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2005.03.29

年度末の人事異動

「トランク」という言葉は最近の若い医師は知らないかもしれない。
大学の医局から地方の病院などに派遣されて移動することを「トランク」と俗称されていた。文字通り、トランク一つぶら下げて地方の病院に赴任することである。永久就職ではなく、短い場合は1ヶ月ということもあるが、普通は半年から一年で関連教育研修病院を回るのである。だから病院によっては、住むアパートに家財道具の用意していることがあって、着替えなどをトランクに詰めて電車か車で移動すれば済むような「赴任」だったので「トランク」と言われていたものである。
一カ所の病院では、その地域特有の疾病の偏りやそこにいる指導医、上級医の器量による手術手技の勉強、日々の勉強などに格差ができてしまったりすることがあり得る。そこでいくつかの関連教育病院と大学医局を、その医師の研修のレベル、卒業年次、基礎研究の開始、学位取得、専門医試験の準備など様々な要因を考えながら、教授と医局長などが人事を行う。たとえ県立病院、市立病院、私立病院の違いがあっても脳神経外科医の派遣、赴任は大学医局を中心に回る。これが話題になっている「医局制度」である。悪い点ばかり指摘されることが多いが良い点もある。今日はこの議論ではないので割愛する。

さて昨年4月から当院で私と一緒に働いていたS医師(3年目の後期研修医扱い、来年度から4年目)が3月いっぱいで他都市の市立病院へ移動することになった。先週あたりから、「最後の手術」といいながらいくつかの手術を執刀させてきた。「脳腫瘍摘出術」「慢性硬膜下血腫」そして今日は「開頭脳内血腫除去術」であった。
私が執刀する場合に比べると様々なことを総合して1.5倍ほど時間がかかった。稚拙な部分もたくさんあったがその都度指導したり私に代わったりしながら結局最後まで執刀させた。
かれも明日までの勤務。先週既に一日休みを与えて引っ越しは終わっており、トランク一つで病院に寝泊まりしている。4/1から次の病院に勤務するので明日の午後で当院勤務は終了にして一日フリーの時間を与えることにした。
ということは明日、明後日は副院長と私の二人体制である。
4./1から新しい部下が来る。部下といっても、今度のK医師は12年目。専門医でもあり医学博士でもある。ただ年を取ると(自分もそうだが)動きが鈍くなる。つまり急患などの時に対応する身体の運びのことである。来たばかりでは病院のシステムやコンピュータ操作そのた諸々の新しいことになれなくてはいけないないので、それまで私がず〜っと出番である。おそらく1週間ほど続けて出番であろう。
頑張るしかない。。。

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