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2005.04.16

名前の由来

今日は、昨日書いたように全館日直です。お天気がとても良くて患者さんも多くありません。病院に来るよりドライブにいくべき素晴らしい晴天です。
 さて、暇な訳ではないですが、そういえば「★balaine★ひげ鯨の日々」というブログの名称について一度も書いていなかったので、今日書いてみましょう。

「ひげくじら」という言葉から私がヒゲでもはやしていると想像する方もいるかもしれませんね。残念ながら、多忙故の無精髭くらいでのばしてはいません。ひげ鯨というのは「鯨目」というほ乳類の中で口の中に歯が無い、正しくは歯の代わりにヒゲ板という硬質のフィルターのようなものを持っている鯨類を総称します。(下記サイト参照)
http://www.justsystem.co.jp/momonet/amu_park/zoo/
ae/a97_03s/xaedat.htm

「歯鯨」の代表はマッコウクジラです。「ひげ鯨」には、シロナガス、ミンク、ザトウ、セミなどがいます。ひげ鯨はラテン語ではbalaenaでフランス語がbalaineなどと記載されます。
 何故「ヒゲ鯨」なのかというと、「セミクジラ(背美鯨)」という鯨が好きだからです。何故好きなのかと言うと、元々は背美鯨の尾の身の刺身が美味で好きだったからです。今や滅多にお目にかかれないのですが、味を例えると最上級の本マグロの大トロと最上級の和牛の刺身と馬刺を足して3で割ったような味です。繊細でかつ野性的な味で脂が舌の上で溶けます。

 なんだ!お前は鯨を喰らう野蛮な人種なだけで鯨を愛しているからbalaineなんて名乗っているんじゃないのか!と言われる方もいらっしゃるかもしれません。いえ、僕は鯨の肉が好きなだけではなく、鯨そのものが好きなのです。目の前で優雅に泳いでいたらあえて殺して食べよう、とは思っていません。ボストン沖やハワイでこれまで6回ほどwhale watchingをしたこともあります。鯨に関する書物は、日本語、英語たくさん持っています。鯨のビデオなども多数所有しています。泳ぐ姿を見るのは大好きです。たまにBSで南大西洋の背美鯨や南太平洋やインド洋のミンククジラ、カリフォルニア沖のナガス、シロナガスクジラの映像を流していると我を忘れて見入ってしまいます。ハワイ沖からアラスカ沖を回遊するザトウクジラ(座頭鯨)の映像はご覧になった方も多いと思います。
 鯨は、米国などを中心に脂をとるための捕鯨が無制限に行われていた頃(石油がペンシルバニア州で発見されるまで、ちょうどペリー来航の頃までです)に激減しました。石油発見後、ランプの脂は不要になり、食用などに供するために捕鯨を続けていたのはイヌイット、エスキモーなどの民族とノルウェーなどの北欧やロシアの一部そして日本位になりました。北大西洋背美鯨は米国が捕獲しすぎたために、現在では1000〜1500頭くらいしか生息していないので、もはや絶滅は避けられないと言われています。
 世界中の多くの国が捕鯨をやめた(産業として必要なくなった)後も、日本などの一部の国、民族はそれまでの伝統的食文化の継続のため捕鯨を続けました。しかしIWC国際捕鯨委員会では、「商業捕鯨」はもちろんのこととして「調査捕鯨」も禁止しました。調査捕鯨というのは、ある種類の鯨の生息数や生息地域や回遊範囲など様々な事を調査する行為の一環としてある一定数の鯨を捕獲する事です。穫った鯨を解体して売りさばくことが目的ではないのですが、実は政府機関を中心に行っているこの「調査捕鯨」で穫った鯨は、捨てるのももったいないしIWCにおける敗北続きの日本政府がそれまで鯨で生計をたててきた地域住民に優先的に還元するため、「おろして」いるのです。そのため、たとえば宮城県の牡鹿半島の鮎川などの旧捕鯨基地の町には、調査捕鯨の鯨の肉が優先的に入ります。和歌山県の太地町などもそうです。都市部に出回る値段よりもかなり格安に手にいれる事ができますし、民宿では鯨の刺身定食なども出します。
 背美鯨のおいしい鯨の刺身が食べられなくなった(私が最後に道玄坂の鯨屋で食べたのは昭和58年, 1983年です)理由を調べていたら、一部の鯨は本当に絶滅に瀕している事、鯨は興味深いほ乳類である事を知るに至り、更にC.W.ニコル氏の小説「勇魚(いさな)」を読むにつけ、日本人と鯨の長い深い文化を少し理解しますます鯨が好きになったのです。それ以来、balaine、というHNをつけていますし、携帯電話のアドレスは、「セミクジラ」のラテン語学名なのです。

 鯨という動物が好きです。目の前で泳いでいる姿を見ると感動します。将来はどこか海外の鯨の生息地に住んで鯨の研究をしてみたいという、夢のまた夢のような夢を持っています。でも鯨の刺身はいいものは美味しいのです。これは事実ですからしかたありません。牛の目を見て「きれいね〜」と思う人でも、フィレミニョンなどと言われれば喜んでステーキに飛びつくでしょうし、焼き肉屋さんにだって行くでしょう。鯨が野生の動物だからといって、牛とどこがちがうのでしょう?人間は結局、他の生き物、動植物を喰らって生息する罪深い生き物なのです。ですから「罪」の意識と「感謝」の心を忘れてはいけないと思います。
 というわけで、わたしのブログの名前の由来を紹介しました。v(^^)

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コメント

はじめまして、鯨に惚れているのですね。小松氏は私の文章教室の先生ですが、若いころ捕鯨船にバイトで乗ったことがあり、記者時代、経験があったので捕鯨禁止の調査のため船に乗ったようです。
現在、国会議員たちは年に一度「鯨食い放題」の会をしているようですよ。

投稿: endo | 2005.05.22 21:48

endoさん、コメントありがとうございます。
一ヶ月以上前の話題だったので少し驚きました。
「鯨食い放題」ねぇ、、、いいのかな、、、

投稿: balaine | 2005.05.23 00:26

endoさん、コメントありがとうございます。
一ヶ月以上前の話題だったので少し驚きました。
「鯨食い放題」ねぇ、、、いいのかな、、、

投稿: balaine | 2005.05.23 00:29

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