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2005.01.14

くも膜下出血4日目

一昨日手術した患者さんは幸い術後の経過も良くホッとした。しかしくも膜下出血の手術は、「再破裂」の防止が主たる目的で、既に起こった出血による障害は既に始まっている。
一つは水頭症。もう一つは脳血管れん縮といって、脳の血管がくも膜下出血によって攻撃を受けて縮んで細くなるものである。その結果、血液の流れが少なくなり脳のいろいろなところで虚血という状態が起こり始める。この虚血状態が強く長引けば「脳梗塞」と同じ状態が起こる。
この「脳血管れん縮」による「脳梗塞」は、教科書的には出血後4日目から14日目にかけて起こりやすく、第8病日がピークとされている。今日は第4病日であるからそろそろ「れん縮」が始まる時期である。
一昔前まではこの脳血管れん縮を治療する薬剤はほとんどなく、少しでも血液が多く流れるように「血圧を上げ」「点滴量を増やし」「十分な酸素、栄養を投与する」という方法が採られていた。今でもこの治療は大事であるが、その他に「血管を弛緩させ少しでも太くする薬」や「血液が固まりにくくサラサラ流れるような薬」が開発されてほとんどの症例で使用されている。
これらの薬剤が使用されるようになってから、明らかに血管れん縮による後遺症の出現は少なくなった印象がある。まだまだ解決された問題ではないし、強い血管れん縮が広汎に生じた場合、強い後遺症を残したり生命にかかわるほどの激しい脳梗塞が起こることも0にはなっていない。
再破裂の防止を手術で完遂した上は、水頭症や血管れん縮によって患者さんが後遺症を残したり生命にかかわる重篤な状態に陥らないようにICUで我々スタッフは目を光らせ対応するわけである。

さて、仕事を離れて。
明日は仙台で久しぶりに仙台フィルのコンサートを聴く予定。大好きなフルーティストである高木綾子氏がソロでハチャトゥリアンのフルート・コンチェルト(原曲はバイオリン・コンチェルト)を演奏する。とても楽しみだ。
コンサートの前に、私の愛用するパールフルートの展示試奏会&調整会が仙台市内の別の場所である。14Kと18Kのフルートを試奏する予定。これもとても楽しみである。

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ご近所(お向かい)に朝7時頃、消防車&救急車が来た。そこのお宅はひろくんと同じ保育園に通っている2歳下の女の子がいる。Yちゃん。Yちゃんが火傷でもしたのかしら・・・ 階段から落ちたのかしら・・・色々考えながら、私と夫は目を凝らしながら、状況を見守っていた...... [続きを読む]

受信: 2005.08.30 18:04

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