯勉強”というのを目にして、改めてやはり
医者というのは安常処順を求めてはならないのだと思いました。

これからも楽しく拝見させていただきますね。
頑張ってください。

投稿: ユウ | 2005.04.22 17:36

ユウさん、コメントありがとうございます。
まあ、医師に限らず何の世界でも「生涯勉強」ですよね。特に医学の世界は日進月歩。私のような第一線の臨床医でも「再生医療」や「神経幹細胞」の事なども勉強しなくては時代に取り残されます。
手術の方法はもちろん、その適応、手段、使う道具など本当にどんどん進歩しているのです。そういう新しい事を学ぶ事がうれしい、楽しい、という心を持たない者は医師になっては行けないと思いますよ。
先輩風を吹かせましたね(^^)
また遊びにいらしてください。

投稿: balaine | 2005.04.24 14:02

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