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2005.03.31

日々これ精進

 おそらく日本中のblogに「今日で3月も終わりだ」とか「明日から新年度だ」とか「そろそろ桜開花宣言」などの言葉が踊っていることだろう。
 3/31といっても特にいつもと変わりはないのだが、新年度の人事異動で病院を去る職員数名から、朝病院内を歩いていると呼び止められ挨拶をされた。確かに、予定手術は今週には組まなかった。人が移動してばたばたする時、手薄になりがちな時には予定手術はあえて組む必要性がないからだ。そのかわり、来週、再来週と「直径5cmの蝶形骨髄膜腫」、「2月と3月に計2回破裂している椎骨動脈解離性脳動脈瘤」、「長径5cmの後頭部大脳鎌髄膜種」、「H10年に手術後再発して視力低下を来している下垂体腫瘍」と既に4件の大物の予定手術が決まっている。昨日と今日の午後はそれらの患者さんや家族の方への病状、手術の説明などに合計約2時間近く費やした。
 なかなか最近、フルートに触る時間が取れない。先の日曜のレッスンで教えられた正しいリッププレートの当て方と音作りへの挑戦。これを訓練する時間が取れない。
 本家サイトの日記の方に、このリッププレートとアムブシュアのことを書いた。さらに、「いかに楽してフルートを上達するか」という記事を徒然に連載していくことにした(突き詰めれば、フルートに限らず他の楽器でもいいし、何らかのスポーツの上達にもあてはまるかもしれない)。「楽をする」ということは「さぼる」ということではなく、「必要最小限の努力で」とか「苦しまないで楽しみながら」ということである。音階練習をまったくしないで音階、アルペジオがサラサラと吹けるようになるとは思わない。音を全く出さないで「いい音」が作れるとは思わない。しかし、ゆくゆくは、楽器演奏を脳の機能の面から考えることによって、運動フィードバックや小脳系の働き、運動に関するメモリーやイメージトレーニングの科学的根拠を理論的に説明できるようにして、フルートの上達を目指すための指南書ができればいいな、と思っている。
 さあ、明日は金曜日。新しい年度の始まり。そしていつもの一日。 私の信条、Tomorrow is another day である。

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