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2005.03.25

あ、日付が変わってしまった!

今日(昨日)の午後は「脳腫瘍」の手術でした。
比較的難しい部位の、しかし良性の脳腫瘍です。3月一杯で移動になる、3年目の同僚(私が上級医なら下級医っていうのか?!)に執刀してもらいました。
優秀でまじめな医師ですが、いくら何でも3年目で脳腫瘍の手術をスムーズにやれる人はそうはいません。
私は指導医として「口を出し」、「手を出し」して一緒に手術をしました。大事な血管の近くを操作する時や、ポイントのところでマイクロ(手術顕微鏡)の主鏡(執刀医が覗き込む方の接眼レンズがついている)に交代し、彼を側鏡(アシスタントが横から覗き込むようについている接眼レンズ)に座らせて、教えながら、そしてまた主鏡と側鏡を交代して、という手術だったので時間がかかりました。
手術は、しかし、大過なく腫瘍は全摘出され、患者さんは麻酔の覚めも良好でなんの障害もありません。

ちょっと口と手を出しすぎたかもしれないな、と反省しています。もう少しのびのびとやらせてあげたかった。でもこれは「実験」でも「練習」でもなく、家族がいて人生のある「ひと」を手術している「本番」ですので、「まあ、いいんじゃない?」という訳にはいきません。「バカ」だの「ちょん」(これって差別用語でしょうか?)だの、「なにやってんだ!」という感じで、怒鳴らないだけでかなり罵倒しました。
外科医の世界は、寿司屋の修行と同じような感じの徒弟制度的な側面はいまだに残っています。「いいことだ!」と肯定ばかりはしませんが、相手にしているのが生身の人間です。「そんな扱いをして、自分の親だったらどう思うんだ!」という感じで厳しく接することにしています。
面白くない思いをしたであろう彼も、自分が私のように若手の医師を指導する立場になった時に、今日の私の気持ちをわかってくれるのではないかな?と考えています。

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コメント

外科医って憧れます。
そして、やっぱり手術は毎回が「本番」だから、教えてもらうのも教えるのも凄く大変だろうと思います。

ところで、私は昔「チョンは差別用語」って聞きました。
朝鮮人を揶揄した言い方らしいですが、真偽のほどは分かりません。

投稿: Nag | 2005.03.25 09:55

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