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2005.02.09

サッカーの試合を見て

やはり興奮した。
結果には一喜一憂しないようにしようと思っていたが、やはり日本人なんだ。日本が勝って嬉しい。
政治とスポーツは切り離さなければならないが、でも、どうしても北朝鮮への拉致被害者のことが頭をよぎる。その時に思い出した。
昨年の11月、とあるコンサートに行くため湘南ライナーで横浜から新宿に向かっていたら、途中の駅(川崎だったと思う)で横田めぐみさんのご両親が私のすぐ近くに乗ってこられた。気付かない振りをしてちらっとみると、空いた席に奥様を座らせてご主人はあのいつもの優しそうなお顔で横に立っておられた。奥様の方は何かの会に招かれているのか少々おしゃれをされていたが、お疲れの表情にお見受けした。
「頑張ってください」
心の中でエールを送った。一体、どんな精神力でこんなに長い間、見えない相手と闘っておられるのだろう。すべては、娘愛しさ、につきるのだろう。相手がたとえ米国でもロシアでも北朝鮮でも関係ないと思う。自分がふだんの生活や仕事に不満を言っていることが恥ずかしいと思った。あの方達から見れば、何不自由なく自由な時間を謳歌し、やりがいのある仕事について自分の力を発揮できるのだ。
サッカーの試合と無関係と思われるかもしれない。今日の試合90分強を頑張り抜いて勝った選手には賛辞を送るのは当然だ。おめでとう!
彼らは国の期待、国民の期待を肩にプレッシャーの中で闘い抜いた。それは北朝鮮の選手も同じ。言いたいことは、下手をすると戦争状態にすら入りかねない危険を孕む現在の両国選手(過去に南米で予選の試合をきっかけに戦争が始まった国があった)が、多少のラフプレーはあってもAssociation of Footballという競技の公式ルールの中で、それぞれの持ち味、力を発揮したことを「幸せ」と感じてほしい、ということである。青少年、少女時代から自分の意に反して異国に連れ去られ、生死も不明な人がたくさんいることを思えば、そしてそれら拉致被害者の家族の苦渋の数十年を思えば、健康でスポーツが出来て、しかも国の代表でみんなの声援を受けて試合ができるということはなんと素晴らしいのだろう。
北朝鮮の選手は、試合終了とともに倒れ込んだり座り込んだり泣いたりしていた。それは悔しいし悲しいだろう。でも自分がやりたいと思うことを健康な身体でできる、ということに感謝して次を頑張ってほしい。もちろん日本選手達も。
Forza Japan !, Forza North Korea !

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