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2005.01.17

ジュネーブ宣言(厳しい世の中、、、)

どこぞの医師が自分のHPの日記に自分の関わった患者さんのことを非難した内容を書いたという事で問題になっているらしい。
「医師と患者である前に、一人の人間と人間でしょう?」とはよく言われる事であるが、医師に求められているのは、「一人の人間」以上のものである事を世間の人は知っているようで知らないのではないだろうか?今回の「事件」については内容を知らないのでコメントは避けたい。人間としての前に、医師としてどうあらねばならないか、どう志を持つべきかを示す文がある。

「医聖ヒポクラテスの誓い」はよく知られているが、意外と知られていないのは「WMA世界医師会」が世界に向けて発した「ジュネーブ宣言」である。これを以下に書く。
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医師の一人として参加するに際し、
・ 私は、人類への奉仕に自分の人生を捧げることを厳粛に警う。
・ 私は、私の教師に、当然受けるべきである尊敬と感謝の念を捧げる。
・ 私は、良心と尊厳をもって私の専門職を実践する。
・ 私の患者の健康を私の第一の関心事とする。
・ 私は、私への信頼のゆえに知り得た患者の秘密を、たとえその死後においても尊重する。
・ 私は、全力を尽くして医師専門職の名誉と高貴なる伝統を保持する。
・ 私の同僚は、私の兄弟姉妹である。
・ 私は、私の医師としての職責と患者との間に、年齢、疾病や障害、信条、民族的起源、ジェンダー、国籍、所属政治団体、人種、性的オリエンテーション、或は、社会的地位といった事がらの配慮が介在することを容認しない。
・ 私は、たとえいかなる脅迫があろうと、生命の始まりから人命を最大限に尊重し続ける。また、人間性の法理に反して医学の知識を用いることはしない。
・ 私は、自由に名誉にかけてこれらのことを厳粛に誓う。
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よ〜〜く吟味して読んでみてもわかりにくい部分があると思う。しかもWMAがこんな宣言を半世紀前に行っているにもかかわらず、世間に徘徊する医師はこの理念に反する者が増えてきているのではないか?!とお怒りの方が多いと思う。ヒポクラテスの誓いもジュネーブ宣言も医師国家試験には出ないからかもしれない(あくまで冗談です、、、)。
困っている人を助けたい、病気で弱っている人を救いたい、誰かの力になりたい、、、
これが医の原点であろう。その上で、予防そして政治にまで関わって「世の中」を良くする事、病んだ世界をも治療できれば理想的かな?
私も一人の人間だ。怒り、悲しみ、落ち込み、凹み、疲れる。寝不足も空腹も精神を不安定にする。それでも医師は患者の前では、冷静で平静で落ち着いて柔和で優しく相手の気持ちになって診察・治療に当たる事が「当然」である、らしい。そのようになりたいとは思う。なれない、とも思う。私は単純で未熟な愚か者。すぐにカッとなり苛つきムカつく。生意気な、態度の悪い患者さんには一言忠告してやりたくなる。世の中いろいろなことがありいろんな人がいる。一般的に私の評判は良くないらしい。それなりの理由はある。一方、私を信頼し頼ってこられ、私でなければ、と言ってくださるありがたい患者さんもいる。
どんな状況でも私は目の前の患者さんを一生懸命治療する、これだけである。

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